日: 2020年8月8日

2020年8月8日 花粉情報-2

最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.3個/cm2/週、イネ科0.9個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は1.2個/cm2/週でした。スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉は1.5個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでよりやや強く、花粉はごく少なく、総計2.4個/cm2/週でした。

6日連続の晴れですが、朝から午前中は薄曇りが続き、午後は再び晴れました。気温は昨日ほど上がりませんでした。

昨日も一時薄曇りがありましたがほぼ晴れ、日照時間が10時間以下でした(8.8時間)。暑さが続きましたが(26.0〜35.4℃)、湿度が最小48%、平均71%で、思いの外カラッとしていました。

観測総数(個/cm2/週:2020年)

時期 6/21〜 6/28〜 7/5〜 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜
観測数 3.7 5.3 3.1 0.9 1.5 2.1 2.4

  夏はアレルギー性鼻炎や花粉症の皆さんの症状がほとんどない位に軽いのですが、私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、当地では夏、とりわけ6月後半から7月に飛散する花粉が大変少ないことが、ここ2年夏に花粉観測を続けたことで判明しました。当地では夏に症状が悪化する方は、エアコンの影響や動物、食べ物などにも注意を払う必要がありそうです。

トウヒ(マツ科)の花粉

イネ科の花粉


2020年8月8日 花粉情報-1

昨日の日照時間は8.8時間でした。その結果、昨日までの8月の日照時間の合計は60.8時間となりました。今年の7月後半の日照時間は23.0時間でしたので、7月後半に対する8月前半の日照時間の比率は既に2.64となります。この数値は昭和63年以後3番目に大きく、来春のスギ花粉飛散数が少ないことを予想させます。

平成元年から令和2年までの当地で観測されたスギ花粉数と前年の7月後半及び8月前半の日照時間の長短と飛散数の大きさについて検討しますと、7月後半の方が8月前半より短い年(7年)、つまり8月前半/7月後半が1.5以上の時は年平均1560個/cm2でした。この比率が0.96〜1.10の時(5年)は3260個/cm2、0.7以下の時(4年)は4878個/cm2でした。すなわち、7月後半の日照時間は短いほど翌年のスギ花粉飛散数は少なく、この時間が長いほど翌年の飛散数は多くなる傾向が認められます。