日: 2024年8月4日

2024年08月4日-10 花粉情報

草本植物(双子葉類)

・カナムグラ(アサ科カラハナソウ属:8〜11月、1968堀口)

・ブタクサ、オオブタクサ(キク科ブタクサ属:8〜10月、1961荒木)

・セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属:8〜10月、1977小埼)

・ヨモギ(キク科キク亜科ヨモギ属:8〜10月、1969我妻)

・カモガヤ(イネ科カモガヤ属:5〜9月、1964杉田 和春)

・カラムシ(イラクサ科カラムシ属:8〜10月、1977浅井)

・ヒメスイバ、ギシギシ(タデ科ギシギシ属:6〜8月、1973我妻)

これらの中には、これまで当地では観測したことのない花粉も含まれます。


2024年08月4日-9 花粉情報

夏から秋の飛散花粉

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ ヨモギ カナムグラ マツ その他 総計
7/29〜8/4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4 3.4
8/5〜8/11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8/12〜8/18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8/19〜8/25 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8/26〜9/1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/2〜9/8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/9〜9/15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/16〜9/22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/23〜9/29 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/30〜10/6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/7〜10/13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/14〜10/20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/21〜10/27 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/28〜10/31 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
合 計 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4 3.4

遠藤耳鼻咽喉科アレルギークリニック

遠藤 朝彦

これまで梅雨から夏にかけての飛散花粉を観測してきましたが、8月となりましたので今後は主に下記の夏から秋に飛散する花粉を観測いたします。


2024年08月4日-8 花粉情報

今週の観測値:

種別 観測期間
7/29〜8/4 昨年(7/31〜8/6)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.6
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.3
ブタクサ属 0.0 0.3
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.0
マツ型 0.0 0.0
その他 3.4 1.2
合計 3.4 2.1

昨年は、7月31日から8月6日までの1週間に、ヒノキ0.6個/cm2イネ科、ブタクサ各0.3個/cm2、その他(不明)1.2個/cm2観測されました。今年、猛暑もあって例年通り、落下花粉は少な鋳物の、種別不明の花粉ばかりでした。


2024年08月4日-7 花粉情報

週の観測値:

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ ヨモギ属 カナムグラ マツ型 その他 総計
7/29〜7/31 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.8 2.8
8/1〜8/4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 0.6
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4 3.4

2024年08月4日-6 花粉情報

両頬の内側には上顎洞と言う空洞があります。上顎洞と鼻腔の交通路である自然孔は比較的大きいのですが、立位の時に最上部に位置しますので上顎洞内の膿や分泌物が排出しにくい構造をしています。また、上顎の歯(主に大臼歯)の根(歯根)が洞内に突出している方が多く、歯の病気例えば虫歯から副鼻腔炎を起こすことが少なくありません。つまり、慢性化しやすいと言えます。また、呼吸は両側の鼻腔で行いますので、起炎菌は両側から吸入されるので副鼻腔炎は通常は両側に起こりやすいのですが、歯が原因の場合(歯性上顎洞炎)は、主として片側に起こります。片側だけ濃い鼻汁が出る、あるいは上顎や頬が痛む時があれば、耳鼻科医にご相談ください。

蝶形骨洞は鼻腔の最も奥にあって自然孔は顔面側、つまり前方にあって比較的外気の影響を受けにくい位置にあります。つまり、感染や炎症、外力が及びにくい構造をしています。副鼻腔炎になりにくい構造です。反面、一旦炎症が起こると治りにくい構造でもあります。また、後壁には視神経の隆起あるいは下垂体があり、側壁には静脈(内頸、海綿静脈洞)や神経(動眼、滑車、三叉、外転)があって、病変、外力、外傷が生じるとその影響で視覚に影響することがあり、大事に至る可能性が高い副鼻腔です。


2024年08月4日-5 花粉情報

7月28日に佐橋 紀男先生から千葉県富里市の観測データをいただきました。

 

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
5 スギ ヒノキ カバノキ科* ブナ科 マツ形 イネ科 その他
  合計 3.8 6.4 2.1   41.0 90.1  
6 スギ ヒノキ カバノキ科* ブナ科 マツ型 イネ科 その他
  合計 1.5 0.9 0.0   19.3 44.8  
7 スギ ヒノキ イネ科 オオバコ マツ型 3溝粒 その他
  合計 1.2 0.3 64.3 8.5 3.3 4.6 0.3

7月は28日までの測定値。当地ではあまり馴染みのないイネ科花粉が多いことがわかります。

当地では、以前婦人会の皆さんが協力して、道路や空き地のブタクサやカモガヤ(イネ科)などの雑草を刈り取ったそうです。


2024年08月4日-4 花粉情報

観測総数(個/cm2/週:2020〜2021年)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
  2023 5.2 0.9 1.5 0.6 1.5 18 1.2
  2024 4.0 1.2 2.8        

この時期のアレルギー症状は花粉もさることながら、乾燥、寒暖差などの刺激や室内塵のアレルギーに注意する必要があります。この時期に症状が悪化する方は、気候変動やクーラーの影響あるいは動物、食べ物などにも注意を払う必要があります。また、そろそろ室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)の季節です。ご注意下さい。


2024年08月4日-3 花粉情報

前年(7月後半および8月前半)の日照時間と翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数

スギ ヒノキ 7月下旬 8月上旬 合計
H16 385.3 76.0 461.3 18.7 61.4 80.1
H17 10985.5 2970.5 13956.0 105.3 105.4 210.7
H18 1007.3 125.4 1132.7 73.2 83.0 156.2
H19 1577.9 196.3 1774.2 29.6 89.4 119.0
H20 3095.0 505.0 3600.5 58.8 145.4 204.2
H21 5000.0 785.0 5785.0 91.0 86.9 177.9
H22 1489.5 68.2 1557.7 58.0 43.5 101.5
H23 9625.1 1925.5 11550.6 136.2 87.2 223.4
H24 1971.0 156.6 2127.6 64.6 97.6 162.2
H25 6405.7 1256.1 7661.8 107.4 87.2 194.5
H26 1299.2 693.6 1993.4 65.1 105.4 170.5
H27 2694,1 244.0 2938.1 110.7 109.8 220.5
H28 3517.1 668.7 4184.6 110.4 107.3 217.7
H29 2273.5 299.9 2570.7 64.3 86.7 151.0
H30 4162.0 3895.4 8057.4 64.0 32.6 96.6
H31 4867.8 1331.6 6199.4 122.8 99.0 221.8
R2 2466.7 374.2 2841.6 75.5 129.1 204.6
R3 3913.2 654.1 4567.3 23.0 127.6 150.6
R4 3838.8 1333.2 5172.0 123.7 84.5 208.2
R5 6636.5 1227.0 7863.5 113.1 93.3 206.4
R6  5272.0  1028.2  6300.2 168.2 107.9  276.1
R7       118.6    

2024年08月4日-2 花粉情報

7/16から8/15間の日照時間の総計は、翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数によく比例すると言われています。 そこで、本年も積算値を当HPで、報告致します。

 (7月31日までの日照時間の積算値は、118.6時間でした。)

 (8月1日から3日までの日照時間の積算値は24.2時間でした。7月16日からの積算値は143.1時間でした。)

昨年の83日の日照時間は11.4時間でした。7月16日から8月 3日までの日照時間の加算値は 192.1時間でした。

マスコミでは連日猛暑の報道が続いています。しかし、日照時間を昨年と比較しますと、昨年より今年の方が、大変短く推移しています。このまま、日照時間が短いと、「来春は今春より、スギ花粉は少ないと見なすことになります。」

日照時間の過去10年の平均値は、7月後半87.3時間、8月前半97.7時間、スギ飛散花粉数3567個/cm2でした。今年は、過去10年平均よりは長く、昨年よりも短く推移しています。ちなみに、今年春のスギ花粉飛散数は6300.2個/cm2でしたので、10年平均の1.76倍でした。


2024年08月4日-1 花粉情報

8月、日々の天気(気象庁:東京)

  降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 28.5 9.3 曇り時々晴れ
2日 28.7 6.0 曇り時々晴れ
3日 29.4 8.9  

日々暑い日が続いていますが、平均気温は7月と比較しますと徐々に低下しているようです。