日: 2023年7月12日

2023年7月12日- 3 花粉情報

○前年(7月後半および8月前半)の日照時間と翌年のスギ花粉飛散数

スギ(個) 7月下旬 8月上旬 7+8月(日照時間)
H24 1971.0 64.6 97.6 162.2
H25 6405.7 107.4 87.2 194.6
H26 1299.2 65.1 105.4 170.5
H27 2694.1 110.7 109.8 220.5
H28 3517.1 110.4 107.3 217.7
H29 2273.5 64.3 86.7 151
H30 4162.0 64.0 32.6 96.6
H31 4867.8 122.8 99.0 221.8
R2 2466.7 75.5 129.1 204.6
R3 3913.2 23.0 127.6 150.6
R4 3838.8 123.7 84.5 208.2
R5 6636.5   91.8 55.9  147.7

2023年7月12日- 2 花粉情報

スギ花粉を放出する雄花は、7月頃から形成され始め、8月には形成され11月頃には雄花の中の花粉が成熟します。形成される花粉の量は7月後半から8月前半の気象条件に左右されると指摘されています。とりわけ7月後半の日照時間の長短と翌年春のスギ、ヒノキ花粉の飛散数の間には相関が認められる。」との指摘があり、これまで当地でもこの相関は成立するような傾向が見られました。ところが、令和3年7月後半は日照時間が大変短く、8月前半が非常に長くなりました。それでも令和4年には多くのスギ花粉が飛散しましたので、「7月後半または8月前半の日照時間が長ければ、翌年春のスギ花粉の飛散数は多くなる」と言え、8月前半が猛暑である場合でも、花粉の形成は良くなると考えた方が良さそうな結果でした。また、今年(令和5年)は6636.5個/cm2のスギ花粉が観測されましたが昨年の7月下旬➕8月上旬の日照時間は147.7時間で150時間にも満たない日照時間でした。これらの予測の方法は、再検討を要する時期にきている可能性があると思われます。


2023年7月12日- 1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。