日: 2024年8月16日

2024年08月16日-6 花粉情報

夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。また、ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始しないようです。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。


2024年08月16日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から、「日照時間が昨年や過去10年平均より少ないことから来春の予測は少ないとのことですが、注目したいです。これから雄花のチェックを開始して、昨年と着花状況を比較したいと思います。とのお返事をいただきました。また、富里の昨日までのデータをいただきました。まだブタクサ、カナムグラ、ヨモギは0個です。

当地でも現在、ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは0個です。昨年は、いずれも9月で、ブタクサは9/11〜17の週、カナムグラは9/4〜10の週、ヨモギは9/18〜24の週でした。


2024年08月16日-4 花粉情報

観測総数(個/cm2/週:2020〜2024年)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
  2023 5.2 0.9 1.5 0.6 1.5 18 1.2
  2024 4.0 1.2 2.8 3.4 3.1    

この時期のアレルギー症状は花粉もさることながら、乾燥、寒暖差などの刺激や室内塵のアレルギーに注意する必要があります。この時期に症状が悪化する方は、気候変動やクーラーの影響あるいは動物、食べ物などにも注意を払う必要があります。また、そろそろ室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)の季節です。ご注意下さい。


2024年08月16日-3 花粉情報

7/16から8/15間の日照時間の総計は、翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数によく比例すると言われています。 そこで、本年も積算値を当HPで、報告致します。

 (7月31日までの日照時間の積算値は、118.6時間でした。)

 (8月1日から15日までの日照時間の積算値は113.9時間でした。7月16日からの積算値は232.5時間でした。)

昨年の815日の日照時間は5.1時間でした。7月16日から8月15までの日照時間の加算値は276.1時間でした。

マスコミでは連日猛暑の報道が続いています。しかし、日照時間を昨年と比較しますと、昨年より今年の方が、43.6時間短く推移しています。この結果ですと、「来春は今春より、スギ花粉は少ないと見なすことになります。」とはいえ、過去30年または最近10年平均を大きく上回っていますので、平年より少なくなることはないと考えられます。

日照時間の過去10年の平均値は、7月後半87.3時間、8月前半97.7時間、スギ飛散花粉数3567個/cm2でした。今年は、過去10年平均よりは長く、昨年よりも短く推移しています。ちなみに、今年春のスギ花粉飛散数は6300.2個/cm2でしたので、10年平均の1.76倍でした。


2024年08月16日-2 花粉情報

8月、日々の天気(気象庁:東京)

  降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
6日 29.9 1.8 曇り
7日 76.5 28.9 4.6 曇り一時晴れのち大雨
8日 0.0 28.1 4.0 晴れ時々曇り
9日 30.0 8.6 晴れ一時曇り
10日 30.0 8.6 晴れ時々曇り
11日 31.5 10.7 晴れ一時薄曇り
12日 31.2 11.6 晴れ
13日 30.8 10.4 晴れ一時曇り
14日 0.0 30.4 4.9 晴れ時々曇り
15日 0.0 30.3 6.7