昨夜から強い雨が降り、未明の0〜1時には1時間値11mmの強雨が降りました。ところが未明には曇り、明け方には快晴となり、冷えていた(午前5時:14.0℃)気温もその後上昇、KH-3000の記録は午前5時まで0個/m3/時が続きました。その後午前6時〜8時には強い風が吹き(10〜12m/s)、次第に測定値が増え始めましたので、午前8時にプレパラートの交換をしました。交換後も風が強く、多くの飛散が続きました(KH-3000)。「雨上がりには花粉が飛散する」、これはスギ、ヒノキだけの例えでは無いようです。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
PM11:00〜AM8:00 0.0 0.0 8.6 1.2
AM8:00〜PM11:00 0.0 4.6 74.1 9.8
4/18 0.0 4.6 82.7 11.0

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(少ない)、ヒノキ花粉4.6個/cm2(少ない)でした。両者を合わせても4.6個/cm2(少ない)となりました。その他の花粉は82.7個/cm2でした。
本日も、その他の花粉がスギ、ヒノキよりもはるかに多く観測され、内訳はシラカンバ14.5個/cm2、ハンノキ1.5個/cm2、オオバヤシャブシ0.3個/cm2、コナラ属(コナラ4.3個/cm2、クヌギ6.2個/cm2)、マツ2.8個/cm2、イネ科3.4個/cm2、ソメイヨシノ16.1個/cm2、ケヤキ4.3個/cm2(4月1日まで不明と判断していました)、不明29.3個/cm2でした。
当地でもカバノキ科は無視できない飛散が認められ、一時減少していましたが、再び多く飛散しました。ソメイヨシノ(虫媒花です。目黒川沿いの桜は散り始めました。)も再び飛散しました。

スギは収束いたしました。当院のKH-3000の測定値は11.0個/m3/時(やや多い)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしています。風が強かった本日は、若干浮遊粒子あるいはその他の花粉をカウントしたようです。非常に多種の花粉が飛散していて、それぞれ花粉症の原因となるとの報告があります。この時期に明らかな症状のある方は、原因がスギ、ヒノキ以外かも知れません。ご注意ください。

花粉飛散終了日:『空中花粉測定と花粉情報標準化』委員会の基準では飛散終了期に、3日連続して、ダーラム法で0個/㎝2/日の観測数が記録された最初の日の前日と定義されています。つまり、当地のスギ花粉の飛散終了日は4月15日となりました。

花粉自動計測器(KH-3000)