月別: 2021年5月

2021年5月31日-2 花粉情報

本日は未明から晴れ、その後明け方一時曇り空となりましたが日中は晴れが続き、気温も朝はやや低かった(午前4時:18.5℃)ものの、日中は暖かくなり(午後1時:24.1℃)過ごしやすい日中でした。予報では、「夕方または夜に雷雨」でしたが、幸い当地は雷雨にはなりませんでした。

KH-3000は未明から2.0〜4.0個/m3/時を記録、その後も日中は3.0〜4.0個/m3/時程度でした。1日としては2.7個/m3/時(少ない)でした。

本日、落下法によって観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2、ヒノキ花粉も0.0個/cm2、マツ12.0個/cm2/週、カバノキ科1.2個/cm2、イネ科0.3個/cm2、ブナ科1.5個/cm2、ニレ科0.3個/cm2でした。その他の花粉は5.2個/cm2でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が20.7個/cm2でした。

クリの花粉

カバノキ科花粉

花粉自動計測器(KH-3000)

種別 観測期間
5/31〜5/31 昨年(5/31〜6/6)
スギ 0.0 4.9
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 12.0 54.9
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.2 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 1.5 3.1
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.3 0.9
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.3
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 5.2 15.7
合計 20.7 79.8

2021年5月31日-1 花粉情報

5月も本日が最終日です。春の飛散花粉の総括をしておきたいと思います。

スギ花粉は飛散開始日が2月11日、本格飛散開始日が2月14日、飛散終了日が4月15日でした。最大飛散日は2月23日で飛散数は534.9個/cm2でした。100個/cm2以上の「極めて多い日」は11日でした。1月1日から4月30日までの総飛散数はスギ花粉3913.2個/cm2、ヒノキ花粉654.1個/cm2、スギ+ヒノキ花粉4567.3個/cm2でした。

今シーズンは新型コロナ感染症対策のため城南花粉症フォーラムおよび関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会が中止となりました。東京都は「飛散開始を2月11日前後、飛散数を昨年の1.6倍程度」と予測していました。当地の飛散開始日は2月11日、スギ花粉の飛散数は昨年の1.59倍でしたので、予測的中と言って良いと考えます。

ヒノキ花粉の飛散開始日は3月10日、最大飛散日は3月30日飛散数76.5個/cm2、飛散終了日は5月5日でした。ヒノキ花粉の飛散数は昨年より多かったものの、過去と比較しますと少数でした。


2021年5月30日-2 花粉情報

本日は未明は晴れ、その後明け方一時曇り空が続き、日中は晴れたり曇ったり、気温は下がらず朝は本日も暖かく(午前4時:20.0℃)、日中は曇ったまま気温が上がり(午後2時:27.5℃)蒸し暑く、夕方からやっと晴れました。
KH-3000は未明から0.0〜1.0個/m3/時を記録、その後も日中は3.0〜5.0個/m3/時程度でした。1日としては1.7個/m3/時(少ない)でした。
落下法では、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉は19.1個/cm2しか観測されず、その他の半数はマツ科の花粉10.8個/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

クリ花粉?(サイズが小さく、クリと確信できない)

くるみ花粉?

ハンノキ花粉

「本日 (30日午後11時)、プレパラートを交換しました。最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ106.7個/cm2/週、カバノキ科12.3個/cm2/週、イネ科2.7個/cm2/週、ブナ科12.3個/cm2/週、ニレ科4.0個/cm2/週でした。その他の花粉は41.9個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が160.1個/cm2/週でした。」

種別 観測期間
5/24〜5/30 昨年(5/24〜5/30)
スギ 0.3 0.3
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 106.7 112.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 12.3 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 12.3 3.1
イネ科(カモガヤ、イネ他) 2.7 0.3
ニレ科(ケヤキ) 4.0 0.6
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 41.9 36.7
合計 160.4 153.3

昨年の同期の観測結果は、汚れの差は雨量(先週61mm、今週10mm)と交通量(コロナの警戒がとけましたので)の違いと考えられます。
最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ112.0個/cm2/週、カバノキ科0.3個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、コナラ属3.1個/cm2/週、ケヤキ0.6個/cm2/週でした。その他の花粉は36.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が153.0個/cm2/週でした。当地では現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散は当地では少ないようです。」でした。

カバノキ科とブナ科の飛散が今年の方がやや多い以外は、昨年と大きく異なる点はありませんでした。

 


2021年5月30日-1 花粉情報

年度毎の4月の飛散数

年 度 スギ ヒノキ その他
2012年 146.6 132.3 803
2013年 31.7 257.2 1574.4
2014年 39.8 410.3 1964
2015年 34.1 96.3 1248.7
2016年 73.3 437.6 2185.3
2017年 209.5 262.3 1655
2018年 88.8 1534.4 5242.4
2019年 156.2 880.9 1961.2
2020年 14.4 144.6 1305.3
2021年 52.2 144.1 1282.8

最近10年の4月の花粉飛散状況を観察して見ますと、スギ、ヒノキ以外の花粉の飛散が目立ちます。私共が外来で拝見する花粉症患者の皆様の中には、4月の方が2〜3月よりも症状が重くなると訴える方も少なからずおられます。ところが、毎年、スギ、ヒノキの飛散が終了するとその後の観測データはほとんど見当たりません。そこで、私共は昨年からその他の花粉についても判別を試みています。その結果では、当地では4〜5月にはカバノキ科、ブナ科の花粉が比較的多く、無視できないと思われるくらい飛散することが判明しました。


2021年5月29日 花粉情報

本日も未明から曇り空が続き、未明から夕方までやや強い南風が吹き(7〜9m/s)、気温は下がらず朝は思いの外暖かく(21.0℃)、日中は曇ったまま気温が上がり(午後2時:27.5℃)蒸し暑く、夕方からやっと晴れました。
KH-3000は未明から0.0〜3.0個/m3/時を記録、その後も日中は3.0〜5.0個/m3/時程度でした。1日としては2.6個/m3/時(少ない)でした。
落下法でも、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉も4.9個/cm2しか観測されず、その他の半数はマツ科の花粉3.1個/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

不明の花粉

5月上旬にはスギ、ヒノキ花粉の飛散は終了しましたが、カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ、オオバヤシャブシ)やブナ科(コナラ、クヌギ、クリなど)は飛散が続いています。また、このところ気候変動が大きく、鼻症状に影響が出ている方も少なくないと思われます。急な天気の変動にご注意ください。


2021年5月28日 花粉情報

朝まで曇り空が続きましたが、昼前から晴れました。未明から明け方には気温がやや下がりましたが朝は思いの外暖かくなりました(16.5〜20.5℃)。
KH-3000は未明から0.0〜1.0個/m3/時を記録、以前のように雨上がりすぐに花粉の飛散が増える様子を示すことはなくなり、日中は3.0〜5.0個/m3/時程度でした。1日としては2.1個/m3/時(少ない)でした。落下法でも、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉10.8個/cm2観測され、その他の半数はマツ科の花粉4.6個/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

本日も季節の変わり目で天気が変わりやすい一日でした。花粉症シーズンと室内塵アレルギーシーズンの狭間で患者様の症状は落ち着いていますが、6月になると衣替えなどがあり再びアレルギーが発症しやすい季節となります。また、季節の変わり目で寒暖差が大きい毎日、寒暖差も症状悪化の原因となりますので、御注意ください。


2021年5月27日 花粉情報

未明は曇りでしたが明け方から小雨、昼前から本格的な雨となりました。未明から明け方にかけては思いの外暖かく(19.0〜20.5℃)、朝から次第に寒くなりました。雨は日中続き、午後6時過ぎから小雨になり、午後7時には止みました。

KH-3000は未明から0〜1.0個/m3/時を記録。1日としては0.5個/m3/時(少ない)でした。落下法でも、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉3.4個/cm2観測され、その他の大半はマツ科の花粉1.9個/cm2でした。

ダニは生涯に30〜100個の卵を産みます。毎日5個の糞をします。梅雨から夏にかけて盛んに繁殖し、死骸を含めると秋口はダニアレルゲン量の最盛期となります。そろそろダニが発育に適した気候になります。発育するとアレルギーの原因(抗原)が急激に増加することになります。そして、症状は思いの外突然出ますので、ご注意下さい。


2021年5月26日 花粉情報

昨日、東京都健康安全研究センターから今シーズンの都内のスギ・ヒノキ花粉の観測結果(速報https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/05/25/09.html)が発表になりました。

 

未明は曇っていましたが、その後は晴れ、風も弱く(1〜3m/s)、気温はそれほど下がりませんでした(午前5時:18.5℃)。大気の乾燥が進み(40%以下)、気温が上がり(午前11時:23.9℃)、爽やかですが渇きに注意が必要と思われました。

KH-3000は夜間0.0〜3.0個/m3/時を記録。朝は5.0〜10.0個/m3/時を記録しました。1日としては3.8個/m3/時(少ない)でした。落下法では、スギ花粉0.3個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉68.5個/cm2観測され、その他の大半はマツ科の花粉49.4個/cm2でした。

チリダニの寿命は3ケ月、人間のフケ、垢、食品屑、カビなどを餌として繁殖し、その死骸の風化物、排泄物、唾液などの空中飛散物(花粉よりはるかに小さい)が人の呼吸器を介して吸入され、これが様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。

 


2021年5月25日 花粉情報

未明から晴れが続き、南南西の風(6〜9m/s)でしたが朝から弱い北北東の風になり(2〜4m/s)気温はそれほど下がりませんでした(午前5時:18.0℃)。むしろ日差しが出て、気温が上がり(午前10時:24.9℃)、昼前には暑いくらいの天気になりました。
KH-3000は夜間0.0〜1.0個/m3/時を記録。朝は3.0〜6.0個/m3/時を記録しました。`日としては3.3個/m3/時(少ない)でした。落下法では、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉20.4個/cm2観測され、その他の半数はマツ科の花粉8.6個/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

室内塵やダニアレルギーの原因の多くはチリダニですが、チリダニは気温25〜26℃、湿度60〜80%でもっとも繁殖します。今週は、その気温、湿度になりそうです。今後、衣替えも控えています。室内塵アレルギーシーズンの幕開けとなりそうです。


2021年5月24日 花粉情報

昨夜から曇りが続きました。北風でしたが弱く(1〜2m/s)気温はそれほど下がりませんでした(午前5時:18.0℃)。朝には南風に変わり(1〜5m/s)、気温が上がり(午前9時:22.8℃)、湿度も下がり、昼前には温かな天気になりました。夕方から場所により小雨となりました。
KH-3000は夜間0.0〜8.0個/m3/時を記録。朝は7.0〜17.0個/m3/時を記録しました。山手通りの交通量が平時に戻ったようです。1日としては5.5個/m3/時(やや多い)でした。落下法では、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉が53.4個/cm2観測され、その他の大半はマツ科の花粉でした。

これからの時期、当地では花粉症の原因となる花粉の飛散は少なくなります。また、これまでは気温が低く室内塵アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖に適さない気候でした。そのため、室内塵アレルギーについて触れることはほとんどありませんでしたが、今後の天候はダニの繁殖に最適な状況に近づきます。週明けは晴れが続き、気温はさらに上昇すると予報されています。ダニに対するアレルギーを起こされる方は、衣替えを契機に発症、悪化される方が少なくありません。衣替えを予定されている方は細心の注意を払って実施してください。


2021年5月23日 花粉情報

昨夜の雨は明け方には止み、明け方には晴れました。雨が降っている間は北風が吹き(4〜5m/s)未明は気温が下がりましたが(午前4時:16.0℃)、朝には南南西の風が吹き(1〜3m/s)、気温が上がり(午前10時:21.1℃)、湿度も下がり、昼前には爽やかな天気になりました。
KH-3000は夜間から0.0〜3.0個/m3 /時を記録していてほぼ1日飛散花粉が少ないことを示しました。1日としては1.4個/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/23 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.9 0.0
ヒノキ 0.9 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 11.5 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.8 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 10.5 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 1.5 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 23.2 28.7
合計 50.6 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日は日中久しぶりに快晴、「雨が上がりは花粉が飛散する」と言われますので、多くの花粉が観測されると思われました。スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようですが、本日は雨が止み、日中は晴れでしたが落下法でスギ0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉が8.7個/cm2と少数しか観測されませんでした。昨年も同時期には同じ傾向でした。調べますと、昨年も今年もこの1週間は雨が多く、日照時間が極端に短かったことが少なかった理由のようです。もう一つ梅雨から夏に気温が上昇するにしたがって飛散花粉が少なくなる傾向が認められます。風媒花と虫媒花の比率が変わるので飛散花粉が少なくなるのでしょうか?

マツ科ツガ属花粉


2021年5月22日 花粉情報

夜は小雨、今夜も強い南南西の風が吹き(10〜11m/s)、気温が上がり(午前5時:21.0℃)、蒸し暑い夜でした。昼前までに小雨は止みましたが、日中日差しはなく、気温は上がりませんでした(午後12時:23.0℃)。KH-3000は夜間0.0個/m3/時が続いていましたが、午前9時に本日初めて1.0個/m3/時を記録しました。その後は毎時1.0個/m3/時以上の測定値が時々記録され、1日としては1.0個/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/22 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.9 0.0
ヒノキ 0.9 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 9.3 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.2 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 7.4 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 1.2 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 20.7 28.7
合計 41.9 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日も昨日に続いて小雨が降り続き、花粉はほとんど観測されませんでした。「雨が降ると飛散が止まる」のは、スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようです。本日は小雨が降り、昼前には止みましたが落下法でスギ0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.3個/cm2、その他の花粉が7.4個/cm2と少数しか観測されませんでした。

花粉自動計測器(KH-3000)

 


2021年5月21日-2 花粉情報

明け方から朝まで雨、強い西南西の風が吹きましたが(12〜14m/s)、気温は上がり(午前5時:22.5℃)、蒸し暑い夜でした。曇りは日中も続き、昼前から小雨が降り続き、気温も高く(午後2時:25.0℃)、蒸し暑さが続きました。KH3000は夜間0.0個/m3/時が続いていましたが、午前9時に本日初めて1.0個/m3/時を記録しました。その後も1.0個/m3/時が何度か記録され、1日としては0.5個/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/21 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.9 0.0
ヒノキ 0.6 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 5.9 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.2 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 6.5 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.9 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 17.6 28.7
合計 33.9 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日も昨日に続いて小雨が降り続き、花粉はほとんど観測されませんでした。「雨が降ると飛散が止まる」のは、スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようです。本日は雨が降り、落下法でスギ0.6個/cm2が、ヒノキ花粉が0.3個/cm2、その他の花粉が5.6個/cm2でしたが、その他の花粉の内2.2個/cm2はガマ、0.3個/cm2はイチョウでした。花粉は計6.5個/cm2観測されただけでした。

花粉自動計測器(KH-3000)

スギ、ヒノキ、ブナ花粉

ガマ花粉?


2021年5月21日-1 花粉情報

昨日、「九州で線状降水帯が発生、大雨が降った。西日本、東日本でも発生する可能性があり、大雨に注意」というニュースが流れました。線状降水帯とは?

線状降水帯は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50 – 300 km程度、幅20 – 50 km程度の強い降水をともなう雨域」(気象庁天気予報等で用いる予報用語)である[1]日本でこの用語が頻繁に用いられるようになったのは、2014年平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる[2]。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

 

平年値(気象観測値)の更新について:令和3年3月24日報道発表がありました。
・1991年〜2020年の観測値による新しい平年値を作成しました。
・新平年値は、令和3年5月19日から使用します。
・平年値は10年毎に更新しています。
・気象庁では、令和3年(2021年)5月19日に、この平年値の使用を開始します。


2021年5月20日-2 花粉情報

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/20 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.3 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 5.6 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.2 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 5.9 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.9 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 13.0 28.7
合計 27.4 92.5

今年は先週、カバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日も昨日に続いて小雨が降り続き、花粉はほとんど観測されませんでした。「雨が降ると飛散が止まる」のは、スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようです。本日は雨が降り、落下法でスギ、ヒノキ花粉が各々0.3個/cm2、その他の花粉が7.7個/cm、花粉は計8.3個/cm2観測されただけでした。


2021年5月20日-1 花粉情報

夜から朝まで曇り、弱い北寄りの風が吹き(1〜2m/s)、気温が下がり(午前5時:18.0℃)昨日と変わらない夜でした。曇りは日中も続き、午後2時予報通り雨が降り出しましたので、プレパラートを交換しました。
KH-3000は夜間続けて0.0個/m3/時を記録していましたが、雨が上がると記録は午前9時から上昇し始めました。午後2時を過ぎるとKH-3000は再び0.0個/m3/時に戻り、1日としては1.6個/m3/時(少ない)でした。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
23:00〜14:00 0.3 0.3 7.7 1.3
14:00〜23:00 0.0 0.0 0.0 0.3
5/5 0.3 0.3 7.7 1.6

落下法では午後2時までにスギ花粉0.3個/cm2、ヒノキ花粉0.3個/cm2、その他の花粉7.7個/cm2観測されました。午後2時以後は、スギ、ヒノキ、その他の花粉共に0.0/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

スギ花粉

ヒノキ花粉


2021年5月19日 花粉情報

夜から朝まで曇り、弱い北寄りの風が吹き(12m/s)、気温が下がり(午前5時:17.0℃)小雨が降続く肌寒い日中でした(1618℃)。KH-3000は続けて0.0/m3/時を記録、飛散花粉がほぼないことを示していました。KH-3000の本日の記録は0.1/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/19 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 3.7 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.3 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 5.3 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 9.6 28.7
合計 19.1 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日も昨日に続いて小雨が降り続き、花粉はほとんど観測されませんでした。「雨が降ると飛散が止まる」のは、スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようです。本日は落下法で、その他の花粉が計0.6個/cm2観測されただけでした。

花粉自動計測器(KH-3000)

クロマツ花粉

クヌギとウメ?花粉


2021年5月18日 花粉情報

夜は曇り、明け方に一時晴れましたがすぐ曇りが続きました。弱い南寄りの風が吹き(1〜4m/s)、気温は高かったのですが(午前5時:21.5℃)、その後朝に一時気温が上がったものの(午前8時:24.0℃)次第に気温も低下、昼には肌寒いくらいでした。KH-3000は続けて一桁ないし0.0個/m3/時を記録、飛散花粉が少ないことを示していました。本日のKH-3000の記録は0.8個/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/18 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 3.4 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.3 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 5.3 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 9.3 28.7
合計 18.5 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日も昨日に続いて小雨が降り続き、花粉はほとんど観測されませんでした。「雨が降ると飛散が止まる」のは、スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようです。また、「雨上がりは花粉が飛ぶ」とも言われますが、本日は東の風が午後4時に東北東に変わった途端にKH-3000の数値が上がり(花粉?)ました。しかし、その他の花粉が計7.4個/cm2観測されただけでした。

花粉自動計測器(KH-3000)


2021年5月17日 花粉情報

夜は一時晴れるも曇りが続き、やや強い南寄りの風が吹き(911m/s)、気温は高く(午前5時:22.0℃)、朝から昼前まで上昇(午前10時:25.0℃)、湿度が高いため蒸し暑さを感じる1日でした。KH-3000は続けて一桁ないし0.0/m3/時を記録、飛散花粉が少ないことを示していました。本日のKH-3000の記録は0.2/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

ウメとクヌギ花粉?

マツ花粉

種別 観測期間
5/17〜5/17 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 2.5 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.3 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 2.2 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 5.9 28.7
合計 11.1 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日は雨が降り続き、マツ科とブナ科以外はほとんど観測されませんでした。


2021年5月16日 花粉情報

未明まで晴、午前1時過ぎから曇り空、未明から南よりの風が吹き(56m/s)、気温は高い明け方(午前5時:19.5℃)でした。朝は曇り空が続き、昼前から小雨となり、降り続き、風も吹き続いたため気温は上がらず、午後1時に22.0℃止まりでした。KH-3000は再び一桁を記録、花粉は一定時間雨が降ると飛散が停止します。午後4時からKH-3000の記録が0.0/m3/時になりました。本日の記録は1.2/m3/時(少ない)でした。

昨年と比較して今年はカバノキ科、ブナ科、イネ科、ニレ科などの飛散花粉数が多く、昨年の同期1週間に飛散した数を超えました。今年は2〜4月の気温が記録的に高く、スギ花粉の飛散も例年より早期でした。花粉の飛散期が大きく変動しているように思われます。昨日、九州、四国、中国地方で梅雨入りしました。四国は観測史上最も早く、九州、中国地方は史上2番目に早いそうです。

イチョウの花粉

種別 観測期間
5/10〜5/16 昨年(5/10〜5/16)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.6 0.9
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 49.0 66.4
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 33.2 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 36.2 9.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 9.8 1.5
ニレ科(ケヤキ) 13.6 1.5
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 82.2 213.9
合計 224.8 293.8

昨年と今年の観測で一点異なる点があります。ブナ科ですが、昨年はクリをその他に算入しましたが、今年はブナ科として算入しました。当院の近隣にクリの木があるようで、かなり多くの飛散を認めます。カバノキ科は主にシラカンバが観測されます。


2021年5月15日 花粉情報

未明から晴、弱い北よりの風が明け方から東の風、朝から南風が吹き(35m/s)、気温が上がり(午前5時:19.0℃)、暑いくらいとなり(午前11時:23.6℃)、その後も上がり続け午後1時には26.5℃まで上がりました。
KH-3000の記録数も数日振りに二桁の記録が続きました。何らかの花粉が飛散していることを示しています。本日の記録は7.1/m3/時(やや多い)でした。

昨年と比較して今年はカバノキ科、ブナ科、イネ科、ニレ科などの飛散花粉数が圧倒的に多く、一昨日すでに昨年の同期1週間に飛散した数を超えていました。今年は2〜4月の気温が記録的に高く、スギ花粉の飛散も例年より早期でした。花粉の飛散期が大きく変動しているように思われます。本日、九州、四国、中国地方で梅雨入りしました。四国は観測史上最も早く、九州、中国地方は史上2番目に早いそうです。

種別 観測期間
5/10〜15 昨年(5/10〜16)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.6 0.9
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 47.8 66.4
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 31.7 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 35.9 9.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 9.5 1.5
ニレ科(ケヤキ) 13.0 1.5
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 81.3 213.9
合計 219.9 293.8

昨年と今年の観測で一点異なる点があります。ブナ科ですが、昨年はクリをその他に算入しましたが、今年はブナ科として算入しました。


2021年5月14日 花粉情報

日付が変わった直後から曇り、やや風がある(1〜3m/s)けれど、気温は今夜も下がる事なく(午前5時:17.0℃)、暖かでした。落下法によって観測された花粉は計9.9個/cm2でした。
KH-3000の記録数も昨日よりは多いものの引き続き少なく、毎時一桁でした。結果、本日の記録は2.2個/m3/時(少ない)でした。

昨年と比較して今年はカバノキ科、ブナ科、イネ科、ニレ科などの飛散花粉数が圧倒的に多く、昨日すでに昨年の同期1週間に飛散した数を超えていました。今年は2〜4月の気温が記録的に高く、スギ花粉の飛散も例年より早期でした。花粉の飛散期が大きく変動しているようです。

種別 観測期間
5/10〜14 昨年(5/10〜16)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.3 0.9
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 30.5 66.4
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 19.1 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 22.6 9.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 7.6 1.5
ニレ科(ケヤキ) 9.3 1.5
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 57.6 213.9
合計 147.1 293.8

2021年5月13日 花粉情報

日付が変わった直後から雨、やや風がある(2〜3m/s)けれど、気温は然程下がる事なく(午前5時:15.5℃)、1日中小雨が降り続きました。そのため、落下法によって観測された花粉は計1.5個/cm2/日(少ない)でした。
KH-3000の記録数も引き続き少なく、毎時0と1が並びました。雨で飛散が止まるのはスギ、ヒノキ花粉だけではないようです。結果、本日の記録は0.3個/m3/時(少ない)でした。

ヒノキ花粉

テウチグルミと思われる花粉

イネ科花粉

 

昨年と比較して今年はカバノキ科、ブナ科、イネ科、ニレ科などの花粉の飛散花粉数が圧倒的に多く、昨日すでに昨年の同期1週間に飛散した数を超えていました。

種別 観測期間
5/10〜13 昨年(5/10〜16)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.3 0.9
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 29.9 66.4
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 18.2 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 17.7 9.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 7.3 1.5
ニレ科(ケヤキ) 9.0 1.5
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 54.8 213.9
合計 137.2 293.8

 


2021年5月12日 花粉情報

昨夜からの曇り空が続き、やや風があるが(34m/s)、朝は昨日よりは気温が下がったものの暖かく(午前6時:16.5℃)、日中に向けて気温が上昇する傾向が見られました。しかし、曇りが続き20.3℃(午後1時)止まりでした。
KH-3000の記録数は引き続き少なく、2.6/m3/時(少ない)を記録しました。花粉の飛散も少なかったと思われます。


2021年5月11日 花粉情報

雨が降ることなく曇り空が続き、やや風があるが(3〜4m/s)、暖かく(午前6時:18.0℃)、むしろ日中に向けて気温が低下する傾向が見られ、一時小雨が降りましたが、風が穏やかで気温は変わらずでした。
KH-3000の記録数は減少して、 本日は3.1個/m3/時(少ない)を記録しました。

ここ数日寒暖差の激しい天候が続いています。このまま気温の上昇が続くと多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2021年5月10日 花粉情報

晴れて夜間の風も穏やかになり(1〜4m/s)、明け方にはKH-3000の記録数も減少しました。本日も暖かな朝(午前5時:17.5℃)でした。昼過ぎには南風になりさらに気温が上昇しましたが、2日続けて「夏日」にはなりませんでした(午後2時:24.5℃0。
KH-3000は昼から二桁を記録、昨日と同じ傾向を示しましたので、多分多くの花粉が観測されると思います。夜になると曇って、やや気温がさがりました。 本日、KH-3000は、9.6個/m3/時(やや多い)を記録しました。

 

今後、週単位で観測する花粉ですが、当地でも飛散が認められるならば、以下の花粉を観察し、可能な限り判別したいと思います。いずれも花粉症を引き起こす可能性が指摘されています。

◎木本植物(裸子植物)
・イチョウ(イチョウ科イチョウ属:5〜8月:4月中旬、1978舘野)
・クロマツ、アカマツ(マツ科マツ属:5月上旬、1974〜5藤崎)
・スギ(ヒノキ科スギ亜科スギ属:3月上旬〜中旬、1963斎藤・堀口)
・ヒノキ(ヒノキ科ヒノキ属:4月上旬)

◎木本植物(被子植物)
・テウチグルミ(クルミ科クルミ属:4月上旬、1976加藤)
・ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属:1〜5月ピーク3〜4月中旬、1970水谷)
・オオバヤシャブシ(カバノキ科ハンノキ属:1〜5月、1989中原)
・シラカンバ(カバノキ科ハンノキ属:4月〜6月上旬、1969我妻)
・コナラ(ブナ科コナラ属:4〜5月、1969降矢)
・クヌギ(ブナ科コナラ属:4〜5月、1969降矢)
・クリ(ブナ科クリ属:6月上旬、1984宇佐神)
・ケヤキ(ニレ科ケヤキ属:4〜5月、1975清水)
・ギンヨウアカシア(マメ科ネムノキ亜科アカシア属、1979宇佐神)
・ソメイヨシノ(バラ科サクラ属:4月上旬、1985永井)

◎草木植物(単子葉類)
・ガマ、ヒメガマ(イネ目ガマ科ガマ属:6〜7月、1971宇佐神)
・カモガヤ(イネ科カモガヤ属:5〜6月、1964杉田)
・イネ(イネ科イネ属:3〜10月、1969木村)
・スズメノカタビラ(イネ科イチゴツナギ属:3〜5月、1985高橋)

末尾の数字と人名はそれぞれの花粉症の報告年と報告者名です。


2021年5月9日-2 花粉情報

スギ、ヒノキ花粉の飛散も収束して、スギ・ヒノキ花粉症の皆様は安堵しておられると思います。とはいえ、アレルギーの心配が無くなったわけではありません。例年、花粉のシーズンが終わりしばらく軽快していた方が、5月の連休後に再び症状の悪化が見られる方が少なくありません。
それは、花粉症と考えられている患者さんの多くが、スギ・ヒノキ花粉だけでなく、複数の花粉が原因である、あるいは室内塵(ダニ、カビ、動物の抜け毛・フケその他)に対してもアレルギーを起こす方が少なくないからに他なりません。
5月になり、暖かな日々が続いています。この天気はダニの繁殖に適しています。室内塵中のダニは寿命3〜4ヶ月(平均約10日で成虫まで育つ)で梅雨から夏(気温20〜30℃、湿度60〜80%)にかけて盛んに繁殖し(1匹あたり100個以上の卵を産む)、死骸や糞(毎日5個平均)を含めるとダニアレルゲン量として秋口に最大となります。

昨年から年間を通じて観測を続けた結果、当地でも想像をはるかに超える多種多様な花粉の飛散を認めました。小生が未熟なため飛散花粉の全てを判別することができませんが、できる限り観測を続けたいと考えています。

今シーズンの当地の花粉情報はお役に立ちましたでしょうか?
スギ、ヒノキ花粉は本日も観測されませんでしたので、本日をもって連日の観測を終了いたします。今後は夏から秋の花粉について1週間単位で観測を続け、当院のHP:https://endo-jibika.comに公表いたします。ご利用いただけましたら、幸いです。スギ、ヒノキ花粉につきましては、今シーズンと同じ様式で来春情報をお送りいたします。

現在はスギ、ヒノキの飛散が終わり、カモガヤ花粉の飛散も少なく、アレルギー性鼻炎の抗原が少ない時期です。多くの患者様の症状が軽快していると思いますが、軽快しない方、今後改めて症状が悪化する方は、スギ、ヒノキ以外の原因があると考えられます。そのような方は、原因について再考をお勧めします。


2021年5月9日-1 花粉情報

曇り空が朝には晴れ、強い南風(9〜12m/s)が吹き、気温が非常に高くなり(午前5時:21.0℃)、午前中はそのまま晴れました。当地は「19日振りの夏日」および「黄砂が飛来」との予報通り、午後2時には27.5℃を記録しました。
KH-3000は本日も夜間は低値のままでしたが午前8時過ぎから日曜日で山手通りの交通量も少ないのに二桁を記録。黄砂を感知しているのでしょうか?。顕微鏡での観察では、汚れは認められず、気温の上昇と強い風でその他の花粉が多数飛散したようでした。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
5/9 0.0 0.3 99.3 9.8

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(4/15に飛散終了しました)、ヒノキ花粉0.3個/cm2(5/5に飛散終了しました)でした。その他の花粉は予想通り99.3個/cm2(非常に多い)でした。内訳はカバノキ科(シラカンバ4.0個/cm2、ハンノキ0.9個/cm2、オオバヤシャブシ0.0個/cm2)、コナラ属(コナラ4.9個/cm2、クヌギ2.5個/cm2、クリ25.3個/cm2)、マツ22.2個/cm2、イネ科3.1個/cm2、ソメイヨシノ3.7個/cm2、ケヤキ12.0個/cm2(4月1日まで不明と判断していました)、不明20.7個/cm2(内イチョウ0.9個/cm2、テウチグルミ0.0個/cm2、スゲ1.5個/cm2)でした。
当院のKH3000の測定値は9.8個/m3・時(やや多い)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしています。また、その他の花粉と浮遊粒子の一部を感知している可能性があります。この時期は非常に多種の花粉が飛散していて、それぞれ花粉症の原因となるとの報告があります。この時期に明らかな症状のある方は、原因がスギ、ヒノキ以外の花粉かも知れません。また、炎症及び寒暖差による刺激症状も否定できません。もう暫くご注意ください。

花粉自動計測器(KH-3000)

その他の花粉の集落

再飛散したと思われるスギ花粉(汚染物質の付着あり)


2021年5月8日-2 花粉情報

花粉飛散終了日:『空中花粉測定と花粉情報標準化』委員会の基準では飛散終了期に、3日連続して、ダーラム法で0個/㎝2/日の観測数が記録された最初の日の前日と定義されています。したがって、当地のヒノキ花粉の飛散終了日は昨年と同じ5月5日となります。
当地におけるスギ、ヒノキ花粉の飛散期は5月5日で収束しました。そこで日毎の観測は10日までといたします。

ヒノキ花粉飛散状況

年 度 飛散開始 最大飛散 飛散数 飛散終了
2001年 3/20 4/15 89.2 4/29
2002年 3/2 3/21 60.5 4/25
2003年 2/26 4/19 32.7 5/9
2004年 3/28 4/9 9.9 4/26
2005年 3/18 4/7 795.7 5/21
2006年 3/25 3/26 18.8 5/6
2007年 3/22 3/29 41.4 5/11
2008年 3/16日 3/29 74.7 5/1
2009年 3/7 4/8 107.4 5/4
2010年 3/16 4/7 17.6 4/30
2011年 3/16 4/7 360.8 5/15
2012年 3/27 4/13 16 5/6
2013年 3/6 3/30 220.7 5/1
2014年 3/16 3/29 133.6 5/12
2015年 3/4 3/31 28.4 5/1
2016年 3/15 3/31 81.2 5/8
2017年 3/16 4/15 50.6 5/11
2018年 3/1 3/30 814.5 5/1
2019年 3/1 4/5 252.5 5/25
2020年 3/11 3/22 57.4 5/5
2021年 3/11 3/30   76.5 5/5

 


2021年5月8日-1 花粉情報

昨日の雨も夜には止み、本日は未明から晴れ、風は弱く(1〜3m/s)、気温が高いまま朝を迎え(午前5時:14.5℃)、午前中はそのまま晴れました。風は終日南寄りの風で日中の気温も急上昇しました。一方、KH-3000は低値のままでした。昼過ぎから曇り空となり、やや強い風が吹き、その後は思いの外気温は上がりませんでした(午後1時:24.0℃)。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
5/8 0.0 0.0 26.2 3.8

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(4/15に飛散終了しました)、ヒノキ花粉0.0個/cm2でしたのでヒノキの飛散終了は2月5日(昨年と同じ日)となりました。その他の花粉は26.2個/cm2でした。内訳はカバノキ科(シラカンバ2.8個/cm2、ハンノキ0.3個/cm2、オオバヤシャブシ0.0個/cm2)、コナラ属(コナラ1.5個/cm2、クヌギ1.5個/cm2、クリ8.0個/cm2)、マツ2.5個/cm2、イネ科1.9個/cm2、ソメイヨシノ2.8個/cm2、ケヤキ3.1個/cm2(4月1日まで不明と判断していました)、不明1.9個/cm2(内イチョウ0.0個/cm2、テウチグルミ0.6個/cm2、スゲ0.0個/cm2)でした。
当院のKH-3000の測定値は3.8個/m3/時(少ない)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしています。また、その他の花粉と浮遊粒子を感知している可能性があります。この時期は非常に多種の花粉が飛散していて、それぞれ花粉症の原因となるとの報告があります。この時期に明らかな症状のある方は、原因がスギ、ヒノキ以外の花粉かも知れません。

花粉自動計測器(KH-3000)


2021年5月7日 花粉情報

未明から曇りが続き、風はなく(1〜2m/s)、気温が高いまま(午前5時:17.0℃)朝を迎え、日中もそのまま曇りでした。昼過ぎから小雨になり、その後は終日小雨が続きました。気温も20.0℃(午後2時)止まりでKH-3000の測定値は低いままでした(0〜3個/m3/時)。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
5/7 0.0 0.0 9.0 1.3

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(4/15に飛散終了しました)、ヒノキ花粉0.0個/cm2(少ない)でした。ヒノキの飛散終了が近いと思われます。その他の花粉は9.0個/cm2でした。
本日は全てその他の花粉で、内訳はカバノキ科(シラカンバ0.9個/cm2、ハンノキ0.0個/cm2、オオバヤシャブシ0.0個/cm2)、コナラ属(コナラ0.0個/cm2、クヌギ0.0個/cm2、クリ0.9個/cm2)、マツ0.0個/cm2、イネ科0.9個/cm2、ソメイヨシノ2.5個/cm2、ケヤキ0.0個/cm2(4月1日まで不明と判断していました)、不明3.4個/cm2(内イチョウ0.6個/cm2、テウチグルミ0.0個/cm2、スゲ0.0個/cm2)でした。
当院のKH-3000の測定値は1.3個/m3/時(少ない)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしています。また、その他の花粉と浮遊粒子を感知している可能性があります。この時期は非常に多種の花粉が飛散していて、それぞれ花粉症の原因となるとの報告があります。この時期に明らかな症状のある方は、原因がスギ、ヒノキ以外の花粉かも知れません。雨で一息つけましたが、もう暫くご注意ください。

花粉自動計測器(KH-3000)