日: 2023年5月5日

2023年5月5日-3 花粉情報

未明は晴れ、その後晴れたり、曇ったりの天気が続きました。気温は昨日よりや高く、明け方まで15.5〜16.0℃でした。その後、急上昇して、昼過ぎには、24℃後半を記録しました。1日南寄りの風がやや強く(2〜9m/s)吹き、気温は下がらないままでした。体感的には、昨日よりさらに暑くなりました。


2023年5月5日-2 花粉情報

観測結果 (個/cm2/日: 2023年)

観測日 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
5月5日 0.3 1.2 2.2 13.0 6.2 0.9 8.3 9.3 42.3
5月計 0.6 5.1 11.1 88.9 29.0 3.3 30.2 49.4 226.9

本日も良く晴れました。ブナ科の花粉が目立ちました。その他の花粉には、判別できない花粉の他に、イチョウ0.0個/cm2、クルミ0.6個 /cm2、ソメイヨシノ0.0個/cm2、エゴノキ1.5.個/cm2.、ヤマモモ0.3個/cm2、サツキ0.0個/cm2が含まれます。


2023年5月5日-1 花粉情報

5月になり、スギ花粉の飛散は終了(4月24日)、ヒノキ花粉の飛散も終了が間近です。そこで、今後は夏に向けて種々の花粉が飛散します。この飛散状況を観察して情報をお送りいたします。最近数年の調査によれば、当地でも様々な花粉が観測されることが判明いたしました。それらの多くは過去に花粉症の抗原になり得ることが報告されています。また、6月になりますと室内塵(ダニ、カビ等)アレルギーも要注意と考えます。私の観測能力はまだ未熟ですので、100%正確とは言えませんが、皆様のご参考になれば、幸いです。

慈恵医大耳鼻科の先輩であり、アレルギーの恩師でもある兼子 順男先生から保谷市東伏見におけるスギ、ヒノキ花粉の観測データを毎年いただいています。この結果をグラフにしてみますと、落下花粉数に差はありますが、飛散パターンは、ほとんど近似していました。かって、「スギ花粉症克服に向けた総合研究(文部科学省)」において、日本気象協会の故鈴木 基夫気象予報士は、「花粉の飛散モデルと総合予報技術に関する研究」において、人工衛星の画像を用いて解析、群馬(赤城山周辺)や埼玉を発生源とする花粉は東京の多摩地区を横断して、その後多摩川沿いに飛散して東京湾に飛散するルートが考えられることを指摘しています。保谷市と品川区の飛散パターンが近似しているということは、この鈴木説を裏付けるものと思われます。