月別: 2023年9月

2023年9月18日-1 花粉情報

9月には当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。今年は、猛暑が続き、秋の花粉の飛散が大幅に遅れています。ブタクサ花粉の飛散は、9月第3週以後になりそうです。


2023年9月17日-5 花粉情報

今年の秋は、ブタクサ花粉の飛散開始が大幅に遅れて、過去4年間で飛散花粉数が最も少なく推移しています。

時期 8/30〜 9/6〜 9/13〜 9/20〜 9/27〜
観測数 2020 6.1 6.8 14.6 36.6 28.2
2021 11.7 19.1 26.1 27.1 19.4
2022 2.1 14.5 21.6 20.7 40.1
2023 0.9 2.8 2.8    

2023年9月17日-4 花粉情報

昨年の9月第3週の観測花粉数は

種別 観測期間
9/11〜9/17 昨年(9/13〜9/18)
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 0.0 1.5
ブタクサ属 0.6 10.2
ヨモギ属 0.0 2.5
カナムグラ 0.6 1.2
マツ 0.0 0.0
その他 1.2 6.2
合計 2.8 21.6

昨年は9月第2週にブタクサ属の飛散が始まりました。今年は気温が異常に高く、第2週までにブタクサ花粉を観測していません。今週初めてブタクサ花粉を観測しました。飛散数は過去4年では最も少ない1週間でした。


2023年9月17日-3 花粉情報

この天気は花粉もさることながら室内塵アレルギー(とりわけダニアレルギー)に対しても対策を始める必要があります。室内塵アレルギーは衣替え、転居、大掃除などを契機に悪化します。室内塵アレルギーの主な原因であるダニは、繁殖力が旺盛で数ヶ月で数万から数十万匹に増殖します。抗原となるのは主に糞、抜け毛、フケですが、これらを掃除で完全に排除するのは至難の技です。ダニは畳、絨毯、布団などの内部に生息しますので、これを退治するのも至難です。ダニを増やさない方策が必要です。繁殖前に餌を断つことが大事です。早い時期に餌を断つ掃除を心がけて下さい。また、衣替えをする際は吸入防止のためマスクを着用してください。


2023年9月17日-2 花粉情報

天気の変化は少なからず人の健康、とりわけ鼻のコンディションに影響を及ぼします。急激な気圧の変動は、鼻の通気に影響します。体感温度が急に変わると鼻汁分泌過多や通気障害が起こります。これらは知覚、自律神経機能に関係しますが、乾燥冷気は粘膜の機能低下や組織破壊をもたらし、鼻粘膜の様々な障害の原因になります。鼻血が出やすくなるのもこの時期です。従って、寝室の温度と湿度の管理が大事です。


2023年9月17日-1 花粉情報

9月には当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。


2023年9月16日-5 花粉情報

昨年の9月第2週の観測花粉数は

種別 観測期間
9/4〜9/10 昨年(9/5〜9/11)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 0.0 0.0
ブタクサ属 0.0 10.8
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.6 0.6
マツ 0.0 0.0
その他 2.2 3.1
合計 2.8 14.5

昨年は9月第2週にブタクサ属の飛散が始まりました。今年は気温が異常に高く、飛散数は過去4年では最も少ない1週間でした。


2023年9月16日-4 花粉情報

花粉症の皆さんは、ある種の野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどがあらわれることがありませんか。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されることもあります。大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。このような反応(果実アレルギー)は抗原となる花粉と野菜や果物に含まれるタンパク(抗原)の共通する(交差抗原性)抗原性に基づいており、まず花粉により感作が成立し、その後、それらの抗原に対して交差反応性を示す抗原を含む果物や野菜を経口摂取した際に主に口腔粘膜において過敏反応が誘発されます。これらを口腔アレルギー症候群と呼びます。

口腔アレルギー症候群を起こす秋の花粉症と食物は、ブタクサ花粉症ではメロン、スイカ、バナナなど、ヨモギ花粉症ではセロリなど、イネ科花粉症ではモモ、トマト、ピーナッツ、メロン、スイカ、ヒマワリなどが報告されています。食べ物のタンパクが原因となる食物アレルギーとは異なります。心当たりのある方は、専門医にご相談下さい。


2023年9月16日-3 花粉情報

910月の観測総数(/cm2/)

時期 8/30〜 9/6〜 9/13〜 9/20〜 9/27〜
観測数 2020 6.1 6.8 14.6 36.6 28.2
2021 11.7 19.1 26.1 27.1 19.4
2022 2.1 14.5 21.6 20.7 40.1

春と比較しますと秋は落下花粉が少ないことが解ります。秋の花粉にも勿論飛散期があって、イネ科はピークが2峰あり5〜6月と10月中旬〜11月中旬、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラのピークは1峰のみで飛散期間も比較的短く、スギのように長期に及ぶことはなく、ブタクサ、ヨモギのピークは9月中旬、カナムグラは9月下旬から10月上旬にピークを記録することが多い傾向にあるようです(東京都福祉保健局の花粉情報(東京アレルギー情報nabi)の千代田の測定値から)。昨年、一昨年と当地でも同じような傾向が見られました。


2023年9月16日-2 花粉情報

2日から帯状疱疹に罹患してしまい、本HPの更新ができませんでした。高齢になりますと病気は皆重くのしかかります。数日前からやっと動けるようになりました。本日から再開したいと思います。

○秋の飛散花粉(2019年から2022年:9月2日〜10月31日:品川区)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
2019 0.9 0.0 6.4 19.9 0.9 9.3
2020 2.7 0.0 6.8 27.4 6.9 5.5
2021 3.9 0.0 7.6 43.8 3.3 17.8
2022 2.1 0.0 10.9 28.1 6.1 8.8

9〜10月の観測総数(個/cm2/週):9月以後10月末までに観測される花粉総数は過去3年ほぼ同じ傾向が認められました。


2023年9月3日-3 花粉情報

この1週間に観測された花粉は

種別 観測期間
8/28〜9/3 昨年(8/29〜9/4)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 0.9 0.3
ブタクサ属 0.0 0.3
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.6
マツ 0.0 0.0
その他 0.0 0.9
合計 0.9 2.1

残暑が厳しく(1〜2日の平均気温29.4℃)、イネ科ススキと思われる花粉が0.9個/cm2観測されただけでした。


2023年9月3日-2 花粉情報

9月になっても連日暑い日々が続いています。この記録的猛暑はいつまで続くのでしょうか?昨年と比較しますと、

 

 

気温(2022年) 気温(2023年)
平均 平均
日平均 日平均 日最低 日平均 日平均 日最低
6 23.0 27.6 19.6 23.2 27.6 19.6
7 27.4 31.7 24.4 28.7 33.9 24.7
8 27.5 32.0 24.3 29.2 34.3 26.1
9 24.4 28.8 21.1      
10 17.2 21.5 13.8      

6月は昨年とほぼ同じ、7〜8月は明らかに今年の方が高温でした。(気象庁過去の気象データ検索から)


2023年9月3日-1 花粉情報

9月には当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。


2023年9月2日-3 花粉情報

例年当院の患者の皆さんは残暑が続く間は原因抗原に関わらずアレルギー症状が軽い方が多い傾向にあります。その理由は、気候条件にあって、残暑によって高温、高湿の気候であった方が鼻のコンディションが良く保たれ、また暑い日が続く間は秋の花粉の本格的な飛散開始前であり、かつ室内塵の季節も来ていないからと思われます。今年の8月は猛暑でしたが、9月も引き続き暑さが続きそうです。したがって、秋の花粉の季節は9月中旬から、室内塵は衣替えが引き金となりますので当地では10月が本番となりそうです。とはいえ、突然気温が変わりますと、花粉症、アレルギー性鼻炎ともに温度差の刺激によってアレルギー様症状が出ることがあります。また、室内塵アレルギーの方は、冷暖房の影響、収納していた寝具や衣類などの出し入れの際に埃をあびて一時的に症状の悪化がもたらされることがありますのでご注意下さい


2023年9月2日-2 花粉情報

昨年の9月上旬は、変わりやすい天気が続き秋の花粉の飛散は中旬からと思われました。今年は、9月も猛暑が続きそうですので、秋の花粉シーズンはさらに遅くなりそうです。


2023年9月2日-1 花粉情報

9月には当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。


2023年9月1日-3 花粉情報

昨年9月の当地の観測花粉数は以下の通りです。

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他 総計
8/29〜9/4 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.6 0.9 2.1
9/5〜9/11 0.0 0.0 0.0 10.8 0.0 0.6 3.1 14.5
9/12〜9/18 0.0 0.0 1.5 10.2 2.5 1.2 6.2 21.6
9/19〜9/25 0.0 0.0 2.1 2.5 1.7 0.6 13.8 20.7
9/26〜10/2 0.0 0.0 4.6 2.2 1.9 4.9 26.5 40.1
0.0 0.0 8.5 26.0 6.1 8.9 50.5 99.0

前半はブタクサ属(キク科)、後半はイネ科が目立ちましたが、少数であることは明らかでした。

 


2023年9月1日-2 花粉情報

今年の7〜8月は大変暑く、日照時間も過去最長でした。

年月 平均気温・日照時間
7月気温 8月気温 7+8月

日照時間

2023 28.7 29.2 472.7
2022 27.4 27.5 326.8
2021 25.9 27.4 335.8
2020 24.3 29.1 302.4
2019 24.1 28.4 268.9
2018 28.3 28.1 444.6
2017 27.3 26.4 272.8
2016 25.4 27.1 300.2
2015 26.2 26.7 319.1
2014 26.8 27.7 356.5
2013 27.3 29.2 374.0

この暑さ、日照時間の長さが来春のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、注意深く観察したいと思います。


2023年9月1日-1 花粉情報

9月です。9月には当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短く、狭い範囲しか飛散しないため、飛散花粉数も少ないので、多くの場合近燐のみで発症します。9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。