月別: 2019年4月
2019年4月27日 花粉情報
スギ花粉が1.5個/cm2、ヒノキ花粉も28.1個/cm2、その他の花粉が53.7個/cm2でした。
10連休初日、平成最後の週末です。花粉症に連休はありませんので、観測と情報提供を続けます。雨は深夜のうちに上がり、その間北寄りのやや強い風が吹きました。日中はほぼ曇り空が続き、北寄りの風が吹き、寒い一日でした。この間、花粉自動計測器はほとんど飛散を記録しませんでしたが、18時すぎから測定値が上昇しました。
交通量の増加もありますが、風向きが北寄りから南寄りに変わったことが影響したように思われます。本日のプレパラートは非常に綺麗でした。
連休で都内に長時間外出されたり、山間部のヒノキの発生源に行かれた方は、症状が出た方もいると思われます。ヒノキに対する注意はもうしばらく続けてください。
2019年4月21日 花粉情報
本日も晴れて暖かな一日でした。そのため、花粉が多く飛散したようで、自動計測の記録が日中上昇しました。落下法による観測は、平素、スギ、ヒノキ、その他に分類して計測しています。その他の中には、多くの種類の花粉が含まれ、また拡大率を上げないと判別が困難な花粉も見られ、計測時間が平素の3倍近くかかり、毎日は時間的に無理があり、週末のみ計測を試みることにしました。結果、スギ花粉は0.9個/cm2、ヒノキ花粉が27.8個/cm2と、それぞれ減少傾向が見られ、その他の花粉が96.3個/cm2でした。その他の花粉の中には、カバノキ科10.8個/cm2(大半がシラカンバでした)、ブナ科3.7個/cm2、ニレ科5.9個/cm2、マツ科10.2個/cm2観測されました。それぞれ少数ですが飛散が認められますので、今後ヒノキの飛散終了後に症状が残る方は抗原として考慮する必要がありそうです。
2019年4月20日 花粉情報
本日は、スギ花粉7.4個/cm2、ヒノキ花粉63.3個/cm2、その他の花粉が92.9個/cm2でした。その他の花粉では、カバノキ科が5.2個/cm2、ブナ科が6.2個/cm2、ニレ科が7.1個/cm2、マツ科が10.8個/cm2でした。
本日も晴れて気温が上がりました。スギ、ヒノキ飛散花粉数は少なくなりましたが花粉自動計測器の測定値は多くの花粉を計測しています。4月以降に計測される花粉の多くはスギ、ヒノキ以外の花粉です。当院ではこれらを「その他の花粉」として総計で報告していますが、これらの花粉が原因で花粉症を起こすものがあり、それにより口腔アレルギー症候群を引き起こすこともあります。
その他の花粉からは、カバノキ科、ブナ科、ニレ科、マツ科などが観測されていますが、マツ以外のこれらの花粉は口腔アレルギー症候群が起こる可能性が指摘されている花粉症での原因です。そのため、当地でも4月中旬以後の花粉も、花粉を吸入しないように注意が必要です。
スギ、ヒノキ以外の花粉の観測に慣れていませんので精度について不安ですが、当地でも4月以降に口腔アレルギー症候群が起こり得る花粉の飛散があるようです。
様々な花粉
2019年4月19日 花粉情報
朝からよく晴れて暖かでした。当院の花粉自動計測器の測定値が6時過ぎから上昇し、はなこさん(環境省花粉情報システム)での新宿区役所第二分庁舎でも同様に測定値の上昇を認めました。
そのため、午前11時にプレパラートの交換をしました。午前11時までの観測数は、スギ1.5個/cm2、ヒノキ28.4個/cm2、その他63.6個(マツ4.9個、マツ以外58.6個)/cm2とその他の花粉が大半でした。
午前11時以後も傾向は変わらず、スギ1.5個/cm2、ヒノキ33.3個/cm2、その他(マツ11.1個、マツ以外120.7個)/cm2でした。
ヒノキはもう暫く警戒が必要です。本日は風が強かったのか、花粉と浮遊粒子が混在して観測が容易ではありませんでした。
汚れの目立つプレパラート
2019年4月7日 花粉情報
スギは17.0個/cm2、ヒノキは104個/cm2、その他142.6個/cm2でした。
昨日は一昨日程ではありませんが、晴れてやや強い風(2.8m/s)が吹きました。気温は高く乾燥した一日で、都心は7日連続で最低湿度20%台でした。花粉自動計測器では、本日も多くの飛散を計測しています。
花粉観測の第一人者の方からコメントをいただきました。
「ヒノキの雄花ですが、既に平地に植栽されているものは飛散終了していますが、海抜500m付近の尾根づたいに植えられているヒノキが昨日の強風で都心に飛来したと思われます。おそらく箱根外輪山、丹沢方面から南西の強風に乗ってきたと思われます。」
花粉症の方には辛い週末になったようです。今後も引き続き、花粉対策が必要です。
2019年4月6日 花粉情報
スギ花粉17.0個/cm2、ヒノキ花粉100.3個/cm2、その他の花粉が130.6個/cm2観測されました。
昨日は強い南風が吹き(平均風速4.0m/s)、気温が急上昇して乾燥していました。そのため、ヒノキ花粉飛散が急増したものと考えられます。飛散の勢いは本日の朝まで続きました(花粉自動計測器)。
本日は10時にプレパラートの交換をしました。昨夜23時から本日10時までに、スギ花粉8.3個/cm2、ヒノキ花粉58.3個/cm2、その他の花粉61.4個/cm2の飛散を認めました。その後も花粉数は減ることなく、ほぼ一日多くの飛散が続いていました(花粉自動計測器)。
本日はお花見日和でもありましたので、花粉症の方にはやや厳しい週末となった可能性があります。
2019年4月5日 花粉情報
スギ花粉17.3個/cm2、ヒノキ花粉252.5個/cm2、その他の花粉116.7個/cm2でした。
本日も晴れて、気温も上がりました。5日連続で最低湿度30%以下で乾燥していました。
花粉自動計測器は夜間から多めの測定値で、8時頃から測定値が急上昇し多くの花粉を計測しました。大半がヒノキの花粉で、その他の花粉も目立ちました。
ヒノキは突然の飛散でしたが、昨年も4月4日にヒノキの大飛散がありました。今後も、ヒノキ花粉が飛散する可能性がありますので、しばらく警戒が必要です。
花粉とともに粉塵が目立ちます
ヒノキ花粉の集簇を認めました
花粉自動計測器(KH-3000)
当Webサイトについて
患者様へ発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
お知らせ(News)
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について
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