東京都内の花粉情報

2024年10月27日-1 花粉情報

23日に佐橋 紀男先生から富里のデータ(花粉観測)をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2) 富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.5 0.0 0.2 3.1 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 0.0
4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 1.2 0.0
5 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3
6 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 12.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 1.4 0.0 0.0 1.5 0.6
11 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.8 0.0
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.3
16 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
19 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.6
20 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

当地と同様に、富里市も花粉の飛散は非常に少ないようです。関東は、ほぼ非飛散期に入ったと思われます。


2024年10月26日-6 花粉情報

10月最後の週末です。冬の乾燥対策はできていますか?11〜12月は花粉の飛散はほとんど見られません。気温、湿度がダニの繁殖に適さず、ダニも繁殖しません。ですが、鼻の病気は少なくありません。多くは低温と乾きが関与しています。例えば、最近3日間の都心の最低気温は18.8℃、19.8℃、18.3℃と昨年よりも大幅に暖かく、最小湿度は76、67、65%でした。昨年よりも高い傾向にあります。とはいえ、今後は寒くかつ乾燥すると思います。低温や乾燥に強い微生物がいます。気温が下がるとそれだけで空気は乾燥します。乾燥そのものが鼻粘膜には大敵です。例えば、まず粘膜表層の線毛と呼ばれる異物を排除するのに大切な毛が動かなくなります。さらに乾燥に晒されますと、上皮ごと線毛は剥奪して機能を失います。この障害が進みますと鼻血、鼻水などの苦痛を伴うことになります。早めの対策をお勧めします。


2024年10月26日-5 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」と指摘しました。

令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは、まだ収束していません。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6  

2024年10月26日-4 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 21.3 25.3 18.0

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は

「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続いています。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5    

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月26日-3 花粉情報

天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21 晴れ時々曇り 16.2 20.5 11.5
22 晴れ時々曇り 19.7 24.4 14.5
23 曇り時々雨 21.9 24.8 18.8
24 曇り一時晴れ〜雨 22.6 26.3 19.8
25 曇り一時雨 20.2 21.8 18.3

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。今月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月は1〜10日は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。。10月は日々の寒暖差が大きく、鼻炎症状に影響します。ご注意下さい。


2024年10月26日-2 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、昨日午後4時までまで8756582件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていますでしょうか?皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。佐橋 紀男先生から、「やはり夏の高い気温が雄花の成長を阻害している可能性もあります。キンモクセイも今年はよく見ないとわからないくらいしか開花しませんでした。ヒガンバナも1週間以上遅れて開花です。」との情報が寄せられています。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。


2024年10月26日-1 花粉情報

23日に佐橋 紀男先生から富里のデータ(花粉観測)をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2) 富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.5 0.0 0.2 3.1 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 0.0
4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 1.2 0.0
5 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3
6 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 12.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 1.4 0.0 0.0 1.5 0.6
11 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.8 0.0
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.3
16 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
19 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.6
20 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

花粉の飛散はほぼ無いようです。


2024年10月25日-6 花粉情報

10月も残す所6日、秋の花粉シーズンはほぼ終わりました。今年はここまで、新型コロナと異常な気象に翻弄され続けてきました。それでも、スギ、ヒノキ花粉は来春も飛散します。来春、「インフルエンザ、新型コロナ、スギ・ヒノキ花粉症が時期を同じくして発症したら」と考えると、私ども耳鼻科医は対応に苦慮すると思います。それだけに、インフルエンザと花粉症については、十二分に事前の対策を施しておきたいと考えます。花粉症の皆様におかれましては、どれだけ対策しても十分ということはありません。可能な限り早めに行動を起こして頂きます様、心からお願い致します。

昨年は気象上、もう一つ特徴がありました。来春のスギ花粉の飛散には影響はないと思いますが、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としています(気象庁)。1951年から2022年までの72年間に上陸数が0であった年は、1984、1986、2000、2008、2020の5年しかありませんが、2020年は2008年以来の台風上陸0でした。2021、2022年は、7、8、9月に各1、計3台風が上陸しました。2023は10月24日まで8月に1台風が上陸したのみでした。


2024年10月25日-5 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」と指摘しました。

令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは、まだ収束していません。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6  

2024年10月25日-4 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 21.3 25.4 18.0

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は

「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続いています。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5    

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月25日-3 花粉情報

天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21 晴れ時々曇り 16.2 20.5 11.5
22 晴れ時々曇り 19.7 24.4 14.5
23 曇り時々雨 21.9 24.8 18.8
24 曇り一時晴れ〜雨 22.6 26.3 19.8

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。今月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月は1〜10日は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。。10月は日々の寒暖差が大きく、鼻炎症状に影響します。ご注意下さい。


2024年10月25日-2 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、昨日午後4時までまで8756582件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていますでしょうか?皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。佐橋 紀男先生から、「やはり夏の高い気温が雄花の成長を阻害している可能性もあります。キンモクセイも今年はよく見ないとわからないくらいしか開花しませんでした。ヒガンバナも1週間以上遅れて開花です。」との情報が寄せられています。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。


2024年10月25日-1 花粉情報

23日に佐橋 紀男先生から富里のデータ(花粉観測)をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2) 富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.5 0.0 0.2 3.1 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 0.0
4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 1.2 0.0
5 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3
6 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 12.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 1.4 0.0 0.0 1.5 0.6
11 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.8 0.0
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.3
16 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
19 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.6
20 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

花粉の飛散はほぼ無いようです。


2024年10月24日-6 花粉情報

早いもので10月も残すところあと7日です。昨年と比較して日々の温度差が大きいように思います。晴れると極端に乾燥します。これからの、乾燥冷気は鼻粘膜には大敵です。乾燥に晒され続けますと、粘膜は機能を失うだけでなく、表面の繊毛を失い、ついには粘膜そのものも失います。そうなるとすぐには回復しません。そのまま、真冬、春を迎えますと、鼻粘膜粘液輸送機能が発揮されず、花粉症の症状は倍加します。これからの、冬は乾燥冷気対策をしっかりして下さい。勿論、インフルエンザ対策も同様です。

 


2024年10月24日-5 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」と指摘しました。

令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは、まだ収束していません。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6  

2024年10月24日-4 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 21.3 25.4 17.9

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は

「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続いています。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5    

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月24日-3 花粉情報

天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21 晴れ時々曇り 16.2 20.5 11.5
22 晴れ時々曇り 19.7 24.4 14.5
23 曇り時々雨 21.9 24.8 18.8

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。今月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月は1〜10日は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。。10月は日々の寒暖差が大きく、鼻炎症状に影響します。ご注意下さい。昨日は、10月に入って最も寒い1日でした。


2024年10月24日-2 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、本日午前7時までまで8756115件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていますでしょうか?皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。佐橋 紀男先生から、「やはり夏の高い気温が雄花の成長を阻害している可能性もあります。キンモクセイも今年はよく見ないとわからないくらいしか開花しませんでした。ヒガンバナも1週間以上遅れて開花です。」との情報が寄せられています。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。


2024年10月24日-1 花粉情報

一昨日、佐橋 紀男先生から富里のデータ(花粉観測)をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2) 富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.5 0.0 0.2 3.1 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 0.0
4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 1.2 0.0
5 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3
6 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 12.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 1.4 0.0 0.0 1.5 0.6
11 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.8 0.0
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.3
16 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
19 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.6
20 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

花粉の飛散はほぼ無いようです。


2024年10月23日-6 花粉情報

早いもので10月も残すところあと8日です。昨年と比較して日々の温度差が大きいように思います。ととりわけ、10月の平均気温は、昨年と比較しますと、昨日まで2.4℃も高く、晴れると極端に乾燥します。これからの、乾燥冷気は鼻粘膜には大敵です。乾燥に晒され続けますと、粘膜は機能を失うだけでなく、表面の繊毛を失い、ついには粘膜そのものも失います。そうなるとすぐには回復しません。そのまま、真冬、春を迎えますと、鼻粘膜粘液輸送機能が発揮されず、抗原となる花粉が粘膜から侵入して、発症を促し、花粉症の症状は倍加します。これからの、冬は乾燥冷気対策をしっかりして下さい。勿論、インフルエンザ対策も同様です。

 


2024年10月23日-5 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」と指摘しました。

令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは、まだ収束していません。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6  

2024年10月23日-4 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 21.2 25.4 17.9

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は

「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続いています。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5    

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月23日-3 花粉情報

天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21   16.2 20.5 11.5

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。今月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月は1〜10日は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。。10月は日々の寒暖差が大きく、鼻炎症状に影響します。ご注意下さい。昨日は、10月に入って最も寒い1日でした。


2024年10月23日-2 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、本日午前7時までまで8756115件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていますでしょうか?皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。佐橋 紀男先生から、「やはり夏の高い気温が雄花の成長を阻害している可能性もあります。キンモクセイも今年はよく見ないとわからないくらいしか開花しませんでした。ヒガンバナも1週間以上遅れて開花です。」との情報が寄せられています。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。


2024年10月23日-1 花粉情報

昨日、佐橋 紀男先生から富里のデータ(花粉観測)をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2) 富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.5 0.0 0.2 3.1 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 0.0
4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 1.2 0.0
5 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3
6 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 12.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 1.4 0.0 0.0 1.5 0.6
11 0.3 0.0 0.9 0.0 0.0 0.8 0.0
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.3
16 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
19 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6 0.6
20 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

花粉の飛散はほぼ無いようです。


2024年10月22日-5 花粉情報

スギ花粉症対策を素早く実施するためには、花粉の飛散状況をリアルタイムで伝える必要があると考えて、観測の単位を他施設の観測者が設定した午前9時から翌日の午前9時までの24時間ではなく、0時から24時の24時間として、前日の飛散数の通知が翌日午前中に届き、診療に間に合うように設定しました。昭和62年(1987)から郵送(速達)で、平成2年(1990)からFAXを利用して情報を伝え、平成9年(1997)2月からHP(慈恵医大耳鼻科花粉症のページ)を開設して、リアルタイムに情報が伝わるようになりました。当院のHPは、慈恵医大耳鼻科花粉症のページを2017年12月1日から引き継ぎ、以後8756115件のアクセスをいただいています。このHPは、花粉症の方に、免疫療法をベースとして花粉が飛散していない季節から症状の有無と症状がある時にはその程度を記録していただき、飛散開始前から薬を服用した群とそうでない群に分け、両群の比較をしました(実はこの当時、症状のない病気に予防的に薬を投与することは、日本の健康保険では、認められていませんでした)。しかし、用いた3剤はどの薬剤も免疫療法+季節前から薬剤投与の群の方が明らかにシーズンを通じて軽症で、明らかな効果を認めました。また、服用量も少なくて済み、これに冬場の対策(インフルエンザ・上気道炎や乾燥対策)を加えるとさらに効果があることも確認しました。このように、様々な検討、対策が加えられ、包括的かつ計画的治療として初期療法が成り立っています。今後も花粉測定および速報は継続したいと考えております。とはいえ、私の体力の低下もあり、昨年暮れから週3回の透析が必要となり、0時から24時の24時間の測定は困難となりました。そこで、今後は10月まで週1回、11月から連日測定とさせていただき、測定は午後10時から午後10時の24時間とさせていただきます。花粉観測すなわち飛散量は、治療の基礎,基本ですので、頑張ります。


2024年10月22日-4 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」と指摘しました。

令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは、まだ収束していません。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6  

2024年10月22日-3 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 21.3 25.5 18.0

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は

「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続いています。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5    

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月22日-2 花粉情報

火):天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21   16.2 20.5 11.5

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。今月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月は1〜10日は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。。10月は日々の寒暖差が大きく、鼻炎症状に影響します。ご注意下さい。昨日は、10月に入って最も寒い1日でした。


2024年10月22日-1 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、本日午前7時までまで8756115件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていますでしょうか?皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

今年は例年になく異常な気候が続いています。スギ花粉の生育にも少なからず影響して、飛散予測が極めて難しいと考えられます。佐橋 紀男先生から、「やはり夏の高い気温が雄花の成長を阻害している可能性もあります。キンモクセイも今年はよく見ないとわからないくらいしか開花しませんでした。ヒガンバナも1週間以上遅れて開花です。」

との情報が寄せられています。それだけに速報が重要となると思われますので、ご注視下さい。

以下が、41年間の観測数です。

年度 スギ花粉 ヒノキ花粉 スギ・ヒノキ花粉合計
S59(1984) 1324 1324
S60(1985) 1812 1812
S61(1986) 1778 1778
S62(1987) 593 224 817
S63(1988) 3094 1124 4218
H1(1989) 122 47 169
H2(1990) 2318.8 180.2 2499
H3(1991) 2587.1 1082.9 3670
H4(1992) 730.9 72.1 803
H5(1993) 2413 711 3124
H6(1994) 232.5 41.5 274
H7(1995) 6289.5 1163.8 7453.3
H8(1996) 950.5 81.9 1032.4
H9(1997) 1585.7 361.3 1947
H10(1998) 1355.5 166.2 1624.9
H11(1999) 531 49.5 580.5
H12(2000) 4434.9 911.6 5346.5
H13(2001) 4298.1 578.6 4876.7
H14(2002) 5194.2 450.7 5644.9
H15(2003) 3641.4 323.5 3964.9
H16(2004) 384.7 76 460.7
H17(2005) 10978.2 2970.5 13948.7
H18(2006) 1007.3 125.4 1132.7
H19(2007) 1579.4 196.3 1775.7
H20(2008) 3094.7 505.2 3599.9
H21(2009) 4999.9 785.3 5785.2
H22(2010) 1489.5 68.2 1557.7
H23(2011) 9623.6 1925.5 11549.1
H24(2012) 1971 156.6 2127.6
H25(2013) 6405.7 1256.1 7661.8
H26(2014) 1299.8 693.6 1993.4
H27(2015) 2694.1 244 2938.1
H28(2016) 3515.9 668.7 4184.6
H29(2017) 2270.8 299.9 2570.7
H30(2018) 4162 3895.4 8057.4
H31(2019) 4867.8 1331.6 6199.4
 R2(2020) 2466.7 374.9 2841.6
R3(2021) 3913.2 654.1 4567.3
R4(2022) 3838.8 1333.2 5172
R5(2023) 6635.7 1227 7862.7
R6(2024) 5271 1028.2 6300.2

年度により極めて大きな差があります。


2024年10月21日-5 花粉情報

スギ花粉症対策を素早く実施するためには、花粉の飛散状況をリアルタイムで伝える必要があると考えて、観測の単位を他施設の観測者が設定した午前9時から翌日の午前9時までの24時間ではなく、0時から24時の24時間として、前日の飛散数の通知が翌日午前中に届き、診療に間に合うように設定しました。昭和62年(1987)から郵送(速達)で、平成2年(1990)からFAXを利用して情報を伝え、平成9年(1997)2月からHP(慈恵医大耳鼻科花粉症のページ)を開設して、リアルタイムに情報が伝わるようになりました。当院のHPは、慈恵医大耳鼻科花粉症のページを2017年12月1日から引き継ぎ、以後8756115件のアクセスをいただいています。このHPは、花粉症の方に、免疫療法をベースとして花粉が飛散していない季節から症状の有無と症状がある時にはその程度を記録していただき、飛散開始前から薬を服用した群とそうでない群に分け、両群の比較をしました(実はこの当時、症状のない病気に予防的に薬を投与することは、日本の健康保険では、認められていませんでした)。しかし、用いた3剤はどの薬剤も免疫療法+季節前から薬剤投与の群の方が明らかにシーズンを通じて軽症で、明らかな効果を認めました。また、服用量も少なくて済み、これに冬場の対策(インフルエンザ・上気道炎や乾燥対策)を加えるとさらに効果があることも確認しました。このように、様々な検討、対策が加えられ、包括的かつ計画的治療として初期療法が成り立っています。今後も花粉測定および速報は継続したいと考えております。とはいえ、私の体力の低下もあり、昨年暮れから週3回の透析が必要となり、0時から24時の24時間の測定は困難となりました。そこで、今後は10月まで週1回、11月から連日測定とさせていただき、測定は午後10時から午後10時の24時間とさせていただきます。花粉観測すなわち飛散量は、治療の基礎,基本ですので、頑張りたいと思います。