2020年10月9日 花粉情報

雨が降り続き、気温も下がったまま(14.5℃〜16.0℃)の1日でした。気温の変化が大きく、花の症状を訴える方が目立ちました。

室内塵中の抗原となる物質、例えば犬や猫の抜け毛、フケは同時にダニの餌にもなります。人の食物残渣も同様です。真菌は感染症と同時にアレルギーを起こすこともあります。繁殖時期もそれぞれ異なりますので、室内塵アレルギーの方は、始終症状があるかというと、そうでもありません。室内塵アレルギーの方も花粉症の方と同様に症状に季節変動が認められる方が大半です。つまり、室内塵アレルギー(ハウスダストアレルギー)や花粉症の診断は容易かというとそうでもありません。にもかかわらず、薬だけで治る病気でもありません。薬だけで抑えようとすると多くの併発症や合併症が知らず知らずの内に起こり、病態が複雑になってしまって、さらに診断、治療が容易にできなくなってしまいます。晩秋から冬の時期には鼻のアレルギー症状は比較的軽くなります(治ったのではありません)。この間にしっかり診断して、対応しておく必要があります(初期療法)。