日: 2024年7月5日

2024年07月05日-4 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2
2週 0.9 2.1 0.9 1.9
3週 0.9 4.9 1.5 4.3
4週 1.5 4.3 0.6 0.9
5週   1.5 0.9 1.5      2.1

毎年、風媒花植物より虫媒花植物が多くなるためか、7月になりますと落下花粉は大きく減少する傾向にあります。


2024年07月05日-3 花粉情報

7月、日々の天気(気象庁:東京)

月日 降雨量(mm) 平均気温 日照時間 天気概況
1日 12.5 26.3 0.1 雨一時曇り〜雨
2日 0.0 27.3 2.2 曇り一時雨
3日 0.0 27.7 7.2 曇り時々晴れのち曇り
4日 29.3 9.1 晴れ一時曇り

  6月24〜30日は、日照時間は19.5時間と短く、大雨が1日降り、毎日のように小雨が短時間でしたが降り続き、日差しのある時は、反対に夏の天気で、気温が高い日が続きました。そのため、結果として落下花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉が主に観測されると思われます。7月1〜2日は、これまでと変わらず雨が降り一時曇り空が続きました。このような天気では、落下花粉は少ない傾向があります。


2024年07月05日-2 花粉情報

昨年の7月5日には、佐橋 紀男先生(花粉観測の第一人者)から以下の情報をいただきました。

空中花花粉は5月に団地内草刈りがあったため、イネ科花粉が主で、他の花粉は大変すくなくなっています。

6月のイネ科花粉のみの週間捕集数を以下の2地点で比較してみました。

品川データ     富里データ

6月 5日~6月11日    3.1       33.2

6月12日~6月18日    0.3       15.9

6月19日~6月25日    1.2        6.1

合計 4.6       55.2

結果は捕集器設置周辺にイネ科植物が生えている空き地が点々と団地内にある富里市の方が合計では12倍も飛散数が多くなっています。  イネ科の花粉に反応する方は、お出かけの際にはご注意ください。


2024年07月05日-1 花粉情報

鼻アレルギー診療ガイドラインによると木本の花粉と草木の花粉の評価基準には違いがあります。

○落下法(ダーラム法)による測定値の基準(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

ランク 木本 草木
少ない 0.1〜5.0個/cm2/日 0.05〜1.0個/cm2/日
やや多い 5.1〜50.0個/cm2/日 1.1〜5.0個/cm2/日
多い 50.1〜個/cm2/日 5.1〜個/cm2/日
非常に多い 100.1〜個/cm2/日  

木本は植物そのものに高さがあり、風に乗るとかなり遠くまで飛散します。例えば、当地に飛来するスギ、ヒノキ花粉は丹沢、高尾などの山間部から飛来すると考えられていました。その後、日本気象協会の故鈴木 基雄気象予報士が人工衛星を用いて調査した結果では、赤城山周辺のスギ林から発生した花粉が、都下を横断して、多摩川に沿って飛来することを突き止めました。数キロ〜数10キロ飛散すると考える必要がありそうです。これに対して、草木は飛散しても数キロのようです。そのため、花粉症対策上、上記のような判定基準になるようです。