本日の当地の予報は、「多い30〜50個未満）」でした。落下法による当地の落下スギ飛花粉数は飛散が昨日から大幅に増加して、結局、26.2個/cm2（やや多い）でした。雨が降り続くとスギ、ヒノキの落下花粉が0.0個/cm2になります。

○3月28日（木）：東京都品川区の予報：日本気象協会

観測結果(個/cm2/日： 2024年)

未明から雨が降り続き、昼過ぎに雨が止みました。気温は昨日より高く、最高気温は午後2時〜3時の22.2℃が最高でしたが、大変暖かな日中でした。風は強い南風が吹き（5〜10m/s）ました。当地のスギ花粉は南風ですと少なくなる傾向が認められますが、スギ花粉は26.2個/cm2、ヒノキ花粉は16.7個/cm2でした。スギ、ヒノキはさほど飛散しませんでしたが、雨と気温の上昇で、様々な花粉がいっせいに観測されました。ハンノキ、オオバヤシャブシ がそれぞれ0.6個/cm2、イヌシデが0.9個/cm2、クヌギ0.6個/cm2、クリ0.9個/cm2、ヤマモモ1.2個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、ツツジ1.2個/cm2で、多彩な花粉が観測されました。不明の花粉は6.1個/cm2でした。

3月23日までの観測数を昨年と比較しますとヒノキ花粉とその他の花粉が大幅に少ないのが解ります。つまり、ヒノキ、ブナ、カバノキなどが少ないと言えます。天候の相違（発生源の気温が低い？）でしょうか？今後、検討したいと思います。

令和6年（3月23日まで）

令和5年（3月23日まで）

今シーズンのスギ花粉総飛散数は、環境省のスギ花芽調査結果から当地（東京）は前年比79％、最近10年の平均比119％と予測され、この予測値から当地の今シーズンの飛散数を算出すると

前年（6635.7個/cm2）比79％＝5424個/cm2

10年平均（3566、4個/cm2）比119％＝4244.0個/cm2

令和6年春の当地のスギ花粉飛散数予測値は4244.0〜5424.0個/cm2となります

1月1日から昨日（3月27日まで）の観測値は5040.4個/cm2でした。

昨日までの観測数は5040.4個/cm2ですから、

予測値の92.9〜118.8%飛散した計算になります。

スギ花粉はほとんど残っていない計算になりますが、今後予想を超えるスギ花粉が飛散する可能性もあります。さらに、ヒノキ花粉の飛散が増えますので、

まだまだ油断できません。

兼子　順男先生から25日までの観測データをいただきました。

保谷市東伏見：兼子耳鼻科医院屋上

スギ花粉の2〜3月の総計は6600個/cm2を超えています。ヒノキ花粉の飛散が開始（3月2日）したようです。飛散数は極く少数です。

雨で飛散花粉が少ない日々が続きましたが、昨日は未明から晴れ、」例年ならば、ヒノキ花粉の飛散が盛んになり、スギ花粉が徐々に減少する時期になります。しかし、ヒノキ花粉は僅か16.7個/cm2でした。

○ヒノキ花粉飛散状況

ヒノキ花粉は3月下旬から４月上旬に最盛期を迎えます。