日: 2023年9月16日

2023年9月16日-5 花粉情報

昨年の9月第2週の観測花粉数は

種別 観測期間
9/4〜9/10 昨年(9/5〜9/11)
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ他) 0.0 0.0
ブタクサ属 0.0 10.8
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.6 0.6
マツ 0.0 0.0
その他 2.2 3.1
合計 2.8 14.5

昨年は9月第2週にブタクサ属の飛散が始まりました。今年は気温が異常に高く、飛散数は過去4年では最も少ない1週間でした。


2023年9月16日-4 花粉情報

花粉症の皆さんは、ある種の野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどがあらわれることがありませんか。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されることもあります。大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。このような反応(果実アレルギー)は抗原となる花粉と野菜や果物に含まれるタンパク(抗原)の共通する(交差抗原性)抗原性に基づいており、まず花粉により感作が成立し、その後、それらの抗原に対して交差反応性を示す抗原を含む果物や野菜を経口摂取した際に主に口腔粘膜において過敏反応が誘発されます。これらを口腔アレルギー症候群と呼びます。

口腔アレルギー症候群を起こす秋の花粉症と食物は、ブタクサ花粉症ではメロン、スイカ、バナナなど、ヨモギ花粉症ではセロリなど、イネ科花粉症ではモモ、トマト、ピーナッツ、メロン、スイカ、ヒマワリなどが報告されています。食べ物のタンパクが原因となる食物アレルギーとは異なります。心当たりのある方は、専門医にご相談下さい。


2023年9月16日-3 花粉情報

910月の観測総数(/cm2/)

時期 8/30〜 9/6〜 9/13〜 9/20〜 9/27〜
観測数 2020 6.1 6.8 14.6 36.6 28.2
2021 11.7 19.1 26.1 27.1 19.4
2022 2.1 14.5 21.6 20.7 40.1

春と比較しますと秋は落下花粉が少ないことが解ります。秋の花粉にも勿論飛散期があって、イネ科はピークが2峰あり5〜6月と10月中旬〜11月中旬、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラのピークは1峰のみで飛散期間も比較的短く、スギのように長期に及ぶことはなく、ブタクサ、ヨモギのピークは9月中旬、カナムグラは9月下旬から10月上旬にピークを記録することが多い傾向にあるようです(東京都福祉保健局の花粉情報(東京アレルギー情報nabi)の千代田の測定値から)。昨年、一昨年と当地でも同じような傾向が見られました。


2023年9月16日-2 花粉情報

2日から帯状疱疹に罹患してしまい、本HPの更新ができませんでした。高齢になりますと病気は皆重くのしかかります。数日前からやっと動けるようになりました。本日から再開したいと思います。

○秋の飛散花粉(2019年から2022年:9月2日〜10月31日:品川区)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
2019 0.9 0.0 6.4 19.9 0.9 9.3
2020 2.7 0.0 6.8 27.4 6.9 5.5
2021 3.9 0.0 7.6 43.8 3.3 17.8
2022 2.1 0.0 10.9 28.1 6.1 8.8

9〜10月の観測総数(個/cm2/週):9月以後10月末までに観測される花粉総数は過去3年ほぼ同じ傾向が認められました。