日: 2023年5月27日

2023年5月27日-3 花粉情報

未明から明け方は晴れ、以後晴れたり、曇ったりの天気が続きました。南寄りの風が弱いものの吹き(1〜2m/s)、気温は昨日より高くなりました。


2023年5月27日-2 花粉情報

観測結果 (個/cm2/日: 2023年)、

観測日 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
5月27日 0.0 0.0 0.3 1.2 0.3 0.0 2.2 0.9 4.9
5月計 1.5 7.2 36.4 195.7 66.6 16.1 252.5 152.3 732.3

昨日から、観測数が大幅に減りました。観測数の減少は昨年も認められましたが、昨年は6月第2週からでした。

上表に集計ミスがありましたので、518日に測定値のチェックと修正を行いました。これらの観測データを利用される時は18日以後の集計データを用いて下さい。


2023年5月27日-1 花粉情報

5月下旬になり、スギ花粉の飛散は終了(4月24日)、ヒノキ花粉の飛散も終了(5月12日)しました。そこで、今後は夏に向けて種々の花粉が飛散します。この飛散状況を観察して情報をお送りいたします。最近数年の調査によれば、当地でも様々な花粉が観測されることが判明いたしました。それらの多くは過去に花粉症の抗原になり得ることが報告されています。また、6月になりますと室内塵(ダニ、カビ等)アレルギーも要注意と考えます。私の観測能力はまだ未熟ですので、100%正確とは言えませんが、皆様のご参考になれば、幸いです。

室内塵やダニアレルギーの原因の多くはチリダニですが、チリダニは気温25〜26℃、湿度60〜80%でもっとも繁殖します。今週は、その気温、湿度になりそうです。今後、衣替えも控えています。室内塵アレルギーシーズンの幕開けとなりそうです。チリダニの寿命は3ケ月、人間のフケ、垢、食品屑、カビなどを餌として繁殖し、その死骸の風化物、排泄物、唾液などの空中飛散物(花粉よりはるかに小さい)が人の呼吸器を介して吸入され、これが様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。ダニは生涯に30〜100個の卵を産みます。毎日5個の糞をします。梅雨から夏にかけて盛んに繁殖し、死骸を含めると秋口はダニアレルゲン量の最盛期となります。そろそろダニが発育に適した気候になります。発育するとアレルギーの原因(抗原)が急激に増加することになります。そして、症状は思いの外突然出ますので、ご注意下さい。