日: 2023年7月24日

2023年7月24日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

鼻腔の周囲には4対の副鼻腔が存在します。副鼻腔の成立と機能については、これまで諸説があり、未だに結論が得られていません。呼吸の機能を上げる為(保温保湿作用、貯気作用、換気作用)、嗅覚機能を向上させるため(嗅覚の補助)、頭蓋構築上の関与(体躯の大型化への対応、頭蓋構築上の支柱間の空隙、頭蓋構造効率化への骨吸収、頭蓋の発育成長への調整、進化上の遺残腔)、随伴機能(頭蓋重量の軽減、大脳眼窩の保護隔離、音声の共鳴、衝撃緩和)等々です。哺乳類の鼻の主な作用は嗅覚ですが、霊長類以後では呼吸が主な作用となり、副鼻腔が存在する意義も大きく変化(退行進化)しています。人の副鼻腔は哺乳類の副鼻腔と比較すると形状が単純になり、かつ病気が起こり易くなっています。


2023年7月24日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(23日は12.6時間でしたので、23日までの日照時間の総計は68.5時間でした。)

昨年の7月16日から23日までの日照時間の総計は42.9時間でしたので、今年は昨年の1.6倍も日照時間がながいことになります。


2023年7月24日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。