2022年10月11日-1 花粉情報

スギ花粉症の予防対策を素早く実施するためには、花粉の飛散状況をリアルタイムに伝える必要があると考えて、観測の単位を他施設の観測者が設定した午前9時から翌日の午前9時までの24時間ではなく、0時から24時の24時間として、その日の飛散数の通知がその夜には届き、翌日の診療に間に合うように設定しました。昭和62年(1987)から郵送(速達)で、平成2年(1990)からFAXを利用して情報を伝え、平成9年(1997)2月からHP(慈恵医大耳鼻科花粉症のページ)を開設して、リアルタイムに情報が伝わるようになりました。その上で、花粉症の方に、免疫療法をベースとして花粉が飛散していない季節から症状の有無と症状がある時にはその程度を記録していただき、飛散開始前から薬を服用した群とそうでない群に分け、両群の比較をしました(実はこの当時、症状のない病気に予防的に薬を投与することは、日本の医療保険では、認められていませんでした)。用いた3剤はどの薬剤も免疫療法+季節前から薬剤投与の群の方が明らかにシーズンを通じて軽症でした。これに冬場の対策(インフルエンザ・上気道炎や乾燥対策)を加えるとさらに効果があることも確認しました。このように、様々な検討、対策が加えられ、包括的かつ計画的治療として初期療法が成り立つことが判明しました。そして、この治療は、その後多くの臨床医に認知され、普及しました。そこで、平成10年に開催された第36回日本鼻科学会総会のランチョンセミナーにおいて、私に発表の機会が与えられ、研究並びに試験結果を報告いたしました所、セミナー発表者の皆さんから本治療法を「初期療法」と呼ぼうとの提唱があり、以後「初期療法」と呼ばれるようになりました。慈恵医大耳鼻科の花粉症のページは担当者が慈恵医大耳鼻科を退職するまで更新され、2013.3.24を最後に更新されていませんが、HPはその後も残され、以後も引き続きアクセスがあり、1997.2.8から本日までに、このHPは5616730件ものアクセスをいただいています。