日: 2023年5月9日

2023年5月9日-3 花粉情報

未明から明け方まで曇りでしたが、午前6時頃から晴れました。北寄りの風が吹き気温は思いの外低く、昼過ぎから再び曇り、気温が上がらず、寒さを感じる1日でした。


2023年5月9日-2 花粉情報

観測結果 (個/cm2/日: 2023年)

観測日 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
5月9日 0.0 0.0 0.6 6.2 3.7 0.3 3.1 5.6 19.4
5月計 0.9 6.3 14.8 120.8 40.1 4.2 46.8 72.6 341.8

本日も良く晴れましたが、花粉は予想外に少なく、ブナ科の花粉が目立ちました。その他の花粉には、判別できない花粉の他に、イチョウ0.3個/cm2、クルミ0.0個 /cm2、ソメイヨシノ0.0個/cm2、エゴノキ0.0個/cm2、ヤマモモ0.6個/cm2、サツキ0.0個/cm2、スゲ0.6個/cm2が含まれます。


2023年5月9日-1 花粉情報

5月になり、スギ花粉の飛散は終了(4月24日)、ヒノキ花粉の飛散も終了が間近です。そこで、今後は夏に向けて種々の花粉が飛散します。この飛散状況を観察して情報をお送りいたします。最近数年の調査によれば、当地でも様々な花粉が観測されることが判明いたしました。それらの多くは過去に花粉症の抗原になり得ることが報告されています。また、6月になりますと室内塵(ダニ、カビ等)アレルギーも要注意と考えます。私の観測能力はまだ未熟ですので、100%正確とは言えませんが、皆様のご参考になれば、幸いです。

5月になり、暖かな日々が続きますと、ダニの繁殖に適します。室内塵中のダニは寿命3〜4ヶ月(平均約10日で成虫まで育つ)で梅雨から夏(気温20〜30℃、湿度60〜80%)にかけて盛んに繁殖(1匹あたり100個以上の卵を産む)し、死骸や糞(毎日5個平均)を含めるとダニアレルゲン量として秋口に最大となります。現在はスギ、ヒノキの飛散が終わり、カモガヤ花粉の飛散も少なく、アレルギー性鼻炎の抗原が少なく、多くの患者様の症状が軽快している時期と考えていました。しかし、時に軽快しない方、今後改めて症状が悪化する方もおられます。年間を通じて花粉の観測をつづけますと、当地は、スギ、ヒノキ以外の花粉が多数観測されます。カバノキ科、ブナ科などですが、これらは過去に花粉症発症の抗原となることが指摘、報告されています。スギ、ヒノキ以外が当地では少ないと考えていましたが、観測を続けますと、予想外に多くの飛散が観測されました。今後、症状が認められる方は、原因の再考をする必要があると考えます。。