昨夜の雨は明け方には止み、明け方には晴れました。雨が降っている間は北風が吹き(4〜5m/s)未明は気温が下がりましたが(午前4時:16.0℃)、朝には南南西の風が吹き(1〜3m/s)、気温が上がり(午前10時:21.1℃)、湿度も下がり、昼前には爽やかな天気になりました。
KH-3000は夜間から0.0〜3.0個/m3 /時を記録していてほぼ1日飛散花粉が少ないことを示しました。1日としては1.4個/m3/時(少ない)でした。

昨年の同期の観測結果は、「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.3個/cm2/週、カバノキ科0.9個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属8.6個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は28.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が92.5個/cm2/週でした。当地では、現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散シーズンはもう少々先のようです。」との報告でした。

種別 観測期間
5/17〜5/23 昨年(5/17〜5/23)
スギ 0.9 0.0
ヒノキ 0.9 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 11.5 54.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 1.8 0.9
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 10.5 8.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 1.5 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.3 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 23.2 28.7
合計 50.6 92.5

先週はカバノキ科、イネ科、ブナ科、ニレ科共に既に飛散していました。本日は日中久しぶりに快晴、「雨が上がりは花粉が飛散する」と言われますので、多くの花粉が観測されると思われました。スギ、ヒノキに限ったことではなく、他の風媒花にも同様の傾向があるようですが、本日は雨が止み、日中は晴れでしたが落下法でスギ0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉が8.7個/cm2と少数しか観測されませんでした。昨年も同時期には同じ傾向でした。調べますと、昨年も今年もこの1週間は雨が多く、日照時間が極端に短かったことが少なかった理由のようです。もう一つ梅雨から夏に気温が上昇するにしたがって飛散花粉が少なくなる傾向が認められます。風媒花と虫媒花の比率が変わるので飛散花粉が少なくなるのでしょうか?

マツ科ツガ属花粉