日: 2021年10月11日

2021年10月11日-2 花粉情報

昨夜から晴れが続きました。気温は朝から急上昇、午後1時には28.5℃まで上がり、日中は暑い1日でした。明日は曇りのち雨、寒くなるとの予報です。寒暖差に注意です。

○某薬剤の臨床試験に際しての疑問とは、この薬を開発した某国製薬会社の説明文には、全てに「本剤は予防的効果が望める」と記載されていました。しかし、日本はおろか諸外国の論文を調べてもアレルギーにこの薬を予防的に予め投与して効果を確認したと記載された論文は発見できませんでした。疑問を残したまま10年が経ち、その後同じような効果を謳う薬剤が次々に開発されました。そこで、どうしても予防的効果を臨床的に確かめたくなり、有症期が明確でしかも増加が著しいスギ花粉症を対象疾患として試験を試みれば、効果を確認できるであろうと考えました。効果を的確に確認するには花粉の飛散状況を明らかにする必要がありますので、昭和59年(1984)から飛散花粉(主にスギ花粉)の観測を初め、その翌年から作用機序の異なる3剤の臨床試験に着手しました。これが、初期療法を考える契機となりました。


2021年10月11日-1 花粉情報

107日に「105日付で日本気象協会が2022年春の花粉飛散予測(スギ+ヒノキ)の第1報を発表しました。関東甲信地方の予測は2021年夏の気候が、気温が高く、降水量がかなり多く、日照時間が平年並みであったので、例年比やや多い(140%)、前シーズン比(160%)との予報になりました。この予測を当地に当てはめますと、飛散数(スギ+ヒノキ)が73007900/cm2・シーズンとなりますので、かなり多いと考えられます。」と報告致しました。本日、久光製薬様からNPO花粉情報協会の920日現在の予測を頂きました。「東京、千代田の飛散開始は2月中旬、飛散量は5,747/cm2/シーズン」でした。当地の過去の花粉測定値と気象データから予測しますと55006500/cm2/シーズンとなります。来春は油断できない春になりそうです。