日: 2021年5月1日

2021年5月1日-3 花粉情報

晴れて風も弱く(2m/s)、温かく(午前5時:14.5℃)、その後も気温の上昇が続き(午後2時:23.5℃)。KH-3000の測定値も比較的少数のまま推移しました。ところが午後から大変強い風(10〜14m/s)吹き、夕方から雨となり、次第に大雨となると測定値が0個/m3/時となりました。鏡検像は汚れが目立ち、強い風が吹いたことを伺わせました。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
5/1 0.0 0.0 39.5 4.6

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(4/15に飛散終了しました)、ヒノキ花粉0.0個/cm2(少ない)でした。ヒノキの飛散終了が近いと思われます。その他の花粉は39.5個/cm2でした。
本日は、その他の花粉だけしか観測されず、内訳はシラカンバ4.0個/cm2、ハンノキ0.9個/cm2、オオバヤシャブシ0.0個/cm2、コナラ属(コナラ5.2個/cm2、クヌギ1.5個/cm2、クリ3.7個/cm2)、マツ9.9個/cm2、イネ科2.5個/cm2、ソメイヨシノ4.0個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2(4月1日まで不明と判断していました)、不明7.1個/cm2(内イチョウ0.6個/cm2、テウチグルミ0.0個/cm2)でした。
当院のKH-3000の測定値は4.6個/m3/時(やや多い)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしています。また、その他の花粉と浮遊粒子を感知している可能性があります。この時期は非常に多種の花粉が飛散していて、それぞれ花粉症の原因となるとの報告があります。この時期に明らかな症状のある方は、原因がスギ、ヒノキ以外の花粉かも知れません。また、大気の乾燥による炎症及び寒暖差による刺激症状も否定できません、雨で一息つけましたが、もう暫くご注意ください。

花粉自動計測器(KH-3000)
花粉とともに汚れが目立ちます

 


2021年5月1日-2 花粉情報

東京都花粉症対策委員会は本年1月21日に開催された委員会で今シーズンの飛散予測を発表いたしました。その予測に基づいて当地(品川)の予測値を求めますと、

1.飛散総数は3000〜4550個/cm2・シーズン

2.飛散開始日は2月10日前後

3.「多い」以上の日数は区部で27日程度でした。

4月の測定が終了した時点で、実測値は以下の通りでした。

  1. 実測数はスギ花粉2個/cm2、ヒノキ花粉654.1個/cm2、合計44567.3個/cm2
  2. 飛散開始日は2月11日
  3. 「多い」以上の日は21日

でした。予測の精度としては、合格点と思います。


2021年5月1日-1 花粉情報

年度別飛散総数(1月1日〜4月30日)

年 度 スギ飛散数 ヒノキ飛散数 スギヒノキ計
2001年 4298.1 578.6 4876.7
2002年 5194.2 450.7 5644.9
2003年 3641.4 323.5 3964.9
2004年 384.7 76 460.7
2005年 10978.2 2970.5 13948.7
2006年 1007.3 125.4 1132.7
2007年 1579.4 196.3 1775.7
2008年 3094.7 505.2 3599.9
2009年 4999.9 785.3 5785.2
2010年 1489.5 68.2 1557.7
2011年 9623.6 1925.5 11549.1
2012年 1971 156.6 2127.6
2013年 6405.7 1256.1 7661.8
2014年 1299.8 693.6 1993.4
2015年 2694.1 244 2938.1
2016年 3515.9 668.7 4184.6
2017年 2270.8 299.9 2570.7
2018年 4162 3895.4 8057.4
2019年 4867.8 1331.6 6199.4
2020年 2466.7 374.9 2841.6
2021年 3913.2 654.1 4567.3