日: 2022年10月10日

2022年10月10日-4 花粉情報

雨は明け方には止みましたが、気温15.5℃しかなく、昼過ぎまで曇り空が広がりました。それでも日中は20.0℃を超え、午後3時には24.0℃まで上がりました。夕方に一時晴れ、夜は再び曇りました。


2022年10月10日-3 花粉情報

日本気象協会の来シーズンの予測第1報から当地の予測をすると、当地は都全域の平均よりは毎年少ない(6割程度)ので、都内の予測8800〜12400個/cm2/年の6割、つまり5300〜7500個/cm2と予想されます。この量は過去40年でも4番目に多く、最小の5300個/cm2でも9番目に多い予想です。予想が当たりますと、スギ、ヒノキ花粉症の皆さんには大変厳しいシーズンになると考えられます。また、新たに発症する方も多くなる可能性が大きく、ご親族にすでに発症している方がいる場合は、極力飛散期に花粉の吸入を避けて下さい。また、副鼻腔炎などの合併症をお持ちの方はシーズン前に是非治療して下さい。


2022年10月10日-2 花粉情報

某薬剤の臨床試験に際しての疑問とは、この薬を開発した某国製薬会社の説明文には、全てに「本剤は予防的効果が望める」と記載されていました。しかし、日本はおろか諸外国の論文を調べてもアレルギーにこの薬を予防的に予め投与して効果を確認したと記載された論文は発見できませんでした。疑問を残したまま10年が経ち、その後同じような効果を謳う薬剤が次々に開発されました。そこで、どうしても予防的効果を臨床的に確かめたくなり、有症期が明確でしかも増加が著しいスギ花粉症を対象疾患として試験を試みれば、効果を確認できるであろうと考えました。効果を的確に確認するには花粉の飛散状況を定量的に明らかにする必要がありますので、昭和59年(1984)から飛散花粉(主にスギ花粉)の観測を初め、その翌年から作用機序の異なる3剤の臨床試験に着手しました。これが、初期療法を考える契機となりました。


2022年10月10日-1 花粉情報

10月6日に日本気象協会から来春のスギ+ヒノキ花粉の飛散予測が発表になりました。その発表によりますと以下の通りです。

2023年春の飛散予測(第1報)

・九州から東北で前シーズンより多く、特に四国・近畿・関東甲信で非常に多い見込み
・九州から中国では例年並み、近畿から東北にかけて例年より多い予想
・前シーズン比、例年比ともに、九州から東北で並み以上

当地(品川)を例にとりますと、前シーズン比240%、すなわち12410個/cm2

例年比190%、すなわち8774個/cm2 と予測しています。

ちなみに前シーズンは2022年シーズン飛散量、例年とは過去10年(2013~2022年)の平均。