月: 2024年7月

2024年07月08日-3 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り
4日 29.3 9.1 晴れ一時曇り
5日 30.2 13.2 晴れ一時曇り
6日 36.0 28.1 7.5 曇り〜大雨〜曇り時々晴れ
7日 28.9 9.9 曇り〜晴れ

    6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月、いよいよ夏本番の天気となり、一昨日は今年初めて、1日の平均気温が30.℃を超え、30.2℃を記録しました。


2024年07月08日-2 花粉情報

夏に注目すべき点があります。 すなわち、

梅雨から夏になると、鼻の調子がよくなることを経験した方が少なくないと思います。実はこれは鼻内の湿度が関わります。少し古くなりますが、このことを実験的に確かめた研究があります(鼻閉と鼻腔内湿度に関する 実験的研究 ―乾燥空気負荷による鼻腔抵抗の変化を中心に― :山口 猛:耳鼻咽喉科展望38: 1;21〜34,1995 )。この研究では

「鼻閉及び鼻閉感の原因を追求する目的で、諸条件の許に乾燥空気を鼻腔内に与えることにより、鼻腔内湿度変化に伴う鼻腔抵抗値の変化から双方の関与を検索し、また,高齢者における鼻腔機能を青壮年者と比較検討し、加えて高齢者における鼻閉感と鼻腔内乾燥との関連をも併せて検討した。」とあり、以下の結果を得ています。

(1)青壮年群における鼻内の乾燥化は、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の増大・粘液繊毛機能の低下を惹起し、自覚的には鼻閉感を生じさせる。その原因と推察できるものとして、粘膜表面の摩擦抵抗の増大あるいは乱流の発生を推定した。

(2)高齢者においては、青壮年群と比較し、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の減少が確認された。また鼻腔内湿度が増加すると抵抗値が減少することを認め、同時に鼻閉感といった症状の改善が認められた。

(3)高齢者における加湿後の鼻腔抵抗値の減少の要因として、粘膜表面の摩擦抵抗の減少および乱流発生の抑制などが推察された。

(4)鼻腔形態不良を伴わない高齢者の鼻、鼻閉感の治療にあたっては、鼻粘膜の乾燥を是正することが有用と認められた。


2024年07月08日-1 花粉情報

自然界の植物は、子孫を残すために、花を咲かせ、効率よく受粉できるように、虫、風、鳥などの生物や水などの自然を利用します。これらの受粉形式を、「虫媒花」、「風媒花」、「鳥媒花」、「水媒花」などの名称をつけ、分けています。主なものとして

虫媒花:多くの野菜、一部の樹木

風媒花:多くの樹木、一部の野菜

鳥媒花:赤い花が多いのが特徴で、熱帯性の地域によく見られる。

水媒花:キンギョモ、クロモ、マツモなど

虫媒花の植物には、鳥媒花のものもあります。(アオイ科、バラ科など)

風媒花の中には、虫媒のものがあります(ナス科など)。

野菜類は栄養繁殖するものがあります。ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマノイモ、ニンニク、ワケギ、、ラッキョウ、イチゴ、ショウガ、ミョウガなどは地下茎や根、葉などによる無精生殖で増えることができます。

(虫媒花・風媒花・鳥媒花・水媒花 それぞれの種類の一例を挙げましたI神田 直也)


2024年07月07日-6 花粉情報

7月1日から7月7日の観測値です。

  7/1〜7/7 昨年7/3〜7/9
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.3 0.3
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 0.0 0.6
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 0.0 0.6
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 1.5 0.9
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.6
イチョウ科(イチョウ) 0.0 0.0
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0 0.0
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0 0.0
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0 0.0
カヤツリグサ科(スゲ) 0.0 0.0
エゴノキ科(エゴノキ) 0.0 0.0
その他 4.0 2.2
5.8 5.2

飛散数、飛散花粉の内容共に昨年とほぼ同じでした。その他には、オナモミ、火サカキ、タニウツギ、メダラ、ヌルデ各0.3.個/cm2、ヤエムグラ、トチノキ各0.9個/cm2が含まれます。


2024年07月07日-5 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8
2週 0.9 2.1 0.9 1.9  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9  
5週   1.5 0.9 1.5      2.1  

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月07日-4 花粉情報

こ数年7月上旬の当HPのコメントは、「この週は雨が目立つ一週間でした。マスコミが「令和2年7月豪雨」と称するほど、九州の各地では大きな被害に見舞われました。花粉観測数も前週からさらに少ない1週間でした。患者様の症状も軽い方がほとんどでした。」との内容でした。昨年も当地では「この日を除いて、雨続きでした。九州南部では大雨となりました。中四国、関西でも雨が続いており、明日は関東北部も注意が必要との予報でした。」と報じています。今年、当地は幸い晴れていますが、九州、西日本では変わりやすい天気が続き、線状降水帯が発生して水害の報道が後を絶ちません。いよいよ夏本番です。夏の花粉に対する注意が必要と思われます。当地では、飛散数が数少ないのですが、前掲しましたとおりです。主にイネ科の花粉です。


2024年07月07日-3 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り
4日 29.3 9.1 晴れ一時曇り
5日 30.2 13.2 晴れ一時曇り
6日 36.0 28.1 7.5 曇り〜大雨〜曇り時々晴れ

    6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月、いよいよ夏本番の天気となり、一昨日は今年初めて、1日の平均気温が30.℃を超え、30.2℃を記録しました。昨日は雨が降り、28.1℃止まりでした。


2024年07月07日-2 花粉情報

夏に注目すべき点があります。 すなわち、

梅雨から夏になると、鼻の調子がよくなることを経験した方が少なくないと思います。実はこれは鼻内の湿度が関わります。少し古くなりますが、このことを実験的に確かめた研究があります(鼻閉と鼻腔内湿度に関する 実験的研究 ―乾燥空気負荷による鼻腔抵抗の変化を中心に― :山口 猛:耳鼻咽喉科展望38: 1;21〜34,1995 )。この研究では

「鼻閉及び鼻閉感の原因を追求する目的で、諸条件の許に乾燥空気を鼻腔内に与えることにより、鼻腔内湿度変化に伴う鼻腔抵抗値の変化から双方の関与を検索し、また,高齢者における鼻腔機能を青壮年者と比較検討し、加えて高齢者における鼻閉感と鼻腔内乾燥との関連をも併せて検討した。」とあり、以下の結果を得ています。

(1)青壮年群における鼻内の乾燥化は、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の増大・粘液繊毛機能の低下を惹起し、自覚的には鼻閉感を生じさせる。その原因と推察できるものとして、粘膜表面の摩擦抵抗の増大あるいは乱流の発生を推定した。

(2)高齢者においては、青壮年群と比較し、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の減少が確認された。また鼻腔内湿度が増加すると抵抗値が減少することを認め、同時に鼻閉感といった症状の改善が認められた。

(3)高齢者における加湿後の鼻腔抵抗値の減少の要因として、粘膜表面の摩擦抵抗の減少および乱流発生の抑制などが推察された。

(4)鼻腔形態不良を伴わない高齢者の鼻、鼻閉感の治療にあたっては、鼻粘膜の乾燥を是正することが有用と認められた。


2024年07月07日-1 花粉情報

過去に当地で観測され、かつ7月に飛来する可能性のある植物です。

カバノキ科ハンノキ属:ハンノキ、ミヤマハンノキ

イネ科ハルガヤ属:カモガヤ

ガマ属:ガマ・ヒメガマ

バラ科シモツケ属:シモツケ

シソ科ウツボグサ属:ウツボグサ

アオイ科シナノキ属:シナノキ

ツツジ科ツツジ属:サツキ

ヒユ科ヒユ属:ホソアオゲイトウ

ミソハギ科サルスベリ属:サルスベリ

タデ科ソバカヅラ属:イタドリ

オオバコ科オオバコ属:ヘラオオバコ

キク科オナモミ属:オナモミ

ヨモギ属:オトコヨモギ

タデ科ミチヤナギ属:ミチヤナギ

タデ属:ミゾソバ

ウコギ科タラノキ属:メダラ


2024年07月06日-5 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9  
5週   1.5 0.9 1.5      2.1  

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月06日-4 花粉情報

ここ数年7月上旬の当HPのコメントは、「この週は雨が目立つ一週間でした。マスコミが「令和2年7月豪雨」と称するほど、九州の各地では大きな被害に見舞われました。花粉観測数も前週からさらに少ない1週間でした。患者様の症状も軽い方がほとんどでした。」との内容でした。昨年も当地では「この日を除いて、雨続きでした。九州南部では大雨となりました。中四国、関西でも雨が続いており、明日は関東北部も注意が必要との予報でした。」と報じています。今年、当地は幸い晴れていますが、九州、西日本では変わりやすい天気が続き、線状降水帯が発生して水害の報道が後を絶ちません。

いよいよ夏本番です。夏の花粉に対する注意が必要と思われます。当地では、飛散数が数少ないのですが、主にイネ科の花粉です。原因になるのは、カモガヤ、ネズミホソムギ、オニウシノケグサ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。 これらは牧草として輸入され広く利用されていますが、寒さに強く繁殖力があることから、雑草として日本全国に広がりました。 とくに花粉症の原因になりやすいのはカモガヤです。


2024年07月06日-3 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り
4日 29.3 9.1 晴れ一時曇り
5日 30.2 13.2 晴れ一時曇り

    6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月、いよいよ夏本番の天気となり、昨日は今年初めて、1日の平均気温が30.℃を超え、30.2℃を記録しました。


2024年07月06日-2 花粉情報

夏に注目すべき点は、いくつかあります。すなわち、

梅雨から夏になると、鼻の調子がよくなることを経験した方が少なくないと思います。実はこれは鼻内の湿度が関わります。少し古くなりますが、このことを実験的に確かめた研究があります(鼻閉と鼻腔内湿度に関する 実験的研究 ―乾燥空気負荷による鼻腔抵抗の変化を中心に― :山口 猛:耳鼻咽喉科展望38: 1;21〜34,1995 )。この研究では

「鼻閉及び鼻閉感の原因を追求する目的で、諸条件の許に乾燥空気を鼻腔内に与えることにより、鼻腔内湿度変化に伴う鼻腔抵抗値の変化から双方の関与を検索し、また,高齢者における鼻腔機能を青壮年者と比較検討し、加えて高齢者における鼻閉感と鼻腔内乾燥との関連をも併せて検討した。」とあり、以下の結果を得ています。

(1)青壮年群における鼻内の乾燥化は、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の増大・粘液繊毛機能の低下を惹起し、自覚的には鼻閉感を生じさせる。その原因と推察できるものとして、粘膜表面の摩擦抵抗の増大あるいは乱流の発生を推定した。

(2)高齢者においては、青壮年群と比較し、鼻腔内湿度の低下・鼻腔抵抗値の減少が確認された。また鼻腔内湿度が増加すると抵抗値が減少することを認め、同時に鼻閉感といった症状の改善が認められた。

(3)高齢者における加湿後の鼻腔抵抗値の減少の要因として、粘膜表面の摩擦抵抗の減少および乱流発生の抑制などが推察された。

(4)鼻腔形態不良を伴わない高齢者の鼻、鼻閉感の治療にあたっては、鼻粘膜の乾燥を是正することが有用と認められた。


2024年07月06日-1 花粉情報

当地における花粉飛散シーズンもほぼおわりました。いわゆる夏は主に虫媒花の植物の開花期となり、飛来する花粉は大幅に減少します。

観測総数は過去4年間ほぼ同じ傾向、つまり7〜8月は落下花粉が少ない時期といえます。

観測総数(個/cm2/週)

時期 7/5 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 3.7 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 5.2 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
2023 5.2 1.8 4.3 0.9 2.1 0.6 0.6 0.0

開花する植物が風媒花から虫媒花に変わるためと思われます。


2024年07月05日-4 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2
2週 0.9 2.1 0.9 1.9
3週 0.9 4.9 1.5 4.3
4週 1.5 4.3 0.6 0.9
5週   1.5 0.9 1.5      2.1

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月05日-3 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り
4日 29.3 9.1 晴れ一時曇り

  6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月1〜2日は、これまでと変わらず雨が降り一時曇り空が続きました。このような天気では、落下花粉は少ない傾向があります。


2024年07月05日-2 花粉情報

昨年の7月5日には、佐橋 紀男先生(花粉観測の第一人者)から以下の情報をいただきました。

空中花花粉は5月に団地内草刈りがあったため、イネ科花粉が主で、他の花粉は大変すくなくなっています。

6月のイネ科花粉のみの週間捕集数を以下の2地点で比較してみました。

品川データ     富里データ

6月 5日~6月11日    3.1       33.2

6月12日~6月18日    0.3       15.9

6月19日~6月25日    1.2        6.1

合計 4.6       55.2

結果は捕集器設置周辺にイネ科植物が生えている空き地が点々と団地内にある富里市の方が合計では12倍も飛散数が多くなっています。  イネ科の花粉に反応する方は、お出かけの際にはご注意ください。


2024年07月05日-1 花粉情報

鼻アレルギー診療ガイドラインによると木本の花粉と草木の花粉の評価基準には違いがあります。

○落下法(ダーラム法)による測定値の基準(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

ランク 木本 草木
少ない 0.1〜5.0個/cm2/日 0.05〜1.0個/cm2/日
やや多い 5.1〜50.0個/cm2/日 1.1〜5.0個/cm2/日
多い 50.1〜個/cm2/日 5.1〜個/cm2/日
非常に多い 100.1〜個/cm2/日  

木本は植物そのものに高さがあり、風に乗るとかなり遠くまで飛散します。例えば、当地に飛来するスギ、ヒノキ花粉は丹沢、高尾などの山間部から飛来すると考えられていました。その後、日本気象協会の故鈴木 基雄気象予報士が人工衛星を用いて調査した結果では、赤城山周辺のスギ林から発生した花粉が、都下を横断して、多摩川に沿って飛来することを突き止めました。数キロ〜数10キロ飛散すると考える必要がありそうです。これに対して、草木は飛散しても数キロのようです。そのため、花粉症対策上、上記のような判定基準になるようです。


2024年07月04日-6 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9  
5週   1.5 0.9 1.5      2.1  

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月04日-5 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り

  6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月1〜2日は、これまでと変わらず雨が降り一時曇り空が続きました。このような天気では、落下花粉は少ない傾向があります。


2024年07月04日-3 花粉情報

7月になりましたが、梅雨は未だあけておりません。変わりやすい天気が続いています。本格的な夏になるまでは、カビ(真菌類)や室内塵(ダニなど)のアレルギーの起こりやすい天気が続きます。イネ科花粉をはじめとする花粉の飛散も少なくなり、花粉症は一時お休みです。落下法による観察は6月から1週間毎に行っていますので、今後も当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーのシーズン、つまり梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2024年07月04日-2 花粉情報

これからも、花粉は少ないと言っても、飛来はします。それでは、どのような花粉が、どのくらい飛来するのでしょうか?

東京都内の夏から秋の飛散花粉の観測情報が得られるのは、現在は東京都福祉保健局の花粉情報(東京アレルギー情報nabi)のみです。そこで、公表されているデータから都心(千代田)のデータをまとめてみますと

○夏から秋の花粉(5月1週から11月最終週まで:千代田)

年度 スギ ヒノキ イネ ブタクサ ヨモギ カナムグラ
R4 10.9 3.9 56.4 37.9 3.4 19.9
R3 17.6 9.3 23.3 19.2 1.8 17.7
R2 5.7 2.7 45.3 14.8 4.9 14.5
H31 11.8 24.0 50.3 25.9 8.0 10.0
H30 16.3 23.7 44.2 14.7 3.0 11.0
H29 18.4 11.2 49.2 8.2 8.3 18.7
H28 13.5 2.4 79.7 7.2 4.5 13.3
H27 16.8 4.2 46.1 18.6 4.5 19.3

(東京都福祉保健局:東京アレルギー情報nabiから)

以上となります。約7ケ月でこの飛散数ですから、決して多いとは言えません。仮に花粉症が発生するとしても局地的または散発的と考えた方が良いと思われます。

さて、東京都内の夏から秋の飛散花粉の観測情報から、都心(千代田)のデータをまとめてみますと、イネ科が多く、次いでブタクサとカナムグラでした。

当地では、8〜10月の3ヶ月ですが、東京都福祉保健局:東京アレルギー情報とは若干異なった傾向が認められます。

年度 スギ ヒノキ イネ ブタクサ ヨモギ カナムグラ
R5 0.9 0.6 8.0 11.0 12.0 8.8
R4 3.0 0.0 12.1 28.4 6.1 9.1
R3 8.2 0.9 14.3 31.0 7.8 5.5
R2 2.7 0.0 8.9 31.0 7.8 5.5

ブタクサが多く、次いでイネ科、思いの外カナムグラは千代田ほど多くありませんでした。


2024年07月04日-1 花粉情報

鼻アレルギー診療ガイドラインによると木本の花粉と草木の花粉の評価基準には違いがあり、木本の花粉の場合は、非常に多い(100.1〜個/cm2/日)、多い(50.1〜個/cm2/日)、やや多い(5.1〜50.0個/cm2/日)、少ない(0.1〜5.0個/cm2/日)ですが、草木の花粉では、多い(5.1〜個/cm2/日)、やや多い(1.1〜5.0個/cm2/日)、少ない(0.05〜1.0個/cm2/日)となっています。花粉発生源の発生数、発生源の高さ、発生後の飛散距離などが異なります。また、飛散数と吸入される数は、患者様の行動によっても異なりますのでこの飛散数と花粉症の方の症状の強さが一致するかというとそうでもありません。また、当地では検証していません。そこで、この情報は、吸入防止対策を実践する時の目安と考えていただくと良いと思いますが、草本花粉の観測値が公開された例は、ほとんどありません。

○落下法(ダーラム法)による測定値の基準(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

ランク 木本 草木
少ない 0.1〜5.0個/cm2/日 0.05〜1.0個/cm2/日
やや多い 5.1〜50.0個/cm2/日 1.1〜5.0個/cm2/日
多い 50.1〜個/cm2/日 5.1〜個/cm2/日
非常に多い 100.1〜個/cm2/日  

木本は植物そのものに高さがあり、風に乗るとかなり遠くまで飛散します。例えば、当地に飛来するスギ、ヒノキ花粉は丹沢、高尾などの山間部から飛来すると考えられていました。その後、日本気象協会の故鈴木 基雄気象予報士が人工衛星を用いて調査した結果では、赤城山周辺のスギ林から発生した花粉が、都下を横断して、多摩川に沿って飛来することを突き止めました。数キロ〜数10キロ飛散すると考える必要がありそうです。これに対して、草木は飛散しても数キロのようです。そのため、花粉症対策上、上記のような判定基準になるようです。


2024年07月03日-7 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2
2週 0.9 2.1 0.9 1.9
3週 0.9 4.9 1.5 4.3
4週 1.5 4.3 0.6 0.9
5週   1.5 0.9 1.5      2.1

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月03日-6 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2  

  6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月1〜2日は、これまでと変わらず雨が降り一時曇り空が続きました。このような天気では、落下花粉は少ない傾向があります。


2024年07月03日-5 花粉情報

梅雨前後、秋雨前後は、室内塵アレルギー(ダニ、真菌)の季節で、この時期に症状が悪化する患者様が少なくないと思います。7月は花粉シーズンが終わり、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーの季節となります。主にダニが抗原の第一候補です。ダニは、地球上に30〜50万種いると言われ、中には人の親指ほどもある大きなダニもいますが、大半が目に見えないほど小さく、繁殖力が強く、特に温暖で多湿な人間の住む環境は、ダニにとって快適と言われています。室内にいる代表的なダニは、チリダニ(体長:0.2〜0.4mm)、コナダニ(0.3〜0.5mm)、ツメダニ(7〜8mm)ですが、チリダニ、コナダニが鼻アレルギーの主な原因と言われています。ダニはつがいがいれば、2週間ほどで20〜30個の卵を産みます。これらは、2週間ほどで成長してそれぞれが産卵します。つまり、非常に早い速度で繁殖します。

ダニは、日本の環境ですと、どんな家にも生息して、1年を通じて環境中に存在すると言われています。とはいえ、ダニが繁殖する最適温湿度は、24〜26℃、65〜75%ですから、この条件に合わない季節には、減少します。ダニを抗原とするアレルギーの方は、通年性に症状が見られる可能性があります。とはいえ、アレルギー性鼻炎の方の多くは、室内塵つまりダニの排泄物、抜け毛、フケなどが主な原因です。そのため、梅雨の前後と秋雨の前後に悪化するという季節変動が認められます。もし、年間を通じて強く、かつ季節変動変がなく症状が認められたら鼻過敏症あるいは慢性鼻炎などを鑑別する必要があります(若干、症状は異なります)。


2024年07月03日-4 花粉情報

7月3日(水):平成6年の梅雨から夏の飛散花粉

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
6/1〜2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 4.9 6.6
6/3〜6/9 0.3 0.3 0.9 2.8 0.3 0.0 7.1 5.5 16.6
6/10〜6/16 0.0 0.3 0.3 0.6 0.0 0.3 0.9 5.6 8.0
6/17〜6/23 0.0 0.0 0.9 1.2 0.3 0.0 2.5 8.6 13.3
6/24〜6/30 0.6 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 10.5 11.7
7/1〜7/7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7/8〜7/14 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7/10〜7/16 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7/15〜7/21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7/22〜7/28 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7/29〜7/31 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
合計 1.2 0.6 2.1 5.2 0.6 0.3 12.0 35.1 56.7

7月になりましたが、梅雨は未だあけておりません。変わりやすい天気が続いています。本格的な夏になるまでは、カビ(真菌類)や室内塵(ダニなど)のアレルギーの起こりやすい天気が続きます。イネ科花粉をはじめとする花粉の飛散も少なくなり、花粉症は一時お休みです。落下法による観察は6月から1週間毎に行っていますので、今後も当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーのシーズン、つまり梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2024年07月03日-3 花粉情報

令和6年6月に観測された花粉数(個)

種別 花期 計測数
3〜 10~ 17〜 24~ 1〜2
スギ 2〜4月 1     2 1 4
ヒノキ科 ヒノキ 3〜4月 1 1       2
ビャクシン属(ハイネズ) 4〜5月            
カバノキ科 (ハンノキ属)ハンノキ

(カバノキ属)シラカンバ

(ハンノキ属)オオバヤシャ

(ハンノキ属)ミヤマハンノキ

(クマシデ属)イヌシデ

(クマシデ属)アカシデ

11〜4月

4〜5月

3〜4月

5〜7月

4〜5月

4〜5月

 

 

 

 

 

1

   

 

 

 

 

1

     

 

 

 

 

2

ブナ科

 

 

 

 

 

 

(コナラ属)コナラ

(コナラ属)クヌギ

(クリ属)クリ

(ブナ属)ブナ

(ブナ属)イヌブナ

(コナラ属)シラカシ

(コナラ属)アラカシ

(コナラ属)ミズナラ

4〜5月

4〜5月

6月

4〜5月

4〜5月

4〜5月

4〜5月

5〜6月

 

 

 

 

 

 

 

9

 

 

 

 

2

 

 

1

 

1

1

1

 

 

 

 

 

 

 

2

   

 

1

 

3

1

1

11

イネ科 (チジミザサ属)イネ

(ハルガヤ属)カモガヤ

(ガマ属)ガマ・ヒメガマ

(チガヤ属)チガヤ

4〜6月

4〜9月

6〜8月

5〜6月

 

1

 

2

 

 

 

1

1

1

    1

2

 

3

マツ科 (マツ属)アカマツ

(マツ属)クロマツ

(モミ属)トドマツ

(トウヒ属)トウヒ

(ツガ属)ツガ

(ツガ属)コメツガ

(カラマツ属)カラマツ

(マツ属)チョウセンゴヨウ

(ヒマラヤスギ属)ヒマラヤスギ

4〜5月

4〜5月

5〜6月

6月

2月

5〜6月

5月頃

5〜6月

11月

8

5

6

2

 

1

 

1

 

2

1

 

2

3

2

 

 

1

   

 

3

 

 

1

 

1

8

9

9

4

 

2

1

2

クルミ科(クルミ科) 5〜6月            
ヤマモモ科(ヤマモモ) 3〜4月            
ニレ科(ケヤキ・ハリケヤキ 4〜5月   1       1
イチョウ科(イチョウ 4~5月 1         1
マンサク科マンサク属(マンサク) 2〜3月            
ムクロジ科カエデ属(チドリノキ) 4〜5月     1 1   2
カヤツリグサ科(スゲ・ヒメカンスゲ) 4〜5月     1     2
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5月            
ヤナギ科ヤナギ属(オノエヤナギ) 3〜4月            
バラ科(ソメイヨシノ 3〜4月            
バラ科シモツケ属(シモツケ) 5〜8月     3     3
シソ科(ウツボグサ) 6〜8月         2 2
シソ科オドリコソウ属(ホトケノザ) 3〜6月            
シソ科オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ) 3〜5月         1 1
シソ科タツナミソウ属(タツナミソウ) 5〜6月            
エゴノキ科(エゴノキ) 5~6月 2   2     4
クワ科クワ属(ヤマグワ) 4〜5月   1       1
ミズキ科ミズキ属(ミズキ) 5〜6月 2         2
アオイ科シナノキ属(シナノキ) 6〜7月   1   2   3
ツツジ科ツツジ属(ツツジ) 4〜6月            
ツツジ科ツツジ属(サツキ) 5〜7月            
ヒユ科アカザ属(アカザ、シロザ) 9月            
ヒユ科ヒユ属(ホソアオゲイトウ) 7〜10月            
ガマ科ガマ属(ガマ) 6~8月            
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) 4〜5月       2   2
フサザクラ科フサザクラ属(フサザクラ) 3〜4月            
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) 6〜9月     1     1
イチイ科イチイ属(キャラボク) 3〜4月   2       2
コウヤマキ科コウヤマキ属(コウヤマキ) 3〜4月            
カツラ科カツラ属(カツラ) 3〜4月   1       1
タデ科ソバカヅラ属(イタドリ) 7〜10月            
クルミ科クルミ属(テウチクルミ) 4〜5月            
クルミ科クルミ属(オニグルミ) 5〜6月            
オオバコ科オオバコ属(ヘラオオバコ) 4〜9月     2 3   5
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4月            
マオウ科マオウ属(マオウ) 4〜5月            
キク科オナモミ属(オナモミ) 8〜10月       1   1
カツラ科カツラ属(カツラ) 3〜5月     1     1
モッコウ科ヒサカキ属(ヒサカキ) 3〜4月            
アカネ科越年草(ヤエムグラ) 4〜6月 2         2
クスノキ科クロモジ属(シロモジ)            
マキ科ナギ属(ナギ) 3〜6月 1 2 1     4
タデ科1年草(ミチヤナギ) 5〜10月       5   5
クルミ科サワグルミ属(サワグルミ) 5月            
キク科ヨモギ属(オトコヨモギ) 8〜11月     2 1   3
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) 4月            
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 春〜夏            
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) 4〜6月     1     1
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) 4〜5月            
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) 4〜8月            
モクレン科モクレン属(シデコブシ) 3〜4月            
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 4〜8月       1   1
バラ科サクラ属(フジザクラ) 3〜5月     1     1
ナギ(マキ科ナギ属) 3〜6月            
ムクロジ科(トチノキ属) 5〜6月            
ヤナギ科ヤマナラシ属(ドロノキ) 4〜6月   1       1
スイカズラ科タニウツギ属(タツウツギ) 5〜7月            
タデ科タデ属(ミゾソバ) 7〜10月            
キク科ヨモギ属(ヨモギ) 8〜10月            
キク科イズハハコ属(ヒメムカシヨモギ) 6〜8月         2 2
ウコギ科タラノキ属(メダラ) 8〜9月     1     1
ウコギ科タラノキ属(タラノキ) 8〜9月         2 2
アサ科エノキ属(エノキ) 4〜5月         3 3
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) 4月            
その他   18 18 18 28 13  
  54 26 43 38 23  

これらの結果をみても、当地の都市環境を見ますと、飛来する花粉は少ないように思われますが、上表にしましますように、多種多様な落下花粉が観測されます。とはいえ、個々には非常に少数で、スギ、ヒノキのように、重い花粉症になるとは、考えにくく、実際4月後半からは強い症状を訴えられた患者様は、ほとんどおられませんでした。


2024年07月03日-2 花粉情報

6月の測定結果

 

 

 

 

 

 

6/1〜2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 4.0 7.1
3〜9 0.3 0.3 0.3 2.8 0.9 7.1 0.0 5.5 0.0 0.0 0.0 5.5 16.6
10〜16 0.0 0.3 0.0 0.6 0.3 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 5.6 8.0
17〜23 0.0 0.0 0.3 1.2 0.9 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 8.6 13.3
24〜30 0.6 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.5 11.7
6月計 1.2 0.6 0.6 5.2 2.1 12.0 0.3 5.5 0.3 0.0 0.0 35.1 56.7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の6月は、ブナ科、マツ、エゴノキ科の花粉が多く飛散しました。しかし、いずれも少数でしたので、強い症状を訴えた患者様は極少数でした。土地では、今年6月は、48属の花粉が観測されました。当地は、思いの外多種多様な花粉が飛来することが、ここ3年の観測で判りました。


2024年07月03日-1 花粉情報

鼻アレルギー診療ガイドラインによると木本の花粉と草木の花粉の評価基準には違いがあり、木本の花粉の場合は、非常に多い(100.1〜個/cm2/日)、多い(50.1〜個/cm2/日)、やや多い(5.1〜50.0個/cm2/日)、少ない(0.1〜5.0個/cm2/日)ですが、草木の花粉では、多い(5.1〜個/cm2/日)、やや多い(1.1〜5.0個/cm2/日)、少ない(0.05〜1.0個/cm2/日)となっています。花粉発生源の発生数、発生源の高さ、発生後の飛散距離などが異なります。また、飛散数と吸入される数は、患者様の行動によっても異なりますのでこの飛散数と花粉症の方の症状の強さが一致するかというとそうでもありません。また、当地では検証していません。そこで、この情報は、吸入防止対策を実践する時の目安と考えていただくと良いと思いますが、草本花粉の観測値が公開された例は、ほとんどありません。

○落下法(ダーラム法)による測定値の基準(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

ランク 木本 草木
少ない 0.1〜5.0個/cm2/日 0.05〜1.0個/cm2/日
やや多い 5.1〜50.0個/cm2/日 1.1〜5.0個/cm2/日
多い 50.1〜個/cm2/日 5.1〜個/cm2/日
非常に多い 100.1〜個/cm2/日  

木本は植物そのものに高さがあり、風に乗るとかなり遠くまで飛散します。例えば、当地に飛来するスギ、ヒノキ花粉は丹沢、高尾などの山間部から飛来すると考えられていました。その後、日本気象協会の故鈴木 基雄気象予報士が人工衛星を用いて調査した結果では、赤城山周辺のスギ林から発生した花粉が、都下を横断して、多摩川に沿って飛来することを突き止めました。数キロ〜数10キロ飛散すると考える必要がありそうです。これに対して、草木は飛散しても数キロのようです。そのため、花粉症対策上、上記のような判定基準になるようです。


2024年07月02日-7 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9  
5週   1.5 0.9 1.5      2.1  

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。