月別: 2018年4月

2018年4月6日 花粉情報1

曇り空ですが、早朝から南風がやや強く吹いて、気温が上昇しています。
花粉の飛散は続いています(とうきょう花粉ネット)。ヒノキ花粉がどうなっているのか、気になるところです。当院では、今年ほど多忙な4月上旬は経験がありません。

本日も正午にプレパラートを交換しました。久しぶりにホッとする鏡検像でした。正午までの飛散数はスギ1.5個/cm2、ヒノキ18.2個/cm2、その他77.2個/cm2でした。
午後、晴れて気温が上昇すると再び飛散する可能性があります。油断しないで下さい。


2018年4月5日 花粉情報2

スギ15.5個/cm2、ヒノキ209.5個/cm2、その他417.6個/cm2でした。

1月1日からの当地の累積飛散数は、スギ花粉4233.3個/cm2、ヒノキ花粉3608.4個/cm2(飛散前のスギ花粉予測飛散総数は3700から4500個/cm2)です。

午後は晴れがしばらく続きましたが、その後次第に天気が変わり、夜には一時小雨が降ることもありました。午前中、大量に飛散したヒノキ花粉ですが、午後は勢いが弱くなり、正午以後の飛散数はスギ2.5個/cm2、ヒノキ36.4個/cm2、その他68.8個/cm2でした。

それでも、本日のヒノキ花粉の飛散数は209.5個/cm2にもなり、患者さんには厳しい一日になりました。兎に角、今シーズンはヒノキ花粉の飛散が多く、当地の過去最高を大きく超えています。

昭和62年以後の、「スギ花粉に対して、ヒノキ花粉がどの位の比率で飛散したか」について検討して見ました。比較的ヒノキの比率が高かった年でも、2014年に53.4%、1991年に41.9%でした。
その他はほとんど20%以下でした。本年は、昨日までのデータで、スギに対するヒノキの比率が85.2%を示していて、突出しています。何が起こっているのでしようか。

測定年別の花粉飛散数とヒノキ花粉の割合


2018年4月5日 花粉情報1

朝は曇り空、昨日と比較して急に気温が下がりました。しかし、花粉の勢いは続いているように感じられましたので、本日も正午にプレパラートを交換しました。一見して、昨日午後の勢いが続いている光景が飛び込んできました。

本日正午までの飛散数はスギ13.0個/cm2、ヒノキ173.1個/cm2、その他348.8個/cm2でした。

昨日の午後ほどではありませんが、患者様にとっては十分な数で、強い症状を来すのに十分な飛散数です。重ねて吸入防止対策をお願いします。


2018年4月4日 花粉情報2

スギ23.8個/cm2、ヒノキ583.3個/cm2、その他1082.7個/cm2でした。

1月1日からの当地の累積飛散数は、スギ花粉4117.8個/cm2、ヒノキ花粉3398.9個/cm2(飛散前のスギ花粉予測飛散総数は3700から4500個/cm2)です。

午後2時に25.3℃すなわち夏日を記録、午後も雨は降りませんでしたが、やや強い風が吹きました。そのため、午後は極めて多くの花粉が飛散し、プレパラートの汚れも目立ちました。

本日、正午からの飛散数はスギ13.3個/cm2、ヒノキ447.2個/cm2、その他637.0個/cm2でした。この結果、今シーズンのヒノキ花粉は、3398.9個/cm2となり、2005年の2970.5個/cm2を超えました。つまり、当地の観測史上最多となりました。患者さんの症状は、とりわけ3月後半に重い症状になったという方が大半でした。

様々な花粉がプレパラート一面に観測されます


2018年4月4日 花粉情報1

朝から暖かく正午の気温が24.7℃を記録。正午の時点で今年初の夏日の予報はほぼ確実と思われました。今年は3月下旬から連日1日の最高気温が20℃を超える日が続いています。飛散花粉に例年とは異なる傾向が認められています。

本日も、朝から晴れて夏日が記録される可能性が大きいので、正午にプレパラートを交換しました。本日、正午までの飛散数はスギ10.5個/cm2、ヒノキ136.1個/cm2、その他445.7個/cm2でした。

その他の花粉が兎に角多数飛散しています。イチョウ、クロマツ、アカマツ、ハンノキ、コナラ、クヌギ、オオバヤシャブシ、ケヤキなどですが、それぞれ大量に存在すると花粉症を起こします。時にスギ、ヒノキ花粉の飛散数に合わない患者様がいます。そのような時には検討してみる必要がありそうです。


2018年4月3日 花粉情報

スギ3.1個/cm2、ヒノキ205.9個/cm2、その他470.7個/cm2でした。

1月1日からの当地の累積飛散数は、スギ花粉4094.0個/cm2、ヒノキ花粉2815.6個/cm2(飛散前のスギ花粉予測飛散総数は3700から4500個/cm2)です。

本年3月は、前半がスギ花粉、後半はヒノキ花粉が大飛散で、患者様は薬が効かず辛い思いをした方が大変多かったようです。当院の患者様も減感作をしていても強い症状に見舞われた方が大勢おられました。
3月後半の異例とも言うべきヒノキの大飛散の原因究明が必要と思われました。
また、ヒノキの抗原エキスの必要性も改めて痛感しました。

昨日はヒノキ花粉は63.9個/cm2でしたので、「次第に減少する」と考えましたが、本日は205.9個/cm2を記録しました。まだ、ヒノキ花粉は飛散が続きそうです。
ヒノキ花粉のシーズン最大値は2005年の2970.5個/cm2でしたので、あと154.9個/cm2飛散すると新記録となります。もう暫く警戒を続けて下さい。


2018年4月2日 花粉情報

スギ7.8個/cm2、ヒノキ63.9個/cm2、その他246.3個/cm2でした。

1月1日からの当地の累積飛散数は、スギ花粉4090.9個/cm2、ヒノキ花粉2529.5個/cm2(飛散前のスギ花粉予測飛散総数は3700から4500個/cm2)です。

午後から風向きが変わりました。そのため、本日正午以後の花粉はスギ2.2個/cm2、ヒノキ14.8個/cm2、その他85.5個/cm2でした。とうきょう花粉ネットによれば、正午をすぎると都心の花粉は大幅に減少したようです。当地でも、スギ、ヒノキ、その他の全てが午後の方が少ない飛散でした。

先週末はヒノキの大量飛散が続いていましたので、本日は鼻閉、咽頭痛、目の掻痒を訴える方が大変多く来院されました。さながらスギ花粉飛散の最盛期が再現されました。今後は、花粉も患者さんも次第に減少すると思われます。


2018年4月1日 花粉情報2

スギ9.9個/cm2、ヒノキ184.8個/cm2、その他372.8個/cm2でした。

1月1日からの当地の累積飛散数は、スギ花粉4083.1個/cm2、ヒノキ花粉2465.6個/cm2(飛散前のスギ花粉予測飛散総数は3700から4500個/cm2)です。

天気は晴れから曇り空となり、午後はやや風が強く吹きました。そのため、午前11時以後のプレパラートは多くの花粉で覆われていると思われましたが、予想よりも花粉は少ない状況でした。
午前11時から午後11時までは、スギ4.3個/cm2、ヒノキ80.2個/cm2、その他193.5個/cm2でした。

ヒノキはまだ警戒が必要です。今週末は、当地を始め各地の桜が見頃でした。お花見に行かれる方は、吸入防止策を十分に心がけるように注意して下さい。


2018年4月1日 花粉情報1

4月の今後については、3月が極めて異例でしたので、皆目見当がつきません。
3月末までのスギとヒノキを合わせた飛散総数は6429.2個/cm2で した。これは、昭和59年以後34年間では、2005年(13948.7個/cm2)、2011年(11549.1個/cm2)、 2013年(7661.8個/cm2)、1995年(7453.3個/cm2)に次いで5番目に多いシーズンとなっています。
ヒノキ花粉は2361個/cm2 ですが、2005年(2970.5個/cm2)についで2番目です。まだ3月末です から、さらに多く飛散すると考えますと今シーズンは極めて豊作の年と言えると思われます。

本日も晴れて気温が上昇し、午前10時の時点で18.8℃(とうきょう花粉ネット:千代田)もあり、多摩 地区は極めて多くの飛散が認められています

本日も午前11時にプレパラートを交換しました。
少しホットする鏡検像で、スギ5.6個/cm2、ヒノキ104.6個/cm2、その他179.3個/cm2でした。ヒノキの勢いはまだ続きそうです。

測定年別の4月の飛散数

4月の花粉飛散は、その他の花粉が多いとスギ、ヒノキの飛散も多く、その他が少ないとスギ,ヒノキも少ない傾向にあります。当地で4月にヒノキ花粉が大量に飛散したのは、2005年と2011年でした。両年ともスギ,ヒノキの総数が10000個/cm2を超えた年でした。