9月も本日から下半期、この時期には、昨年を例にとりますと秋の草木の花粉が飛散する季節になります。しかし、気候は昨年と大きく異なっていますので、注意すべきは花粉だけでなく、室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)に対しても、注意が必要です。

1.都心ではヨモギ属(キク科)とカナムグラ(アサ科カラハナゾウ属)が飛散します。草木の花粉は飛散距離が短いので、地域による差があり、しかもその差が大きいと思われます。また秋に飛散する草木の花粉は口腔アレルギー症候群を起こす可能性がありますので、気候の影響とともに注意が必要です。

2. 室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)は、衣替え、転居、大掃除などによる室内塵の被曝によって、悪化します。室内塵の主な原因はダニです。ダニは地球上に3万とも6万種とも言われ、新種が次々に発見されています。これらの内95%は人に無害です。人を刺すダニはツメダニ、イエダニ、マダニの3種です。アレルギーの原因(抗原)として日本では、チリダニ科ヒョウダニ属のヤケヒョウダニとコナヒョウダニの2種が最重要と言われています。