日: 2021年9月18日

2021年9月18日-2 花粉情報

気象庁は昨日(17日)午後7時前に、「台風14号が福岡県に上陸した。今年3つ目の上陸になります。福岡県への上陸は1951年の統計開始以後初めて」と発表しました。本日は台風の影響か?未明から雨が降り続き、南寄りの風がやや強く((5〜10m/s)、気温も高めの((23.0〜24.0℃)夜でした。小雨が午前中は続きましたが、午後からはその雨も止んで、夕方には明るさも増し、午後3時には気温も26.0℃まで上がりました。しかし、夜には再び雨が降り出し、やや気温が下がりました。

○今年の9月は経験したことのないような気象です。引き続き、花粉のみならず室内塵アレルギーにも注意を払わなければならない天気が続いています。

1.本日は3連休初日、コロナ禍で非常事態宣言下とはいえ、止むを得ずお出掛けされる方もおられると思います。中には、どうしても飛行機を利用しなければならない方もいると思われます。鼻の構造上、アレルギー性鼻炎や花粉症などによって鼻粘膜の肥厚や機能障害がある時に、飛行機などに乗り気圧変動があるとその影響によって気圧障害(中耳炎や副鼻腔炎など)が起こることが危惧されます。飛行機の場合、上昇時には起こりにくく、降下時に起こるため搭乗前には本人もその危険性に気づくことができません。飛行機に搭乗する予定がある時には、鼻づまりをとる必要がありますので、鼻のコンディションが悪い方は、搭乗前に耳鼻科医にご相談ください。

2.室内塵アレルギーの主な原因は室内塵中のダニです。その大部分がチリダニ(ヤケヒョウダニ、コナヒョウダニ)です。チリダニは気温20〜30℃、湿度60〜80%で繁殖しやすく、温度、湿度、餌、住処が整うと活動が活発になります。温度25℃、湿度65〜75%で活動が最も活発になると言われています。冷暖房を調節するときは、この温湿度にご注意ください。チリダニは、体長0.4mm前後で畳、絨毯、布団などを住処に生息します。繁殖力が非常に強く、寿命は約3ヶ月、その間に30〜100の卵を生みます。11〜12日で成虫となります。その上毎日平均5個の糞をします。糞は非常に小さく(20μ以下)、粉砕されるとさらに小さくなります。スギ花粉の直径は平均20〜40μありますので、大半が鼻粘膜に捉えられ、残りは呼気で排出されます。しかし、ダニの糞は吸入されると鼻、喉を通過して喉頭、気管、気管支へ侵入します。喉の違和感や咳の原因ともなりますので注意が必要です。


2021年9月18日-1 花粉情報

本日17日午後7時まえに台風14号が福岡県福津市付近に上陸しました。今後の進路予測では、明日関東に影響する可能性があるとのことでした。花粉観測用のワセリンを塗布したスライドグラスは強い風雨で花粉とともにワセリンがはげ落ちて、花粉が正確に観測できなくなる可能性がありますので、本日午後11時にプレパラートの交換をいたしました。17日までの観測数は表の通りです。

○飛散花粉(2020年:9月13日〜17日:品川区)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
花粉数 0.0 0.0 0.3 9.3 0.3 1.2 8.3

この5日間に観測した花粉は、上表の通りですが、イネ科はカモガヤ、ブタクサ属のうち1.2個/cm2haはオオブタクサ、その他のうち1.5個/cm2はハンノキと良く似た花粉(気候の関係でこの時期に飛散した?)、アカザと思われる花粉が0.3個/cm2観測されています。