日: 2024年8月19日

2024年08月19日-5 花粉情報

夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。また、ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始しないようです。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。


2024年08月19日-4 花粉情報

佐橋 紀男先生から、「日照時間が昨年や過去10年平均より少ないことから来春の予測は少ないとのことですが、注目したいです。これから雄花のチェックを開始して、昨年と着花状況を比較したいと思います。とのお返事をいただきました。また、富里の昨日までのデータをいただきました。まだブタクサ、カナムグラ、ヨモギは0個です。

当地でも現在、ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは0個です。昨年は、いずれも9月で、ブタクサは9/11〜17の週、カナムグラは9/4〜10の週、ヨモギは9/18〜24の週でした。


2024年08月19日-3 花粉情報

7/16から8/15間の気温は、高温であるほど、翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数が多くなると言われています。 そこで、前年夏の気温と翌年春のスギ、ヒノキ花粉の観測数について検討してみました。

前年(7月後半および8月前半)の気温と翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数

スギ ヒノキ 7月下旬 8月上旬 合計
H16 385.3 76.0 461.3 18.7 61.4 80.1
H21 5000.0 785.0 5785.0 29.1 28.0 57.1
H22 1489.5 68.2 1557.7 26.9 27.0 53.9
H23 9625.1 1925.5 11550.6 29.4 29.1 58.5
H24 1971.0 156.6 2127.6 26.2 28.8 55.0
H25 6405.7 1256.1 7661.8 28.4 27.4 55.8
H26 1299.2 693.6 1993.4 26.4 29.6 56.0
H27 2694,1 244.0 2938.1 27.8 28.9 56.9
H28 3517.1 668.7 4184.6 28.7 29.2 57.8
H29 2273.5 299.9 2570.7 25.2 27.8 53.0
H30 4162.0 3895.4 8057.4 28.9 27.4 56.3
H31 4867.8 1331.6 6199.4 28.9 28.4 57.3
R2 2466.7 374.2 2841.6 25.2 29.7 54.9
R3 3913.2 654.1 4567.3 24.1 28.9 53.0
R4 3838.8 1333.2 5172.0 27.8 27.1 54.9
R5 6636.5 1227.0 7863.5 28.2 28.5 56.7
R6  5272.0  1028.2  6300.2 27.9 29.1 57.0
R7  ?  ? 29.5 29.8 59.3

日照時間ほど相関があると感じられませんが、気温が高いほど翌年の花粉数が多い傾向は認められます。


2024年08月19日-2 花粉情報

ギ花粉の飛散量に影響する因子には

1.前年夏の気象条件の影響

気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温

日射量が大きい

日照時間が長い

①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい

2.前年の飛散量の影響(樹勢)

3.当該年の1〜2月の降雪量の影響

4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)

5.樹齢と衰退度

6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)

などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします


2024年08月19日-1 花粉情報

台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風中心の上陸は1951年以来、なかったことになります。お盆休みも終わり、道路の混雑が明日から再び戻ります。