日: 2024年9月15日

2024年09月15日-9 花粉情報

9月です。9月に当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、花粉症は多くの場合近燐のみで発症すると言われています。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。

昨年、主な秋の花粉の飛散開始は、いずれも9月で、ブタクサは9/11〜17の週、カナムグラは9/4〜10の週、ヨモギは9/18〜24の週でした。

本年の初観測は、ブタクサが8/19〜8/25、ヨモギ、カナムグラが9/2〜9/8、いずれも昨年よりやや早い初観測でした。おそらく、一時的に気温が下がった為と思われます。昨年の秋の花粉のピークは、ブタクサが9/18〜9/24、ヨモギが9/25〜10/1、カナムグラが9/18〜9/24でした。ブタクサが飛散開始となりました。今週の測定値を見れば、今後がおおよそ予測可能と思われます。ヨモギ、カナムグラも今後多くなると思われます。

 


2024年09月15日-8 花粉情報

夏から秋の飛散花

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ ヨモギ カナムグラ マツ その他 総計
7/29〜8/4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4 3.4
8/5〜8/11 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5 3.1
8/12〜8/18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.3
8/19〜8/25 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.0 0.0 1.9 2.5
8/26〜9/1 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.9 1.2
9/2〜9/8 0.0 0.0 0.0 1.2 0.9 0.6 0.0 4.2 7.1
9/9〜9/15 0.0 0.0 0.3 1.2 0.6 0.6 0.0 7.7 10.4
9/16〜9/22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/23〜9/29 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/30〜10/6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/7〜10/13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/14〜10/20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/21〜10/27 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10/28〜10/31 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
合 計 0.0 0.0 1.2 3.0 1.5 1.2 0.0 20.9 28.0

遠藤耳鼻咽喉科アレルギークリニック


2024年09月15日-7 花粉情報

今週の観測値:

種別 観測期間
9/9〜9/15 昨年9/11〜9/18
スギ 0.0 0.3
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.3 0.0
ブタクサ属 1.2 0.6
ヨモギ属 0.6 0.0
カナムグラ 0.6 0.6
マツ型 0.0 0.0
その他 7.7 1.2
合計 10.4 2.8

昨年は9月11日から9月18日までの1週間は、スギ花粉が0.2個/cm2とブタクサおよびカナムグラ花粉が0.6個/cm2、その他(種別不明)の花粉が2.2個/cm2観測されただけでした。今年はイネ科0.3/cm2、.ブタクサ花粉1.2個/cm2、ヨモギ花粉0.6個/cm2、カナムグラ.0.6個/cm2、その他が7.7個/cm2と気温が高い日々が続いている為か、多くの花粉がそれも一斉に観測されました。ブタクサ、ヨモギ、カナムグラが観測されました。昨年の9/11〜18の1週間の雨量は10.5mm、今年は2.5mmと雨が少なく、日照時間がながかったためと思われます。


2024年09月15日-6 花粉情報

下記要領で来春の花粉飛散についてセミナーが開催されます。

「夏の気象条件と2024年春の花粉数から2025年春の花粉数は西日本では2024年より増加する可能性が高いと推定されます。一方、東海地方から東北にかけてはほぼ前年並みかやや少ない地域もあるでしょう。北陸から東北の一部で例年よりやや少なくなりますが、その他の地域は例年並みかやや多く、2024年春に花粉数が少なかった西日本では例年よりかなり多くなる見込みです。2025年の飛散開始日はほぼ例年並みになる見込みです。」との内容で、製薬企業の担当者様&MR様、薬品問屋様、医療関係者様向けに開催されるそうです。

 

2025年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナー

日  時 : 2024年9月19日(木曜日)  開演 15:00~16:30

主  催 : NPO花粉情報協会

 

場  所 : 東京都千代田区紀尾井町4-1ホテルニューオータニ ガーデンコート1F

紀尾井フォーラム http://kioi-forum.com

講  演 :

「花粉情報と花粉観測ついて

南 利幸   NPO花粉情報協会理事  NHK気象解説担当者/気象予報士

株式会社 南気象予報士事務所 代表取締役

「秋のスギ花粉の異常飛散について」

佐橋 紀男      NPO花粉情報協会事務局長

「2025年春の花粉飛散予測」

村山 貢司     NPO花粉情報協会理事 / 気象予報士

このセミナーで来年の大凡の予測は、可能と思われます。詳細がわかりましたら、再度ご報告いたします。


2024年09月15日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から富里における9月の観測データをいただきました。富里でも、ブタクサ花粉が観測されたようです。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
9 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.3 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
3 0.0 0.0 1.2 1.9 0.0 0.0 0.0
4 0.3 0.3 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.3
7              
8              
9              
10              

2024年09月15日-4 花粉情報

9月も半ばになるとハウスダスト(ダニ、真菌など)の季節になります。

ハウスダスト(室内塵)には、ダニの他にも様々な抗原性物質が混在しています。どのような抗原性物質があるかというと、カビ(真菌類、いわゆるカビ:コウジカビ、アオカビ、クロカビ、ススカビなど)、ペツト(犬、猫、小鳥、ハムスター等)の上皮、垢、排泄物、毛など、その他繊維、ソバガラ、昆虫(ガ、ゴキブリ)などです。ハウスダスト(室内塵)アレルギーが疑われて、検査でダニ抗原が陰性の時には、カビ、ペット、昆虫、ゴキブリなどをチェックしましょう。また、アレルギー症状の悪化要因となる化学物質等にも注意して下さい(東京都福祉保健局健康安全部)。


2024年09月15日-3 花粉情報

1〜2月の降雪量とその後のスギ花粉観測数

年度 降雪量(cm) 花粉数 年度 降雪量(cm) 花粉数
2022 12 3839 1994 35 274
2018 24 4162 1992 14 803
2014 49 1300 1990 15 2499
2006 12 1133 1987 24 817
2001 12 4877 1986 36 1778
1998 38 1625 1984 91 1324
1996 18 1032      

これまで、1〜2月の降雪量が多い(10cm以上)と春のスギ花粉の飛散が少ない傾向にありました。しかし、最近(2018、2022年)は雪が降っても、スギ花粉の飛散が少なくならなりませんでした。年明けの1〜2月がどのような天候になるか、興味深く見ていきたいと思います。


2024年09月15日-2 花粉情報

今年の7〜8月は大変暑く、日照時間も長く、過去2番目の暑さでした。しかし、今年は日照時間が昨年と比べて大幅に短く、この短さが来春のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、注意深く観察したいと思います。

年月 平均気温・日照時間
7月気温 8月気温 7+8月

日照時間

2024 28.7 29.0 389.4
2023 28.7 29.2 472.7
2022 27.4 27.5 326.8
2021 25.9 27.4 335.8
2020 24.3 29.1 302.4
2019 24.1 28.4 268.9
2018 28.3 28.1 444.6
2017 27.3 26.4 272.8
2016 25.4 27.1 300.2
2015 26.2 26.7 319.1
2014 26.8 27.7 356.5
2013 27.3 29.2 374.0

2024年09月15日-1 花粉情報

3日から5日の3日間は日差しも短く(16.1時間)、気温が低く(平均25.7℃)、比較的過ごしやすい日々でした。6日以後、晴れて再び暑くなり、平均気温は28.0℃を超え、最高気温は33℃を超える猛暑が続いています。9月としては、記録的猛暑で、13日は歴史上最も遅い夏日だったそうです。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6      
10 18.9 23.7 14.7      

今年の8月は記録的高温でした。「しかし、6〜8月で比較すると昨年の方が気温が高く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、9月になって、3〜5日以外は高温が続いていますので、その影響はどのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。今後の花芽調査の結果が待たれます。