2021年5月9日-2 花粉情報

スギ、ヒノキ花粉の飛散も収束して、スギ・ヒノキ花粉症の皆様は安堵しておられると思います。とはいえ、アレルギーの心配が無くなったわけではありません。例年、花粉のシーズンが終わりしばらく軽快していた方が、5月の連休後に再び症状の悪化が見られる方が少なくありません。
それは、花粉症と考えられている患者さんの多くが、スギ・ヒノキ花粉だけでなく、複数の花粉が原因である、あるいは室内塵(ダニ、カビ、動物の抜け毛・フケその他)に対してもアレルギーを起こす方が少なくないからに他なりません。
5月になり、暖かな日々が続いています。この天気はダニの繁殖に適しています。室内塵中のダニは寿命3〜4ヶ月(平均約10日で成虫まで育つ)で梅雨から夏(気温20〜30℃、湿度60〜80%)にかけて盛んに繁殖し(1匹あたり100個以上の卵を産む)、死骸や糞(毎日5個平均)を含めるとダニアレルゲン量として秋口に最大となります。

昨年から年間を通じて観測を続けた結果、当地でも想像をはるかに超える多種多様な花粉の飛散を認めました。小生が未熟なため飛散花粉の全てを判別することができませんが、できる限り観測を続けたいと考えています。

今シーズンの当地の花粉情報はお役に立ちましたでしょうか?
スギ、ヒノキ花粉は本日も観測されませんでしたので、本日をもって連日の観測を終了いたします。今後は夏から秋の花粉について1週間単位で観測を続け、当院のHP:https://endo-jibika.comに公表いたします。ご利用いただけましたら、幸いです。スギ、ヒノキ花粉につきましては、今シーズンと同じ様式で来春情報をお送りいたします。

現在はスギ、ヒノキの飛散が終わり、カモガヤ花粉の飛散も少なく、アレルギー性鼻炎の抗原が少ない時期です。多くの患者様の症状が軽快していると思いますが、軽快しない方、今後改めて症状が悪化する方は、スギ、ヒノキ以外の原因があると考えられます。そのような方は、原因について再考をお勧めします。