観測結果(個/cm2/日： 2024年)

昨日から続いて未明から雨が降り続き、朝一時曇るも昼前まで降り続きました。気温は昨日よりも低く（最高気温は午後3時9.5℃）、風は昨日より強く（4〜5m/s）、ほぼ北寄りの風でした。そのため、スギ花粉は昨日より大幅に少なく（3.1個/cm2、ヒノキ花粉は0.3個/cm2、その他の花粉は観測されませんでした。保谷市でもヒノキが検出されています。

ヒノキと判断せざるを得ない花粉が飛散し始めています。

兼子　順男先生から4日までの観測データをいただきました。

保谷市東伏見：兼子耳鼻科屋上

ヒノキ花の飛散が開始したようです。

今シーズンのスギ花粉総飛散数は、環境省のスギ花芽調査結果から当地（東京）は前年比79％、最近10年の平均比119％と予測され、この予測値から当地の今シーズンの飛散数を算出すると

前年（6635.7個/cm2）比79％＝5424個/cm2

10年平均（3566、4個/cm2）比119％＝4244.0個/cm2

令和6年春の当地のスギ花粉飛散数予測値は4244.0〜5424.0個/cm2となります

1月1日から昨日（3月5日）までに観測されたスギ花粉飛散数は、1505.7個でした。

昨日までの観測数は1505.7個/cm2ですから、

予測値の27.8〜35.5%飛散しか飛散していない

ことになります。まだまだ、油断できません。

2月23日以来のまとまった雨になりました。私の経験では、当地で多くの落下花粉が観測されるには、スギ林が晴れて、気温が高い（最高気温15℃、または平均気温10℃以上）ことと都心まで花粉を運ぶ風が必要です。一方、10mmを超える雨が降るか、小雨でも数時間以上降り続くと落下花粉0.0個/cm2となる可能性があります。本日は昨日からの雨が止み、昼前には日差しがさしたりしています。「雨上がりは花粉が飛ぶ」と言われており、午後から夕方に花粉が飛散する可能性があります。午後からの外出時はご注意下さい。