日: 2023年7月30日

2023年7月30日-5 花粉情報

観測花粉数(個/cm2/週)

時期 6月1週 2週 3週 4週 7月1週 2週 3週 4週 5週

‘20 79.8 58.6 16.9 3.7 5.3 3.1 0.9 0.9 1.5
‘21 46.2 39.2 9.2 9.2 1.5 3.7 2.1 4.9 不詳
‘22 65.7 11.1 13.0 10.2 12.7 5.2 0.9 1.5 0.6
‘23 51.2 18.5 0.3 8.6 8.6 5.2 1.9 4.3 0.9

6月になると落下花粉観測数(飛散数)が徐々に減少し、7月はほとんど観測されなくなります。風媒花が中心の季節から虫媒花が中心の季節に変わったものと考えられます。


2023年7月30日-4 花粉情報

7月24日から7月30日の観測値です。

  7/24〜7/30 昨年7/25〜7/31
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 0.3 0.0
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 0.3 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 0.0 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0  
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0  
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0  
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0  
カヤツリグサ科(スゲ) 0.0  
エゴノキ科(エゴノキ) 0.0  
その他 0.0 0.6
0.9 0.6

7月下旬になると、落下花粉はほとんど観測されません。


2023年7月30日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気にも触れていきたいと思います。

病気を治療する時に、最も大切なことは、原因が明らかにできるか否かです。原因が明確であれば、的確に、かつ迅速に治療できます。しかし、原因が不明な場合は、確実でなくとも可能性の高い病気を想定した治療を試さざるを得ません。治癒する確率は当然のことながら低下します。鼻の病気も例外ではありません。花粉症やアレルギー性鼻炎の治療で最も大切なことは、アレルギーか否か、原因は花粉か室内塵か、つまり抗原は何か?原因となる花粉はどのくらい飛散しているのか、治療を妨げる病気を合併していないかなどを的確に判断して、これを十分考慮して治療することです。また、鼻の病気はこれまで、治りにくい病気が多く、手術をしないと治らず、しかも痛くて大変な手術と思われていました。しかし、近年、医学だけでなく、光学、薬学などが長足の進歩を遂げ、診断精度が上がり、手術以外の方法で治る可能性が高くなり、かつ手術は全身麻酔下に内視鏡を用いた手術が可能となりました。その結果、患者様の負担も非常に少なく、高い確率で治療できるようになりました。鼻の病気でお悩みの方は、あらためて耳鼻科医にご相談くださいますようお勧め致します。


2023年7月30日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(29日は13.3時間でしたので、29日までの日照時間の総計は144.5時間でした。)

昨年の7月16日から29日までの日照時間の総計は94.7時間でした。今年は29日まで日照期間が昨年の1.5倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。

今月16日から29日までの日照時間の総計が144.5時間となりました。平成10年以後では、平成22年の136.2時間を抜いて最長となりました。ちなみに平成23年春にはスギ花粉9625.1個/cm2が観測されました。過去の記録を、振り返りますと、これは平成17年の10985.5個/cm2に次いで多くの観測数でした。


2023年7月30日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。