月別: 2021年6月

2021年6月30日 花粉情報

昨日の雨は未明に止み、未明から曇りが続き、気温はさほど下がらず(午前2時:19.5℃)、湿度は高いまま (86〜92%)でした。風は弱く(2〜3m/s)、体感的には昨日と同じで、やや肌寒い午前中でした。午後は一時晴れましたが、曇り空が続き、小雨が降る時間もありました。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言解除後山手通りの交通量は日中に大幅に増大するも数値は0.0〜2.0個/m3・時のまま、1日としては0.5個/m3・時(少ない)でした。

○イネ科はイネ目で700属8000種が属する。世界中に広く分布、ほとんどが草木で野生に生える植物の多くがイネ科です。当地では、イネ科花粉はそれほど多くは観測されませんが、イネ科の花粉症は増加傾向にあると言われ、カモガヤなど身近に生育しているイネ科植物による花粉症は、初夏から秋にかけて発症します。

 


2021年6月29日 花粉情報

未明から弱いながら雨が降り出しました。気温はさほど下がらず(午前8時:20.5℃)、湿度は高いまま (90〜96%)でした。風があり(4〜6m/s)、体感的にはやや肌寒い午前中でした。午後は夕方まで晴れましたが、その後小雨が降りだし夜まで続きました。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言解除後山手通りの交通量は日中に大幅に増大するも数値は0.0〜1.00個/m3・時のまま、1日としては0.5個/m3・時(少ない)でした。

○現在、当地で観測されて花粉症の原因となる可能性のある花粉は、ブナ目の他にイラクサ目ニレ科、それにイネ科です。当地では飛散数が少なく花粉症を起こしていると考えられる患者様は少数ですが、出身地によって抗体を保有する方は少なくありません。 ケヤキはイラクサ目ニレ科ケヤキ属の種です。ニレ科にはニレ属、ムクノキ属などがあります。ケヤキは本州、四国、九州に分布、神奈川県の全域に分布、都内でも江戸城跡など近隣にも見られます。


2021年6月28日 花粉情報

未明から明け方まで曇りでしたが、朝から晴れて気温が上がり(午前9時:26.2℃)、湿度も高いまま (84〜90%)でした。風は弱く(1〜2m/s)、一転、午前中は夏の陽気でした。午後は気温が上がりました(午後3時:28.0℃)が天気は曇りでした。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言解除後山手通りの交通量は大幅に増大し、日中は数値が4.0〜7.0個/m3・時まで上昇しました。1日としては1.6個/m3・時(少ない)でした。

○本日から、再び花粉症に戻ります。ブナ科はカバノキ科と同じブナ目の樹木です。ブナ目カバノキ科とブナ目ブナ科の間には交差性が強く認められます。ブナ目には多くの種があり、これらは日本各地に分布して1〜6月に花粉を飛散させます。カバノキ科ハンノキ属(ハンノキ、オオバヤシャブシ)、カバノキ科カバノキ属(シラカンバ)、ブナ科コナラ属(コナラ、クヌギ)、ブナ科ブナ属(ブナ)、これらは皆ブナ目です。


2021年6月27日 花粉情報

未明から曇りでしたが、気温が高く(午前5時:23.0℃)、湿度も高いまま (90〜92%)でした。風は弱く(1〜2m/s)、気温が午前10時には27.0℃まで上がるも、曇りの天気が続きました(午後3時過ぎから雨の予報でした)。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言解除後山手通りの交通量は大幅に増大しました。しかし、日中も数値が1.0〜2.0個/m3・時のままでした。1日としては0.6個/m3・時(少ない)でした。

○ 昨年の6/21〜6/27に観測された花粉は、「スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.3個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は3.4個/cm2/週でした。」つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が3.7個/cm2/週でした。この週は雨が続き、プレパラートの汚れが目立ち、花粉観測数は前週からさらに減少しました。

種別 観測期間
6/21〜6/27 昨年(6/21〜6/27)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 0.0 0.3
カバノキ科(ハンノキ他) 0.6 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 1.2 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 1.2 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 5.9 3.4
合計 9.3 3.7

今年の梅雨入りは6月14日(昨年と同じ)でした。6/20〜6/26間の同期の雨量を比較すると、47.5対35.0で昨年の方が雨量が大変多く、飛散花粉は今年の方が多数、かつ多彩でした。

今週(6/21〜6/27)観測された花粉は、スギ花粉0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ型0.0個/cm2/週、カバノキ科0.6個/cm2/週、ブナ科1.2個/cm2/週、イネ科1.2個/cm2/週、ニレ科0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は5.9個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が7.8個/cm2/週でした。昨年と同じタイミングで梅雨入り、その後の1週間曇りはするも雨が少なく、プレパラートの汚れがやや目立ちましたが花粉の観測数は昨年より多数観測されました。とはいえ、この時期飛散花粉が少ないことは昨年と同様でした。恐らく、風媒花が少なく、虫媒花が多いためと思われます。


2021年6月26日 花粉情報

未明から曇りでしたが、気温が高く(午前5時:22.0℃)、湿度も高いまま (88〜92%)でした。朝から風が南寄りに変わり(12〜4m/s)、気温が上がり、午後1時には28.0℃まで上がるも、次第に曇るという変わりやすい天気が続きました。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言解除後山手通りの交通量は大幅に増大しました。しかし、日中も数値が1.0〜3.0個/m3・時のままでした。1日としては1.4個/m3・時(少ない)でした。

○ダニの話は本日で最後です。繰り返しますが、室内塵アレルギーの主な原因はダニです。家庭から排出される室内塵中のダニ数を測定すると「一定量の室内塵から検出されるダニの数は、実は家庭によって大きく異なる」そうです(神奈川衛生研究所調査結果から)。また、「同じ家庭内でも場所によって大きな違いがある」そうです。近年は、この違いをアレルゲン量として定量することも可能となっています(阪口、白井:室内環境中におけるダニアレルゲン対策:臨床環境24:22〜28、2015)。ダニの多い家庭は、知らず知らずのうちにダニが発育しやすい環境を作り出しているためと思われます。繰り返しになりますが、ダニは人や動物の抜け毛やフケ、食物残渣、カビなどの胞子、植物の繊維などを栄養源に繁殖しますので、これらを住空間に残さないことが大事です。

○室内塵の中のアレルギーを起こす原因となる物質量やその物質がアレルギーを起こす強さは排出場所によって異なること、つまりアレルゲンとしては、家庭、劇場、駅、百貨店など様々な場所によって大きく異なることは既に75年以上も前に動物実験によって確認され、明らかにされています( 遠藤朝英 : 諸種屋内塵埃ノ感作原性二就イテ.成医会誌62 : 595, 1943.)。人混みにお出掛けの際には、あらためてご注意下さい。


2021年6月25日 花粉情報

未明から曇りが続き、比較的気温が高く(午前5時:22.0℃)、湿度も高いまま (88〜92%)でした。しかし、風は未明から南寄りの風が吹き(1〜4m/s)、その後気温が上がり、昼前から雨、昼過ぎには止み、日差しが出て午後2時に25.1℃まで上がるなど、変わりやすい天気が続きました。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言が解除されて交通量は大幅に増大した日中も数値が1.0〜3.0個/m3・時のままでした。1日としては1.2個/m3・時(少ない)でした。

○ダニの話は本日で終わりますが、ダニの糞も花粉と同様に重量があり、空中に長時間浮遊していることはなく、床に落下します。したがって床上数十cmが高濃度となります。乳幼児を寝かせる時はベッドが良く、乳幼児のベッドに高さがある理由はここにあります。布団はダニが多く生息しますが、上げ下げ時に空中に浮遊する量が増えます。結果、寝ている時に吸入することになるようです。


2021年6月24日 花粉情報

昨夜も曇り空が続き、本日は明け方から晴れました。比較的気温が高く(午前5時:20.5℃)、湿度も高いまま (84〜92%)でした。しかし、北寄りの風が吹き、その後気温が上がらず、午後2時に26.0℃が最高でした。天気は晴れが続きました。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言が解除されて交通量は大幅に増大した日中も数値が1.0〜3.0個/m3・時のままでした。1日としては1.1個/m3・時(少ない)でした。

○スギ花粉は30μ、ヒノキ花粉は20μ前後です。しかし、ダニの糞は10〜20μ、粉砕した糞は10μ以下です。これが粉砕されるとさらに小さくなります。これらの空中飛散物が人の呼吸器を介して吸入され、様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、アレルギー性喉頭炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。花粉の多くは上気道(鼻やのど)で、ダニの糞は上下両方の気道(気管、気管支)まで到達してアレルギーを起こします。ダニは50℃以上30分または湿度55%以下の環境下で死滅します。しかし、増殖力が強く一度増殖したダニを死滅させるのは大変です。これから、暑い夏に向かいます。ダニ、真菌、カビが過度に増殖しないうちに対処する必要があります。


2021年6月23日 花粉情報

昨夜から曇り空が続き、比較的気温が高く(午前5時:22.0℃)、湿度は高いまま (82〜88%)でした。北寄りの風が吹き、気温が上がらず(午前10時:24.5℃)。その後も曇りが続き、午後に一時小雨が降り気温も上がりませんでした(午後はほぼ23.5℃)。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言が解除されて交通量は大幅に増大した日中も数値が1.0〜3.0個/m3・時のままでした。1日としては0.6個/m3・時(少ない)でした。

○ダニは増殖が早く、増殖後にダニを駆除するのは大変ですし、死骸の除去も容易ではありません。つまり、増殖させないことが大切です。ダニは人間や動物の抜け毛やフケ、垢、食物残渣、カビなどの胞子、植物の繊維などを栄養源に繁殖します。ですから、ダニが増殖する前(今です)にこれら栄養源を断つことが大切です。すなわち増殖が始まる前、つまり梅雨の時期にこまめに掃除することが大事です。衣替え、大掃除などもタイミングを考えて実行して下さい。アレルギー体質の方は、衣替え、大掃除の際に自分が埃をあびないようにすることはもちろんです。


2021年6月22日 花粉情報

昨日の雨は午後に止み、その後晴れて(梅雨の中休み)午前5時に20.5℃、南寄りの風(1〜3m/s)が吹き、湿度は高いまま (88〜92%)、気温も上がりました(午後1時:27.3℃)。その後再び曇りましたが雨は降りませんでした。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、緊急事態宣言が解除されて交通量の増大した日中も数値が1.0〜5.0個/m3・時の記録でした。1日としては0.8個/m3・時(少ない)でした。

○ダニやダニの死骸は布団、じゅうたん、カーペット、ソファー、畳などに多いと言われています。また、これらは産卵場所(生涯に30〜100個)でもあります。平均約11日で成虫となりますので、あっという間に増殖します。成虫になるとダニは毎日平均5個の糞をしますので、その数は膨大です。ダニの糞は10〜20μ、粉砕した糞は10μ以下です。スギ花粉は30μ、ヒノキ花粉は20μ前後ですので、スギ、ヒノキ花粉よりかなり小さく、粉砕されるとさらに小さくなります。死骸の駆除にも増して、糞の排除はさらに大変です。つまり、ダニは駆除するより増殖させない(餌を与えない)ことが大事です。


2021年6月21日 花粉情報

昨日の雨は午後には止み、その後曇り空が続き気温は午前5時に20.5℃、弱い北寄りの風(1〜2m/s)が吹き、湿度は高いまま (88〜92%)の、ジメジメとした肌寒い夜でした。昼前に晴れ間が見られ(梅雨の中休み)、気温も上がりました(午後2時:27.0℃)。夕方から再び曇りましたが雨は降りませんでした。

KH3000は本日も夜間0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた日中も数値が1.0〜5.0個/m3・時の記録が続き、1日としては1.4個/m3・時(少ない)でした。

○天気予報では、「今週は不順な天候が続く」との予想です。そこで、もうしばらくダニの話を続けます。繰り返しになりますが、ダニアレルギーの原因の多くはチリダニです。チリダニは気温25〜26℃、湿度60〜80%でもっとも繁殖します。寿命は3ケ月、人間のフケ、垢、食品屑、カビなどを餌として繁殖し、生涯に30〜100の産卵をします。平均約11日で成虫となりますので、あっという間に増殖します。


2021年6月20日 花粉情報

昨日の雨は、小雨ですが朝7時過ぎまで降り続いて、気温は午前5時に20.5℃、北寄りの風が吹き、朝には雨は止みましたが、曇り空が続き、湿度も高く(94〜98%)、ジメジメとした肌寒い午前中でした。昼前に一時晴れ間も見られましたが、曇り空が続きました。午後は気温が上がり(午後3時:28.0℃)蒸し暑さが目立ちました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が1.0〜3.0個/m3・時を記録した以外は0.0個/m3・時が続き、1日としては0.6個/m3・時(少ない)でした。

○6月20日(日): 昨年の6月14〜20日の1週間に観測された花粉は、「スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ4.0個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、コナラ属0.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は12.0個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が16.6個/cm2/週でした。梅雨入り後1週間、雨と晴れが半々の状況でした。プレパラートの汚れが目立ち、花粉の観測数は半減しました。」

種別 観測期間
6/14〜6/20 昨年(6/14〜6/20)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 0.9 4.0
カバノキ科(ハンノキ他) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 0.9 0.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.6 0.3
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
その他(イチョウ他を含む) 6.8 12.0
合計 9.3 16.6

今年の梅雨入りも6月14日でした。雨が降らなかったのは6月18日のみでした。今週(6/14〜6/20)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ型0.9個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、ブナ科0.9個/cm2/週、イネ科0.6個/cm2/週、ニレ科0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は6.8個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が8.6個/cm2/週でした。昨年と同じタイミングで梅雨入り、その後の1週間、雨続きの状況でした。プレパラートの汚れがやや目立ちましたが花粉の観測数は昨年よりさらに半減しました。


2021年6月19日 花粉情報

昨日は久し振りに1日雨が降らなかったのに、本日は未明から小雨ですが降り続いて、夜の気温はむしろ高く(午前5時:21.0℃)、南寄りの風が吹き湿度も高かった (82〜92%)のですが、日中は気温が上がらず(午後4時:21.5℃)、ジメジメとした一日でした。本日、北陸に続いて東北地方の梅雨入りが発表になりました。平年より7日遅い梅雨入りでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せず、午後7時に1.0個/m3・時を記録した以外は0.0個/m3・時が続き、1日としては0.04個/m3・時(少ない)でした。

○室内塵アレルギーの主な原因はダニです。室内塵中のダニの70~90%を占めるのが、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニで、ジュータンや寝具等に多く生息します。これらは繁殖力が大きく、ダニの死骸、脱皮殻、糞などが、アレルゲンとして種々のアレルギー疾患の原因となります。人を刺すことはありません。体長は0.3mm内外の小さなダニで、餌は人のフケや食べ物の残渣など、最適の生育条件は、温度25℃、 湿度65~75%です。ダニの寿命は3〜4ヶ月、雌はその間に30〜100個の卵を産みます。平均約11日で成虫となりますので、あっという間に増殖します。ダニは50℃以上30分または湿度55%以下の環境下で死滅します。しかし、増殖力が強いので一度増殖したダニを死滅させるのは容易ではありません。


2021年6月18日 花粉情報

しばらくぶりに未明から晴れ、気温は午前5時に19.5℃とやや低く、湿度が高く (82〜88%)、北寄りの風が吹き、外気は肌寒く感じる朝でした。日中は晴れたり、薄曇りとなったりはっきりしない天気でしたが、今週初めて1日雨が降りませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せずほぼ0.0〜3.0個/m3・時が続きました。1日としては1.2個/m3・時(少ない)でした。

○室内塵アレルギーの主な原因はダニです。家庭から排出される室内塵中のダニ数を測定すると「一定量の室内塵から検出されるダニの数は、実は家庭によって大きく異なる」そうです(神奈川衛生研究所調査結果から)。また、「同じ家庭内でも場所によって大きな違いがある」そうです。近年は、この違いをアレルゲン量として定量することも可能となっています(阪口、白井:室内環境中におけるダニアレルゲン対策:臨床環境24:22〜28、2015)。ダニの多い家庭は、知らず知らずのうちにダニが発育しやすい環境を作り出しているためと思われます。繰り返しになりますが、ダニは人や動物の抜け毛やフケ、食物残渣、カビなどの胞子、植物の繊維などを栄養源に繁殖しますので、これらを住空間に残さないことが大事です。


2021年6月17日 花粉情報

昨夜から続いて明け方まで小雨、風は弱く(2〜3m/s)、気温は午前5時に21.0℃あり、湿度が高く (86〜88%)、北寄りの風が吹き、思いのほか外気は肌寒く感じる午前中でした。午後は「晴れ」の予報通り昼過ぎから晴れて気温もやや上がり(午後3時:25.5℃)ました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せずほぼ0.0〜1.0個/m3・時が続きました。1日としては1.2個/m3・時(少ない)でした。

○室内塵の中のアレルギーを起こす原因となる物質量やその物質がアレルギーを起こす強さは排出場所によって異なること、つまりアレルゲン(抗原)としては、一般家庭、劇場、駅、百貨店など様々な場所によって大きく異なることは78年以上も前に動物実験によって確認され、明らかにされています( 遠藤朝英 :諸種屋内塵埃ノ感作原性二就イテ.成医会誌62 : 595, 1943.)。つまり、室内塵アレルギーの症状が発現、悪化する要因は何時でも、何処にでも多々存在しますが、一律ではありません。


2021年6月16日 花粉情報

昨夜から雨が降り続き、風は弱く(2〜3m/s)、気温は午前5時に22.0℃あり、湿度が高く (90〜96%)、昨夜から日中は南寄りの風が吹き、思いの外気温が上がりましたので、湿気を感じる一日でした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せずほぼ1.0〜2.0個/m3・時が続きました。1日としては0.5個/m3・時(少ない)でした。

○「花粉症は花粉飛散期に一致して症状が出ますので季節性があり、室内塵アレルギーは好発期がなく、いつ症状が出るかわからない」と考えられがちですが、室内塵アレルギーにも原因の種類によって好発期があります。ダニ、カビ、真菌には繁殖期があり、その終盤が要注意です。動物は抜け毛、フケの発生する季節が好発期となります。転居、大掃除、衣替えなどは室内塵アレルギーが悪化する契機になります。


2021年6月15日 花粉情報

昨日の小雨が止み、未明から晴れて風はなく(0〜1m/s)、朝はやや気温は下がり(午前5時:20.5℃)、湿度が上がりました(90〜96%)が日中はよく晴れて、気温が上昇(午後2時:28.5℃)しました。しかし、本日も真夏日とはなりませんでした。夕方から曇り空となり、予報より遅い午後10時過ぎから小雨となりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せずほぼ1.0〜3.0個/m3・時が続きました。1日としては1.3個/m3・時(少ない)でした。

○ダニ、真菌、カビが何故繁殖してはいけないのでしょうか?ダニは糞や死骸の風化物など、真菌やカビは胞子がアレルギーの原因になるからです。ダニ、真菌、カビなどは室内塵に含まれ、アレルギー性鼻炎の最大の原因であり、花粉症の方には最も多く合併します。毎年、この季節はダニ、真菌、カビなどが繁殖する季節であり、アレルギー性鼻炎が発症、悪化する季節です。


2021年6月14日 花粉情報

本日は未明から小雨、風はあるものの(3〜4m/s)、南風なので気温は高いまま(午前5時:21.5℃)、湿度も高く(82〜90%)、日中もさほど気温が上がらず(午前9時:22.5℃)、蒸し蒸し、午後も一時小雨が止んだりしましたが、ほぼ小雨が続き、本日も真夏日とはなりませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せずほぼ0.0個/m3・時が続きました。1日としては0.3個/m3・時(少ない)でした。

○関東甲信が平年より7日遅く梅雨入りしました。今後はダニ、真菌、カビの繁殖に適した気候になります。室内塵やダニアレルギーの原因の多くはチリダニですが、チリダニは気温25〜26℃、湿度60〜80%でもっとも繁殖します。寿命は3ケ月、人間のフケ、垢、食品屑、カビなどを餌として繁殖し、その死骸の風化物、排泄物、唾液などの空中飛散物(花粉よりはるかに小さい)が人の呼吸器を介して吸入され、これが様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。エアコンなどによってダニ、真菌、カビが繁殖しやすい環境を作らないように気をつける必要があります。


2021年6月13日 花粉情報

本日は未明から曇り、風はあるものの(4〜6m/s)、南風なので気温は高いまま(午前5時:22.5℃)、湿度も高く(88〜92%)、日中もさほど気温が上がらず(午前11時:28.0℃)、蒸し暑く、午後に一時小雨が降り、本日も真夏日とはなりませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せず一桁が続きました。1日としては1.2個/m3・時(少ない)でした。

○昨年の6月7〜13日の1週間に観測された花粉は、「スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.3個/cm2/週、マツ27.5個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.9個/cm2/週、ブナ科1.2個/cm2/週、ニレ科0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は29.1個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が57.1個/cm2/週」でした。

種別 観測期間
6/7〜6/13 昨年(6/7〜6/13)
スギ 0.6 0.3
ヒノキ 0.0 0.3
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 8.3 27.5
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 2.5 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 3.1 1.2
イネ科(カモガヤ、イネ他) 3.7 0.9
ニレ科(ケヤキ) 0.6 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 20.4 29.1
合計 39.2 58.6

○今週(6/7〜6/13)観測された花粉は、スギ花粉0.6個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ型8.3個/cm2/週、カバノキ科2.5個/cm2/週、ブナ科3.1個/cm2/週、イネ科3.7個/cm2/週、ニレ科0.6個/cm2/週でした。その他の花粉は20.4個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が34.9個/cm2/週でした。

飛散総花粉数は昨年の方が多かった様ですが、気候的には雨量に大きな相違がありました。私は専門家ではありませんので、花粉の選別が正確にできていないと思いますが、当地は都心なので「多種の花粉の飛散はない」と予想していましたが、想像以上に多種の花粉が飛散していることは間違いないと思います。


2021年6月12日 花粉情報

本日も未明から曇り、風はあるものの(5m/s)、南風なので気温は高いまま(午前5時:22.5℃)、湿度も高く(88〜94%)、日中はさほど気温が上がらず(午後1時:28.0℃)、本日は真夏日とはなりませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せず一桁が続きました。1日としては1.7個/m3・時(少ない)でした。

○私共(慈恵医大耳鼻科アレルギー研究班)は、花粉症とりわけスギ花粉症の治療(初期療法)をより効果的、かつ確実にするためにスギ、ヒノキ花粉の観測、測定を昭和59年(1984年)にはじめました。当時の抗アレルギー薬は服用を始めてから効果発現および最大効果が得られるまで、1〜2週間必要でした。また、ほとんどの薬剤が眠気の副作用がありました。その上、「花粉が何時からどの様に、そしてどれだけ飛散するか」が不明であったため、「何時から治療を開始すべきか?」でまず悩まされました。花粉の観測を重ねますと、スギ花粉の飛散開始をある程度予測できる様になり、この予測に従って副作用が少なく、予防的効果が期待できて、安価な薬剤を用いることによって、初期療法を効果的かつ確実に行える様になりました。

○当地の飛散開始は大凡ですが、元日からの1日の最高気温の積算値440℃前後が当地の飛散開始の目安となります。

スギ花粉飛散開始日(積算400℃到達日):

H23(2011) 2月22日(2月12日)
H24(2012) 2月26日(2月17日)
H25(2013) 2月14日(2月9日)
H26(2014) 2月3日(2月7日)
H27(2015) 2月11日(2月10日)
H28(2016) 2月14日(2月8日)
H29(2017) 2月16日(2月6日)
H30(2018) 2月10日(2月12日)
H31(2019) 2月12日(2月7日)
R2(2020) 2月5日(2月5日)
R3(2021) 2月11日(2月6日)
スギ飛散開始日:1個/日以上が2日以上連続した時、その初日

2021年6月11日 花粉情報

昨日、3日続けて真夏日となりました。本日も未明から晴れて、風はあるものの(3〜4m/s)、気温は高いまま(午前5時:21.0℃)、湿度も高く(90〜98%)、日中も気温が上がり(午後1時:28.0℃)ましたが昼過ぎから曇り、予報された4日連続して真夏日とはなりませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増えた朝も数値が上昇せず一桁が続きました。1日としては1.2個/m3・時(少ない)でした。

○スギ花粉の飛散期総飛散数は前年夏の気象と良く相関します。その他に前年12月のスギ花粉観測値と、弱いものの相関しているようです。

表:前年12月スギ花粉飛散と翌年の飛散数(最近10年)

年 度 ス ギ ヒ ノ キ 翌年のスギ花粉数
2010年 3 0.0 9623.6
2011年 0.9 0.0 1971
2012年 2.4 0.0 6407.3
2013年 1.5 0.0 1993.4
2014年 3 0.0 2938.1
2015年 2.4 0.0 4184.6
2016年 1.5 0.0 2570.7
2017年 5.7 0.0 4162
2018年 6.9 0.0 4867.8
2019年 3.0 0.0 2466.7
2020年 5.8 0.0 3913.2

過去10年を振り返りますと、12月の飛散数と翌年のスギ花粉総飛散数は、上表の通りです。


2021年6月10日 花粉情報

昨日、2日続けて真夏日となりました。本日も未明から晴れて、風は弱いものの(1〜3m/s)、気温は高いまま(午前5時:20.5℃)、湿度も高く(82〜88%)、日中はさらに気温が上がり(午後2時:30.0℃)、予報通り3日連続して真夏日となりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜3.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増える朝から数値が上昇しましたが一桁が続きました。1日としては2.1個/m3・時(少ない)でした。

○最大飛散日が2月であった年度

年度 最大飛散日

(2月)

飛散数

(個/cm2)

スギ100個/cm2

以上の日数

総飛散数(1/1〜4/30)

スギ         ヒノキ

平成1年 21日 9.6 0 122.0 47.0
平成16年 26日 29.6 0 384.7 76.0
平成18年 23日 90.1 0 1007.3 125.4
平成21年 16日 1172.8 12 4999.9 785.3
令和2年 23日 380.9 6 2466.7 374.9
令和3年 23日 534.9 10 3913.2 654.1

スギ花粉の飛散開始や飛散開始後の飛散状況に影響する因子として直前の冬の気候があります。昨年は2月の飛散が多かっただけでなく、最大飛散日も2月になりました。最大飛散日が2月となったのは、昭和63年から令和3年までの34年間で6年しかありませんでした。そのうち平成21年以外の4年は総飛散数が過去平均より大幅に少数でした。恐らく、前年夏の天気の影響、つまり「前年夏の気温が低いと翌年の飛散数少ない。」と思われます。今年は前年夏の天気の影響が大きく飛散数は多くなりましたが、冬(12、1月)は例年並み、2、3月は非常に気温が高く、その影響で最大飛散日が2月になったと思われます。


2021年6月9日 花粉情報

昨日、当地では今年初めて真夏日となりました。本日も未明から晴れて、風は弱いものの(1〜3m/s)、気温は高いまま(午前5時:21.0℃)、湿度が高く(80〜90%)、日中はさらに気温が上がり(午後2時:30.0℃)、2日続けて真夏日となりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、交通量の増える朝から数値が上昇したものの一桁が続きました。1日としては2.3個/m3・時(少ない)でした。

○スギ、ヒノキ花粉が昨シーズンに2月に多かった理由を分析したいと思います。まず気候条件ですが、1月の気温に大きな違いがありました。

○月平均気温(日本気象協会調べ)

年度 12月 1月 2月 3月 4月
2019年 8.3 5.6 7.2 10.6 13.6
2020年 8.5 7.1 8.3 10.7 12.8
2021年 7.7 5.4 8.5 12.8 15.1

気温は、2020年1月の平均気温が大変高いのが解ります。しかも、平均湿度も2019年1、2月は51%、59%でしたが2020年は65%、55%で、2021年は57%、49%、特に2020年1月の湿度の高さが目立ちました。その結果、スギ花粉の飛散開始、本格飛散、最大飛散が早くなったと思われます。


2021年6月8日 花粉情報

未明から晴れて、南寄りの風(1〜3m/s)が吹き、気温は高いまま(午前5時:20.0℃)、午前中から湿度が高い(96〜98%)上に気温が上がり(午後2時:30.5℃)、午後は真夏の天気になり、夕方から曇り空となりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、一桁の記録が続きました。1日としては2.8個/m3・時(少ない)でした。

○月別(スギ+ヒノキ)飛散数

  平成31年 令和2年 令和3年
1月 3.0 3.4 2.4
2月 811.2 1412.0 1590.8
3月 4348.1 1266.2 2777.8
4月 1037.1 159.0 196.3
6199.4 2841.6 4567.3

最近3年のスギ+ヒノキの飛散数を比較してみますと、昨年は2月の方が3月よりも飛散数が多く、このように2月の方が3月よりも飛散数が多かったのは過去34年間で1回、 昨シーズンのみです。恐らく、極端な暖冬の影響で1月の気温が異常に高かったためと考えられます。


2021年6月7日 花粉情報

昨日は未明まで曇り、明け方一時小雨、南寄りの風(1〜2m/s)、気温はやや高いまま(午前5時:21.0℃)、午前中は湿度が高く(90〜94%)、昼前にも一時小雨が降り、午後は徐々に晴れ、夕方以後は晴れたり曇ったりが続きました。

KH3000は日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続きましたが朝から測定値が上がり始め、一桁の記録が続きました。1日としては2.1個/m3・時(少ない)でした。

○この時期は、しばらくの間、気候的に鼻のコンディションが比較的良く保たれます。そこで、しばらく今春のスギ、ヒノキ花粉の飛散について、まとめをしておきたいと思います。今シーズン(1/1〜4/30)の当地におけるスギ花粉飛散数は3913個/cm2でした。最近10年平均3928個/cm2の99.6%、昨年(2467個/cm2)の158.6%に相当します。ヒノキ花粉は654個/cm2でしたので最近10年平均1085個/cm2の60.3%、昨年(375個/cm2)の174%でした。


2021年6月6日 花粉情報

昨日は未明まで曇り、未明から小雨、南寄りの風(1〜3m/s)、気温はやや高いまま(午前5時:21.0℃)、午前中は湿度が高く(80〜86%)、小雨が続きました。小雨は夕方には止みましたが、夜まで曇りでした。

KH3000は日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続きました。1日としては0.6個/m3・時(少ない)でした。昨日は少数ですが、何らかの花粉が飛散したものと考えられましたが、本日も同様に考えられます。雨も小雨でプレパラートのワセリンを流すこともないと考え、交換しませんでした。

今月から1週間毎に観測、集計しています。今週の計測値は表の通りです。

○昨年のこの1週間(5/31〜6/5)に観測された花粉は、「スギ花粉は4.9個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.9個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.9個/cm2/週、ブナ科3.1個/cm2/週、ニレ科0.3個/cm2/週でした。その他の花粉は15.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が74.0個/cm2/週でした。」

種別 観測期間
5/31〜6/6 昨年(5/31〜6/6)
スギ 0.0 4.9
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 22.3 54.9
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.8 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 5.8 3.1
イネ科(カモガヤ、イネ他) 2.4 0.9
ニレ科(ケヤキ) 1.8 0.3
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 12.1 15.7
合計 45.2 79.8

○今週(5/31〜6/6)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ科22.3個/cm2/週、カバノキ科1.8個/cm2/週、ブナ科5.8個/cm2/週、イネ科2.4個/cm2/週、ニレ科1.8個/cm2/週でした。その他の花粉は12.1個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が42.8個/cm2/週でした。

花粉の飛散数の違いは、昨年と比較して、5/31から6/6で雨量が4.0/34.0mmであったように、天候の違いによると考えられます。


2021年6月5日 花粉情報

昨日の雨は未明には止み、風も収まり(1〜3m/s)、気温はやや高いまま(午前4時:20.5℃)、午前中は湿度が高く(82〜88%)、曇り空が続きました。昼過ぎに一時晴れて、気温が上がり(午後1時:25.5℃)ましたが、その後は再び曇りました。

KH3000は日付がかわつても夜間は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続きました。その後、日中は晴れ間もあって0.0〜4.0個/m3・時の記録が認められました。1日としては1.0個/m3・時(少ない)でした。本日は少数ですが、何らかの花粉が飛散したものと考えられます。今月から1週間毎に観測、集計しています。

○この時期、東京都の花粉情報によればイネ科花粉が先月から各地で飛散しているようです。観測地点によって、若干地域差があるようです。当地はそれほど多くないようです。週末に郊外へ出かける方は注意して下さい。

 


2021年6月4日 花粉情報

予報通りプレパラート交換直後から雨が降り続き、南寄りの風が朝まで強く吹き(9〜10m/s)、気温はやや高く(午前4時:21.5℃)、湿度が高く(88〜92%)、午前中は蒸し暑く、ジメジメした状況が続きました。

KH3000は日付がかわつて以後0.0個/m3・時の記録が続き、その後も日中は0.0個/m3・時が続き、20時に1.0個/m3・時を記録しただけでした。1日としては0.04個/m3・時(少ない)でした(記録上は0.0個/m3・時)。落下法では0.0個/cm2つまり花粉は観測されませんでした。今月から1週間毎に観測、集計しています。

○ニュースでは、列島各地で大荒れの天気による被害の報道が続いています。当地では、やや強い風(9〜11m/s)が吹きましたが、雨はほぼ1日小雨と弱雨が続き(1〜2mm/h)ました。

○本日のニュースでは、本日東京の梅雨入りはなさそうですが、当地もそろそろ梅雨(つゆ、ばいう)入りです。梅雨はウィキぺディアによると、北海道小笠原諸島を除く日本朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて来る曇りの多い期間のこと。雨季の一種です。梅雨の時期はカビ、真菌が繁殖しやすく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、夏型過敏性肺炎などを引き起こす可能性があります。


2021年6月3日 花粉情報

未明には晴れて朝まで晴が続き、気温はやや高く(午前4時:19.5℃)、湿度も高く、南寄りの風が吹いたので、気温が上がりましたが(午後1時:25.5℃)、午後から徐々に曇り空が広がりました。明日は、「1日雨」の予報ですので、本日は定時(午後11時)にプレパラートを交換、3日分(1〜3日)の観測を行いました。

KH-3000は引き続き、未明から0.0〜1.0個/m3/時を記録、その後も日中は1.0〜3.0個/m3/時程度でした。1日としては1.5個/m3/時(少ない)でした。落下法は今月から1週間毎に観測、集計しています。

花粉自動計測器(KH-3000)

マツ科の花粉の集落

ブナ科はカバノキ科と同じブナ目の樹木です。ブナ目カバノキ科とブナ目ブナ科の間には交差性が強く認められます。ブナ目には多くの種があり、これらは日本各地に分布して1〜6月に花粉を飛散させます。カバノキ科ハンノキ属(ハンノキ、オオバヤシャブシ)、カバノキ科カバノキ属(シラカンバ)、ブナ科コナラ属(コナラ、クヌギ)、ブナ科ブナ属(ブナ)、ブナ科クリ属(クリ)、これらは皆ブナ目の仲間です。


2021年6月2日 花粉情報

未明から曇りが続き、気温は朝までやや高く(午前4時:20.0℃)、湿度も高く、南寄りの風が吹いたので、気温が上がり(午後1時:25.5℃)、蒸し蒸しした状況が1日続きました。

KH-3000は引き続き、未明から0.0〜2.0個/m3・時を記録、その後も日中は3.0〜5.0個/m3/時程度でした。1日としては1.6個/m3/時(少ない)でした。落下法による観察は今月から1週間毎に行っています。

花粉自動計測器(KH-3000)

イネ科で花粉症の原因になるのは、おもにカモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。これらは牧草として輸入され、寒さに強く繁殖力があることから、雑草として日本全国に広がりました。草丈は60cm〜120cm程度で、葉は緑色、枝の先に小さな白っぽい花が咲きます。イネ科の植物の花粉の飛散範囲は数十m程度。近づかなければあまり影響はありません。当地は住宅密集地ですので、イネ科花粉が観測されることは多くはないと思われます。


2021年6月1日 花粉情報

昨夜プレパラート交換後突然降った雨は未明には晴れ、その後は晴れが続き、気温も明け方はやや低かったものの(午前4時:17.0℃)、日中は暖かくなり(午後1時:24.1℃)過ごしやすい日中でした。

KH-3000は未明から0.0〜1.0個/m3/時を記録、その後も日中は3.0〜4.0個/m3/時程度でした。1日としては1.3個/m3/時(少ない)でした。落下法による観察は今月から1週間毎に行います。

花粉自動計測器(KH-3000)

本日から6月、イネ科花粉の飛散期になりました。当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。

イネ科の分類(サイズ)
イチゴツナギ属:スズメノカタビラ:24μ:4〜6月(1年中)
スズメノテッポウ属:スズメノテッポウ:26〜28μ:4〜6月
カモガヤ属:カモガヤ:34μ:5〜8月
オオアワガエリ:37〜50μ:6〜8月
イネ属:イネ・ススキ:45μ:5〜6月、7〜8月