月: 2023年7月

2023年7月31日-3 花粉情報

本日は花粉は観測されませんでした。したがって今年の5月1日から7月31日までに観測された総飛散花粉数は、下表の総計に示した通りです。

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
7/31 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
総計 2.7 8.1 44.7 211.1 67.7 20.1 281.5 172.1 839.2

 

昨年と比較しますとニレ科を除いて今年はイネ科、ブナ科、カバノキ科、マツ型、皆より多く観測されました。

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
R4(5/9〜7/31) 2.7 1.5 28.6 147.6 9.0 30.1 225.8 122.4 567.7
R5(5/1〜7/31) 2.7 8.1 44.7 211.1 67.7 20.1 281.5 172.1 839.2

 


2023年7月31日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も記録的猛暑が続いています。そこで、16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致しています。

(30日は13.1時間でしたので、30日までの日照時間の総計は157.6時間でした。)

昨年の7月16日から30日までの日照時間の総計は103.6時間でした。これでも長い方ですが、今年は30日まで日照期間が昨年の1.5倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。

今月16日から30日までの日照時間の総計が157.6時間となりました。平成10年以後では、平成22年の136.2時間を抜いて、昨日最長となりました。本日はさらに記録がのびています。ちなみに平成23年春にはスギ花粉9625.1個/cm2が観測されました。過去の記録を、振り返りますと、これは平成17年の10985.5個/cm2に次いで多くの観測数でした。


2023年7月31日-1 花粉情報

7月も本日で終わりです。「夏は落下花粉数が少ない」と予測して、落下法による観察は1週間毎に行い、観測結果は週1回報告いたしました。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年7月30日-5 花粉情報

観測花粉数(個/cm2/週)

時期 6月1週 2週 3週 4週 7月1週 2週 3週 4週 5週

‘20 79.8 58.6 16.9 3.7 5.3 3.1 0.9 0.9 1.5
‘21 46.2 39.2 9.2 9.2 1.5 3.7 2.1 4.9 不詳
‘22 65.7 11.1 13.0 10.2 12.7 5.2 0.9 1.5 0.6
‘23 51.2 18.5 0.3 8.6 8.6 5.2 1.9 4.3 0.9

6月になると落下花粉観測数(飛散数)が徐々に減少し、7月はほとんど観測されなくなります。風媒花が中心の季節から虫媒花が中心の季節に変わったものと考えられます。


2023年7月30日-4 花粉情報

7月24日から7月30日の観測値です。

  7/24〜7/30 昨年7/25〜7/31
スギ 0.3 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 0.3 0.0
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 0.3 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 0.0 0.0
ニレ科(ケヤキ) 0.0 0.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0  
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0  
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0  
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0  
カヤツリグサ科(スゲ) 0.0  
エゴノキ科(エゴノキ) 0.0  
その他 0.0 0.6
0.9 0.6

7月下旬になると、落下花粉はほとんど観測されません。


2023年7月30日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気にも触れていきたいと思います。

病気を治療する時に、最も大切なことは、原因が明らかにできるか否かです。原因が明確であれば、的確に、かつ迅速に治療できます。しかし、原因が不明な場合は、確実でなくとも可能性の高い病気を想定した治療を試さざるを得ません。治癒する確率は当然のことながら低下します。鼻の病気も例外ではありません。花粉症やアレルギー性鼻炎の治療で最も大切なことは、アレルギーか否か、原因は花粉か室内塵か、つまり抗原は何か?原因となる花粉はどのくらい飛散しているのか、治療を妨げる病気を合併していないかなどを的確に判断して、これを十分考慮して治療することです。また、鼻の病気はこれまで、治りにくい病気が多く、手術をしないと治らず、しかも痛くて大変な手術と思われていました。しかし、近年、医学だけでなく、光学、薬学などが長足の進歩を遂げ、診断精度が上がり、手術以外の方法で治る可能性が高くなり、かつ手術は全身麻酔下に内視鏡を用いた手術が可能となりました。その結果、患者様の負担も非常に少なく、高い確率で治療できるようになりました。鼻の病気でお悩みの方は、あらためて耳鼻科医にご相談くださいますようお勧め致します。


2023年7月30日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(29日は13.3時間でしたので、29日までの日照時間の総計は144.5時間でした。)

昨年の7月16日から29日までの日照時間の総計は94.7時間でした。今年は29日まで日照期間が昨年の1.5倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。

今月16日から29日までの日照時間の総計が144.5時間となりました。平成10年以後では、平成22年の136.2時間を抜いて最長となりました。ちなみに平成23年春にはスギ花粉9625.1個/cm2が観測されました。過去の記録を、振り返りますと、これは平成17年の10985.5個/cm2に次いで多くの観測数でした。


2023年7月30日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月29日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

篩骨洞(篩骨蜂巣)は、眼(眼窩)の内側、鼻腔の上外側にあります。顔面を前とすると前頭洞より後で下、蝶形洞より前、上顎洞より上で内側にあります。名前の通り、他の副鼻腔とは発生が異なります。篩骨と呼ばれる骨の内部にある腔の一つ、篩骨の外側部は薄い骨板で複雑に仕切られていて、迷路となっています。その内部の空洞を篩骨洞と呼びます。前、後、中の3部屋に分かれ、前部と中部は中鼻道へ、後部は上鼻道へ開口し、鼻腔と交通しています。他の副鼻腔と異なり交通路が複数あって、構造が複雑なことが影響して、副鼻腔炎が起こりやすく、起こると治りにくく、慢性化する特徴があります。

両頬の内側には上顎洞と言う空洞があります。上顎洞と鼻腔の交通路である自然孔は比較的大きいのですが、立位の時に最上部に位置しますので上顎洞内の膿や分泌物が排出しにくい構造をしています。また、上顎の歯(主に大臼歯)の根(歯根)が洞内に突出している方が多く、歯の病気例えば虫歯から副鼻腔炎を起こすことが少なくありません。つまり、慢性化しやすいと言えます。また、呼吸は両側の鼻腔で行いますので、起炎菌は両側から吸入されるので副鼻腔炎は通常は両側に起こりやすいのですが、歯が原因の場合(歯性上顎洞炎)は、主として片側に起こります。片側だけ濃い鼻汁が出る、あるいは上顎や頬が痛む時があれば、耳鼻科医にご相談ください。


2023年7月29日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(28日は12.4時間でしたので、28日までの日照時間の総計は131.2時間でした。)

昨年の7月16日から28日までの日照時間の総計は74.7時間でした。今年は27日まで日照期間が昨年の1.6倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。


2023年7月29日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月28日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

副鼻腔の存在意義は諸説あり、未だ決定的な意義は解明されていません。副鼻腔は自然孔と呼ばれる管状の出入り口が一つの閉鎖死腔(風船様)です。哺乳動物では副鼻腔にも嗅覚細胞が存在する為、嗅覚の効率を上げるのに存在するという考えもあります。また、人の脳は脊椎動物の中で最も重く、しかも鼻の上に存在しますので、頭蓋を軽くするために存在すると考えた人もいます。また、牛などの副鼻腔は頭頂洞と呼んで、頭全体及び角にまで及ぶ副鼻腔もあり、牛は頭をぶつけ合って戦うので脳を守るために存在すると考えた人もいます。人の副鼻腔は脊椎動物と比較しますと退化していますが、人は秀れた視覚を持つので、副鼻腔の機能と存在が低下(退化)したと考えられています。副鼻腔の内側壁も呼吸上皮と同じ繊毛上皮で覆われています。腔内の粘液や異物は繊毛の機能によって自然孔から排出されます。感染やアレルギーでこの機能が低下する、あるいは失われると副鼻腔炎、アレルギー性副鼻腔炎を起こします。感染を起こせば、粘膜が肥厚して自然孔が狭くなり粘液や膿汁の排泄ができなくなり副鼻腔炎を起こします。副鼻腔は眼や脳に隣接するので、副鼻腔の炎症が眼や脳に及ぶことがあります。また、副鼻腔から排出された膿(後鼻漏)が喉頭や気管に及ぶこともあり、気管の炎症の原因となる(副鼻腔気管支症候群)ことがあります。

副鼻腔は、4対それぞれ形状や鼻腔との連絡通路(自然孔)の位置や角度が違います。眉間奥にある前頭洞は出入り口(自然孔)が空洞の最下端にあり、構造上膿や分泌液が溜まりにくい構造になっています。しかし、この自然孔は鼻前頭管と呼ばれ経路が長く、開口部も狭いため、通過障害を起こしやすい傾向もあり、嚢胞などが起こりやすい空洞でもあります。前頭洞に病変が生じると眼球突出(外下方への突出)など、眼への影響も起こり得ます。また、後壁は脳と接しています。脊椎動物例えば牛などではこの前頭洞の後方にも副鼻腔炎があり(後頭洞)、頭を軽くするため、また頭を突き合わせて戦う時に、脳を守る役を果たしていると考えられてもいます。炎症が起こると強い頭痛や脳の障害を起こしたりもします。副鼻腔は他に上顎洞、篩骨洞、蝶形洞があります。順にご説明します。


2023年7月28日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(27日は11.0時間でしたので、27日までの日照時間の総計は118.8時間でした。)

昨年の7月16日から27日までの日照時間の総計は74.7時間でした。今年は27日まで日照期間が昨年の1.6倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。


2023年7月28日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月27日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

鼻はどのようにして役割(機能)を果たしているのでしょうか。鼻中隔、鼻甲介など鼻腔の内面は呼吸上皮と呼ばれる粘膜で覆われています。表面には無数の繊毛と呼ばれる毛が生えていて、その上に絶えず粘液があり、繊毛が一定のリズムで一定の方向に波打つのに従って粘液が流れています。これを鼻粘膜粘液繊毛輸送機能と呼びます。この機能によって吸気に湿気を与え(加湿)、温め(加温)、浄化(除塵)することで、呼吸器のコンディションを保つ役割を担います。さらには、味覚にも影響します。粘膜の下(固有層)には豊富な鼻腺の分布がみられ、杯細胞や腺細胞と呼ばれる細胞からは粘液が絶え間なく産生され、粘液の層を形成します。この粘液の層(粘液層)に捕らえられた物質は粘液とともに口腔、咽頭に流れていきます。その際に味を感じます。鼻の粘液が喉に流れるスピードは健康な時と、病気の時では異なります。鼻には除塵機能があることは、すでに述べました。では、空気中のどの位の大きさのものをこの機能で取り除くことができるのでしょうか?実は大きさによって異なります。また、吸気とともに吸入された粒子は、鼻や喉のどこに沈着するでしょうか?沈着する場所は粒子の大きさによって違いがあって、大きな粒子、例えばスギ花粉(20〜40μ)、やヒノキ花粉(20μ)は少なからず鼻の粘膜に沈着します。室内塵中のダニの糞は20μ以下、粉砕されるとさらに小さくなります。多くが気管、気管支まで届きます。そのため、アレルギー性の鼻炎の原因は花粉が多く、気管支喘息の原因の多くは室内塵であることになります。


2023年7月27日-2 花粉情報

:7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(26日は13.0時間でしたので、26日までの日照時間の総計は107.8時間でした。)

昨年の7月16日から26日までの日照時間の総計は64.0時間でした。今年は26日まで日照期間が昨年の1.7倍長い結果でした。日照時間がながいのみならず、記録的猛暑が続いています。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。


2023年7月27日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月26日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

鼻腔の内面は呼吸上皮と呼ばれる粘膜で覆われています。表面には無数の繊毛と呼ばれる毛が生えていて、その上に粘液があり、繊毛が一定のリズムで一定の方向に波打つのに従って粘液が流れています。これを鼻粘膜粘液繊毛輸送機能と呼びます。この機能によって吸気に湿気を与え(加湿)、温め(加温)、浄化(除塵)することで、呼吸器のコンディションを保つ役割を担います。感染や外傷のみならず寒暖差や空気の乾燥、冷気によってもこの鼻の粘膜機能は低下、損傷します。エアコンによる過剰な冷気や乾燥は要注意です。エアコンは適正にご使用ください。

真夏は多くの方が海やプールで泳ぐ機会が増えていると思います。暑い日が続き、海の事故にニュースが続いています。水の影響はいわゆる事故だけではありません。プールの水は鼻や眼の粘膜に影響します。水の消毒が不十分ならば感染性鼻炎が、消毒剤が過剰になると消毒剤そのものによる薬剤性鼻炎が起こる可能性があります。泳ぐときは、適正に管理されたプールや海水浴場を選んで下さい。


2023年7月26日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(25日は13.2時間でしたので、25日までの日照時間の総計は94.8時間でした。)

昨年の7月16日から25日までの日照時間の総計は63.4時間)でした。今年は25日まで日照期間が昨年の1.5倍長い結果でした。


2023年7月26日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月25日-3 花粉情報

鼻腔の外壁には鼻甲介と呼ばれる襞があり、これらは嗅覚や呼吸の効率の向上に役立つと考えられています。しかし、嗅部(ニオイを感じ取る部分)附近の気道(上鼻道)は大変狭く、わずかな形態異常や粘膜の腫れ(肥厚)でも、空気の通りが悪くなり、ニオイの素(嗅素)がニオイを感じる部分に届かなくなると匂いがしなくなることがあります。原因としては鼻炎、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻腔形態異常などが原因となる主な病気です。また、外傷、腫瘍、脳血管障害などによって脳や神経が障害された場合にも匂いがしなくなることがあります。

鼻前庭湿疹、鼻癤、乾燥性前鼻炎などは鼻前庭と呼ばれる鼻の前の部分(顔面に近い)の疾患です。鼻前庭の皮膚が乾燥して皮膚に亀裂や炎症が起こり、痂皮(かさぶた)や出血が繰り返されます。ここに感染を起こすと鼻癤(いわゆるオデキ)となり、痛みが出ます。冬の乾燥した環境や夏のクーラーによる乾燥などが悪化因子となりますので注意が必要です。鼻前庭湿疹、鼻癤、乾燥性前鼻炎などは鼻前庭と呼ばれる鼻の前の部分(顔面に近い)の疾患です。鼻前庭の皮膚が乾燥して皮膚に亀裂や炎症が起こり、痂皮(かさぶた)や出血が繰り返されます。ここに感染を起こすと鼻癤(いわゆるオデキ)となり、痛みが出ます。冬の乾燥した環境や夏のクーラーによる乾燥などが悪化因子となりますので注意が必要です。


2023年7月25日-2 花粉情報

:7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(23日は12.6時間でしたので、23日までの日照時間の総計は68.5時間でした。)

昨年の7月16日から23日までの日照時間の総計は42.9時間)でしたので、今年は昨年の1.6倍も日照時間がながいことになります。


2023年7月25日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月24日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

鼻腔の周囲には4対の副鼻腔が存在します。副鼻腔の成立と機能については、これまで諸説があり、未だに結論が得られていません。呼吸の機能を上げる為(保温保湿作用、貯気作用、換気作用)、嗅覚機能を向上させるため(嗅覚の補助)、頭蓋構築上の関与(体躯の大型化への対応、頭蓋構築上の支柱間の空隙、頭蓋構造効率化への骨吸収、頭蓋の発育成長への調整、進化上の遺残腔)、随伴機能(頭蓋重量の軽減、大脳眼窩の保護隔離、音声の共鳴、衝撃緩和)等々です。哺乳類の鼻の主な作用は嗅覚ですが、霊長類以後では呼吸が主な作用となり、副鼻腔が存在する意義も大きく変化(退行進化)しています。人の副鼻腔は哺乳類の副鼻腔と比較すると形状が単純になり、かつ病気が起こり易くなっています。


2023年7月24日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(23日は12.6時間でしたので、23日までの日照時間の総計は68.5時間でした。)

昨年の7月16日から23日までの日照時間の総計は42.9時間でしたので、今年は昨年の1.6倍も日照時間がながいことになります。


2023年7月24日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。


2023年7月23日-5 花粉情報

観測花粉数(個/cm2/週)

時期 6月1週 2週 3週 4週 7月1週 2週 3週 4週

‘20 79.8 58.6 16.9 3.7 5.3 3.1 0.9 1.5
‘21 46.2 39.2 9.2 9.2 1.5 3.7 2.1 4.9
‘22 65.7 11.1 13.0 10.2 12.7 5.2 0.9 1.5
‘23 51.2 18.5 0.3 8.6 8.6 5.2 1.9 4.3

‘毎年、7月になると総観測花粉数は一桁まで少なくなりました。今年も同じ傾向が認められました。今週のその他の花粉の大半(3.4個/cm2)は、エゴノキと思われる花粉でした。

エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属):落葉広葉樹で花期は5〜6月、庭木などとして栽培されることがる。近隣にある可能性が高いと思われます。ウィキぺディアに花粉症の記載はない。

ケヤキ(ニレ科ケヤキ属):庭木、街路樹、公園等に見る。風媒花で花期は4〜5月。1979年、清水 章治が花粉アレルギー(石崎 逹編:171〜174)に報告。


2023年7月23日-4 花粉情報

7月17日から7月23日の観測値です。

  7/17〜7/23 昨年7/18〜7/24
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.3 0.0
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ) 0.0 0.0
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 0.0 0.0
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 0.0 0.0
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 0.0 0.3
ニレ科(ケヤキ) 3.1 0.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0  
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0  
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0  
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0  
カヤツリグサ科(スゲ) 0.0  
エゴノキ科(エゴノキ) 0.3  
その他 0.6 1.2
4.3 1.5

総観測花粉数が6月以後徐々に減少する傾向は毎年変わりません。


2023年7月23日-3 花粉情報

真夏の気候となって花粉の飛散はオフシーズンとなりました。そこで、暫く花粉症以外の鼻の病気に触れていきたいと思います。

鼻腔の外壁には鼻甲介と呼ばれる襞があり、これらは嗅覚や呼吸の効率の向上に役立つと考えられています。しかし、嗅部附近の気道(上鼻道)は大変狭く、わずかな形態異常や粘膜の腫れ(肥厚)でも、空気の通りが悪くなり、匂いがしなくなることがあります。原因としては鼻炎、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻腔形態異常などが原因となる主な病気です。また、外傷、腫瘍、脳血管障害などによって脳や神経が障害された場合にも匂いがしなくなることがあります。


2023年7月23日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も本日は猛暑でした。16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

(22日は5.8時間でしたので、22日までの日照時間の総計は55.9時間でした。)

昨年の7月16日から22日までの日照時間の総計は27.6時間)でしたので、今年は昨年の2.0倍も日照時間がながいことになります。


2023年7月23日-1 花粉情報

7月夏本番の季節になりました。夏は落下花粉数が少ないので、落下法による観察は1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。