日: 2021年5月30日

2021年5月30日-2 花粉情報

本日は未明は晴れ、その後明け方一時曇り空が続き、日中は晴れたり曇ったり、気温は下がらず朝は本日も暖かく(午前4時:20.0℃)、日中は曇ったまま気温が上がり(午後2時:27.5℃)蒸し暑く、夕方からやっと晴れました。
KH-3000は未明から0.0〜1.0個/m3/時を記録、その後も日中は3.0〜5.0個/m3/時程度でした。1日としては1.7個/m3/時(少ない)でした。
落下法では、スギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉0.0個/cm2、その他の花粉は19.1個/cm2しか観測されず、その他の半数はマツ科の花粉10.8個/cm2でした。

花粉自動計測器(KH-3000)

クリ花粉?(サイズが小さく、クリと確信できない)

くるみ花粉?

ハンノキ花粉

「本日 (30日午後11時)、プレパラートを交換しました。最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ106.7個/cm2/週、カバノキ科12.3個/cm2/週、イネ科2.7個/cm2/週、ブナ科12.3個/cm2/週、ニレ科4.0個/cm2/週でした。その他の花粉は41.9個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が160.1個/cm2/週でした。」

種別 観測期間
5/24〜5/30 昨年(5/24〜5/30)
スギ 0.3 0.3
ヒノキ 0.0 0.0
マツ科(アカマツ、クロマツ他) 106.7 112.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 12.3 0.3
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 12.3 3.1
イネ科(カモガヤ、イネ他) 2.7 0.3
ニレ科(ケヤキ) 4.0 0.6
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 41.9 36.7
合計 160.4 153.3

昨年の同期の観測結果は、汚れの差は雨量(先週61mm、今週10mm)と交通量(コロナの警戒がとけましたので)の違いと考えられます。
最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ112.0個/cm2/週、カバノキ科0.3個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、コナラ属3.1個/cm2/週、ケヤキ0.6個/cm2/週でした。その他の花粉は36.7個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ以外の花粉が153.0個/cm2/週でした。当地では現在コナラ属が少数ですが飛散しています。イネ科花粉の飛散は当地では少ないようです。」でした。

カバノキ科とブナ科の飛散が今年の方がやや多い以外は、昨年と大きく異なる点はありませんでした。

 


2021年5月30日-1 花粉情報

年度毎の4月の飛散数

年 度 スギ ヒノキ その他
2012年 146.6 132.3 803
2013年 31.7 257.2 1574.4
2014年 39.8 410.3 1964
2015年 34.1 96.3 1248.7
2016年 73.3 437.6 2185.3
2017年 209.5 262.3 1655
2018年 88.8 1534.4 5242.4
2019年 156.2 880.9 1961.2
2020年 14.4 144.6 1305.3
2021年 52.2 144.1 1282.8

最近10年の4月の花粉飛散状況を観察して見ますと、スギ、ヒノキ以外の花粉の飛散が目立ちます。私共が外来で拝見する花粉症患者の皆様の中には、4月の方が2〜3月よりも症状が重くなると訴える方も少なからずおられます。ところが、毎年、スギ、ヒノキの飛散が終了するとその後の観測データはほとんど見当たりません。そこで、私共は昨年からその他の花粉についても判別を試みています。その結果では、当地では4〜5月にはカバノキ科、ブナ科の花粉が比較的多く、無視できないと思われるくらい飛散することが判明しました。