日: 2023年4月12日

2023年4月12日-3 花粉情報

未明から曇り空が続きましたが、南風が吹き、気温は16.5〜17.0℃あつて、暖かな朝を迎え、以後も晴れて気温が上昇、午後1時には23.0℃を記録しました。


2023年4月12日-2 花粉情報

観測結果(個/cm2/日: 2023年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
4/12(11〜17) 7.2 10.5 53.1 ――
12(17〜21) 0.3 1.2 13.6  
4/12計 7.5 11.7 66.7  
4月計 94.6 383.4 1032.3 ――
1〜4月計 6631.2 1154.6 2196.7  

12日の測定結果、スギ花粉7.5個/cm2、ヒノキ花粉11.7個/cm2、その他の花粉66.7個/cm2でした。スギ花粉ヒノキ花粉の飛散は、減少していて、終わりが近いようです。また、4月はスギ、ヒノキ以外の花粉が多く、シラカンバが13.9個/cm2、ハンノキが0.9個/m2、オオバヤシャブシが0.6個/cm2、カバノキ科花粉の合計は15.4個/cm2となり、ヒノキ花粉より多くの飛散数を記録しています。コナラが4.3個/cm2、クヌギが5.2個/cm2、クリが1.8個/cm2、ブナ目は計11.3個/cm2、イチョウは0.9個/cm2、クロマツ、アカマツ、ツガのマツ科の合計は11.1個/cm2、ソメイヨシノは0.0個/cm2でした。これまで稀でしたが、本日ヤマモモが0.3個/cm2、アカザは本日0.0個/cm2、ヒメカンスゲが0.0個/cm2、エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)かイヌシデ(カバノキ科クマシデ属:判別が難しく、現在調べています)が4.6個/cm2でした。カモガヤと思われる花粉が5.6個/cm2観測されました。徐々に様子が変わっています。本日、夕刻以後に黄砂が飛来するとの予報でしたので、午後5時までと5時以後に分けて観測しました。飛散花粉数は午後5時以後大幅に減少しました。プレパラートの汚れは変わりませんでした。本日当地には黄砂が届かなかったようです。


2023年4月12日-1 花粉情報

4月になり、スギ、ヒノキもさることながら、例年、スギ、ヒノキ以外の多くの花粉が観測されます。

本日午後(4時以後)から明日にかけて、日本に黄砂が飛来すると、盛んにニュースが流れています。都心に黄砂が飛来することは、それほど頻度が高くはありませんが(飛来すると16年振り)、今回は極めて広い地域に飛来する可能性が指摘されています。黄砂そのものに、アレルギーの原因になる物質が含まれています。また、黄砂と共にほこりやダニなどが黄砂に付着して飛来することもあります。しかも、今回はスギ、ヒノキ花粉の飛散期でもあり、黄砂による症状は花粉症の症状と近似しています。さらに、黄砂が花粉と接着すると外皮が破裂(衝突の衝撃ではなく、水分により膨化するため)してより強い症状になる、つまり花粉症を悪化させることもあります。スギ花粉の表面にはオービクルと呼ばれる小粒子が多数存在しますが、この小粒子も抗原性物質を内包しています。オービクルは小さいので吸入すると鼻を通過して喉頭や気管に達する可能性があり、咳の原因になります。黄砂飛来時には外出を避ける、マスクをするなどの対策をして下さい。黄砂によるアレルギーは、ハウスダスト、ダニ、スギ、ヒノキなどのアレルギーの有無を血液検査で調べることによって、黄砂の影響の有無を推測できます。黄砂飛来時に症状の悪化が認められた方は、医療機関で調べることをお勧めします。