日: 2023年4月13日

2023年4月13日-3 花粉情報

未明から晴れが続きましたが、北風が吹き、気温は昨日の16.5〜17.0℃から12〜14℃に低下、日中も20.0℃以下と予想されていました。実際、午後3〜4時の18.5℃が本日の最高気温でした。一方、乾燥がひどく、午後2時には湿度が28%まで低下しました。


2023年4月13日-2 花粉情報

観測結果(個/cm2/日: 2023年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
4/13 0.3 12.0 65.1  
4月計 94.9 395.4 1097.4 ――
1〜4月計 6631.5 1166.6 2261.8  

12日の測定結果、スギ花粉0.3個/cm2、ヒノキ花粉12.0個/cm2、その他の花粉65.1個/cm2でした。スギ花粉ヒノキ花粉の飛散は、減少していて、終わりが近いようです。また、4月はスギ、ヒノキ以外の花粉が多く、シラカンバが13.9個/cm2、ハンノキが0.3個/m2、オオバヤシャブシが0.3個/cm2、カバノキ科花粉の合計は14.5個/cm2となり、ヒノキ花粉より多くの飛散数を記録しています。コナラが3.4個/cm2、クヌギが2.8個/cm2、クリが0.3個/cm2、ブナ目は計11.3個/cm2、イチョウは0.9個/cm2、クロマツ、アカマツ、ツガのマツ科の合計は6.5個/cm2、ソメイヨシノは0.0個/cm2でした。これまで稀でしたが、本日ヤマモモが2.2個/cm2、アカザは本日0.0個/cm2、ヒメカンスゲが0.0個/cm2、エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)かイヌシデ(カバノキ科クマシデ属:判別が難しく、現在調べています)が1.5個/cm2でした。カモガヤと思われる花粉が11.4個/cm2観測されました。徐々に様子が変わっています。昨日は黄砂は飛来しなかったようですが、本日黄砂が飛来したとの報道がありました。プレパラートの汚れは確かに昨日より汚れていました。しかし、破裂したスギ、ヒノキ花粉は観測されませんでした。破裂花粉は雨が降り続くとしばしば観測されます。黄砂と衝突することで破裂するとは思えないのですが、皆さんはどう思いますか?急激な気温の上昇で上記のほかに、シラカシ(ブナ科コナラ属)が1.5個/cm2、ブナが0.3個、イチョウが1.2個、マツが3.4個、エゴノキが1.5個、ヤマモモが2.2個、ツガが0.6個、それぞれcm2の観測数です。多種の花粉が観測され、私には判別できない花粉が25.6個/cm2みられ、これはその他の花粉の39.3%になります。この時期から発症した方の発症抗原の検索は極めて困難と思われます。皆様、慎重にご診断下さい。


2023年4月13日-1 花粉情報

4月になり、スギ、ヒノキもさることながら、例年、スギ、ヒノキ以外の多くの花粉が観測されます。

本日、東京にも黄砂が飛来したとのニュース「4月は16年振り、東京で黄砂観測」が盛んに流れています。当地では、車のフロントガラスに黄砂が溜まるようなことはありませんでした。どの程度飛来したかについては、本日午後11時にプレパラートを交換、鏡検すると判明すると思われます。

今シーズンの、スギ、ヒノキ花粉の飛散開始は、スギ花粉が2月12日、ヒノキ花粉が2月28日でした。スギ花粉は平均的な開始でしたが、ヒノキ花粉は昭和63年以後の調査で、平成15年の2月26日に次いで2番目に早い飛散開始でした。今年3月の平均気温は12.9℃、過去30年の平均は9.4℃、平均より2.5℃も高温でした。ちなみに2月は30年平均が6.1℃、今年は7.3℃、その差は1.2℃でした。気温の上昇がもたらしたのでしょうか?