2020年6月30日 花粉情報
未明から曇り空が続き、朝9時過ぎからは雨が降り続きました。思いの外気温が高く(23.5〜27.5℃)、蒸し暑さを感じる1日でした。
イネ科はイネ目で700属8000種が属します。世界中に広く分布、ほとんどが草木で野生に生える植物の多くがイネ科です。当地では、イネ科花粉はそれほど多くは観測されませんが、イネ科の花粉症は増加傾向にあると言われ、カモガヤなど身近に生育しているイネ科植物による花粉症は、初夏から秋にかけて発症します。
未明から曇り空が続き、朝9時過ぎからは雨が降り続きました。思いの外気温が高く(23.5〜27.5℃)、蒸し暑さを感じる1日でした。
イネ科はイネ目で700属8000種が属します。世界中に広く分布、ほとんどが草木で野生に生える植物の多くがイネ科です。当地では、イネ科花粉はそれほど多くは観測されませんが、イネ科の花粉症は増加傾向にあると言われ、カモガヤなど身近に生育しているイネ科植物による花粉症は、初夏から秋にかけて発症します。
昨日の雨は午後には止み、未明から1日晴れて気温が上がりました(21.5〜29.0℃)。
現在、当地で観測されて花粉症の原因となる可能性のある花粉は、ブナ目の他にイラクサ目ニレ科、それにイネ目イネ科です。当地では飛散数が少なく花粉症を起こしていると考えられる患者様は少数ですが、出身地によって抗体を保有する方は少なくありません。イラクサ目ニレ科ではケヤキ属の種が当地では見られます。ニレ科にはニレ属、ムクノキ属などがありますが、ケヤキは本州、四国、九州に分布、神奈川県の全域に、都内でも江戸城跡など近隣にも見られます。
未明から雨が降り出し午前中は気温が低く、午後雨は止みましたが気温はさほど上がらない1日でした(22.5〜25.0℃)。
本日から、再び花粉症に戻ります。ブナ科はカバノキ科と同じブナ目の樹木です。ブナ目カバノキ科とブナ目ブナ科の間には交差性が強く認められます。ブナ目には多くの種があり、これらは日本各地に分布して1〜6月に花粉を飛散させます。カバノキ科ハンノキ属(ハンノキ、オオバヤシャブシ)、カバノキ科カバノキ属(シラカンバ)、ブナ科コナラ属(コナラ、クヌギ)、ブナ科ブナ属(ブナ)、これらは皆ブナ目の仲間です。
最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.0個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ0.3個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.0個/cm2/週、コナラ属0.0個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は3.4個/cm2/週でした。つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が3.7個/cm2/週でした。
この週は雨が目立つ週でした。プレパラートの汚れが目立ち、花粉観測数は前週からさらに減少しました。患者様の症状も軽い方がほとんどでした。
夜間から曇りが続き、ジメジメした湿気の高い状態が1日続きました(湿度67〜98%)。
ダニの糞も花粉と同様に重量があり、空中に浮遊していることはなく床に落下します。したがって床上数十cmが高濃度となります。乳幼児を寝かせる時はベッドが良い理由はここにあります。布団はダニが多く生息しますが、上げ下げ時に空中に浮遊する量が増えます。結果、寝ている時に吸入することになるようです。
昨夜から曇り空が続き、気温が上昇して蒸し暑くなり、午後には日差しが出ると気温は急上昇して熱中症に注意がいるほどになり(21.0〜31.0℃)、夜は再び曇りました。
ダニやダニの死骸は布団、じゅうたん、カーペット、ソファー、畳などに多いと言われています。また、これらは産卵場所にもなります。成虫になるとダニは毎日平均5個の糞をします。その数は膨大です。ダニの糞は10〜20μ、粉砕した糞は10μ以下です。
スギ花粉は30μ、ヒノキ花粉は20μ前後ですので、スギ、ヒノキ花粉より小さく、粉砕されるとさらに小さくなります。死骸の駆除にも増して、糞の排除はさらに大変です。つまり、ダニは駆除するより増殖させないことが大事です。
夜間は雨が降り、気温が下がりました(19.0〜20.0℃)。その後曇りが続きやや気温が上がりました(23.0℃)が夜には再び雨となり寒くなりました。
家庭から排出される室内塵中のダニ数を測定すると一定量室内塵から検出されるダニの数は、家庭によって大きく異なります(神奈川衛生研究所調査結果から)。また、同じ家庭内でも場所によって大きな違いがあるそうです。
近年は、この違いをアレルゲン量として定量することも可能となっています(阪口、白井:室内環境中におけるダニアレルゲン対策:臨床環境24:22〜28、2015)。ダニの多い家庭は、知らず知らずのうちにダニが発育しやすい環境を作り出しているためと思われます。繰り返しになりますが、ダニは人や動物の抜け毛やフケ、食物残渣、カビなどの胞子、植物の繊維などを栄養源に繁殖しますので、これらを住空間に残さないことが大事です。
夜間一時小雨、その後は気温低くほぼ半日曇り、午後は晴れて気温も上がりましたが夕方から曇ると気温も下がりました(22.5〜25.5〜21.5℃)。
室内塵の中のアレルギーを起こす原因となる物質量やその物質がアレルギーを起こす強さは排出場所によって異なること、つまりアレルゲンとしては、家庭、劇場、駅、百貨店など様々な場所によって大きく異なることは、既に77年も前に動物実験によって確認され明らかにされています( 遠藤朝英 : 諸種屋内塵埃ノ感作原性二就イテ.成医会誌62 : 595, 1943.)。
雨が昨日から朝まで降り続き、午前中に止み、その後午前中は曇り空でしたが、気温も上がり(19.0〜27.0℃)、午後6時過ぎには晴れてきました。
夜は曇りが続き早朝から雨が降り出しました。夜間より日中に気温が下がり(18.3〜21.0℃)、ほぼ雨で寒いくらいの1日でした。
室内塵中のアレルゲンとなる主な物質はダニの死骸の風化物や糞です。ダニの寿命は3〜4ヶ月、雌はその間に30〜100個の卵を産みます。平均約11日で成虫となりますので、あっという間に増殖します。気候条件(25℃前後、65〜75%)が適した梅雨から夏に繁殖します。ダニは50℃以上30分または湿度55%以下の環境下で死滅します。
ダニは増殖力が強く一度増殖したダニを死滅させるのは容易ではありません。増殖させないことが大切です。ダニは人や動物の抜け毛やフケ、食物残渣、カビなどの胞子、植物の繊維などを栄養源に繁殖しますので、これら栄養源を断つことが大切です。すなわち、ダニを増殖させないために、増殖する前に生息場所の栄養源を減らす、すなわち増殖が始まる前、つまり梅雨の時期にこまめに掃除することが大事です
夜間は昨日に引き続き晴れましたが、その後曇り、朝から小雨が続き昼前に止みましたが曇りが続き、気温は上がらず(20.5〜25.0℃)肌寒さを感じる1日でした。
これまで、主に花粉に注目してきましたが、この時期当地では、花粉症の原因となる花粉が少なく、花粉症でお困りの方も少ないので暫くは室内塵に注目していきたいと思います。
室内塵中のダニの70~90%を占めるのが、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニで、絨毯や寝具等に多く生息します。これらは繁殖力が大きく、ダニの成虫、死骸、脱皮殻、糞などが、アレルゲンとして種々のアレルギー疾患の原因となりますが、人を刺すことはありません。体長は0.4mm内外の小さなダニで、餌は人のフケや食物残渣など、最適の生育条件は、温度25℃、 湿度65 ~75%です。
昨夜来の小雨が続き、肌寒さを感じる日(19.4〜21.0℃)でした。
本日のような寒さが目立つと、過去に鼻過敏症と呼ばれたアレルギー性鼻炎や花粉症の方は症状が発現あるいは悪化することが少なくありません。しかも、アレルギー性鼻炎や花粉症の方の症状は、決め手となる症状があるかというとそうでもなく、多彩な上に常にあるわけでもありません。
他のアレルギー疾患を併発することや鼻副鼻腔の疾患を合併することが多く、その場合はさらに多彩な症状を呈します。鼻疾患はそれぞれの疾患に共通する症状も多く、症状だけで確定診断を下すのは必ずしも容易ではありません。突然の発症や悪化が見られた場合、慌てずに原因を見極めてから治療してください。
日付が変わる頃まで晴れていましたが、変わってすぐに曇り空となりました。夕方には雨が降り出し、夜間は再び湿度が高くなり、さらに気温が下がり20.0℃以下になりました。午後は寒さを感じるほどでした。
「花粉症は花粉飛散期に一致して症状が出ますので季節性があり、室内塵アレルギーは好発期がなく、いつ症状が出るかわからない」と考えられがちですが、室内塵アレルギーにも原因の種類によって好発期があります。ダニ、カビ、真菌には繁殖期があり、その終盤が要注意です。動物は抜け毛、フケの発生する季節、また転居、大掃除、衣替えなどは悪化する契機になります。
本日は晴れましたが、気温は昨日ほど上昇せず(21.0〜27.5℃)、むしろ大気の乾燥が進みました(90〜56%)。
花粉飛散情報は、主に花粉症の皆様に向けて発信されています。計測方法によって基準が異なります。日本アレルギー協会花粉情報標準化委員会の定義を基に、東京都花粉症対策検討委員会で暫定的に作成したものでは
ダーラム法(個/cm2/日) | 自動測定器(個/m3) | |
少ない | 10個未満 | 4個未満 |
やや多い | 10個以上30個未満 | 4個以上12個未満 |
多い | 30個以上50個未満 | 12個以上20個未満 |
非常に多い | 50個以上100個未満 | 20個以上40個未満 |
極めて多い | 100個以上 | 40個以上 |
となっています。ダーラム法は草木花粉の基準、自動測定器はスギ、ヒノキ花粉の測定に特化しています。
晴れたり曇ったりの天気が続きました。昨日ほど気温は上がりませんでしたが、寒暖差(22.9〜29.5℃)の大きい1日でした。
さて、花粉はどのくらい飛散すると花粉症の皆さんに影響するのでしょうか?およその目安について鼻アレルギー診療ガイドライン2016によると、
木本の花粉と草木の花粉では違いがあり、木本の花粉の場合は、多い(50.1〜個/cm2/日)、やや多い(5.1〜50.0個/cm2/日)、少ない(0.1〜5.0個/cm2/日)ですが、
草木の花粉では、多い(5.1〜個/cm2/日)、やや多い(1.1〜5.0個/cm2/日)、少ない(0.05〜1.0個/cm2/日)となっています。
飛散数と吸入される数は異なりますのでこの飛散数と花粉症の方の症状の強さが一致するかというとそうでもありません。ですから飛散情報は、吸入防止対策を実施する時の目安と考えていただくと良いと思います。
夜間は曇りが続き、気温も上がらない夜でしたが朝には晴れました。しかも曇り時々晴れでしたが晴れ間は強い日差しで気温が急上昇(23.0〜31.5℃)しました。
当地では、現在花粉はイネ科、カバノキ科(コナラ属)が少数ですが観測されています。イネ科花粉は都内でも飛散数に地域差が大きいようですので、東京都の観測データ(東京都の花粉情報)と合わせて参考にして下さい。
この時期は、ダニ、真菌(カビ)が繁殖しやすい時期です。これらが増えると何がこまるでしょうか。ダニはその死骸の風化物や糞が、真菌は胞子がアレルギーの原因になるからです。これらはアレルギー性鼻炎の最大の原因です。花粉症の方には、最も多く合併するアレルギーです。
深夜に一時晴れ間があったようですが、日中は小雨が続きのち曇りでした。気温は上がらず(21.0〜24.0℃)、湿度が高くジメジメしていました。
梅雨のない北海道を除く全ての地方に梅雨入り宣言が出ました。この後はダニ、真菌、カビの繁殖に適した気候になります。住居内もエアコンなどによってダニ、真菌、カビが繁殖しやすい環境を作らないように気をつける必要があります。
最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は0.3個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.3個/cm2/週、マツ27.5個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.9個/cm2/週、コナラ属1.2個/cm2/週、ケヤキ0.0個/cm2/週でした。その他の花粉は17.6個/cm2/週でした。
つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が57.1個/cm2/週でした。
夜間は曇りのち晴れ、朝は良く晴れました。気温も上昇しましたが昼前から曇り空が続き、真夏日にはなりませんでした(22.4〜28.5℃)。夜には雨が降りその後雷雨になりました。
この1週間は天候の変化が大きく、12日には関東も梅雨入りしました。プレパラートの汚れが目立つと同時にスギ花粉、ヒノキ花粉が観測されました。急激に暑くなったために衣替えをする家庭があり、家庭に残存した花粉を飛散させた可能性もあります。
今シーズンはインフルエンザの流行は早期に抑制され、スギ花粉の飛散シーズンは当院の診療現場では混乱が避けられたように思われます。
スギの樹勢(人でいう体力)は回復するため、今夏が猛暑であれば来春のスギ花粉は大豊作となります。同時期にインフルエンザ、スギ花粉、コロナと流行する可能性も懸念されます。引き続き、シーズン前からの花粉症対策や感染対策が来シーズンも重要となります。
現状が落ち着いたら、是非とも花粉症治療を再開して来シーズンに向けて備えてほしいと思います。
本日の予報は「曇り一時雨」でした。昨夜の雨は未明には止み、明け方は曇りでしたが、朝には晴れました。その後は曇り一時雨でしたが気温が上昇(24.0〜31.0℃)して、蒸し暑い午後でした。
新型コロナウイルスの影響はクルーズ船の影響で2月に注目され、本邦でも1月下旬には患者の報告がされて徐々に患者数が増え、1日の患者数が100名を超えた4月に入り非常事態宣言が出ました。しかし、受診される方の患者様の減少する傾向が認められたのは3月で、不要不急の外出をしなくなったこともあり今年の花粉シーズンの症状は総じて軽くなったようです。
午前中は晴れて気温が上がりました。予報では午後から雨、関東は「梅雨入り」とありました。午後、予報通り雨となり、日中は蒸し暑く(29.5℃)、夜は急激に冷えました(23.9℃)。
受診状況を見ると新患患者様同様に再診患者様やしばらくお休みしていた患者様も、2月まではやや少ないものの例年と大きく変わらずに受診されました。しかしながらコロナウィルスのニュースが盛んに流れ、3月になると患者様の行動に変化が見え始めました。
その後、受診数は急に減少し3月後半からは初診のみならず再診患者様の数も減少しました。当院は皮下減感作を中心に加療しているため、他県在住の方が多く非常事態宣言後は極端に通院患者様が減る原因となりました。
晴れが続き夜間も気温が高く(23.0〜25.5℃)、予報では「午後、天気は下り坂」でしたが、晴れが続き、気温も上昇(30.5℃)しました。そのまま夜まで晴れていましたが、夜はやや強い風が吹きました。
今シーズンの花粉症患者様の受診状況に影響した因子には、気候の他にインフルエンザとコロナがあります。今冬は大変な暖冬でした。暖冬のシーズンはインフルエンザの流行がなく、スギ花粉症の方の花粉飛散前の症状が軽いために来院時期が遅くなる傾向があります。咋シーズンと今シーズンでは冬のインフルエンザの流行に大きな相違がありました。昨シーズンは例年通り1月末に大きなピークがありましたが、今シーズンは11月末に、この5年では最も大きなピークがあり、1〜2月はむしろ最近では最も穏やかでした(東京都保健福祉局資料より)。そのためスギ花粉症の方の受療行動はやや遅い出足でした。
日付が変わる前から良く晴れて午前中から気温が上がりました(22.0〜30.0℃)。当地でも午後2時過ぎには、30.0℃を記録したようです。久しぶりにほぼ一日晴れました。
スギ花粉の飛散開始や飛散開始後の飛散状況に影響する因子として直前の冬の気候があります。
最大飛散日が2月であった年度:平成1年、平成16年、平成18年、平成21年、令和2年
本年は2月の飛散が多かっただけでなく、最大飛散日も2月になりました。最大飛散日が2月となったのは、昭和63年から令和2年までの33年間で5年しかありませんでした。そのうち平成21年以外の4年は総飛散数が過去平均より少数でした。恐らく、前年夏の天気(気温低いと飛散数少ない)と冬の天気の影響の関わりと思われます。
本日も深夜に雨が降り、未明から曇り空が午前中続きました。午後から晴れが続き気温が上昇して、午後3時には当地の気温は28℃を記録しました。
今日はスギ、ヒノキ花粉が今シーズンに2月に多かった理由を分析したいと思います。まず気候条件ですが、1月の気温に大きな違いがありました。
月平均気温(日本気象協会調べ)
年度 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
2019 | 8.3 | 5.6 | 7.2 | 10.6 | 13.6 |
2020 | 8.5 | 7.1 | 8.3 | 10.7 | 12.8 |
気温は、2020年1、2月の平均気温が大変高いのが解ります。しかも、平均湿度も2019年1、2月は51%、59%でしたが2020年は65%、55%で、特に1月の湿度の高さが目立ちました。その結果、スギ花粉の飛散開始、本格飛散、最大飛散が早くなったと思われます。
深夜は小雨、午前4時過ぎから午前中は曇り、昼前から晴れて、気温が上がりました(20.0〜26.0℃)。予想外に過ごしやすい1日でした。
例年、6月から8月は目立った飛散花粉もなく、気候的に鼻のコンディションも良く保たれます。 そこで、しばらく今春のまとめをしておきたいと思います。今シーズン(1/1〜4/30)の当地におけるスギ花粉飛散数は2466.7個/cm2でした。最近10年平均3830個/cm2の64.4%、昨年(4867.8個/cm2)の50.7%に相当します。ヒノキ花粉は374.9個/cm2でしたので最近10年平均1054個/cm2の35.5%、昨年(1331.6個/cm2)の28.2%でした。
月別(スギ+ヒノキ)飛散数
平成31年 | 令和2年 | |
1月 | 3.0 | 3.4 |
2月 | 811.2 | 1412.0 |
3月 | 4348.1 | 1266.2 |
4月 | 1037.1 | 159.0 |
計 | 6199.4 | 2841.6 |
2月の方が3月よりも飛散数が多かったのは過去33年間で1回、今シーズンのみです。恐らく、極端な暖冬の影響で1月の気温が異常に高かったためと考えられます。
最近1週間に観測された花粉は、スギ花粉は4.9個/cm2/週、ヒノキ花粉も0.0個/cm2/週、マツ54.9個/cm2/週、カバノキ科0.0個/cm2/週、イネ科0.9個/cm2/週、コナラ属3.1個/cm2/週、ケヤキ0.3個/cm2/週でした。その他の花粉は15.7個/cm2/週でした。
つまり、スギ、ヒノキ、イネ科以外の花粉が74.0個/cm2/週でした。
夜間は曇りのち晴れ、朝は良く晴れました。気温も上昇しましたが昼前から曇り空が続き、真夏日にはなりませんでした(22.4〜28.5℃)。夜には雨が降り、その後雷雨になりました。
この1週間は天候の変化が大きく、プレパラートの汚れが目立つと同時にスギ花粉が観測されました。急激に暑くなったために衣替えをする家庭があり、家庭に残存した花粉を飛散させた可能性があります。一時的ですが症状を訴えた患者様(スギ、ヒノキが原因か否かは不明)がいたことも事実です。
夜間は曇りましたが早朝から晴れて急激に気温が上昇しました。非常に寒暖差が激しい1日でしたが(21.5〜29.5℃)、真夏日にはなりませんでした。
季節的には、花粉も室内塵も飛散が少なく、陽気も安定しているため、本日はほとんどの患者様が無症状で安定していました。
曇り空が続き、気温は上がらないものの湿度を感じる午前中でした。午後3時過ぎから晴れて気温が上がりました(21.5〜28.0℃)、その後も湿度は高く(66〜98%)、蒸し暑さを感じる1日でした。
この時期、当地ではほとんど飛散しませんが、東京都の花粉情報によればイネ科花粉が先月下旬から各地で飛散しているようです。観測地点によって、地域差があるようです。
当地もそろそろ梅雨(つゆ、ばいう)です。梅雨はウィキぺディアによると、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて来る曇りや雨の多い期間のこと。雨季の一種です。梅雨の時期はカビ、真菌が繁殖しやすく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、夏型過敏性肺炎などを引き起こす可能性があります。
夜間は曇りでしたが早朝から晴れて、気温が上昇しました(22.5〜28.0℃)。各地から猛暑のニュースが届きました。しかし、当地では予報されていたほどは気温が上がらず、夕方には涼しくなりました。
本日は多くのアレルギー患者様の症状が軽症でした。しかし、少数ですが症状の悪化を訴える方がおられました。寒暖差が原因と考えられました。天候の変化が激しいので衣替えのタイミングが難しそうです。
日付が変わってから雨は降らず午前中は晴れたり曇ったりの天気でしたが、午後には日差しも出て気温が上がり(20.5〜26.5℃)、湿度が高く蒸し暑さを感じました。
当地は住宅密集地ですので、イネ科花粉が観測されることはあまりありませんがイネ科で花粉症の原因になるのは、おもにカモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。これらは牧草として輸入され、寒さに強く繁殖力があることから、雑草として日本全国に広がりました。
草丈は60㎝〜120㎝程度で、葉は緑色、枝の先に小さな白っぽい花が咲きます。イネ科の植物の花粉の飛散範囲は数十m程度。近づかなければあまり影響はありません。
日付が変わる頃は晴れていましたが夜間に雨が降ったようです。朝は曇り空で、日中は降ったり止んだりの天気が続き、気温も上がらず、肌寒い1日でした(19.5〜21.5℃)。
本日から6月、イネ科花粉の飛散期になりました。当地の観測結果は適宜報告いたしますが都内の状況は「東京都アレルギー情報navi:東京都の花粉情報(東京都福祉保健局)」にてご確認下さい。
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2021年2月7日 NHK「ニュース7」19時〜で、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について