月: 2022年10月

2022年10月16日-2 花粉情報

昨年この1週間に観測された花粉は、「スギ花粉が0.6個/cm2/週観測され、ヒノキ花粉は0.0個/cm2/ 週でした。イネ科0.3個/cm2/週、ブタクサ属0.0個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ1.9個/cm2/週でした。その他の花粉は0.9個/cm2/週でしたので、総計も3.7個/cm2/週で前週から半減しました。ブタクサ属にはオオブタクサ、セイタカアワダチソウを含みます。」でした。

種別 観測期間
10/10〜16 昨年(10/11〜17)
スギ 0.0 0.6
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 0.3 0.3
ブタクサ属 0.3 0.0
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.9 1.9
マツ 0.0 0.0
その他 5.2 0.9
合計 6.8 3.7

今週(10/10〜10/16)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科0.3個/cm2/週、ブタクサ属0.3個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.9個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は5.2個/cm2/週でした。総計は6.8個/cm2/週でした。今年はスギ花粉の飛散はまだ認めませんが、飛散総数は昨年の3.7個/cm2に対して6.8個/cm2と多くの花粉が観測されました。日照時間は大変短かったのですが、つよい雨が降らなかったことが影響したようです。


2022年10月16日-1 花粉情報

初期療法において行わなければならない事項、知っておかなければならない事項を一昨日から提示しています。

1―3 飛散速報

日々の対策には、リアルタイムの飛散情報が必要です。例えば、「何処で、どの位スギ花粉が飛散しているか」がリアルタイムに示されれば、これを避ける対応あるいは吸入を防止する対策を直ちに行うことができます。飛散数は気象条件によって予測値と実際の飛散数が異なることもありますので、このリアルタイムの情報は、症状が出ている場合、その症状に花粉がどの程度関与しているかを評価することができて、極めて大事です。現在、このリアルタイムの情報は、全国的にはありませんが、飛散状況は地域毎に異なりますので、より細部に渡る地域単位の速報システムができることが望まれます。当HPも「日付が変わる頃には前日の飛散数が皆様に伝わる」ことを目指しています。 医学的には、臨床薬の試験の際には、被検者の行動範囲の飛散花粉の計測は効果を検討する上で、必須の条件です。


2022年10月15日-2 花粉情報

未明まで小雨が降り続き、気温は低いまま(15.5〜16.5℃前後)の午前中でした。雨は昼前には止みました。その後は晴れて気温も上昇、午後2時には24.0℃まで上がり、そのまま晴れでした。


2022年10月15日-1 花粉情報

初期療法において行わなければならない事項、知っておかなければならない事項を昨日から提示しています。

1−2. 飛散予測

ご存知のように、日本では毎年のように春になるとスギ、ヒノキ花粉症で多くの人が悩まされます。スギ(ヒノキ科スギ属)は北海道の南部以南の日本全土に分布しています。世界的には日本と中国に分布しています。ヒノキ(ヒノキ科ヒノキ属)は日本では福島以南九州に分布し、世界的には日本と台湾にしか生息していません。日本におけるスギ、ヒノキの飛散予測は日本でしか入手できません。予測は前年夏の気象、11月のスギ花粉飛散数、元旦からの毎日の最高気温の積算値、花芽の目視調査などの結果を基に飛散開始日や飛散数を予測します。飛散予測の結果は日本花粉学会、日本気象協会、環境庁を始め関係省庁、東京都を始めとする地方自治体、研究機関、製薬会社などから発信されています。アドレスは当HPの「リンク」をご覧ください。

ちなみに来春の日本気象協会の予測から換算した当地の予測値は

当地(品川)を例にとりますと、前シーズン比240%、すなわち12410個/cm2

例年比190%、すなわち8774個/cm2 と予測されます。

ちなみに前シーズンは2022年シーズン飛散量、例年とは過去10年(2013~2022年)の平均。


2022年10月14日-2 花粉情報

未明まで小雨が降り続き、気温は低いまま(15.5〜16.5℃前後)の午前中でした。雨は昼前には止みましたが、その後も曇り空と小雨が続き、気温も20.5℃までしか上がりませんでした。

 


2022年10月14日-1 花粉情報

初期療法において行わなければならない事項は昨日提示しました。本日から項目順に、具体策をご説明したいと思います。

  1. 花粉症とは

花粉が原因(抗原)で起こるアレルギーを花粉症と総称します。原因となる花粉は、季節、国、地域によって異なります。症状は鼻、咽喉(のど)、目、皮膚に出ます。時に喘息症状を引き起こします。これらの症状は原因となる花粉の飛散期に一致して発症します。花粉が空中に飛散して、その花粉が気道に吸入されて起こりますので、原因となるのは大半が風媒花の花粉ですが、虫媒花でも職業性に起こることもあります。花粉症の症状の強弱は人の体質(遺伝)、過敏性、病状と花粉の飛散量(吸入量)に左右されます。つまり、原因となる花粉が「いつ、どこで、どのくらい飛散するか?」及び患者の皆さんの「体調といつ、どこで、何をしていたか」は治療上極めて重要です。本HPは花粉の情報を、花粉症やアレルギー性鼻炎でお困りの皆様にいち早くお届けするのを目的としています。


2022年10月13日-2 花粉情報

未明から小雨が降り続き、気温は低い(16.5℃前後)ままの午前中でした。午後も小雨が続き、気温が上がらず、肌寒い一日でした。


2022年10月13日-1 花粉情報

これまで、私共が推奨する初期療法がどのような経緯で、「包括的かつ計画的治療」として確立されたか」を説明しました。今週は、具体的な方策についてご説明いたします。

体調の維持と鼻の粘膜の保護が重要で、基本です。対策を実行に移す時期は、花粉飛散予測を参考に実践すると的確に実行できます。

1.花粉症および花粉飛散予測などの情報収集。

2.花粉症の正確な診断(原因抗原と重複抗原の確定)。

3.花粉症治療の障害となる合併症の治療。

4.正しい生活リズム。

5.冬の乾燥した冷気からの鼻粘膜の保護。

加湿を目的としたマスクの使用(感染防止とは目的が異なります)。寝室に水を置く、洗濯物を干す。

6.感染症(上気道炎、インフルエンザ等)の予防と治療。

7.飛散期対策の準備。


2022年10月12日-2 花粉情報

未明から明け方まで曇り、朝には小雨が降り出し、気温も明け方18.5℃まで下がりました。日中も気温は上昇せず、昼前後の20.0℃が最高で夕方には小雨が降り、肌寒い一日でした。

 


2022年10月12日-1 花粉情報

花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で38年目になりますが、昨年から年間を通じて観測を試み、今年は年間を通じて速報を提供しています。本日まで開設以来642000件を超えるアクセスをいただきました。今年は、本日までに93165件いただいています。皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思います。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。


2022年10月11日-2 花粉情報

未明に晴れ、明け方から朝には曇りでしたが昼前から良く晴れました。気温も明け方20.5℃まで下がりましたが、日中は上昇し、昼前には25.0℃に達しましたが、晴れたのは僅か2〜3時間で、すぐ曇りました。


2022年10月11日-1 花粉情報

スギ花粉症の予防対策を素早く実施するためには、花粉の飛散状況をリアルタイムに伝える必要があると考えて、観測の単位を他施設の観測者が設定した午前9時から翌日の午前9時までの24時間ではなく、0時から24時の24時間として、その日の飛散数の通知がその夜には届き、翌日の診療に間に合うように設定しました。昭和62年(1987)から郵送(速達)で、平成2年(1990)からFAXを利用して情報を伝え、平成9年(1997)2月からHP(慈恵医大耳鼻科花粉症のページ)を開設して、リアルタイムに情報が伝わるようになりました。その上で、花粉症の方に、免疫療法をベースとして花粉が飛散していない季節から症状の有無と症状がある時にはその程度を記録していただき、飛散開始前から薬を服用した群とそうでない群に分け、両群の比較をしました(実はこの当時、症状のない病気に予防的に薬を投与することは、日本の医療保険では、認められていませんでした)。用いた3剤はどの薬剤も免疫療法+季節前から薬剤投与の群の方が明らかにシーズンを通じて軽症でした。これに冬場の対策(インフルエンザ・上気道炎や乾燥対策)を加えるとさらに効果があることも確認しました。このように、様々な検討、対策が加えられ、包括的かつ計画的治療として初期療法が成り立つことが判明しました。そして、この治療は、その後多くの臨床医に認知され、普及しました。そこで、平成10年に開催された第36回日本鼻科学会総会のランチョンセミナーにおいて、私に発表の機会が与えられ、研究並びに試験結果を報告いたしました所、セミナー発表者の皆さんから本治療法を「初期療法」と呼ぼうとの提唱があり、以後「初期療法」と呼ばれるようになりました。慈恵医大耳鼻科の花粉症のページは担当者が慈恵医大耳鼻科を退職するまで更新され、2013.3.24を最後に更新されていませんが、HPはその後も残され、以後も引き続きアクセスがあり、1997.2.8から本日までに、このHPは5616730件ものアクセスをいただいています。


2022年10月10日-4 花粉情報

雨は明け方には止みましたが、気温15.5℃しかなく、昼過ぎまで曇り空が広がりました。それでも日中は20.0℃を超え、午後3時には24.0℃まで上がりました。夕方に一時晴れ、夜は再び曇りました。


2022年10月10日-3 花粉情報

日本気象協会の来シーズンの予測第1報から当地の予測をすると、当地は都全域の平均よりは毎年少ない(6割程度)ので、都内の予測8800〜12400個/cm2/年の6割、つまり5300〜7500個/cm2と予想されます。この量は過去40年でも4番目に多く、最小の5300個/cm2でも9番目に多い予想です。予想が当たりますと、スギ、ヒノキ花粉症の皆さんには大変厳しいシーズンになると考えられます。また、新たに発症する方も多くなる可能性が大きく、ご親族にすでに発症している方がいる場合は、極力飛散期に花粉の吸入を避けて下さい。また、副鼻腔炎などの合併症をお持ちの方はシーズン前に是非治療して下さい。


2022年10月10日-2 花粉情報

某薬剤の臨床試験に際しての疑問とは、この薬を開発した某国製薬会社の説明文には、全てに「本剤は予防的効果が望める」と記載されていました。しかし、日本はおろか諸外国の論文を調べてもアレルギーにこの薬を予防的に予め投与して効果を確認したと記載された論文は発見できませんでした。疑問を残したまま10年が経ち、その後同じような効果を謳う薬剤が次々に開発されました。そこで、どうしても予防的効果を臨床的に確かめたくなり、有症期が明確でしかも増加が著しいスギ花粉症を対象疾患として試験を試みれば、効果を確認できるであろうと考えました。効果を的確に確認するには花粉の飛散状況を定量的に明らかにする必要がありますので、昭和59年(1984)から飛散花粉(主にスギ花粉)の観測を初め、その翌年から作用機序の異なる3剤の臨床試験に着手しました。これが、初期療法を考える契機となりました。


2022年10月10日-1 花粉情報

10月6日に日本気象協会から来春のスギ+ヒノキ花粉の飛散予測が発表になりました。その発表によりますと以下の通りです。

2023年春の飛散予測(第1報)

・九州から東北で前シーズンより多く、特に四国・近畿・関東甲信で非常に多い見込み
・九州から中国では例年並み、近畿から東北にかけて例年より多い予想
・前シーズン比、例年比ともに、九州から東北で並み以上

当地(品川)を例にとりますと、前シーズン比240%、すなわち12410個/cm2

例年比190%、すなわち8774個/cm2 と予測しています。

ちなみに前シーズンは2022年シーズン飛散量、例年とは過去10年(2013~2022年)の平均。


2022年10月9日-2 花粉情報

明け方は北風、気温16.0℃でしたが、明け方まで晴れ、朝から曇り空が広がりました。それでも日中は20.0℃を超え、午後1時には21.0℃まで上がりました。雲ち空は昼過ぎまでで、予報より早い夕方には雨が降り出しました。


2022年10月9日-1 花粉情報

昨年のこの1週間に観測された花粉は、「スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週でした。イネ科0.9個/cm2/週、ブタクサ属0.9個/cm2/週と飛散が減少、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ4.6個/cm2/週も少数でした。その他の花粉は12.3個/cm2/週でしたので、総計は18.7個/cm2/週で前週より半減しました。ブタクサ属にはオオブタクサ、セイタカアワダチソウを含みます。」

種別 観測期間
10/3〜10/9 昨年(10/4〜10/10)
スギ

0.0

0.0

ヒノキ

0.0

0.0

イネ科(カモガヤ他)

1.2

0.9

ブタクサ属

0.3

0.9

ヨモギ属

0.0

0.0

カナムグラ

0.0

4.6

マツ

0.0

0.0

その他

7.4

12.3

合計

9.0

18.7

今週(10/3〜10/9)観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科1.2個/cm2/週、ブタクサ属0.3個/cm2/週、ヨモギ属0.0個/cm2/週、カナムグラ0.0個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は7.4個/cm2/週でした。総計は9.0個/cm2/週で、今年の花粉は減少しつつあり、観測された花粉の総数も少数でした。

昨年の10月4日から10日までと今年の同じ1週間の飛散花粉が大きく異なりましたので、この間の天気の比較をしてみました。10日のデータはまだ出ていませんので、3〜9日のデータです。今年は、降水76.0mm、日照時間11.9時間でしたが、昨年は降水量0.0mm、日照時間39.9時間と全く違った天気でした。

飛散総数は過去と変わらないの飛散傾向を示しています。


2022年10月8日-3 花粉情報

初期療法はあるアレルギーのお薬の臨床試験の経験が契機となって発案されました。昭和46年(1971)に日本で初めて抗アレルギー剤と呼ばれる薬剤が発売になりました。もちろん「喘息薬として」、です(当時は「喘息が先、鼻炎はその後」でした)。この薬の鼻炎に対する承認を得るため、卒業したばかりの私の勤める大学耳鼻咽喉科にも臨床試験の依頼が来ました。昭和48年春に、人手の関係でこの試験の担当を私が命ぜられました。現在と異なり、試験方法、計画から分析、評価まで全て自分で行わなければならない時代でした。計画書の作成、臨床試験そして報告書の仕上げまで(耳鼻展望171974)、2年の歳月を費やしました。無事アレルギー性鼻炎、花粉症にもこの薬が使えるようになりました。この薬は現在でも世界中で使われています。この時、一点だけ疑問が残りました。この薬は「予防的効果が期待できる」と謳われていましたが、いくらその根拠となる研究結果や論文を探しても、見つかりませんでした。ならば、自分で試験方法や計画を立てて、試験してみようということになりました。そして、直属の上司に許可を求めたところ、承諾が得られましたので、研究班の仲間と実施。これが、「大成功であった。」というのが真相です。


2022年10月8日-2 花粉情報

東京都福祉保健局の花粉情報:東京アレルギー情報nabの過去の観測データによりますと例年10月の半ばを過ぎますと、都心ではイネ科花粉を除いてほぼ飛散が終了。むしろ、スギ花粉が少数ですが観測されています。冬の気候になると室内塵アレルギーの抗原も減少して、室内塵アレルギーの方の症状も安定します。そこで、この時期からは来春の花粉症対策を行うことが可能です。スギ・ヒノキ花粉が飛散する前に予め行っておく対策を私共は初期療法と呼んでいます。本療法を成功させるには、私共と患者の皆さんが協力して行わなければなりませんので、ぜひ患者の皆さんご協力ください。花粉飛散が始まる前に、正しく診断して、合併症や併発症を治し、十分な免疫力を養っておきます。


2022年10月8日-1 花粉情報

4日から8日まで体のメンテナンスの為、休ませていただきました。本日から再開いたします。

室内塵アレルギーの主な原因は室内塵中のダニです。その大部分がチリダニ(ヤケヒョウダニ、コナヒョウダニ)です。チリダニは気温20〜30℃、湿度60〜80%で繁殖しやすく、温度、湿度、餌、住処が整うと活動が活発になります。温度25℃、湿度65〜75%で活動が最も活発になると言われています。冷暖房を調節するときは、この温湿度にご注意ください。また、室内塵中の抗原(アレルギーの原因物質)はダニだけではありません。塵を捕集した場所(家庭、駅、デパートなど)によって、室内塵がアレルギーを起こす程度(抗原性)に違いがあることは、古くから指摘されています。室内塵にはダニの他にも、抗原となる物質(真菌、ゴキブリ、ペット、食品、花粉など)の存在が指摘されています。


2022年10月3日-3 花粉情報

未明から曇りが続き、明け方には北風が吹き(2〜3m/s)、21.0℃まで気温が下がりました。その後も曇りが続き、昼過ぎに25.5℃を記録しました。昼過ぎから晴れ、一時小雨が降るなど本日は、変化の激しい1日でした。

私ごとで誠に申し訳ありませんが、身体のメンテナンスの為、1週間ほど本 HPの更新を休止します。


2022年10月3日-2 花粉情報

101日に花粉情報協会から2023年のスギ花粉の飛散予想が発表になりました。それによりますと、都内において「スギ花粉6500個」と非常に多く飛散すると、予想しています。対策は早めに!!


2022年10月3日-1 花粉情報

過去の観測データ(東京都福祉保健局の花粉情報:東京アレルギー情報nabi)によると都心の秋の花粉の飛散は10月になると次第に減少するようです。今後は花粉もさることながら室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)対策を始めるべき時期になりました。室内塵アレルギーは衣替え、転居、大掃除などを契機に悪化します。室内塵アレルギーの主な原因であるダニは、繁殖力が旺盛で数ヶ月で数万から数十万匹に増殖します。抗原となるのは主に糞、抜け毛、フケですが、これらを掃除で完全に排除するのは至難の技です。ダニは畳、絨毯、布団などの内部に生息しますので、これを退治するのも至難の技です。ダニを増やさない方策が必要です。繁殖前に餌を断つことが大事です。早い時期に餌を断つ掃除を心がけて下さい。また、衣替えをする際は吸入防止のためマスクを着用してください。くどいようですが、アレルギーの方には、大切なことです。


2022年10月2日-3 花粉情報

晴れが続き、明け方には北寄りの風が吹き(2〜3m/s)、20.0℃まで気温が下がりました。その後は急激に上昇して昼過ぎに27.5℃を記録しました。本日も、そのまま終日晴れて、午後1時から3時には気温が28.5℃まで上昇しました。


2022年10月2日-2 花粉情報

昨年のこの1週間に観測された花粉は、「スギ花粉が0.6個/cm2/週観測され、ヒノキ花粉は0.0個/cm2/ 週でした。イネ科1.9個/cm2/週、ブタクサ属4.6個/cm2/週と飛散が減少、ヨモギ属0.6個/cm2/週、カナムグラ4.6個/cm2/週でした。その他の花粉は7.1個/cm2/週でしたので、総計も19.8個/cm2/週で前週より減りました。ブタクサ属にはオオブタクサ、セイタカアワダチソウを含みます。」

種別 観測期間
9/28〜10/2 昨年(9/27〜10/3)
スギ 0.0 0.6
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 4.6 1.9
ブタクサ属 2.2 4.6
ヨモギ属 1.9 0.6
カナムグラ 4.9 4.6
マツ 0.0 0.3
その他 26.5 7.1
合計 40.1 19.8

今週(9/26〜10/2観測された花粉は、スギ花粉0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、イネ科4.6個/cm2/週、ブタクサ属2.2個/cm2/週、ヨモギ属1.9個/cm2/週、カナムグラ4.9個/cm2/週、マツ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は26.5個/cm2/週でした。昨年と今年では、日照時間は昨年の2.2倍ながく、平均気温は1.05℃高く、気象条件が大きく異なり、観測総計は40.1個/cm2/週、2倍でした。今週のブタクサ花粉の飛散数は、ピーク(9/5〜9/11:10. 8個/cm2/週)と比較して減少しています。


2022年10月2日-1 花粉情報

秋は乾燥、冷気の他にもう一点、注意することがあります。ダニアレルギーの原因とされるチリダニは、室内温度25℃〜27℃、湿度60〜80%の環境が最も繁殖しやすいと言われています。家庭のチリダニは夏に増えますが、秋になるとチリダニ自体は減りますが、アレルギーの原因となるアレルゲン量(死骸、フケ、糞など)は秋にピークを迎えます。その後は冬にむかつて減りますが、なくなるわけではありませんので、ご注意ください。


2022年10月1日-3 花粉情報

昨日から晴れが続き、明け方には北寄りの風が吹き(3m/s)、21.0℃まで気温が下がりました。その後は上昇して昼過ぎに27.5℃を記録しました。本日は、そのまま終日晴れでした。


2022年10月1日-2 花粉情報

近年は季節毎の寒暖差が激しく、何10年振りの異常が見られるようです。私の記憶では、こうした異常を知らせる言葉として、「冷夏や暖冬は、例年と比較して平均気温が1℃違うこと」と記憶していましたが、違っていました。国土交通省、気象庁の基準は以下の通りでした。地方によっても異なります。

例えば、気象庁における冷夏の基準は

・地域平均気温の平年差(1981〜2010年:過去30年の平年値による)

北日本―0.6℃以下

東日本―0.5℃以下

西日本―0.2℃以下

南西諸島―0.3℃以下

・暖冬の基準は以下の通りです。

北日本0.5℃以上

東日本0.5℃以上

西日本0.5℃以上

南西諸島0.3℃以上

当院で間違った説明をしていました。このHPの読者の皆様には心からお詫び申し上げ、訂正します。


2022年10月1日-1 花粉情報

秋は春ほどではありませんが、春に次いで寒暖差の大きな季節です。温度差はアレルギーの原因にはなりませんが、アレルギー症状を悪化させます。衣類、冷暖房を適切に用いるなど温度調節が大切です。これから冬に向かって気温が下がりますが、気温の低下とともに大気の乾燥が進みます。東京は国内で一番冬に乾燥が激しい都市です。暖房によっても室内の乾燥が進みます。乾燥はそれだけでも粘膜にダメージを与えます。住居内が過剰に乾燥しないようにご注意ください。