月別: 2021年8月

2021年8月31日 花粉情報

晴れたり曇ったりの夜でした。朝には晴れ、夜間も気温が高く(午前6時:26.5℃)、本日は湿度が82〜80%とやや下がりました。昼前から気温が上がり(午前11時:30.5℃)昼過ぎから曇り空になりましたが、当地では雨は降りませんでした。

○本日で8月も最後、明日から秋(社会通念・気象学では9・10・11月、二十四節気に基づく節切りでは立秋から立冬の前日まで、旧暦(太陰暦)による月切りでは七月・八月・九月:Wikipedia)です。

○東京都内の夏から秋の飛散花粉の観測情報が得られるのは、現在は東京都福祉保健局の花粉情報(東京アレルギー情報nabi)のみです。そこで、公表されているデータから都心(千代田)のデータをまとめてみますと

○夏から秋の花粉(5月1週から11月最終週まで:千代田)

年度 スギ ヒノキ イネ ブタクサ ヨモギ カナムグラ
R2 5.7 2.7 45.3 14.8 4.9 14.5
H31 11.8 24.0 50.3 25.9 8.0 10.0
H30 16.3 23.7 44.2 14.7 3.0 11.0
H29 18.4 11.2 49.2 8.2 8.3 18.7
H28 13.5 2.4 79.7 7.2 4.5 13.3
H27 16.8 4.2 46.1 18.6 4.5 19.3

(東京都福祉保健局:東京アレルギー情報nabiから)

以上となります。約7ケ月でこの飛散数ですから、決して多いとは言えません。仮に花粉症が発生するとしても局地的または散発的と考えた方が良いと思われます。 また、当地(品川:下表)と、かなり近い飛散状況に見えます。

○梅雨から秋の飛散花粉(5月2週から10月最終週まで:品川)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
R2 8.2 0.9 14.3 31.0 7.8 5.5

2021年8月30日 花粉情報

未明に小雨が降り、明け方まで曇りでした。朝には晴れ、夜間も気温が高く(午前6時:27.5℃)、本日も非常にジメジメした陽気には変わりないものの、湿度は82〜76%とやや下がりました。昼前から気温が上がり(午前9時:30.5℃)昼過ぎにかけて、さらに暑く(午前11時〜午後1時:33.0℃)なりました。南風がやや強く、夜も暑いままでした。

○残すところ2日で9月です。9月から秋の花粉症シーズンと呼ばれています。原因となる花粉の多くが草木花粉なので、秋の花粉シーズンはグラスシーズンとも呼ばれます。原因となる可能性のある花粉は、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)など多彩ですが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲でしか被爆せず、多くの場合近燐のみでしか発症しません。また当地は住宅密集地で飛散花粉も少ない所です。


2021年8月29日-2 花粉情報

7月から8月は飛散花粉は非常に少なく、この2年の飛散状況も以下の通りです。

観測総数(個/cm2/週:2020〜2021年)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8

この時期のアレルギー症状は花粉もさることながら、乾燥、寒暖差などの刺激や室内塵のアレルギーに注意する必要があります。この時期に症状が悪化する方は、気候変動やクーラーの影響あるいは動物、食べ物などにも注意を払う必要があります。また、そろそろ室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)の季節です。ご注意下さい。


2021年8月29日-1 花粉情報

未明から明け方まで晴れ、夜間も気温が高く(午前6時:28.0℃)、非常にジメジメした陽気(湿度92〜98%)でした。朝から曇り、気温が下がらないまま(午後2時:31.0℃)昼過ぎにかけて次第に重い曇り空となりました。しかし、夕方には当地は晴れ間が見え、暑い夜となりました。

○8月29日(日):昨年の、この1週間(8/23〜29)に観測された花粉は、「スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、ブタクサ属0.0個/cm2/週、ヨモギ属0.3個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.9個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでとほぼ同じ、花粉はごく少なく、総計1.5個/cm2/週」でした。

種別 観測期間
8/23〜8/29 昨年(8/23〜8/29)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.3
ブタクサ属 0.6 0.0
ヨモギ属 0.0 0.3
カナムグラ 0.0 0.0
マツ 0.0 0.0
その他 1.9 0.9
合計 2.8 1.5

今週(8/23〜8/29)観測された花粉は、スギ花粉0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、ブタクサ属0.6個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は1.9個/cm2/週でした。先週はブタクサ花粉が初観測(昨年と同じ週)でした。花粉の飛散総数は少なく、計2.8個/cm2・週でした。飛散花粉数もこれまでと変わらず少数でした。秋の花粉シーズンは9月になってからと思われます。


2021年8月28日 花粉情報

未明から晴れ、朝一時曇り、のち晴れ、夜間も気温が高く(午前6時:28.5℃)、非常にジメジメした陽気(湿度96〜98%)でした。その後も気温の上昇が続き、午前8時には30.0℃を超え、34.5℃(午後2時)まで上昇しました。以後も予報通り「晴れ」が続きました。

○花粉症はアレルギー性鼻炎とは異なり、花粉の飛散する時期に一致して症状が出ます。また、飛散(吸入)する花粉の量に応じた強さの症状が出ます。症状の種類は同じですが、「鼻づまり」や「眼のかゆみ」の訴えがアレルギー性鼻炎より多い傾向があります。花粉症単独の方はむしろ少なく、花粉あるいは別の何らか抗原によるアレルギーを併発している方が大半です。ですから「春に症状が出るからスギ花粉症」と自己判断する、あるいは「苦しくないから」と放置することなく、医療担当者に相談していただきたいと思います。また医療担当者は見落とさないようにしていただきたいと思います。


2021年8月27日 花粉情報

未明から晴れ、夜間も気温が高く(午前6時:28.0℃)、非常にジメジメした陽気(湿度92〜94%)でした。その後も気温の上昇が続き、午前8時には30.0℃を超え、33.5℃(午後2時)まで上昇しました。天気も予報では「夕方から曇り」でしたが、1日晴れました。

○昨日のお話は、つまり患者の皆さんに詳しく訴えをお聞きしないと、「アレルギー性の病気は見落とす可能性が高い疾病です」と申し上げました。それでは、アレルギー性鼻炎や花粉症の方はどのような訴えを持っているのでしょうか?実は、アレルギー性鼻炎では、鼻の症状は、「はなみず」「くしゃみ」「鼻づまり」「後鼻漏」「鼻が痒い」「匂いが鈍い」「濃い鼻がでる」「鼻血が出る」「鼻が乾く」などです。頻度の高い順に並べましたが、すなわち鼻のあらゆる症状が現れます。このほかにも、眼は「眼が痒い」「涙が出る」、さらに喉は「痰が出る」「喉が乾く」「喉が痒い」「咳が出やすい」「喉がぜいぜいする」「喉が痛い」などがあり、全身症状として、「頭が痛い」「頭が重い」「いつも体がだるい」、他に「風邪を繰り返す」「熱が下がらない」など、非常に多彩です。これらの症状を一つしか訴えない方、いくつも訴える方、様々な方がおられます。


2021年8月26日 花粉情報

未明から晴れ、朝にかけて気温が上昇(午前6時:28.0℃)、非常にジメジメした陽気(湿度94〜98%)の明け方でした。その後も気温の上昇が続き、午前8時には30.0℃を超え、午後2時に35.0℃に達して猛暑日となりました(8月10日に続いて今年2日目)。

○患者の皆さんは、どのような苦痛に悩んでいるかについてですが、「最も辛い訴え、困っている症状、治したいと思う症状」のことを主訴と言います。アレルギー性鼻炎と花粉症では、この訴えが若干異なります。しかも、来院される時期は、好発期とは限りません。既に症状が消失しているケースも少なくありません。そのような場合には、医師は患者さんに記憶を遡って辿っていただく必要がありますので要領よく、問診しなければなりません。アレルギー性鼻炎に特徴的な症状は「反復するくしゃみ」ですが、患者の皆さんの主訴は、「はなみず」が7割、「鼻づまり」が5割、「くしゃみ」は2割に過ぎません。しかも、これらの症状以外の方が2割にも上ります。スギ花粉症の方はさらに異なります、「はなみず」は5割、「鼻づまり」も5割、「くしゃみ」はやはり僅か2割、その他が3割もおられます。それゆえ患者さんの訴えは注意深くお聞きする必要があります。


2021年8月25日 花粉情報

昨夜の小雨は未明にやみ、朝まで曇り、明け方から朝にかけて気温が高く(午前6時:28.0℃)、非常にジメジメした陽気(湿度80〜82%)の午前中でした。昼前から晴れ間が出て、気温も上昇して午前10時には32.5℃を超え、その後午後1時には33.0℃まで上がり、蒸し暑い午後となりました。

○さて、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状とはいかなる症状でしょうか?多くの方が、「反復するくしゃみ、はなみず、鼻づまり」と考えていないでしょうか?確かに医学関係の書物には、しばしばこの3症状が3大症状であると、記載されています。しかし、実際には、初診の外来で、このように訴えるアレルギーの患者様は、全体の50%もおられません。中には、くしやみもはなみずも訴えず、「鼻血が出る」「喉がおかしい」と訴える方もいます。「頭が重い」、「鼻がかゆい」、「風邪が治らない」と訴える方、「耳がつまる」「聞こえにくい」と訴える方もいます。これらの全ての方が最終診断は、アレルギー性鼻炎や花粉症でした。アレルギーの症状や波及する病気は非常に多く、患者の皆さんの訴えは驚くほど多彩です。では、医師はどのようにしてアレルギーを疑うのでしょうか?実は鼻の粘膜の状態はアレルギー特有の状態の場合がほとんどです。そこで、詳しく症状についてお聞きして、鼻の中を見せていただくと多くの場合疑いを持つことができます。


2021年8月24日 花粉情報

昨夜から晴れたり曇ったりの安定しない天気、明け方から朝にかけて気温が上がるも(午前6時:25.5℃)、曇りが続き、ジメジメした陽気(湿度92〜96%)が一日続きました。

○今年は昨年とは違っていますが過去にない天気が続いていますので、参考にならない可能性もありますが、東京都保健福祉局東京都花粉情報navi.によりますと、都心(千代田)における秋の花粉飛散は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラいずれも過去には9月にピークがあり、ブタクサは9月前半、ヨモギ、カナムグラが9月後半にありました。ピークまではもう暫く時間がありますので、今週は医療関係者や患者の皆様がアレルギー(アレルギー性鼻炎、花粉症)を疑っていただきたい、または疑うべきと考えられる患者の皆様が訴える症状について述べたいと思います。


2021年8月23日-2 花粉情報

未明から曇り空が続き、明け方から朝にかけて気温が高く(午前5時:26.5℃)、ジメジメした朝が続いていました。昼前に一時小雨が降り、本日は気温が上がらず(午後2時:29.2℃)、夜には晴れましたが6日振りに最高気温30.0℃以下でした。

○秋のアレルギーシーズン(春のツリーシーズンに対してグラスシーズンと呼ばれています)が近づいています。秋の花粉症の原因は草本類の花粉が原因であることがほとんどで、秋はグラスシーズンと呼ばれます。とはいえ、秋は室内塵アレルギーとりわけダニアレルギーの好発期でもあります。花粉症もダニアレルギーも症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど同じです。また、寝起きに症状が出るモーニングアタックと呼ばれる症状も同じように起こります。しかし、原因である花粉は屋外に、ダニは屋内に存在しますので症状発現のパターンは異なります。ですから、患者の皆さんが医療機関を受診されるときは、主治医に症状の有無の他に、症状発現パターン(経過、季節変動、屋内外の差など)を是非お伝えください。


2021年8月23日-1 花粉情報

当地では、7月〜8月は昨年同様に今年も飛散花粉そのものが少なく、花粉症はオフシーズンとも言える季節です。東京都福祉保健局の花粉情報(東京都アレルギー情報navi.)から、東京都内の様子を見てもイネ科を除けば、ほぼ花粉の飛散は認められていません。当地の観測総数は下表の通りです。

観測総数(個/cm2/週:2020〜2021年)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2  

この時期のアレルギー症状は花粉もさることながら、乾燥、寒暖差などの刺激や室内塵アレルギーに注意する必要があります。


2021年8月22日-2 花粉情報

昨年の、この1週間(8/16〜22)に観測された花粉は、「スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、ブタクサ属0.3個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は2.8個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでよりやや強く、花粉は少なく、総計3.1個/cm2/週でした。先週、(その他の中にヨモギ花粉と思われる花粉が0.3個/cm2/週観測されました。)と報告しましたが、改めて確認しましたところセイタカアワダチソウでした。お詫びして訂正いたします。今週はブタクサ花粉が初観測でした。夏は虫媒花が多く、もともと飛散花粉は少ないのですが、この1週間の落下花粉総数は3.1個/cm2/週でした。」

種別 観測期間
8/16〜8/22 昨年(8/16〜8/822)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.6 0.0
ブタクサ属 0.3 0.3
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.0
マツ 0.0 0.0
その他 0.3 2.8
合計 1.2 3.1

今週(8/16〜8/22)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科0.6個/cm2/週、ブタクサ属0.3個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.3個/cm2/週でした。今週はブタクサ花粉が初観測(昨年と同じ週)でした。花粉の飛散総数は少なく、計1.2個/cm2・週でした。

 


2021年8月22日-1 花粉情報

未明から時々小雨が降る曇り空が続き、明け方から朝にかけて気温が高く(午前5時:27.0℃)、ジメジメした朝でしたが昼前には晴れて、午前10時には30.0℃を超えました。その後、気温が上昇して残暑厳しい1日でした。


2021年8月21日 花粉情報

本日も未明から晴れ、明け方から朝にかけて気温が上がり(午前5時:26.0℃)、午前9時には30.0℃を超えました。しかし、その後は曇り、気温も上昇は見られませんでした。明日、明後日共に予報が変わり、曇りとなりました。気温の変化に要注意です。

○秋の花粉症をきたす最後の候補はカナムグラです。カナムグラはアサ科カラハナゾウ属の一年草。日本では北海道から九州までの広い範囲に分布します。原野や道端、荒れ地などの日当たりの良い場所に自生します。花期は晩夏から秋にかけて(8〜10月)です(Wikipedia)。現在は、当地の周辺は隅々まで整備され、荒れ地などは見当たらず、道端に雑草が生えているところを見ることもほとんどありません。以前のように花粉症患者の皆さんが多数来院されることも少なくなりました。それだけに、もし今週月曜日からお示ししたような花粉症が皆様に身に起こりますと発見が難しい面もあります。外出先などで突然症状が出るようなことがありましたら、専門医にご相談下さい。


2021年8月20日 花粉情報

本日は未明から晴れ、明け方から朝にかけて気温が上がり(午前5時:26.0℃)、午前8時には30.0℃を超えました。夏の太陽が戻り、日中は気温が上昇、午後1時には32.5℃を記録しました(残暑)。その後も晴れが続き、久しぶりに1日晴れでした。

○当地では、数は少ないのですが、日本ではキク科にはブタクサ以外にも花粉症を起こす植物が多く見られます。ヨモギ(ヨモギ属)、ニガヨモギ(ヨモギ属)、ブタクサモドキ(ブタクサ属)、オオブタクサ(ブタクサ属)、フランスギク(キク属)、タンポポ(タンポポ属)、アキノキリンソウ(アキノキリンソウ属)、オナモミ(オナモミ属)などです。ブタクサ同様に花粉症の原因となります。しかし、どれも木のように高くなりませんので、遠くまで花粉が飛散しません。近づかなければ、強い症状が出ることはありません。


2021年8月19日-2 花粉情報

本日は未明から晴れ、明け方から朝にかけて一時小雨が降りましたが、以後は再び晴れて、気温も上がり(午前5時:25.5℃)、午前10時には30.0℃を超えました。朝には夏の太陽が戻り、日中は気温が上昇、午後2時には33.0℃を記録しました(残暑)。

○東京都福祉保健局の花粉情報(東京都アレルギー情報navi.)によるとイネ科花粉は、都内の一部地域では飛散しているようです。2回目のピークに向かうと思われます。さて、ブタクサはキク科ブタクサ属の一年草。北アメリカ原産。日本では明治初期に渡来した帰化植物です(Wikipediaより)。雌雄同株の風媒花で、日本では道端や河原などに広く分布し、以前はスギ、ヒノキに次いで花粉症患者数が多く認められました。当地では最近、道端の除草が進み、ブタクサはほとんど見かけることはなくなりました。無症状の抗体保有者つまり発症の可能性はありますが、症状のない方が多く見られるという状況にあります。同族のオオブタクサも少数ながら観測され、ブタクサ同様に花粉症の原因となります。


2021年8月19日-1 花粉情報

ここ数日、寒暖差、湿度差の大きな日々が続き、その影響で鼻や喉の調子を悪くする方が少なからずお見受けします。エアコン等はこまめに調整するなど、お気をつけ下さい。


2021年8月18日-2:

本日は未明から晴れ、明け方から朝にかけて一時曇りましたが、以後は再び晴れて、気温も上がり(午前5時:26.5℃)、午前9時には30.0℃を超えました。昼過ぎ一時小雨が降るも夕方から再度晴れ、変化が大きい1日でしたが、久しぶりに晴れました。

○秋の花粉の飛散は始まっていないようです。 しばらくの間、秋に飛散する花粉について触れたいと思います。先ずイネ科です。イネ科はイネ目イネ科の被子植物です。およそ700属、8000種と非常に多くの仲間を持つ科となっており、世界中に広く分布しています。イネ科花粉の飛散期は非常に長く、当地では大量には飛散しませんが、5〜6月と9〜10月に2回飛散のピークが見られます。イネ(別名:稲禾、禾稲)はイネ科イネ属、ハルガヤはイネ科ハルガヤ属、オオアワガエリ(別名:チモシー)はイネ科アワガエリ属などですが抗原性は強く、全国に生息しています。当地では飛散が少ないのですが、都心を離れた時は注意がいると思われます。


2021年8月18日-1 花粉情報

昨日、当地は、晴れ間がなかったように感じましたが、気象庁:過去の気象データ検索のデータでは、東京で1.2時間の日照時間があったようです。一昨日まで4日連続日照時間0時間を記録、晴れ間が見られない状況が96時間続きました。このような天気は、比較的少なく、前回の4日連続日照時間0時間の記録は、ほぼ1年前の202092326日の4日間でした。


2021年8月17日-2 花粉情報

昨日に続いて未明から曇り時々雨の天気、気温は低いまま(午前5時:22.0℃)、その後も曇りと小雨が昼過ぎまで続き、気温は上がらず(午後1時:22.5℃)、小雨が降ったり止んだりの肌寒い一日でした。

○当地では例年8月中旬まで落下花粉はほとんど観測されません。東京都福祉保健局の花粉情報によると秋の花粉が観測されるのは、8月最終週頃からです。可能性がある花粉はイネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどです。ブタクサはキク科ブタクサ属の1年草、ヨモギはキク科ヨモギ属、カナムグラはアサ科カラハナゾウ属の一年草。どれも背が低い草花で、花粉の飛散する距離が短いため、多くの場合近づかなければ避けられます。他に秋は室内塵とりわけダニアレルギーのシーズンですので、ご注意下さい。


2021年8月17日-1 花粉情報

昨日で4日連続日照時間0時間でした。晴れ間が見られない状況が96時間続いています。このような天気はあまり経験しないので、調べました。すると、梅雨の時期には見当たらず、ほぼ1年前の202092326日まで遡りました。梅雨前線より秋雨前線の方が長雨の傾向が強いのでしょうか?それとも、2020年は上陸した台風はなかったと記憶していますが、台風の影響?


2021年8月16日-2 花粉情報

未明から曇り時々雨の天気が続き、気温は低いまま(午前5時:20.0℃)、その後も曇りが昼過ぎまで続き、気温は上がらず(午後1時:22.5℃)、小雨が降ったり止んだりの肌寒い日中でした。

○夏はアレルギー性鼻炎や花粉症の皆さんの症状がほとんどない位に軽いのですが、私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、ここ3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、クーラーの影響や動物、食べ物などにも注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て、体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉症のシーズンになります。


2021年8月16日-1 花粉情報

15日の日照時間は0.0時間でしたので、1日から15日までの日照時間は 計84.5時間となりました。

  秋雨前線の影響で雨が続いています。今後しばらく雨が続くようです。昨日は3日続けて日照時間が0.0時間でした(気象庁:過去の気象データ検索、東京都 東京より)。夏は日照時間0.0時間の日は少なく、しかも3日連続は気象庁:過去の気象データ検索のデータでは、6月30日〜7月2日以来でした。本日もここまで(午前10時)陽射しはなく、今後の予報でも一日雨です(日本気象協会、tenki.jp 品川区の天気より)。

○前年7月下旬おおび8月上旬の日照時間と翌年のスギ・ヒノキ花粉飛散数

杉・桧花粉数 スギ ヒノキ 7月下旬 8月上旬
H3 2587.1 1082.9 115.6 100.5
H7 6289.5 1163.8 111.8 131
H8 950.5 81.9 100.6 121.8
H12 4434.9 911.6 117.7 100.1
H13 4298.1 578.6 113.3 101
H15 3641.4 323.5 107.2 140.4
H17 10985.5 2970.5 105.3 105.4
H23 9625.1 1925.5 136.2 87.2
H31 4867.8 1331.6 122.8 99
R4     ?     ? 129.7 84.5

前年7月下旬おおび8月上旬の両者の日照時間が長い(100時間以上)、または両者を加算して200時間を超えると翌年春はスギのみならずヒノキ花粉の飛散数も多くなる傾向が見られます。来春はどうなるでしょうか?多くなりそうな気配です。


2021年8月15日-2 花粉情報

未明から雨が昼前まで続きました。気温も下がり(午前5時:20.0℃)、その後も雨が昼過ぎまで降り続き、気温は上がらず(午後1時:21.4℃)肌寒い日中でした。

○昨年のこの1週間(8/9〜8/15)に観測された花粉は、「スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.6個/cm2/週でした。スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が0.6個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでほぼ同じ、花粉はごく少なく、総計0.6個/cm2/週でした。(その他の中にヨモギ花粉と思われる花粉が0.3個/cm2/週観測されました。ヨモギ属はブタクサと同じキク科の多年草です。)」

種別 観測期間
8/9〜8/15 昨年(8/9〜8/15)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.0
ブタクサ属 0.0 0.0
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.0
マツ 0.0 0.0
その他 0.3 0.6
合計 0.6 0.6

今週(8/9〜8/15)観測された花粉は、スギ花粉0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、ブタクサ属0.0個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.3個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が0.3個/cm2/週でした。

一昨年から年間を通じて落下花粉の観測を続けていますが、8月は落下花粉が1年で最も少ない月でした。


2021年8月15日-1 花粉情報

14日の日照時間は0.0時間でしたので、1日から14日までの日照時間は 計84.5時間となりました。

  秋雨前線の影響で雨が続いています。今後5日ほど雨が続くようです。昨日は一昨日に続いて日照時間が0.0時間でした(気象庁:過去の気象データ検索、東京都 東京より)。夏は日照時間0.0時間の日は少なく、しかも2日連続は気象庁:過去の気象データ検索によれば、7月8〜9日以来でした。本日もここまで(午前10時)陽射しはなく、今後の予報でも一日雨です(日本気象協会、tenki.jp 品川区の天気より)。


2021年8月14日-2 花粉情報

未明から小雨が朝まで続きましたが、昨日よりは気温が上がり(午前5時:24.0℃)、その後も小雨がほぼ止むことなく降り続き、気温がさらに上がり(午前10時:26.8℃)蒸し暑い日中でした。夕方、一瞬雨が止み、曇りましたがほぼ一日中雨でした。

○病気の治療で最も大切なことは、原因が明らかにできるか否かです。原因が明確であれば、的確に、かつ迅速に治療できます。しかし、原因が不明な場合は、確実でなくとも可能性の高い治療から試さざるを得ません。治癒する確率は当然のことながら低下します。鼻の病気も例外ではありません。花粉症やアレルギー性鼻炎の治療で最も大切なことは、アレルギーか否か、原因は花粉か室内塵か、抗原は何か?原因となる花粉はどのくらい飛散しているのか、治療を妨げる病気を合併していないかなどを的確に判断して、これを十分考慮して治療することです。また、鼻の病気は以前は、治りにくい病気が多く、手術をしないと治らず、しかも痛くて大変な手術と思われていました。しかし、近年、医学だけでなく、光学、薬学などが長足の進歩を遂げ、診断精度が上がり、手術以外の方法でも治る可能性が高くなり、かつ手術は全身麻酔下に内視鏡を用いた手術が可能となりました。その結果、患者様の負担も非常に少なく、高い確率で治療できるようになりました。鼻の病気でお悩みの方は、あらためて耳鼻科医にご相談くださいますようお勧め致します。


2021年8月14日-1 花粉情報

13日の日照時間は0.0時間でしたので、1日から13日までの日照時間は 計84.5時間となりました。

  秋雨前線の影響で雨が続いています。今後1週間ほど雨が続くようです。昨日は日照時間が0.0時間であったようです(気象庁:過去の気象データ検索、東京都 東京より)。夏は日照時間0.0時間の日は少なく、今年も気象庁:過去の気象データ検索のデータでは、昨日は7月9日以来の日照時間0.0時間を記録した日となりました。本日もここまで(午前10時)陽射しはなく、予報でも一日雨です(日本気象協会、tenki.jp 品川区の天気より)。


2021年8月13日-2 花粉情報

未明から小雨が朝まで続き、気温下がり(午前5時:23.0℃)、肌寒さを感じる朝でした。その後も小雨がほぼ止むことなく降り続き、気温も低いまま(23.0〜25.0℃)終始した一日でした。ここ数日、西から「災害級の大雨」のニュースや予報が相次いでいます。

○篩骨洞(篩骨蜂巣)は、眼(眼窩)の内側、鼻腔の上外側にあります。名前の通り、他の副鼻腔とは発生が異なります。篩骨と呼ばれる骨の内部にある腔の一つ、篩骨の外側部は薄い骨板で複雑に仕切られていて、迷路となっています。その内部の空洞を篩骨洞と呼びます。前、後、中の3部屋に分かれ、前部と中部は中鼻道へ、後部は上鼻道へ開口し、鼻腔と交通しています。他の副鼻腔と異なり交通路が複数あって、構造が複雑なことが影響して、副鼻腔炎が起こりやすく、起こると治りにくく、慢性化する特徴があります。


2021年8月13日-1 花粉情報

12日の日照時間は0.7時間でしたので、1日から12日までの日照時間は 計84.5時間となりました。

  暑い日々が続きましたが、秋雨前線の影響で一昨日から重い曇り空です。今後1週間ほど雨が続くようです。昨日も日照時間は0.0時間かと感じましたが、0.7時間ではありましたが陽が射したようです(気象庁:過去の気象データ検索、東京都 東京より)。夏は日照時間0.0時間の日は少なく、今年も過去のデータを見ると0.0の日は7月9日まで遡ります。本日はここまで(午前10時)陽射しはなく、今後の予報でもなさそうです(日本気象協会、tenki.jp 品川区の天気より)。


2021年8月12日-2 花粉情報

未明には小雨、朝から重い曇り空、気温が僅かに下がり(午前5時:26.0℃)ました。明け方、一時晴れ間があったものの、朝からは曇り、夕方から小雨、気温は上がらず、午後1時の28.5℃が最高でした。

○両頬の内側には上顎洞と言う空洞があります。上顎洞と鼻腔の交通路である自然孔は比較的大きいのですが、立位の時に最上部にあって上顎洞内の膿や分泌物が排出しにくい構造をしています。また、上顎の歯(主に大臼歯)の根(歯根)が洞内に突出していて、歯の病気から副鼻腔炎を起こすことが少なくありません。つまり、慢性化しやすいと言えます。また、呼吸は両側の鼻腔で行いますので、起炎菌は両側から吸入されるので副鼻腔炎は通常は両側に起こりやすいのですが、歯が原因の場合(歯性上顎洞炎)は、片側のことがしばしば見られます。片側だけ濃い鼻汁が出る、あるいは上顎や頬が痛む時があれば、耳鼻科医にご相談ください。


2021年8月12日-1 花粉情報

11日の日照時間は8.8時間でしたので、1日から11日までの日照時間は 計83.8時間となりました。

  暑い日々が続きましたが、本日は朝から重い曇り空です。秋雨前線が西から雨を降らせ、今後1週間ほど雨が続くようです。猛暑日、熱帯夜も昨日が今年最後のようです。大雨に対する注意報が各地に出されています。