2024年09月28日-4 花粉情報
昨年の秋は、過去5年間で飛散花粉数が最も少なく推移してきました。
| 時期 | 8/30〜 | 9/6〜 | 9/13〜 | 9/20〜 | 9/27〜 |
| 2020 | 6.1 | 6.8 | 14.6 | 36.6 | 28.2 |
| 2021 | 11.7 | 19.1 | 26.1 | 27.1 | 19.4 |
| 2022 | 2.1 | 14.5 | 21.6 | 20.7 | 40.1 |
| 2023 | 0.9 | 2.8 | 2.8 | 23.8 | 17.3 |
| 2024 | 1.2 | 7.1 | 10.4 | 23.1 |
今年は、例年に近い飛散数です。






昨年の秋は、過去5年間で飛散花粉数が最も少なく推移してきました。
| 時期 | 8/30〜 | 9/6〜 | 9/13〜 | 9/20〜 | 9/27〜 |
| 2020 | 6.1 | 6.8 | 14.6 | 36.6 | 28.2 |
| 2021 | 11.7 | 19.1 | 26.1 | 27.1 | 19.4 |
| 2022 | 2.1 | 14.5 | 21.6 | 20.7 | 40.1 |
| 2023 | 0.9 | 2.8 | 2.8 | 23.8 | 17.3 |
| 2024 | 1.2 | 7.1 | 10.4 | 23.1 |
今年は、例年に近い飛散数です。
9月に当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、花粉症は多くの場合近燐のみで発症すると言われています。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。
昨年、主な秋の花粉の飛散開始は、いずれも9月で、ブタクサは9/11〜17の週、カナムグラは9/4〜10の週、ヨモギは9/18〜24の週でした。
本年の初観測は、ブタクサが8/19〜8/25、ヨモギ、カナムグラが9/2〜9/8、いずれも昨年よりやや早い初観測でした(平年と比較しますと、昨年が遅いとも言えます)。おそらく、一時的に気温が下がった為と思われます。昨年の秋の花粉のピークは、ブタクサが9/18〜9/24、ヨモギが9/25〜10/1、カナムグラが9/18〜9/24でした。ブタクサが1.2個/cm2が2週続き、9月2〜8日が飛散開始週となりました。23日以後の測定値を見れば、今後がおおよそ予測可能と思われます。ヨモギ、カナムグラも今後多くなると思われます。
3日から5日の3日間は日差しも短く(16.1時間)、気温が低く(平均25.7℃)、比較的過ごしやすい日々でした。6日以後、晴れて再び暑くなり、平均気温は28.0℃を超え、最高気温は33℃を超える暑さが続いています。9月としては、記録的高温で、18日は歴史上最も遅い夏日だったそうです。
|
月
|
気温(2023年) | 気温(2024年) | ||||
| 平均 | 平均 | |||||
| 日平均 | 日最高 | 日最低 | 日平均 | 日最高 | 日最低 | |
| 6 | 23.2 | 27.6 | 19.6 | 23.1 | 27.7 | 19.3 |
| 7 | 28.7 | 33.9 | 24.7 | 28.7 | 33.5 | 25.0 |
| 8 | 29.2 | 34.3 | 26.1 | 29.0 | 33.6 | 25.7 |
| 9 | 26.7 | 31.2 | 23.6 | |||
| 10 | 18.9 | 23.7 | 14.7 | |||
今年の8月は記録的高温でした。「しかし、6〜8月で比較すると昨年の方が高く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、9月になって、3〜5日以外は高温が続き、連日真夏日を記録していますので、この気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。また、雨量は昨年9月15日までに157.5mmでしたが、今年は81.5mmで半減しています。気温も22日から下がっています。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||||
| 月 | 日照時間 | 全天日射量 | 日照時間 | 全天日射量 | 日照時間 | 全天日射量 |
| 6 | 167.6 | 17.4 | 137.5 | 16.3 | 158.1 | 17.4 |
| 7 | 176.4 | 17.3 | 250.4 | 21.6 | 199.6 | 18.5 |
| 8 | 150.4 | 15.4 | 222.3 | 19.0 | 198.8 | 17.4 |
日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。
先週は、オオバコ属花粉がヨモギ、カモガヤ、カナムグラ以上に観測されました。オオバコ科オオバコ属のオオバコ、ヘラオオバコは開花期が4〜9月です。オオバコ属花粉による花粉症の存在は、1998年に宇佐美 篤先生(東海花粉症研究所)によって、本邦最初の報告がなされました。また、一昨日から急に気温が下がり、突然秋がきた様な気候になりました。秋の花粉類が急激に増加するかも知れません。今後の飛散状況次第では、注意する必要がありそうです。昨年も時期を同じくして、気温の急激な低下がありました。22日以後、気温が下がり、秋めいてきました。
| 気温 | ||||
| 日 | 天気 | 平均 | 最高 | 最低 |
| 16 | 曇り一時雨 | 25.7 | 28.3 | 23.9 |
| 17 | 晴れ一時曇り | 27.7 | 33.6 | 24.7 |
| 18 | 曇り〜雨〜晴れ | 28.8 | 35.1 | 24.8 |
| 19 | 曇り〜雨〜晴れ | 27.7 | 33.6 | 24.7 |
| 20 | 晴れ〜薄曇り | 29.4 | 33.9 | 25.5 |
| 21 | 曇り〜時々雨 | 28.5 | 32.6 | 24.0 |
| 22 | 曇り〜雨 | 24.6 | 28.9 | 22.5 |
| 23 | 晴れ一時曇り | 22.6 | 27.7 | 19.7 |
| 24 | 晴れ時々曇り | 20.9 | 25.3 | 17.7 |
| 25 | 曇り時々雨 | 20.4 | 23.7 | 17.9 |
| 27 | 雨時々曇り | 23.3 | 24.8 | 22.4 |
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2024年10月9日 インフルエンザワクチンの接種開始しました。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について