日: 2024年11月23日

2024年11月23日-3 花粉情報

スギ花粉観測値(11月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬   7.0 0.9 3.4 0.6

2024年11月23日-2 花粉情報

11月から連日観測しましたのは、平成30年からでした。11月の飛散数と翌シーズンの飛散数の結果は、表の通りです。

  11月の観測数

スギ      ヒノキ     その他

翌年のスギ飛散数

(1〜4月の総計)

平成30年 9.6 0.0 23.1 4867.8
令和 元年 5.8 0.0 22.1 2466.7
令和 2年 3.0 0.0 26.9 3913.2
令和 3年 7.0 0.0 19.5 3838.8
令和4年 4.5 0.0 40.6 6635.7
令和5年 8.5 0.0 24.9 5272.0
令和6年       5359.0?

その他の花粉については、識別可能な花粉について、順次ご報告いたします。

25年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナー(9月19日 : NPO花粉情報協会)

このセミナーにおいて、村山 貢司気象予報士は、品川の予測として、「スギ+ヒノキ花粉の予測値は5359個としました。昨年の85%、10年平均の106%に相当します。」と予測しました。


2024年11月23日-1 花粉情報

コナヒョウダニとヤケヒョダニの比較

コナヒョウダニ        ヤケヒョウダ二

臨界平衡湿度    65%RH                     73%RH

増殖開始時湿度   47〜50%RH             55〜60%RH

優先家庭の湿度   51.5%RH                  63.5%RH

ピーク時の湿度   60〜70%RH              80〜90%RH

発育好適湿度    60〜70%RH               75〜80%RH

発育休止若虫    出現する      一般的でない

地理的分布     北アメリカ、韓国  西ヨウロッパ、沖縄

内陸地方、山岳部  海岸地方、平野部

気候的分布     比較的乾燥した地方 比較的湿潤な地方

個体数季節変動   夏季と冬季の差は大 夏季と冬季の差は小

比較的規則的    不規則、環境の影響大

集団構造の変動   冬季に若虫率増加  季節変動は小さい

チリダニ類は体表面から水分を吸収放散している。湿度が低いと水分の吸収よりも放散が高まり、体重が減少する(臨界平衡湿度)。
臨界平衡湿度、増殖開始時の湿度、優占している家庭の湿度、個体数ピーク時の湿度、発育好適湿度などを比較すると、コナヒョウヒダニはヤケヒョウヒダニよりも約10%低い。
このような湿度要求性の相違により、コナヒョウヒダニは乾燥した地方で、ヤケヒョウヒダニは湿潤な地方で優占している。

ニ、住環境、気象要因とアレルギー疾患(その1)ダニ環境をどのようにみるか

   環境の影響をどのように解析するか(中部大学応用生物学部 環境生物科学科
環境動物 須藤千春より)