2023年7月10日-3 花粉情報
ウィキペデアによると線状降水帯そのものの発生頻度が増えているという統計解析は無いが、
「線状降水帯、特にバックビルディング型の降水形態の発生報告が増えている要因としてはいくつか挙げられるが、一つはアメダスや気象レーダーといった観測体制の充実によるものである。また統計解析ができるほどデータの分析手法が高度化したことも要因の一つである。線状降水帯自体は昔から発生している。実際に線状降水帯そのものの発生頻度が増えているという統計解析は無いが、仮に増えている場合は、地球温暖化による海面水温の上昇に伴う水蒸気の蒸発量の増加と気温上昇による飽和水蒸気量の増加(水蒸気フィードバッグ)が、線状降水帯の発生を助けている要因の一つと考えられる。また降水系の動きが遅く、停滞して災害をもたらすような現象が増加している場合も何らかの気候変化が影響していると考えられる。また1990年代から知られる地球の水蒸気輸送システムである「大気の川」と呼ばれる現象が温暖化によって強化され、線状降水帯に関係している可能性についても研究が始まっている。エアロゾルと呼ばれる大気汚染物質の微粒子の一つも関与が疑われている。」
2023年度中にJAXAとESAは、エアロゾル分布と雲の内部構造までを透視して把握できる気象科学衛星を打ち上げる予定のほか、2029年までにはひまわり10号が打ち上げられる予定であり、太陽からの荷電粒子や宇宙放射線を観測できるセンサーも搭載される予定であるため、雲の発生メカニズム解明により貢献が期待されている。