東京都内の花粉情報

2023年8月30日-2 花粉情報

明日で8月も最後、明後日から秋(社会通念・気象学では9・10・11月、二十四節気に基づく節切りでは立秋から立冬の前日まで、旧暦(太陰暦)による月切りでは七月・八月・九月:Wikipedia)です。

東京都内の夏から秋の飛散花粉の観測情報が得られるのは、現在は東京都福祉保健局の花粉情報(東京アレルギー情報nabi)のみです。そこで、公表されているデータから都心(千代田)のデータをまとめてみますと

○夏から秋の花粉(5月1週から11月最終週まで:千代田)

年度 スギ ヒノキ イネ ブタクサ ヨモギ カナムグラ
R4 10.9 3.9 56.4 37.9 3.4 19.9
R3 17.6 9.3 23.3 19.2 1.8 17.7
R2 5.7 2.7 45.3 14.8 4.9 14.5
H31 11.8 24.0 50.3 25.9 8.0 10.0
H30 16.3 23.7 44.2 14.7 3.0 11.0
H29 18.4 11.2 49.2 8.2 8.3 18.7
H28 13.5 2.4 79.7 7.2 4.5 13.3
H27 16.8 4.2 46.1 18.6 4.5 19.3

(東京都福祉保健局:東京アレルギー情報nabiから)

以上となります。約7ケ月でこの飛散数ですから、決して多いとは言えません。仮に花粉症が発生するとしても局地的または散発的と考えた方が良いと思われます。


2023年8月30日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月29日-2 花粉情報

昨年9月の観測花粉数は以下の通りです。

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他 総計
8/29〜9/4 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.6 0.9 2.1
9/5〜9/11 0.0 0.0 0.0 10.8 0.0 0.6 3.1 14.5
9/12〜9/18 0.0 0.0 1.5 10.2 2.5 1.2 6.2 21.6
9/19〜9/25 0.0 0.0 2.1 2.5 1.7 0.6 13.8 20.7
9/26〜10/2 0.0 0.0 4.6 2.2 1.9 4.9 26.5 40.1
0.0 0.0 8.5 26.0 6.1 8.9 50.5 99.0

前半はブタクサ属(キク科)、後半はイネ科が目立ちましたが、少数であることは明らかでした。


2023年8月29日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月28日-2 花粉情報

残すところ4日で9月です。9月は秋の花粉症シーズンと呼ばれています。原因となる花粉の多くが草本の花粉なので、秋の花粉シーズンはグラスシーズンとも呼ばれます。原因となる可能性のある花粉は、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)など多彩ですが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲でしか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。当地では、住民の皆さんがこれらの草木を排除する運動が起こり、最近は患者さんも減る傾向にあります。続く10月は、室内塵アレルギーにシーズンです。多くの場合、衣替えを契機に発症します。衣替えは抗原を吸い込まないように十分注意して実施して下さい。


2023年8月28日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月27日-4 花粉情報

今週、観測された落下花粉総数は、以下の通りです。

種別 観測期間
8/21〜8/27 昨年(8/23〜8/29)
スギ 0.0 0.3
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.0
ブタクサ属 0.0 0.3
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.0
マツ 0.0 0.0
その他 0.0 0.6
合計 0.0 1.2

その他には、判別不能を含めています。今週は、花粉は観測されませんでした。0.0個/cm2・週は、今年はじめてです。昨年、一昨年も0.0個/cm2・週は、記録されていません。大変珍しい記録です。


2023年8月27日-3 花粉情報

観測総数は過去4年間ほぼ同じ傾向、つまり7〜8月は落下花粉が少ない時期といえます。

観測総数(個/cm2/週)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
2023 1.8 4.3 0.9 2.1 0.6 0.6 0.0

2023年8月27日-2 花粉情報

残すところ4日で9月です。9月は秋の花粉症シーズンと呼ばれています。原因となる花粉の多くが草本の花粉なので、秋の花粉シーズンはグラスシーズンとも呼ばれます。原因となる可能性のある花粉は、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)など多彩ですが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲でしか飛散せず、多くの場合近燐のみで発症します。次いで、10月は、室内塵アレルギーにシーズンです。多くの場合、衣替えを契機に発症します。


2023年8月27日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月26日-3 花粉情報

観測総数は過去4年間ほぼ同じ傾向、つまり7〜8月は落下花粉が少ない時期といえます。

観測総数(個/cm2/週)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
2023 1.8 4.3 0.9 2.1 0.6 0.6  

2023年8月26日-2 花粉情報

花粉症は原因が花粉ですから原因となる花粉の飛散する時期に一致して症状が出ます。また、飛散する花粉の量(鼻に吸入される花粉数)に応じた強さの症状が出ます。症状の種類はアレルギー性鼻炎と同じですが、「鼻づまり」や「眼のかゆみ」の訴えがアレルギー性鼻炎より多い傾向があります。花粉症単独の方はむしろ少なく、花粉あるいは別の何らか抗原によるアレルギーを併発している方が大半です。ですから「春に症状が出るからスギ花粉症」と自己判断する、あるいは「苦しくないから」と放置することなく、医療担当者に相談していただきたいと思います。また医療担当者は見落とさないようにしていただきたいと思います。


2023年8月26日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月25日-2 花粉情報

今年は残暑が厳しく、鼻のコンディションを悪化させる要因は少なく、多くの方が現在は症状が軽症で済んでいると思います。当地の過去のデータによりますと、当地では9月は主に秋の花粉症が発症し、10月の声を聞くと室内塵アレルギー(ダニ)の方々の症状が悪化します。夏の暑い日に、アレルギー症状が出る場合、その多くは外気と室内の温度や湿度差が刺激となって起こっています。エアコンの使い方に注意して下さい。室内の温度と湿度はこまめに調整して下さい。 もし、何らかの症状が発現した場合、「いわゆる風邪」と決めつけずに、症状や咳の出方、鼻水の性状(透明や濁っているか)をチェックして下さい。健康で鼻が正常の方は、色のついた鼻汁が出る可能性は限りなく少ないとご理解下さい。


2023年8月25日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月24日-3 花粉情報

9〜10月の観測総数(個/cm2/週)は過去3年ほぼ同じ傾向が認められました。春と比較しますと秋は落下花粉が少ないことが解ります。

時期 8/30〜 9/6〜 9/13〜 9/20〜 9/27〜
観測数 2020 6.1 6.8 14.6 36.6 13.2
2021 12.0 19.1 26.1 27.1 18.7
2022 2.1 14.5 21.6 20.7 9.0

 

時期 10/4〜 10/11〜 10/18〜 10/25〜
観測数 2020 6.8 4.6 3.6 3.6
2021 3.4 5.4 3.0 3.0
2022 6.8 4.3 6.2 6.2

当地における秋の花粉シーズンは、9月です。10月に入ったら室内塵(ダニ等)アレルギーを考える必要があります。


2023年8月24日-2 花粉情報

花粉症は原因が花粉ですから原因となる花粉の飛散する時期に一致して症状が出ます。また、飛散する花粉の量(鼻に吸入される花粉数)に応じた強さの症状が出ます。症状の種類はアレルギー性鼻炎と同じですが、「鼻づまり」や「眼のかゆみ」の訴えがアレルギー性鼻炎より多い傾向があります。花粉症単独の方はむしろ少なく、花粉あるいは別の何らか抗原によるアレルギーを併発している方が大半です。ですから「春に症状が出るからスギ花粉症」と自己判断する、あるいは「苦しくないから」と放置することなく、医療担当者に相談していただきたいと思います。一方、花粉症の原因となる花粉は数多く、「春はスギ、秋はブタクサ」とは限りません。症状発現の時期だけ聴取して、発症抗原を特定することはできません。ですから医療担当者は疾患を見落とさないようにご注意いただきたいと思います。


2023年8月24日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月23日-3 花粉情報

:8月20日に佐橋 紀男先生から、以下の情報をいただきました。

「自宅近隣のスギ並木(いずれも市道や農家の作業道路)の雄花観察してきました。今春に雄花を付けなかった枝に新枝が伸びて、中には添付写真のように小枝先端の針葉の間に雄花(大きさ1~2mm)が肉眼ではっきり確認できました。現在良く付いた木でも全体の半分以下の着花率です。まだこれから雄花が  発生する新枝もあり、来月後半までにはかなり雄花が着生するものと思います。とのことです。

今夏は、記録的猛暑、少雨でしたので、来春の飛散予測は、極めて難しいと思われますので、こうした情報は、大変役立ちます。

 


2023年8月23日-2 花粉情報

昨日、「患者の皆さんに詳しく訴えをお聞きしないと、アレルギー性の病気は見落とす可能性があります」と申し上げました。それでは、アレルギー性鼻炎や花粉症の方はどのような訴えを持っているのでしょうか?実は、アレルギー性鼻炎では、鼻の症状は、「はなみず」「くしゃみ」「鼻づまり」「後鼻漏」「鼻が痒い」「匂いが鈍い」「濃い鼻がでる」「鼻血が出る」「鼻が乾く」などです。頻度の高い順に並べましたが、すなわち鼻のあらゆる症状が現れます。このほかにも、眼は「眼が痒い」「涙が出る」、さらに喉は「痰が出る」「喉が乾く」「喉が痒い」「咳が出やすい」「喉がぜいぜいする」「喉が痛い」などがあり、全身症状として、「頭が痛い」「頭が重い」「いつも体がだるい」、他に「風邪を繰り返す」「熱が下がらない」など、非常に多彩です。これらの症状を一つしか訴えない方、いくつも訴える方、様々な方がおられます。 医師はこれらの話を注意深く、お聞きして視診初見も参考に判断しなければなりません。


2023年8月23日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月22日-3 花粉情報

この時期は例年花粉の飛散はほとんどありません。

観測総数は過去3年間とほぼ同じ傾向が認められ、7〜8月は落下花粉が少ない時期です。

観測総数(個/cm2/週)

時期 7/12〜 7/19〜 7/26〜 8/2〜 8/9〜 8/16〜 8/23〜
観測数 2020 0.9 1.5 2.1 2.4 0.6 3.1 1.5
2021 2.1 4.9 4.3 0.9 0.6 1.2 2.8
2022 0.9 1.5 0.6 1.5 1.8 1.8 1.2
2023 1.8 4.3 0.9 2.1 0.6 0.6  

2023年8月22日-2 花粉情報

患者の皆さんは、どのような苦痛に悩んでいるかについてですが、「最も辛い訴え、困っている症状、治したいと思う症状」のことを主訴と言います。アレルギー性鼻炎と花粉症では、この主訴が若干異なります。しかも、来院される時期は、好発期とは限りません。既に症状が消失しているケースも少なくありません。そのような場合には、医師は患者さんに記憶を遡って辿っていただく必要があります。その際、要領よく、問診しなければなりません。アレルギー性鼻炎に特徴的な症状は「反復するくしゃみ」ですが、患者の皆さんの主訴は、「はなみず」が7割、「鼻づまり」が5割、「くしゃみ」は2割に過ぎません。しかも、これらの症状以外の方が2割にも上ります。スギ花粉症の方はさらに異なります、「はなみず」は5割、「鼻づまり」も5割、「くしゃみ」はやはり僅か2割、その他が3割もおられます。アレルギー性鼻炎と花粉症の患者の皆さんが最もお困りな症状は、多彩です。それゆえ患者さんの訴えは注意深く聞く必要があります。


2023年8月22日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月21日-3 花粉情報

それでは、当地の秋の花粉の飛散開始はいつ頃になるか?ですが。昨年は、ブタクサ。ヨモギ族、カナムグラともに9月第2週に飛散開始となりました。秋に花粉症の起こる方は9月になると注意が必要と考えられます。


2023年8月21日-2 花粉情報

秋の花粉症をきたす最後の候補はカナムグラです。カナムグラはアサ科カラハナゾウ属の一年草。日本では北海道から九州までの広い範囲に分布します。原野や道端、荒れ地などの日当たりの良い場所に自生します。花期は晩夏から秋にかけて(8〜10月)です(Wikipedia)。 現在は、当地の周辺は隅々まで整備され、荒れ地などは見当たらず、道端に雑草が生えているところを見ることもほとんどありません。以前のように花粉症患者の皆さんが多数来院されることも少なくなりました。それだけに、もし今週月曜日からお示ししたような花粉症が皆様に身に起こりますと発見が難しい面もあります。外出先などで突然症状が出るようなことがありましたら、専門医にご相談下さい。


2023年8月21日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月20日-3 花粉情報

今週、観測された落下花粉総数は、以下の通りです。

種別 観測期間
8/14〜8/20 昨年8/15〜8/21
スギ 0.0 0.0
ヒノキ 0.0 0.0
イネ科(カモガヤ、イネ他) 0.0 0.3
ブタクサ属 0.0 0.0
ヨモギ属 0.0 0.0
カナムグラ 0.0 0.3
マツ 0.0 0.0
その他 0.6 1.2
合計 0.6 1.8

その他は、判別不能0.6個/cm2でした。


2023年8月20日-2 花粉情報

東京都福祉保健局の花粉情報(東京都アレルギー情報navi.)によるとイネ科花粉は、都内の一部地域では飛散しているようです。2回目のピークに向かうと思われます。さて、ブタクサはキク科ブタクサ属の一年草。北アメリカ原産。日本では明治初期に渡来した帰化植物です(Wikipediaより)。雌雄同株の風媒花で、日本では道端や河原などに広く分布し、以前はスギ、ヒノキに次いで花粉症患者数が多く認められました。当地では最近、道端の除草が進み、ブタクサはほとんど見かけることはなくなりました。無症状の抗体保有者つまり発症の可能性はありますが、症状のない方が多く見られるという状況にあります。同族のオオブタクサも少数ながら観測され、ブタクサ同様に花粉症の原因となります。日本ではキク科にはブタクサ以外にも花粉症を起こす植物が多く見られます。ヨモギ(ヨモギ属)、ニガヨモギ(ヨモギ属)、ブタクサモドキ(ブタクサ属)、オオブタクサ(ブタクサ属)、フランスギク(キク属)、タンポポ(タンポポ属)、アキノキリンソウ(アキノキリンソウ属)、オナモミ(オナモミ属)などです。ブタクサ同様に花粉症の原因となります。しかし、どれも木のように高くなりませんので、遠くまで花粉が飛散しません。近づかなければ、強い症状が出ることはありません。


2023年8月20日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。


2023年8月19日-3 花粉情報

夏から秋の花粉(5月1週から11月最終週まで:千代田)

年度 スギ ヒノキ イネ ブタクサ ヨモギ カナムグラ
R4 39.4 3.9 56.4 37.9 3.4 19.9
R3 17.6 9.3 23.3 19.2 1.8 17.7
R2 5.7 2.7 45.3 14.8 4.9 14.5
H31 11.8 24.0 50.3 25.9 8.0 10.0
H30 16.3 23.7 44.2 14.7 3.0 11.0
H29 18.4 11.2 49.2 8.2 8.3 18.7
H28 13.5 2.4 79.7 7.2 4.5 13.3
H27 16.8 4.2 46.1 18.6 4.5 19.3

(東京都福祉保健局:東京アレルギー情報nabiから)

以上となります。約7ケ月でこの飛散数ですから、決して多いとは言えません。仮に花粉症が発生するとしても局地的または散発的と考えた方が良いと思われます。 また、当地と、かなり近い飛散状況に見えます。