2020年10月12日 花粉情報

未明から続いて晴れ、気温もやや上昇、昼前から一時薄曇りでしたが以後晴れました。

初期療法はあるアレルギーの薬剤の臨床試験の経験が契機となって発案されました。昭和46年(1971)に日本で初めて抗アレルギー剤と呼ばれる薬剤が発売になりました。もちろん「喘息薬として」、です(当時は「喘息が先、鼻炎はその後」でした)。この薬の鼻炎に対する承認を得るため、卒業したばかりの私の勤める大学の耳鼻咽喉科にも臨床試験の依頼が来ました。昭和48年春に、この試験の担当を私が命ぜられました。現在と異なり、試験方法、計画から分析、評価まで全て自分で行わなければならない時代でした。そのため、計画書の作成、臨床試験そして報告書の仕上げまで(耳鼻展望17、1974)、2年の歳月を費やしました。無事アレルギー性鼻炎、花粉症にもこの薬が使えるようになりました。この薬は現在でも世界中で使われています。この時、一点だけ疑問が残りました。