日: 2021年4月3日

2021年4月3日-2 花粉情報

本年1月21日に開催された東京都花粉症対策検討委員会の予想に従って当地(品川)の飛散数を予想したところ2883〜3947個/cm2/シーズンとなりました。
緊急事態宣言の発出を受けて、第77回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会が中止の運びとなりましたので、東京都花粉症対策検討委員会の予想は貴重な予想となりました。当地では昨日までスギ花粉3884.7個/cm2/シーズンの飛散を観測しています。予想された最大値の98.4%になっています。生産された花粉の大半は飛散したと考えられ、スギ花粉飛散は終息に向かうと考えられます。


2021年4月3日-1 花粉情報

未明は曇りでしたが朝には晴れて、本日も比較的暖か(午前6時:13.5℃)でした。KH-3000の測定値は夜間から続いて日中も少なく推移しました。結局、明け方以後は晴れが続き、風が穏やか(1〜3m/s)でしたので気温が上がり(午後1時:20.5℃)、暑いくらいの1日でした。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
4/3 0.0 3.1 33.3 5.1

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉0.0個/cm2(少ない)、ヒノキ花粉3.1個/cm2(少ない)でした。両者を合わせても3.1個/cm2(少ない)となり、スギ、ヒノキ合わせても「少ない」は2月12日以来です。その他の花粉は33.3個/cm2でした。
本日も、その他の花粉がスギ、ヒノキよりもはるかに多く観測され、内訳はシラカンバ7.1個/cm2、ハンノキ2.8個/cm2、オオバヤシャブシ0.0個/cm2、コナラ属2.8個/cm2、マツ4.6個/cm2、イネ科0.3個/cm2、ソメイヨシノ4.0個/cm2、ケヤキ0.9個/cm2(昨日まで不明と判断していました)、不明10.8個/cm2でした。当地でもハンノキ属は無視できない飛散が認められます。マツが増えてきました。ソメイヨシノ(虫媒花です)はピークでしょうか?風が弱くプレパラートがきれいでした。
当院のKH-3000の測定値は5.1個/m3/時(やや多い)でした。KH-3000はスギとヒノキ両者をカウントしていますが、若干その他の花粉または浮遊粒子をカウントしたようです。

花粉自動計測器(KH-3000)

マツ花粉、クヌギ花粉

アカマツ花粉

マツ花粉、コナラ花粉、ヒノキ花粉