日: 2023年12月31日

2023年12月31日-6 花粉情報

12月の観測花粉数と翌年のスギ花粉総飛散数

年 度 ス ギ ヒ ノ キ 翌年のスギ花粉数
2012年 2.4 0.0 6407.3
2013年 1.5 0.0 1993.4
2014年 3 0.0 2938.1
2015年 2.4 0.0 4184.6
2016年 1.5 0.0 2570.7
2017年 5.7 0.0 4162
2018年 6.9 0.0 4867.8
2019年 3.0 0.0 2466.7
2020年 5.8 0.0 3913.2
2021年 4.2 0.0 3838.8
2022年 1.8 0.0 6635.7
2023年 9.5 0.0 ?

12月のスギ花粉の観測数から来春のスギ花粉の飛散数を予測すると、4000〜5000個/cm2と予測されます。これにヒノキが加わると更に多くなります。しかし、前年12月の飛散数と翌年のスギ総飛散数の間に相関はなさそうです。今年、最後の花粉情報です。情報を受信された方、受信担当の方々、今年一年間、皆様ご苦労様でした。

来年も続けたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 


2023年12月31日-5 花粉情報

2023年最後の日、交通量は28日と比較すると激減、本日は変化に富んだ天気でしたが。気温は15.0℃まで上がらず(午後2時13.3℃)、風が弱く(1〜2m/s)、プレパラートはほとんど汚れがなく、本日も花粉が飛散する気配はありませんでした。

○観測結果(個/cm2/日: 2023年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 最高気温
12/31 0.0 0.0 0.0 13.3
12/1〜31 9.5 0.0 11.2  

本日はスギ花粉が0.0個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉は0.0個/cm2で、昨日よりも、気温が低く、本日は花粉が観測される気配はありませんでした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、風も弱く、気温は最高13.3℃(午後2時)でしたので、花粉が飛散することはなかった様です。


2023年12月31日-4 花粉情報

未明は曇り、明け方から昼前まで小雨、昼過ぎから晴れ、雨は15日以来でした。気温は午前6時に6.4℃と思いの外下がらず、日中は風が弱く(1〜2m/s)、予報以上に気温が上がり(午後2時13.3℃)、昼すぎ暖かさすら感じる一日でした。


2023年12月31日-3 花粉情報

22日に環境省から令和5年度スギ花芽調査の結果が報道発表資料として、公表されました。

(2)本年度のスギ雄花花芽調査の結果

本年11月から12月にかけて、スギ雄花花芽調査を実施した結果、今年度のスギ雄花の着花量は、地域により大きなばらつきはありますが、全国的な傾向としては、過去10年平均値と比べると、同程度か、やや少なくなっています。
また、前年同時期と比較しても、一部を除いて、多くの都府県で少なくなっています。過去10年平均値との比較で150%以上となったのは、岩手県、愛知県、島根県の3県であり、50%以下になったのは山形県、茨城県、徳島県、高知県の4県でした。

 

東京は前年比79%、平均比119%との結果でした。これを当地の飛散数から算出すると

前年(6635.7個/cm2)比79%=5424個/cm

平均(10年平均:3566.4個/cm2)比119%=4244.0個/cm2となり

4244.05424.0/cm2予測値となります。


2023年12月31日-2 花粉情報

:この所、当院のHPへのアクセス数が増えています。花粉症の皆様の関心が高まりつつあると推察されます。来シーズンのスギ、ヒノキの飛散数は今シーズンよりは少ないと予想されています。とはいえ、対策は必要ですし、適切な治療なら確実な効果が期待できると考えられます。まず、合併症があれば治しておく必要があります。冬の乾燥冷気から鼻粘膜を守る必要があります。最近は晴れると想像以上に乾燥しますので、ご注意下さい。発症原因(スギ花粉だけとは限りません)を調べておく必要があります。これだけのことをスギ花粉の飛散開始前に済ませておく必要があります。その時は、「今から飛散開始まで」です。


2023年12月31日-1 花粉情報

12月は過去の測定結果からスギ、ヒノキのみならず、その他の花粉も観測される可能性はほとんどありませんでした。昨年12月は、その他の花粉は僅か2.1個/cm2でした。そこで、引き続きスギ、ヒノキ、その他について、測定値をご報告いたします。その他の花粉が観測された時は、可能な限り判別いたします。今年は11.2個/cm2もその他の花粉が観測されました。これほど多くいのは、平成29年以来です。

一方、関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きくなります。ここ数日当地は晴れが続き、極端に乾燥しています。とりわけ注意を払って下さい。