日: 2020年8月15日

2020年8月15日 花粉情報-2

最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は0.6個/cm2/週でした。プレパラートの汚れはこれまでほぼ同じ、花粉はごく少なく、総計0.6個/cm2/週でした。(その他の中にヨモギ花粉と思われるセイタカアワダチソウの花粉が0.3個/cm2/週観測されました。ヨモギ属はブタクサと同じキク科の多年草です。)

観測総数(個/cm2/週:2020年)

時期 6/28〜 7/5〜 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜
観測数 5.3 3.1 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6

  夏はアレルギー性鼻炎や花粉症の皆さんの症状がほとんどない位に軽いのですが、私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、ここ2年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、クーラーの影響や動物、食べ物などにも注意を払う必要がありそうです。

引き続き晴れ、本日も猛暑、体力的にきつくなっています。熱中症に気をつけて下さい。

ヨモギ(キク科)の花粉 セイタカアワダチソウの花粉


2020年8月15日 花粉情報-1

昨日、当地はほんの一時曇りましたが雨は降りませんでした(雨量0mm)。日照時間は8.3時間でした。都心は暑さ(24.9〜34.2℃)が続き、湿度が最小55%、平均78%でしたので、大変な暑く苦しさでした。日照時間の合計は117.6時間となり、8月前半/7月後半は117.5/23.0=5.11でした。平成元年(昭和63年)の4.16をさらに超えて連日過去最大を更新しています。

病気の治療で最も大切なことは、原因が明らかにできるか否かです。原因が明確であれば、的確に、かつ迅速に治療できます。しかし、原因が不明な場合は、確実でなくとも可能性の高い治療から試さざるを得ません。治癒する確率は当然のことながら低下します。鼻の病気も例外ではありません。花粉症やアレルギー性鼻炎の治療で最も大切なことは、アレルギーか否か、原因となる花粉や抗原は何か、原因となる花粉や室内塵はどのくらい飛散しているのか、治療を妨げる病気を合併していないかなどを十分考慮して治療することです。