月別: 2021年7月

2021年7月31日-2 花粉情報

未明から晴れが続き、夏の日差しが戻り,気温も上がり(午前11時:30.0℃)、最高32.0℃(午後2〜3時)まで上がり、再び真夏日。日照時間も長くなりました。

○鼻腔の周囲には4対の副鼻腔が存在します。副鼻腔の成立と機能については、これまで諸説があり、未だに結論が得られていません。呼吸の機能を上げる為(保温保湿作用、貯気作用、換気作用)、嗅覚機能を向上させるため(嗅覚の補助)、頭蓋構築上の関与(体躯の大型化への対応、頭蓋構築上の支柱間の空隙、頭蓋構造効率化への骨吸収、頭蓋の発育成長への調整、進化上の遺残腔)、随伴機能(頭蓋重量の軽減、大脳眼窩の保護隔離、音声の共鳴、衝撃緩和)等々です。哺乳類の鼻の主な作用は嗅覚ですが、霊長類以後では呼吸が主な作用となり、副鼻腔が存在する意義も大きく変化(退行進化)しています。人の副鼻腔は哺乳類の副鼻腔と比較すると形状が単純になり、かつ病気が起こり易くなっています。


2021年7月31日-1 花粉情報

昨年は「30日の日照時間は0.0時間でした。16日から30日までの日照時間の合計は19.8時間で前日までと変わりませんでした。」でした。

(今年は30日の日照時間が2.1時間でしたので、16日から30日までの日照時間は 計121.1時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短かったのですが、今年は真夏日が続き(12日連続:27日の気温が後日修正されました)、日照時間は昨年の6.1倍もながくなっています。


2021年7月30日-2 花粉情報

未明から朝まで晴れ、朝(午前8時)から小雨、その後曇りましたが昼前から夏の日差しが戻りました。気温も上がり(午前2時:29.5℃)ましたが、その後は曇って一時小雨が降る天気で、日照時間はのびませんでした。また、真夏日にもなりませんでした。

○鼻腔の外壁には鼻甲介と呼ばれる襞があり、これらは嗅覚や呼吸の効率の向上に役立つと考えられています。しかし、嗅部附近の気道(上鼻道)は大変狭く、わずかな形態異常や粘膜の腫れ(肥厚)でも、空気の通りが悪くなり、匂いがしなくなることがあります。原因としては鼻炎、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻腔形態異常などが原因となる主な病気です。また、外傷、腫瘍、脳血管障害などによって脳や神経が障害された場合にも匂いがしなくなることがあります。


2021年7月30日-1 花粉情報

昨年は「29日の日照時間は0.0時間でした。6日から29日までの日照時間の合計は19.8時間で前日までと変わりませんでした。」でした。

(今年は29日の日照時間が4.5時間でしたので、16日から29日までの日照時間は 計119.0時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短かったのですが、今年は真夏日が続き(12日連続:27日の気温が後日修正されました)、日照時間は昨年の6.0倍もながくなっています。


2021年7月29日-2 花粉情報

未明から晴れ、朝一時曇りましたが昼前から夏の日差しが戻りました。気温も上がり(午前3時:26.0℃)、その後も暑く、午前10時には30.0℃を超え、昼前からやや強い南風(97〜8m/s)が吹き、気温がさらに上がり(午後1時:31.6℃)、真夏日が15日連続となりました。夕方から再度曇り、日照時間はのびませんでした。

○呼吸に供する空気の通り道を鼻腔と言いますが、鼻腔は左右一対あり、左右の鼻腔の境にある仕切りが鼻中隔です。鼻中隔は一枚板ではなく、軟骨と骨でできています。これらの骨の接合部が成長のズレによって鼻中隔の曲がり(湾曲)が起こります。湾曲が過度に強くなると鼻閉が生じます(鼻中隔湾曲症)。鼻中隔の最上部に匂いを感じ取る部分(嗅部)があります。嗅部には匂いを感じ取る細胞(嗅細胞)が分布していて、吸気と共に匂いの元(嗅素)が到達すると反応して嗅神経を介して脳(嗅脳)に刺激が伝えられて匂いを感じます。


2021年7月29日-1 花粉情報

昨年は「28日の日照時間は1.2時間でした。16日から28日までの日照時間の合計は19.8時間となりました。」でした。

(今年は28日の日照時間が6.8時間でしたので、16日から28日までの日照時間は 計114.5時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短かかったのですが、今年は真夏日が続き(13日連続)、日照時間は昨年の5.8倍もながくなっています。


2021年7月28日-3 花粉情報

昨日の雨(小雨)は未明には止み、明け方には晴れました。幸い台風8号は東北方面に向かい当地は夏の日差しが戻りました。気温も上がり(午前3時:25.5℃)、その後も暑く、午前10時には30.0℃を超え、昼過ぎからやや強い南風(9〜11m/s)吹き、気温がさらに上がり(午後1時:31.0℃)、真夏日が14日連続となりました。

○顔に突出した部分(外鼻)は鼻腔の屋根にあたります。鼻の穴(孔)に近い先端部分を鼻尖、目尻に近い部分を鼻根と呼びます。鼻根部は硬い骨(鼻骨)ですが、鼻尖部は柔らかい骨(尾翼軟骨)でできています。顔面を打撲した時に鼻根部の硬い骨が折れた場合に鼻骨骨折と言います。外鼻は顔面を形成する骨と鼻中隔に支えられています。鼻骨骨折の際に鼻血が出るのは、外力が鼻中隔に及ぶためです。


2021年7月28日-2 花粉情報

16日からの日照時間の合計は107.7時間となり、100時間を超えました。過去の記録を紐解きますと、前年7月後半(1631日)の日照時間の合計が100時間を超えた場合、翌年春のスギ花粉飛散総数は平均以上となっています。


2021年7月28日-1 花粉情報

昨年は「27日の日照時間は0.7時間でした。16日から27日までの日照時間の合計は18.6時間となりました。」でした。

(今年は27日の日照時間が2.7時間でしたので、16日から27日までの日照時間は 計107.7時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(12日連続)、日照時間は昨年の5.8倍もながくなっています。


2021年7月27日-2 花粉情報

昨夜は未明から小雨が降り出しました。久しぶりに気温が下がり(午前3時:22.5℃)、その後も小雨が降り続きましたが昼過ぎから晴れて気温もが上がり、真夏日が13日連続となりました(午後4時:30.5℃)。

○当地は暫くの間、花粉症もアレルギー性鼻炎も小休止の時期になります。そこで、この間を利用して少し鼻の構造や機能について触れたいと思います。鼻というと一般的には顔の中心に突出した部分(外鼻)を指しますが、実際はその奥に1対の鼻腔と4対の副鼻腔があり、これらが呼吸の空気の通り道(気道)と匂いを感じとる器官(嗅覚器)としての役割を果たしています。鼻腔と副鼻腔を合わせて鼻(鼻副鼻腔)と呼んでいます。


2021年7月27日-1 花粉情報

昨年は「26日の日照時間は2.9時間を記録しました(16日から26日までの日照時間の合計は17.9時間となりました。1時間を超えるのは6日振りです。)でした。

(今年は26日の日照時間が5.4時間でしたので、16日から26日までの日照時間は 計105.0時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(12日連続)、日照時間は昨年の5.9倍もながくなっています。


2021年7月26日-2 花粉情報

昨夜は久しぶりに曇り、明け方には小雨も降りました。しかし、相変わらず夜も気温が下がらず(午前3時:26.5℃)、朝には晴れて、午前10時には早くも30.0℃を超えました。日中は晴れのち曇り、北よりの風が吹き、気温はやや下がる傾向が見られ(午後1時:30.1℃)ました。その後は曇り、本日も昨日に続き真夏日となりました(12日連続)。しかし、天気は下り坂です。

○観測総数(個/cm2/週)

時期 6/7〜 6/14〜 6/21〜 6/28〜 7/5〜 7/12〜 7/19〜

‘20 58.6 16.9 3.7 5.3 3.1 0.9 1.5
‘21 39.2 9.3 9.3 1.5 3.7 2.1 4.9

花粉に関しては、数個/cm2・週が続いており、オフシーズンと言える時期と思われます。

○当地では秋の花粉症シーズンは、8月下旬からキク科のブタクサ花粉の飛散から始まります。室内塵アレルギーの主要抗原であるダニの繁殖は梅雨の時期から始まり8月下旬にピークを迎えます。それまでは、大気中に抗原は少なく、鼻アレルギーが急激に悪化する要因はありません。すなわち、症状は軽く、診断精度も高く、シーズンに備えを固める絶好のチャンスです。春や秋、特に秋に悪化するアレルギー症状をお持ちの方は、是非8月中に専門医を受診して、診断を受け(原因を確認)、備えを固めてください。


2021年7月26日-1 花粉情報

昨年は「25日の日照時間は3日振りに0.2時間を記録しました。16日から25日までの日照時間の合計は15.0時間となりました。」でした。

(今年は25日の日照時間が10.4時間でしたので、16日から25日までの日照時間は 計99.6時間となりました。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(11日連続)、日照時間は昨年の6.6倍もながくなっています。


2021年7月25日-2 花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.0℃)、午前9時には早くも30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後1時:33.6℃)しました。その後も晴れて、本日も昨日に続き真夏日となりました(11日連続)。

○昨年この1週間(19〜25日)に観測された花粉は、「スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週、イネ科0.6個/cm2/週、コナラ属0.3個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.6個/cm2/週でした。スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が0.9個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでとほぼ同じ、花粉は少なく、総計1.5個/cm2/週でした。」

種別 観測期間
7/19〜7/25 昨年(7/19〜7/25)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.3 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 0.0 0.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 0.0 0.3
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.6
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 4.6 0.6
合計 4.9 1.5

今年の梅雨入りは6月14日(昨年と同じ)でしたが、梅雨明けは昨年より16日早い梅雨明けとなりました。今週(7/19〜7/25)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.3個/cm2/週、マツ型0.0個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、ブナ科0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、ニレ科0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は4.6個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が4.6個/cm2/週でした。昨年と異なり晴れて日照時間が長い1週間でした。プレパラートの汚れが目立ち、花粉は昨年より多く観測されましたが少数で花粉に関してはオフシーズンと言える時期と思われました。


2021年7月25日-1 花粉情報

昨年の24日の日照時間は0.0時間(23日から2日連続0 時間)でしたので16日から23日までの日照時間の合計は14.8時間で、23日と変わりませんでした.。

(今年は24日の日照時間が7.3時間、16日から24日までの日照時間は 計89.2時間でした。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(10日連続)、日照時間は昨年の6.0倍もながくなっています。


2021年7月24日-2 花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.5℃)、午前10時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後1時:33.5℃)しました。その後も晴れて、本日も昨日に続き真夏日となりました(10日連続)。

○真夏は多くの方が海やプールで泳ぐ機会が増えていると思います。暑い日が続き、海の事故のニュースが続いています。水の影響はいわゆる事故だけではありません。プールの水は鼻や眼の粘膜に影響します。水の消毒が不十分ならば感染性鼻炎が、消毒剤が過剰になると消毒剤そのものによる薬剤性鼻炎が起こる可能性があります。泳ぐときは、適正に管理されたプールや海水浴場を選んで下さい。


2021年7月24日-1 花粉情報

昨年の23日の日照時間は0.0時間でしたので16日から23日までの日照時間の合計は14.8時間で、22日から変わりませんでした.。

(今年は23日の日照時間が8.7時間、16日から23日までの日照時間は 計81.9時間でした。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(9日連続)、日照時間は昨年の5.5倍もながくなっています。


2021年7月23日-2 花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.0℃)、午前10時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後1時:33.2℃)しました。その後も晴れて、本日も昨日に続き真夏日となりました(9日連続)。夕方から昨日に続いて薄曇りとなりました。

○鼻腔の内面は呼吸上皮と呼ばれる粘膜で覆われています。表面には無数の繊毛と呼ばれる毛が生えていて、その上に粘液があり、繊毛が一定のリズムで一定の方向に波打つのに従って粘液が流れています。これを鼻粘膜粘液繊毛輸送機能と呼びます。この機能によって吸気に湿気を与え(加湿)、温め(加温)、浄化(除塵)することで、呼吸器のコンディションを保つ役割を担います。感染や外傷のみならず寒暖差や空気の乾燥、冷気によってもこの鼻の粘膜機能は低下、損傷します。エアコンによる過剰な冷気や乾燥は要注意です。暑い日が続いていますがエアコンは適正にご使用ください。


2021年7月23日-1 花粉情報

昨年の22日の日照時間は0.8時間、16日から22日までの合計は14.8時間でした.。

 (今年は22日の日照時間が11.3時間、16日から22日までの日照時間は 計73.2時間でした。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日が続き(8日連続)、昨年の4.9倍もながくなっています。


2021年7月22日-2 花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:25.5℃)、午前9時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:33.5℃)しました。その後も晴れて、本日も昨日に続き真夏日となりました。夕方から久しぶりに曇り空となりました。

○鼻腔におこる炎症を鼻炎と呼びます。鼻炎には急性、慢性、単純性、肥厚性、うっ血性、萎縮性、薬剤性、乾燥性、特異性、好酸球性、神経性、血管運動性など、様々な原因で起こる鼻炎があります。原因も病名の数だけあり、極めて多彩です。これら鼻炎の症状は乾燥、冷気などによって悪化、慢性化します。


2021年7月22日-1花粉情報

昨年の21日の日照時間は0.1時間。16日から21日までの合計は14.0時間でした.。

(今年は21日の日照時間が10.6時間、16日から21日までの日照時間は 計61.9時間です。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨続き、日照時間は大変短く、今年は真夏日、猛暑日が続き昨年の4.4倍にもなっています。


2021年7月21日-2花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.0℃)、午前9時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:33.5℃)しました。その後も晴れが続き、本日も昨日に続き真夏日となりました。当地は猛暑日には、わずかに届きませんでした(午後2時:33.5℃)。

○鼻前庭湿疹、鼻癤、乾燥性前鼻炎などは鼻前庭と呼ばれる鼻の前の部分(顔面に近い)の疾患です。鼻前庭の皮膚が乾燥して皮膚に亀裂や炎症が起こり、痂皮(かさぶた)や出血が繰り返されます。ここに感染を起こすと鼻癤(いわゆるオデキ)となり、痛みが出ます。冬の乾燥した環境や夏のクーラーによる乾燥などが悪化因子となりますので注意が必要です。


2021年7月21日-1 花粉情報

昨年の16日から20日までの日照時間は計13.9時間でした.。

(今年は16日から20日までの日照時間は 計51.3時間です。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨が続き、日照時間はほとんどありませんでした。真夏日、猛暑日が続く今年とは大きく違い、今年は昨年の3.7倍にも達しています。


2021年7月20日-2 花粉情報

明け方一時曇りでしたが晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.5℃)、午前9時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:34.0℃)しました。その後も晴れが続き、本日も昨日に続き真夏日となり、東京は今年初めての猛暑日となりました。当地はわずかに届きませんでした(午後2時:34.0℃)。

○真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

先ずは鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が認められる鼻炎の原因には、どのような原因があるでしょうか?夏季に来院されるアレルギーの原因の多くは室内塵です。アレルギーの他にも鼻前庭湿疹、鼻癤、乾燥性前鼻炎など鼻前庭の疾患や鼻炎(急性、慢性、単純性、肥厚性、うっ血性、萎縮性、薬剤性、乾燥性、特異性、好酸球性、神経性、血管運動性など)があり、病因は極めて多彩です。ですから受診される方が少ないとは言え、診断は慎重に行なわなければなりません。そこで、今週はこれらの鼻炎について検討したいと思います。


2021年7月20日-1 花粉情報

昨年は19日までの日照時間の合計時間は少し伸びましたが、僅か7.0時間でした。

(今年は16日から19日までの日照時間は 計41.5時間です。)

昨年の7月後半は梅雨が明けずに雨が続き、日照時間はほとんど無く、真夏日、猛暑日が続く今年とは天気が大きく違っています。16日以後の雨量は今年0.0mm、昨年は11.5mmでした。


2021年7月19日-2 花粉情報

晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:26.0℃)、午前8時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:34.0℃)しました。その後も晴れが続き、本日も昨日に続き真夏日となり、東京は今年初めての猛暑日となりました。当地はわずかに届きませんでした(午後2時:34.0℃)。

○7月19日(月):春の花粉シーズン終了後、鼻アレルギーの多くの皆さんの症状は軽い日々が続いていると思われます。以前(昨年以前)私は、「症状が軽くなる理由を気候の影響」と考えていました。しかし、この2年間夏も花粉観測を続け、下表の結果を得ました。この結果によると「当地では5月末以後急激に飛散花粉が減少して7月には週に数個の飛散しか観測されません。」、つまり飛散する花粉が少ないことも軽症の理由であることが判明しました。

観測総数(個/cm2/週)

時期 5/31〜 6/7〜 6/14〜 6/21〜 6/28〜 7/5〜 7/12〜 7/19〜

‘20 79.8 58.6 16.9 3.7 5.3 3.1 0.9 1.5
‘21 45.2 39.2 9.3 9.3 1.5 3.7 2.1  

一方、症状が続く方は気候、花粉以外の原因を考える必要があります。アレルギー性鼻炎の患者様が皆無でもありません。むしろ、鼻の過敏症状を訴えて来院される方は少数ながら絶えることはありません。しかも原因は多彩です。夏季は、こうした過敏症状の原因究明が重要になります。


2021年7月19日-1 花粉情報

本日の天気予報(日本気象協会:品川区)では、当地はこの先1週間晴れた日が連日、それも真夏日が続くようです。日照時間がながくかつ暑くなれば、来春のスギ花粉が多くなる可能性が大です。昨年は18日までの日照時間の合計時間は僅か0.1時間でした。

(今年は18日までの日照時間は 計30.5時間です。)

昨年の7月後半は梅雨があかずに雨が続き、日照時間はほとんど無く、真夏日、猛暑が続く今年とは天気が大きく違っています。


2021年7月18日-2 花粉情報

昨日から晴れが続き、夜も気温が下がらず(午前3時:25.5℃)、午前9時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:32.5℃)しました。その後も晴れが続き、本日も昨日に続き真夏日となりました。

○「最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.9個/cm2/週でした。スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉は0.9個/cm2/週でした。この1週間雨が降らない日は一日もありませんでした。プレパラートの汚れは前2週より少なく、花粉観測数は引き続き少ない1週間でした。患者様の症状も訴えのない方がほとんどでした。」と昨年は本HPで報じました。

種別 観測期間
7/12〜7/18 昨年(7/12〜7/18)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 0.0 0.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.3 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 1.5 0.9
合計 2.1 0.9

今年の梅雨入りは6月14日(昨年と同じ)でしたが、梅雨明けは7月16日で昨年より16日早い梅雨明けとなりました。今週(7/12〜7/18)観測された花粉は、スギ花粉0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ型0.0個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、ブナ科0.0個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、ニレ科0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は1.5個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が1.5個/cm2/週でした。昨年と同じタイミングで梅雨入り、その後は昨年より雨量は少なく、日照時間が長い1週間でした。プレパラートの汚れはが目立ち、花粉は昨年よりやや多く観測されましたが、それでも僅かで花粉に関してはオフシーズンと言える時期と思われます。


2021年7月18日-1 花粉情報

本日の天気予報(日本気象協会:品川区)では、この先一時雨マーク(22、23日)がついていましたが本日の予報では、当地は1週間晴れた日が連日続き、それも真夏日が続くようです。日照時間がながくなれば来春のスギ花粉が多くなる可能性が大です。昨年は17日までの合計時間は僅か0.1時間でした。

(今年は17日までの日照時間は 計17.6時間でした。)

昨年の7月後半は梅雨があけずに雨が続き、日照時間はほとんど無く、夏日が続く今年とは天気が大きく違っています。


2021年7月17日-2 花粉情報

昨日から晴れが続き、夜も気温が下がらず、明け方にはすでに暑く(午前6時:26.0℃)、午前11時には30.0℃を超えました。日中は晴れて南風が吹き、気温がさらに上昇(午後2時:33.0℃)しました。その後も晴れが続き、昨日に続き真夏日となりました。


2021年7月17日-1 花粉情報

本年の7月後半は猛暑で始まりました(16日東京:平均気温27.7℃、最高気温33.2℃:気象庁過去の気象データ検索より)。本日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(16日までの日照時間は8.0時間でした。)

過去10年の平均値は、日照時間7月後半80.8時間、8月前半98.2時間、スギ飛散花粉数3357個/cm2でした。昨年7月の後半は梅雨明けが遅れ、冷夏の様相で日照時間の合計は僅か23時間しかありませんでした。梅雨明け以後は夏らしくなり、8月前半は127.6時間の日照時間があり、停滞していたスギ花粉の産生(形成)がその後回復しました。