月別: 2022年6月

2022年6月15日-1 花粉情報

今年の6月は、通院中の室内塵アレルギーの方々の症状が昨年より軽く済んでいます。 昨年のこの1週間(6/7〜13)の平均気温は24.0℃とダニの繁殖に最も適した気温でしたが、今年のこの1週間(6/6〜12)の平均気温は19.2℃で、4.8℃も低く、ダニの繁殖に不適であったと思われます。また、昨年のこの1週間(6/7〜13)の平均湿度は66%でしたが、今年の1週間(6/6〜12)は83%でした。日照時間も昨年の56.8時間に対して今年は13.3時間しかなく、ダニの繁殖には不向きな天候であったと考えられます。ただし、寒冷刺激に影響を受けやすい方はご注意ください。


2022年6月14日-2 花粉情報

未明から昼前まで曇りが続き、夜間の冷え込みは昨日と同程度(午前4時:18.0℃)でしたが、朝も晴れず、気温が上がりませんでした(午前8時:19.2℃)、そのまま日中は曇りが続きました。午後から雨が降りましたので、冷えたままでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月14日-1 花粉情報

今年、関東甲信の梅雨入りは, 昨年より8日早い66日でした。梅雨になるとダニ、真菌、カビの繁殖に適した気候になります。室内塵やダニアレルギーの原因の多くはチリダニですが、チリダニは気温2526℃、湿度6080%でもっとも繁殖します。繁殖すると、その死骸の風化物、排泄物、唾液などの空中飛散物が人の呼吸器を介して吸入され、これが様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。エアコンなどによってダニ、真菌、カビが繁殖しやすい環境を作らないように気をつける必要があります。


2022年6月13日-2 花粉情報

未明から明け方まで曇りが続き、夜間の冷え込みはやや強かった(午前4時:17.5℃)のですが、朝はよく晴れて、気温が上がり(午前9時:24.5℃)、そのまま日中は晴れが続きました。夕方から再び曇りましたが雨は降りませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0〜1.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.2個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月13日-1 花粉情報

今年、関東甲信の梅雨入りは66日でした。昨年は平年より7日遅い、614日でした。梅雨になるとダニ、真菌、カビの繁殖に適した気候になります。室内塵やダニアレルギーの原因の多くはチリダニですが、チリダニは気温2526℃、湿度6080%でもっとも繁殖します。寿命は3ケ月、人間のフケ、垢、食品屑、カビなどを餌として繁殖し、その死骸の風化物、排泄物、唾液などの空中飛散物(スギ、ヒノキ花粉よりはるかに小さい)が人の呼吸器を介して吸入され、これが様々なアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)を引き起こします。エアコンなどによってダニ、真菌、カビが繁殖しやすい環境を作らないように気をつける必要があります。


2022年6月12日-2 花粉情報

週間飛散数の比較

種別 観測期間
6/6〜6/12 昨年(6/7〜6/13)
スギ 0.3 0.6
ヒノキ 0.0 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 4.9 8.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.0 2.5
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 1.2 3.1
イネ科(カモガヤ、イネ他) 1.5 3.7
ニレ科(ケヤキ) 0.6 0.6
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 2.5 20.4
合計 11.1 39.2

今週(6/6〜6/12)観測された花粉は、スギ花粉0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉0.0個/cm2/週、マツ型4.9個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、ブナ科1.2個/cm2/週、イネ科1.5個/cm2/週、ニレ科0.6個/cm2/週でした。その他の花粉は2.5個/cm2/週でした。総数は11.1個/cm2/週で昨年と比較しても少数でした。飛散総数は昨年の方が多かったのですが、気候的には日照時間(53.3、11.9時間)と雨量0.5、47.5mm)に大きな相違がありました。今年は日照時間が短く、雨量が多い天候でした。私は専門家ではありませんので、花粉の選別が正確にできていないと思いますが、総数は6月に入り、徐々に減少しています。

当地は都心なので「多種の花粉の飛散はない」と予想していましたが、春から梅雨にかけて、想像以上に多種の花粉が飛散していること、梅雨に入ると次第に落下花粉数が減少することが判明しました。

未明から明け方まで小雨が続きましたが、本日も夜間の冷え込みは弱く(19.5〜22.0℃)、予報に反して昼前には晴れて、気温は上がり、そのまま晴れが続きました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.1個/m3・時(少ない)でした。

 


2022年6月12日-1 花粉情報

この時期は、落下花粉の数は徐々に減少します。昨年は1週間(6/7〜6/13)で、僅かに39.2個/cm2/週でした。イネ科、ブナ科、マツ型が主でした。昨年の1週間に観測された花粉は、「スギ花粉は0.6個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ型8.3個/cm2/週、カバノキ科2.5個/cm2/週、イネ科3.7個/cm2/週、ブナ科3.1個/cm2/週、ニレ科0.6個/cm2/週」でした。その他の花粉は20.4個/cm2/週でした。

5月末から落下花粉数は減少する傾向が認められます。一方、6月になると一時軽くなっていた症状が再度強くなる方が増え始めます。花粉シーズンから室内塵シーズンになると考えられます。


2022年6月11日-2 花粉情報

未明から曇りが続きましたが、夜間の冷え込みは弱かった(20.0〜23.0℃)のですが、、日中も気温は上がらず、夕方まで続き、夜になって予報通り小雨となりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月11日-1 花粉情報

スギ花粉症の皆さんが最も注意して行動(外出など)していただきたい日(最大飛散日)は、当地では過去35年間で30年(86%)が3月でした。最近10年でも8年(80%)でした。

○最大飛散日と飛散数

月日(日算数)
H23(2011) 3月16日(1430.9個/㎠)
H24(2012) 3月7日(286.4個/㎠)
H25(2013) 3月10日(1222.5個/㎠)
H26(2014) 3月21日(209.9個/㎠)
H27(2015) 3月11日(335.8個/㎠)
H28(2016) 3月9日(533.6個/㎠)
H29(2017) 3月7日(158.6個/㎠)
H30(2018) 3月4日(446.6個/㎠)
H31(2019) 3月22日(540.7個/cm2)
R2(2020) 2月23日(380.9個/㎠)
R3(2021) 2月23日(534.9個/㎠)
R4(2022) 3月16日(654.6個/㎠)

過去12年間で最大飛散数が300個/cm2を超えたのは9年(75&)、最大は2011年(1430.9個/cm2)、300個/cm2以下は3年、最小は2017年(158.6個/cm2)でした。


2022年6月10日-2 花粉情報

未明から朝まで曇りが続きましたが、朝には晴れて、気温が急上昇(18.5〜23.4℃)、昼過ぎには25.0℃を超えました。暑さは夕方まで続き、夜になって曇りとなり、やっと気温が下がりだしました。本日、雨が降ることはありませんでした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.1個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月10日-1 花粉情報

毎年、都市が開けますと通院中の患者の皆さんから、「今年のスギ花粉はいつ頃始まりますか?」と質問を受けます。

当地の飛散開始は大凡ですが、元日からの1日の最高気温の積算値440℃前後が当地の飛散開始の目安となります。

スギ花粉飛散開始日(積算400℃到達日):

H24(2012) 2月26日(2月17日)
H25(2013) 2月14日(2月9日)
H26(2014) 2月3日(2月7日)
H27(2015) 2月11日(2月10日)
H28(2016) 2月14日(2月8日)
H29(2017) 2月16日(2月6日)
H30(2018) 2月10日(2月12日)
H31(2019) 2月12日(2月7日)
R2(2020) 2月5日(2月5日)
R3(2021) 2月11日(2月6日)
R4(2022) 2月26日(2月12日)

スギ飛散開始日は「1個/日以上が2日以上連続した時、その初日。」と規定されています。症状が発する日ではありません。


2022年6月9日-2 花粉情報

未明から明け方まで曇りが続き、昼過ぎから晴れると以後は予報に反してよく晴れて、そのまま晴れが続きました。日中は数日ぶりにあたたかく(23.5℃)なりました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月9日-1 花粉情報

スギ花粉の飛散期総飛散数は前年夏の気象と良く相関します。その他に前年12月のスギ花粉観測値とはどうでしょうか。

表:前年12月スギ花粉飛散と翌年の飛散数(最近10年)

年 度 ス ギ ヒ ノ キ 翌年のスギ花粉数
2011年 0.9 0.0 1971
2012年 2.4 0.0 6407.3
2013年 1.5 0.0 1993.4
2014年 3 0.0 2938.1
2015年 2.4 0.0 4184.6
2016年 1.5 0.0 2570.7
2017年 5.7 0.0 4162
2018年 6.9 0.0 4867.8
2019年 3.0 0.0 2466.7
2020年 5.8 0.0 3913.2
2021年 4.2 0.0 3838.8

過去11年を振り返りますと、12月の飛散数と翌年のスギ花粉総飛散数は、弱いものの相関しているようです。


2022年6月8日-2 花粉情報

未明に一時小雨が降りましたが未明のうちに雨は止み、明け方は晴れました。しかし、風は北寄りの風のままでした(3〜4m/s)ので、気温が上がらず(午前6時:15.5℃)、朝も寒く、曇りました。日中は20.0℃止まり、夜のはじめに一時晴れましたが、寒いまますぐ曇りました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月8日-1 花粉情報

令和2年と令和3年の最大飛散日は2月でした。今年の最大飛散日は例年通り3月16日でした。最大飛散日が2月になったのは、過去36年間で6年しかありません。しかも、総飛散数が過去平均を超えたのは平成21年のみでした。飛散数は前年夏の天気の影響、つまり「前年夏の気温が低いと翌年の飛散数少ない。」、「飛散開始日は1月の気温が低いと遅くなり、 暖かいと早くなる」という傾向があるようです。

○最大飛散日が2月であった年度

年度 最大飛散日(2月) 飛散数(個/cm2)
平成1年 21日 9.6
平成16年 26日 29.6
平成18年 23日 90.1
平成21年 16日 1172.8
令和2年 23日 380.9
令和3年 23日 534.9

本年の最大飛散日は3月16日、飛散数は654.6個/cm2、100個以上の日は13日、総飛散数はスギ3838.8個/cm2、ヒノキ1333.2個/cm2でした。


2022年6月7日-2 花粉情報

昨日の雨も未明には止み晴れました。風は北寄りの風のままでしたが弱く(0〜1m/s)、明け方には気温が上がり始めました。朝には湿度も下がり(72〜78%)、気温も上がりました(午前10時:19.5℃)。しかし、朝一時晴れましたがその後曇り、昼過ぎからは小雨が降ったり止んだりの天気でした。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月7日-1 花粉情報

スギ、ヒノキ花粉が昨年、一昨年と2月に多かった理由を分析したいと思います。まず気候条件ですが、1、2月の気温に大きな違いがありました。とりわけ2月の気温に両年と今年では月平均気温が3℃以上違いが見られました。

○月平均気温(日本気象協会調べ)

年度 12月 1月 2月 3月 4月
2019年 8.3 5.6 7.2 10.6 13.6
2020年 8.5 7.1 8.3 10.7 12.8
2021年 7.7 5.4 8.5 12.8 15.1
2022年 7.9 4.9 5.2 10.9 15.3

気温は、2020年1月の平均気温が大変高いのが解ります。しかも、平均湿度も2019年1、2月は51%、59%でしたが2020年は65%、55%で、2021年は57%、49%、特に2020年、2021年の1月の湿度の高さも目立ちました。その結果、スギ花粉の飛散開始、本格飛散、最大飛散が早くなったと思われます。今年は1、2月の気温が低く、かつ湿度が52%、53%と乾燥していました。そのため2月の飛散数が少数であったと思われます。


2022年6月6日-2 花粉情報

未明から雨、北寄りの風(3〜4m/s)が吹き、気温が下がり(午前9時:16.6℃)、午前中から湿度が高い(92〜94%)上に気温が上がらず(午後2時:30.5℃)、雨で肌寒い1日になりました。気象庁は本日、関東甲信地方の梅雨入りを宣言しました。

KH3000は本日も日付がかわつて以後は0.0個/m3・時の記録が続き、1日としても0.0個/m3・時(少ない)でした。


2022年6月6日-1 花粉情報

本日、「1日雨」の予報通り、未明から雨です。梅雨に入るのでしょうか?この時期は、しばらくの間、気候的に鼻のコンディションが比較的良く保たれます。 そこで、しばらく今春のスギ、ヒノキ花粉の飛散について、まとめをしておきたいと思います。

今シーズン(1/1〜4/30)の当地におけるスギ花粉飛散数は3839個/cm2でした。最近10年平均3544個/cm2の108%、昨年(3913個/cm2)の98.1%に相当します。ヒノキ花粉は1333個/cm2でしたので最近10年平均1075個/cm2の124%、昨年(654個/cm2)の204%でした。

○月別(スギ+ヒノキ)飛散数

  令和2年 令和3年 令和4年
1月 3.4 2.4 1.8
2月 1412.0 1590.8 57.3
3月 1266.2 2777.8 3992.5
4月 159.0 196.3 1120.4
2841.6 4567.3 5172.0

最近3年のスギ+ヒノキの飛散数を比較してみますと、本年は2月の飛散数が少なく例年通りでした。一昨年のように2月の方が3月よりも飛散数が多かったのは過去35年間で1回、 一昨年のシーズンのみです。恐らく、極端な暖冬の影響で1月の気温が異常に高かったためと考えられます。一方、今年は飛散開始が遅く、終了が早く、飛散期が相対的に遅く、短くなりました。


2022年6月5日-2 花粉情報

週間飛散数の比較

種別 観測期間
5/30〜6/5 昨年(5/31〜6/6)
スギ 0.6 0.0
ヒノキ 0.3 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ他) 29.6 22.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ他) 0.6 1.8
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ) 12.7 5.8
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.9 2.4
ニレ科(ケヤキ) 4.0 1.8
その他(イチョウ、クルミ他を含む) 17.0 12.1
合計 65.7 46.2

今年はこの1週間は昨年と比較して、多くの花粉が飛散しました。昨年と今年の飛散数の違いは天候の違いによると考えられます。つまり、昨年は梅雨入りが早く、この1週間(5/30〜6/5)の雨量が34.3mm、日照時間が36.8時間であったのに対して、今年は梅雨入り前で雨量が24.0mm、日照時間が58.9時間でした。つまり、今年の方が雨天が少なく、日照時間が長い1週間でした。

本日、未明は曇り、明け方から朝にかけて小雨、昼前には晴れ、その後は昼過ぎには曇りが続きました。日中、気温は上昇しました(午後1時:25.5℃)。予報された「夕方から雨」は降りませんでした。明日は「1日雨」の予報です。

当院のKH3000の測定値は、0.0個/m3・時(少ない)、午前中は0.1個/m3/時(少ない)、午後は0.0個/m3/時(少ない)でした。


2022年6月5日-1 花粉情報

当地もそろそろ梅雨(つゆ、ばいう)入りです。梅雨はウィキぺディアによると、北海道小笠原諸島を除く日本朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて来る曇りの多い期間のこと。雨季の一種です。梅雨の時期はカビ、真菌が繁殖しやすく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、夏型過敏性肺炎などを引き起こす可能性があります。

本日、未明から午前中は未明は曇り、明け方から朝にかけて小雨、昼前には晴れるという大変かわりやすい天気でした。KH3000の記録も午前中は0.1/m3/(少ない)でした。


2022年6月4日-2 花粉情報

昨日の雨は未明には晴れて、その後は晴が続きました。夜間は北寄りの風が吹き、やや気温が下がりました(午前5時:17.0℃)した。日中は気温が上昇しました(午後2時:25.0℃)。その後も晴れが続きました。

当院のKH3000の測定値は、0.4個/m3・時(少ない)、午前中は0.7個/m3/時(少ない)、午後は0.1個/m3/時(少ない)でした。


2022年6月4日-1 花粉情報

当地もそろそろ梅雨(つゆ、ばいう)入りです。梅雨はウィキぺディアによると、北海道小笠原諸島を除く日本朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて来る曇りの多い期間のこと。雨季の一種です。梅雨の時期はカビ、真菌が繁殖しやすく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、夏型過敏性肺炎などを引き起こす可能性があります。

この時期、東京都の花粉情報によればイネ科花粉が先月から各地で飛散しているようです。観測地点によって、若干地域差があるようです。当地はそれほど多くないようですが、週末に郊外へ出かける方はご注意下さい。


2022年6月3日-2 花粉情報

未明から晴れたり曇ったりの天気が続きました。夜間も南寄りの風で熱い夜(午前5時:19.5℃)した。日中は気温が上昇(正午:27.0℃)、湿度も高かく、蒸し暑さが増しました。昼過ぎから雨が降り、夕方にはかなり激しい雷雨となりました。夜遅くには雨は止みました。

当院のKH3000の測定値は、0.1個/m3・時(少ない)、午前中は0.0個/m3/時(少ない)、午後は0.2個/m3/時(少ない)でした。


2022年6月3日-1 花粉情報

6月になりますと少なくなりますが、6月上旬まで観測されるのはブナ科とカバノキ科があります。両者はともに同じブナ目の樹木です。ブナ目カバノキ科とブナ目ブナ科の間には交差性が強く認められます。ブナ目には多くの種があり、これらは日本各地に分布して1〜6月に花粉を飛散させます。カバノキ科ハンノキ属(ハンノキ、オオバヤシャブシ)、カバノキ科カバノキ属(シラカンバ)、ブナ科コナラ属(コナラ、クヌギ)、ブナ科ブナ属(ブナ)、ブナ科クリ属(クリ)などは、皆ブナ目の仲間です。それぞれ花粉症の報告があります。

ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属:1〜5月ピーク3〜4月中旬、1970水谷)

オオバヤシャブシ(カバノキ科ハンノキ属:1〜5月、1989中原)

シラカンバ(カバノキ科ハンノキ属:4月〜6月上旬、1969我妻)

コナラ(ブナ科コナラ属:4〜5月、1969降矢)

クヌギ(ブナ科コナラ属:4〜5月、1969降矢)

クリ(ブナ科クリ属:6月上旬、1984宇佐神)


2022年6月2日-2 花粉情報

未明には晴れて以後晴れが続きました。夜間は南寄りの弱い風(1〜2m/s)でしたが昼過ぎから強くなり、気温が上昇(午後1時〜2時:27.5℃)、湿度も高かく、真夏の陽気になりました

○当院のKH3000の測定値は、0.1個/m3・時(少ない)、午前中は0.0個/m3/時(少ない)、午後は0.2個/m3/時(少ない)でした。


2022年6月2日-1 花粉情報

そろそろ当地でイネ科花粉が観測される季節ですが、花粉症の原因になるイネ科の花粉は、おもにカモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。これらは牧草として輸入され、寒さに強く繁殖力があることから、雑草として日本全国に広がりました。草丈は60㎝〜120㎝程度で、葉は緑色、枝の先に小さな白っぽい花が咲きます。イネ科の植物の花粉の飛散範囲は数十m程度。近づかなければあまり影響はありません。当地は住宅密集地ですので、イネ科花粉が観測されることは少なく、昨年は5/11から8/1までに22.8/cm28/2から10/31には9.1/cm2しか観測されませんでした。


2022年6月1日-2 花粉情報

午前中は晴れていました。午後は昼過ぎから曇り空が続き、南風が吹き、気温が上がりました。雨は降りませんでした。当院のKH3000の測定値は、0.1個/m3・時(少ない)、午前中は0.1個/m3/時(少ない)、午後も0.1個/m3/時(少ない)でした。


2022年6月1日-1 花粉情報

昨日の雨は未明には止み、明け方には晴れて、気温も上がり(午前5時:19.0℃)、日中は暖かく乾燥が進み、洗濯日和になりました。KH3000は未明から0.0〜1.0個/m3・時を記録しました。落下法による観察は今月から1週間毎に行います。

本日から6月、イネ科花粉の飛散期になりました。当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。

また、6月は内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上と予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。

○イネ科の分類(サイズ)

イチゴツナギ属:スズメノカタビラ:24μ:4〜6月(1年中)

スズメノテッポウ属:スズメノテッポウ:26〜28μ:4〜6月

カモガヤ属:カモガヤ:34μ:5〜8月

イネ科アワガエリ属:オオアワガエリ:37〜50μ:6〜8月

イネ属:イネ・ススキ:45μ:5〜6月、7〜8月