2025年4月21日(月)-8 花粉情報
4月も20日を過ぎますと、当地ではスギ、ヒノキ花粉共に、飛散終了が間近です。今後は、室内塵(ホコリ特にダニ)に注意が必要です。また花粉は、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、出来ます。






4月も20日を過ぎますと、当地ではスギ、ヒノキ花粉共に、飛散終了が間近です。今後は、室内塵(ホコリ特にダニ)に注意が必要です。また花粉は、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、出来ます。
遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
令和07年04月21日(月)の観測花粉
|
|
スギ | 2.5
13.9 |
| ヒノキ
ハイネズ |
||
| カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ |
2.5
29.9 0.6 0.6 |
| ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ |
0.6
8.3 15.4
3.1
|
| イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
| マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
13.9
0.6 |
| イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
8.0 |
| ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
8.0 |
| カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
| バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
|
| アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
|
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | 1.5 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | 2.2 | |
| マンサク(マンサク科) | ||
| シデコブシ(モクレン科) | 3.4 | |
| ミズキ(ミズキ科) | ||
| ヤマグア(クワ科) | 3.1 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| ノグルミ(クルミ科) | 2.80.6 | |
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | ||
| マツバギク(ハマミズナ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ケヤキ | 0.6 | |
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| オノエヤナギ(タデ科) | 0.3 | |
| マオウ(マオウ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| アカシデ(カバノキ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | 8.0 | |
| ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
| フサザクラ(フサザクラ科) | ||
| シロモジ(クスノキ科) | ||
| ケヤキ(ニレ科) | ||
| イチョウ(イチョウ科) | ||
| クルミ(クルミ科) | 29.6 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | ||
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | 2.2 | |
| マンサク(マンサク科) | 8.3 | |
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| エノキ(アサ科) | 3.4 | |
| ミズキ(ミズキ科) | ||
| ヤマグア(クワ科) | ||
| サツキ(ツツジ科) | ||
| ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| タラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| フサザクラ | ||
| シロモジ | 8.3 | |
| ナンテン | ||
| イチイ | ||
| イネ | 0.3 | |
| ハイネヅ | ||
| チドリノキ | ||
| ヒメカンスゲ | ||
| ナギ | 3.1 | |
| タツナミソウ | 0.6 | |
| オオバコ | 1.2 | |
| チドリノキ | 1.5 | |
| その他
|
4.0 | |
| 計
|
205.0 | |
4月21日(月):21日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月21日(月) | 晴れ | 2.5 | 13.9 | 188.6 |
21日は、「晴れ」、予報通り晴れの天気が続きました。スギは2.5個、ヒノキも13.9個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキ8.3個/cm2、マツ13.9個/cm2、ナギ3.1個/cm2、マンサク8.3個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ12.3個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ2.8個/cm2、コナラ0.6個/cm2、イヌブナ3.1個/cm2、カツラ2.2個/cm2、シロモジ8.3個/cm2、クリ8.3個/cm2、エゴノキ1.5個/cm2、トウダイグサ0.6個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、エノキ3.4個/cm2、シラカンバ29.9個/cm2、キャラボク8.0個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカシ3.1個/cm2、テウチグルミ29.6個/cm2、オオバヤシャブシ0.6個/cm2、スズメノテッポウ8.0個/cm2、オノエヤナギ0、3/cm2、シデコブシ.3.4個/cm2、オオバコ1.2個/cm2、ヤエムグラ8.0個/cm2、その他(不明)64.0個/cm2でした。
観測結果(個/cm2/日: 2024年
| 観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
| 4/21 | 2.5 | 13.9 | 188.6 | ―― |
| 1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
| 2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
| 3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
| 4月計 | 122.9 | 536.7 | 1576.8 | ―― |
| 1〜4月計 | 3950.5 | 1482.0 | 1943.9 |
20日までのスギ、ヒノキ合計は5432.5個/cm2となります。
昨年の86.2%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 18 | 金 | 晴 | 0.3 | 0.6 |
| 19 | 土 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
| 20 | 日 | 曇 | ||
| 21 | 月 | |||
| 22 | 火 | |||
| 23 | 水 | |||
| 24 | 木 | |||
| 25 | 金 | |||
| 26 | 土 | |||
| 27 | 日 | |||
| 28 | 月 | |||
| 29 | 火 | |||
| 30 | 水 | |||
| 4月合計 | 45.4 | 145.0 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5150.7 | 897.0 |
当地より2割ほど多いようです。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。
PFASは、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されたり、大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。検査は、血中特異的IgE抗体の測定やプリックテスト(皮膚テスト)(図)を行います。プリックテストでは、生の野菜や果物を用います。
続きは来週!!
4月の飛散状況
| 年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
| 2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
| 2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
| 2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
| 2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
| 2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
| 2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
| 2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
| 2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
| 2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
| 2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
| 2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
| 2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
| 2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
| 2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
| 2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
20日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月20日(日) | 曇り〜晴後小雨 | 0.0 | 1.2 | 47.5 |
20日は、「曇り一時晴れ」、予報通り昼過ぎから晴れたり曇ったりの天気がきました。スギは、観測されず、ヒノキも僅か1.2個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキが僅か0.3個/cm2でした。マツ5.9個/cm2、ナギ1.9個/cm2、マンサク1.9個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ0.6個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ1.2個/cm2、コナラ1.2個/cm2、イヌブナ0.3個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、カツラ1.9個/cm2、シロモジ4.6個/cm2、クリ4.6個/cm2、エゴノキ0.3個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.6個/cm2、エノキ0.3個/cm2、イネ0.6個/cm2、ヒメカンスゲ0.3個/cm2、チドリノキ0.6個/cm2、クリ4.3個/cm2、ハイネズ0.6個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカンバ1.9個/cm2、その他(不明)6.8個/cm2でした。
スギ、ヒノキ花粉が終わりを迎えそうです。今後は、スギ、ヒノキに変わってカバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などの花粉が多く観察されます。ご注意下さい。
遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
○令和07年04月19日(土)の観測花粉
|
|
スギ | 0.0
1.2 |
| ヒノキ
ハイネズ |
||
| カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ |
0.3
1.9
0.3
|
| ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ |
1.2
4.3
|
| イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
| マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
5.9
0.6 |
| イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
|
| ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
|
| カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
| バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
0.3
|
| アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
0.3 |
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | 0.3 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | 1.9 | |
| マンサク(マンサク科) | 1.9 | |
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 3.1 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | 0.3 | |
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| テウチグルミ(クルミ科) | ||
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | ||
| マツバギク(ハマミズナ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ケヤキ | 0.6 | |
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | 0.8 | |
| マオウ(マオウ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| アカシデ(カバノキ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
| フサザクラ(フサザクラ科) | ||
| シロモジ(クスノキ科) | 4.6 | |
| ケヤキ(ニレ科) | ||
| イチョウ(イチョウ科) | ||
| クルミ(クルミ科) | 1.2 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | 0.3 | |
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | ||
| マンサク(マンサク科) | ||
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| エノキ(アサ科) | 0.3 | |
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 3.1 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| タラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| フサザクラ | ||
| シロモジ | ||
| ナンテン | ||
| イチイ | ||
| イネ | ||
| ハイネヅ | 0.6 | |
| チドリノキ | 0.6 | |
| ヒメカンスゲ | 0.3 | |
| イネ | 0.6 | |
| その他
|
6.8 | |
| 計
|
48.7 | |
観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月20日(日) | 曇り〜晴後小雨 | 0.0 | 1.2 | 47.5 |
20日は、「曇り一時晴れ」、予報通り昼過ぎから晴れたり曇ったりの天気がきました。スギは、観測されず、ヒノキも僅か1.2個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキが僅か0.3個/cm2でした。マツ5.9個/cm2、ナギ1.9個/cm2、マンサク1.9個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ0.6個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ1.2個/cm2、コナラ1.2個/cm2、イヌブナ0.3個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、カツラ1.9個/cm2、シロモジ4.6個/cm2、クリ4.6個/cm2、エゴノキ0.3個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.6個/cm2、エノキ0.3個/cm2、イネ0.6個/cm2、ヒメカンスゲ0.3個/cm2、チドリノキ0.6個/cm2、クリ4.3個/cm2、ハイネズ0.6個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカンバ1.9個/cm2、その他(不明)6.8個/cm2でした。
観測結果(個/cm2/日: 2024年
| 観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
| 4/18 | 0.0 | 1.2 | 47.5 | ―― |
| 1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
| 2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
| 3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
| 4月計 | 120.1 | 514.2 | 1249.8 | ―― |
| 1〜4月計 | 3947.7 | 1459.5 | 1616.4 |
18日までのスギ、ヒノキ合計は55407.2個/cm2となります。
昨年の85.8%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 4月合計 | 43.2 | 143.1 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5148.5 | 895.1 |
保谷市は、スギ、ヒノキ共、減少する傾向が見られます。当地と傾向がほぼ一致しています。東京湾上空に集まり、海風に乗って再び、都心に向かうようです。このことは、平成9年から11年に行われた「スギ花粉症克服に向けた総合研究」において、指摘されています。保谷市は、群馬、埼玉から飛来するスギ花粉の流路です。保谷市を、通過後多摩を横断、以後多摩川に沿って流されると言われており、当地の今後を見極めるのに、役立ちます。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群とは、以下のような疾病です。
近年、アレルギー診療において遭遇する果物や野菜による食物アレルギーでは、一人の患者さんが多種類の果実や野菜により症状が誘発されていることが少なくありません。このような果実アレルギーは花粉抗原と野菜や果物に含まれる抗原の交差抗原性に基づいており、まず花粉抗原により感作が成立し、その後、それらの抗原に対して交差反応性を示す蛋白質抗原を含む果物や野菜を経口摂取した際に主に口腔粘膜において過敏反応が誘発されます。
私たちは、何らかの食材による口腔内の反応を“口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome;OAS) ”と呼びますが、OASの概念は1987年 Amlotらにより提唱され、その後、花粉との交差反応性により新鮮な 果物や野菜を摂取した際に生ずるアレルギー反応をpollen-food allergy syndrome(PFAS)と呼ぶようになりました。現在では、カバノキ科花粉(シラカンバ、ハンノキ)はバラ科果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)やマメ科、イネ科花粉(オオアワガエリ、カモガヤ)はウリ科果物(メロン、スイカなど)、キク科花粉(ブタクサ、ヨモギ)はセリ科野菜など、花粉と食物との関連性が明らかになっています。マメ科やイネ科の花粉は、これから季節です。ご注意下さい。
また、口腔アレルギー症候群につきましては、今後ご説明をしたいと思います。
4月の飛散状況
| 年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
| 2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
| 2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
| 2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
| 2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
| 2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
| 2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
| 2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
| 2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
| 2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
| 2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
| 2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
| 2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
| 2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
| 2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
| 2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
日本気象協会の当地(品川区)の天気予報によりますと、「1日曇り」との予報でした。昨日は未明から晴れが続き、花粉は終始観測されました。昨日までの観測では大半がスギ、ヒノキ以外の種の花粉でした。とにかく多種多様ですが、今後は、スギ、ヒノキに変わってカバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などの花粉が多く観察されます。ご注意下さい。
4月20日(日):19日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月19日(土) | 晴れ一時曇り | 0.3 | 7.4 | 91.4 |
予報は、「晴れ一時曇り」、日中は予報通り晴れたり曇ったりの天気がきました9日以後雨は一時的に小雨が降るだけで、概ねはれています。そのため、スギ、ヒノキ以外の花粉が、数多く飛散しています。
その他の花粉は、ハンノキ0.6個/cm2、マツ5.2個/cm2、マンサク4.0個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ1.9個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ノグルミ4.0個/cm2、コナラ12.0個/cm2、イヌブナ2.2個/cm2、シモツケ0.6個/cm2、カツラ2.8個/cm2、シロモジ10.8個/cm2、クリ5.9個/cm2、エゴノキ13.9個/cm2、トウダイグサ2.8個/cm2、オノエヤナギ2.5個/cm2、ナンテン0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.9個/cm2、イヌシデ3.4個/cm2、エノキ5.9個/cm2、シナノキ1.9個/cm2、イチイ0.3個/cm2、イネ1.5個/cm2、その他(不明)3.4個/cm2でした。
令和07年04月19日(土):遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
令和07年04月19日(土)の観測花粉
|
|
スギ | 0.3
7.4 |
| ヒノキ
ハイネズ |
||
| カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ |
0.6
3.4 |
| ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ |
12.0
5.9
0.2 |
| イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
| マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
5.2
0.9
0.9
|
| イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
|
| ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
2.5 |
| カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
| バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
0.6
|
| アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
5.9 |
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | 4.3 | |
| エゴノキ(エゴノキ科) | 13.9 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | 2.8 | |
| マンサク(マンサク科) | 3.7 | |
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 0.6 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | 1.9 | |
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| ヤブツバキ(ツバキ科) | 0.9 | |
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | 2.8 | |
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| テウチグルミ(クルミ科) | 4.0 | |
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | ||
| マツバギク(ハマミズナ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| テウチグルミ(クルミ科) | ||
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | 0.8 | |
| マオウ(マオウ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| アカシデ(カバノキ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
| フサザクラ(フサザクラ科) | ||
| シロモジ(クスノキ科) | 35.5 | |
| ケヤキ(ニレ科) | ||
| イチョウ(イチョウ科) | ||
| クルミ(クルミ科) | 1.9 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | ||
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | ||
| マンサク(マンサク科) | 4.0 | |
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| エノキ(アサ科) | 5.9 | |
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 1.5 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | 0.6 | |
| タラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| フサザクラ | ||
| シロモジ | 10.8 | |
| ナンテン | 0.3 | |
| イチイ | 0.3 | |
| イネ | 1.5 | |
| その他
|
3.4 | |
| 計
|
99.1 | |
表にある花粉は、過去に当地で観測された全ての花粉です。
4月19日(土)に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月19日(土) | 晴れ一時曇り | 0.3 | 7.4 | 91.4 |
予報は、「晴れ一時曇り」、日中は予報通り晴れたり曇ったりの天気がきました9日以後雨は一時的に小雨が降るだけで、概ねはれています。そのため、スギ、ヒノキ以外の花粉が、数多く飛散しています。
その他の花粉は、ハンノキ0.6個/cm2、マツ5.2個/cm2、マンサク4.0個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ1.9個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ノグルミ4.0個/cm2、コナラ12.0個/cm2、イヌブナ2.2個/cm2、シモツケ0.6個/cm2、カツラ2.8個/cm2、シロモジ10.8個/cm2、クリ5.9個/cm2、エゴノキ13.9個/cm2、トウダイグサ2.8個/cm2、オノエヤナギ2.5個/cm2、ナンテン0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.9個/cm2、イヌシデ3.4個/cm2、エノキ5.9個/cm2、シナノキ1.9個/cm2、イチイ0.3個/cm2、イネ1.5個/cm2、その他(不明)3.4個/cm2でした。
観測結果(個/cm2/日: 2024年
| 観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
| 4/18 | 0.3 | 7.4 | 91.4 | ―― |
| 1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
| 2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
| 3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
| 4月計 | 120.1 | 513.0 | 1202.3 | ―― |
| 1〜4月計 | 3947.7 | 1458.3 | 1568.9 |
18日までのスギ、ヒノキ合計は5406.0個/cm2となります。
昨年の85.8%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。
佐橋 紀男先生
長い間、花粉情報をお送り下さいまして、誠にありがとうございました。当地には、千葉方面からの飛来は、少ないようです。今後、データのまとめで、ご多忙と存じます。健康にお気をつけて、頑張って下さい。
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 4月合計 | 43.2 | 143.1 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5148.5 | 895.1 |
保谷市は、スギ、ヒノキ共、減少する傾向が見られます。当地と傾向がほぼ一致しています。東京湾上空に集まり、海風に乗って再び、都心に向かうようです。このことは、平成9年から11年に行われた「スギ花粉症克服に向けた総合研究」において、指摘されています。保谷市は、群馬、埼玉から飛来するスギ花粉の流路です。保谷市を、通過後多摩を横断、以後多摩川に沿って流されると言われており、当地の今後を見極めるのに、役立ちます。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群とは、以下のような疾病です。
近年、アレルギー診療において遭遇する果物や野菜による食物アレルギーでは、一人の患者さんが多種類の果実や野菜により症状が誘発されていることが少なくありません。このような果実アレルギーは花粉抗原と野菜や果物に含まれる抗原の交差抗原性に基づいており、まず花粉抗原により感作が成立し、その後、それらの抗原に対して交差反応性を示す蛋白質抗原を含む果物や野菜を経口摂取した際に主に口腔粘膜において過敏反応が誘発されます。
私たちは、何らかの食材による口腔内の反応を“口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome;OAS) ”と呼びますが、OASの概念は1987年 Amlotらにより提唱され、その後、花粉との交差反応性により新鮮な 果物や野菜を摂取した際に生ずるアレルギー反応をpollen-food allergy syndrome(PFAS)と呼ぶようになりました。現在では、カバノキ科花粉(シラカンバ、ハンノキ)はバラ科果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)やマメ科、イネ科花粉(オオアワガエリ、カモガヤ)はウリ科果物(メロン、スイカなど)、キク科花粉(ブタクサ、ヨモギ)はセリ科野菜など、花粉と食物との関連性が明らかになっています。マメ科やイネ科の花粉は、これから季節です。ご注意下さい。
また、口腔アレルギー症候群につきましては、今後ご説明をしたいと思います。
4月の飛散状況
| 年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
| 2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
| 2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
| 2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
| 2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
| 2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
| 2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
| 2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
| 2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
| 2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
| 2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
| 2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
| 2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
| 2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
| 2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
| 2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
日本気象協会の当地(品川区)の天気予報によりますと、「晴一時曇り」との予報でした。昨日は未明から晴れが続き、花粉は終始観測されました。昨日までの観測では大半がスギ、ヒノキ以外の種の花粉でした。とにかく多種多様ですが、今後は、スギ、ヒノキに変わってカバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などをはじめ多くの花粉が飛来します。ご注意下さい。
18日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月18日(金) | 曇り〜晴 | 1.5 | 11.1 | 190.4 |
昨日は、「曇り〜晴れ」、日中は予報通り晴れたり曇ったりの天気が続きましたが概ね晴れでした。
その他の花粉は、ハンノキ3.4個/cm2、オオバヤシャブシ0.3個/cm2、マツ16.4個/cm2、マンサク3.7個/cm2、イヌシデ2.5個/cm2、シラカシ14.5個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ノグルミ1.5個/cm2、マオウ0.9個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、コナラ03.4個/cm2、ヤマモモ4.3個/cm2、ヤマグア10.2個/cm2、ソメイヨシノ2.5個/cm2、イヌブナ4.9個/cm2、シモツケ2.5個/cm2、カツラ1.5個/cm2、フサザクラ21.3個/cm2、シモツケ2.5個/cm2、シロモジ35.5個/cm2、クヌギ1.9個/cm2、クリ15.4個/cm2、シラカンバ12.3個/cm2、ヤマモモ4.3個/cm2、エゴノキ2.2個/cm2、トウヒ4.6個/cm2、ヘラオオバコ0.6個/cm2、ノグルミ1.5個/cm2、ヤブツバキ1.9個/cm2、カラハナソウ4.6個/cm2、ミチヤナギ2.2個/cm2、その他(不明)9.9個/cm2でした。
太字は花粉症の報告があり、花粉症発症の可能性がある花粉です。都心の環境からは、想像出来ない多くの飛散が認められます。今後も、外出の際にはお気をつけ下さい。
佐橋 紀男先生からその後の観測データをいただきました。
何と大変お忙しい方なのに、測定地点が5ヶ所に増えていました。また、非常に多くの飛散が認められています。
当地への影響はないと思いますが、
千葉県5地点2025年スギ花粉日飛散データ
| 千 葉 県 | ||||||
| 3月 | 習志野市 | 冨里市D | 冨里市R | 銚子市 | 旭市 | 木更津市 |
| 合計 | 3938.8 | 8517.3 | 14461.5 | 2955.9 | 1983.4 | 2053.0 |
千葉県5地点2025年ヒノキ花粉日飛散データ
| 千 葉 県 | ||||||
| 3月 | 習志野市 | 富里市D | 冨里市R | 銚子市 | 旭市 | 木更津市 |
| 合計 | 222.2 | 2446.6 | 5143.3 | 21.2 | 1.5 | 0.6 |
| 赤字:初観測日 | ||||||
| 飛散開始日 | ||||||
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 4月 | 天気 | スギ花粉 | ヒノキ花粉 | |
| 5 | 土 | 晴 | 0.3 | 6.0 |
| 6 | 日 | 晴雲 | 1.6 | 11.3 |
| 7 | 月 | 晴 | 2.6 | 4.3 |
| 8 | 火 | 晴 | 7.6 | 15.0 |
| 9 | 水 | 晴 | 11.6 | 25.6 |
| 10 | 木 | 晴 | 2.6 | 14.6 |
| 11 | 金 | 曇雨 | 0.0 | 3.6 |
| 12 | 土 | 晴 | 1.3 | 15.6 |
| 13 | 日 | 雨 | 0.6 | 1.3 |
| 14 | 月 | 晴 | 0.6 | 5.0 |
| 15 | 火 | 晴 | 2.6 | 8.6 |
| 4月合計 | 43.2 | 143.1 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5148.5 | 895.1 |
保谷市は、スギ、ヒノキ共、減少する傾向が見られます。当地と傾向がほぼ一致しています。東京湾上空に集まり、海風に乗って再び、都心に向かうようです。このことは、平成9年から11年に行われた「スギ花粉症克服に向けた総合研究」において、指摘されています。保谷市は、群馬、埼玉から飛来するスギ花粉の流路です。保谷のデータは、当地の今後を見極めるのに、役立ちます。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群とは、以下のような疾病です。
近年、アレルギー診療において遭遇する果物や野菜による食物アレルギーでは、一人の患者さんが多種類の果実や野菜により症状が誘発されていることが少なくありません。このような果実アレルギーは花粉抗原と野菜や果物に含まれる抗原の交差抗原性に基づいており、まず花粉抗原により感作が成立し、その後、それらの抗原に対して交差反応性を示す蛋白質抗原を含む果物や野菜を経口摂取した際に主に口腔粘膜において過敏反応が誘発されます。
私たちは、何らかの食材による口腔内の反応を“口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome;OAS) ”と呼びますが、OASの概念は1987年 Amlotらにより提唱され、その後、花粉との交差反応性により新鮮な 果物や野菜を摂取した際に生ずるアレルギー反応をpollen-food allergy syndrome(PFAS)と呼ぶようになりました。現在では、カバノキ科花粉(シラカンバ、ハンノキ)はバラ科果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)やマメ科、イネ科花粉(オオアワガエリ、カモガヤ)はウリ科果物(メロン、スイカなど)、キク科花粉(ブタクサ、ヨモギ)はセリ科野菜など、花粉と食物との関連性が明らかになっています。マメ科やイネ科の花粉は、これから季節です。ご注意下さい。
また、口腔アレルギー症候群につきましては、今後ご説明をしたいと思います。
4月の飛散状況
| 年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
| 2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
| 2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
| 2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
| 2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
| 2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
| 2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
| 2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
| 2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
| 2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
| 2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
| 2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
| 2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
| 2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
| 2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
| 2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎます。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されます。要注意です。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方はご注意下さい。
日本気象協会の当地(品川区)の天気予報によりますと、「晴一時曇り」との予報でした。昨日は未明から晴れが続き、花粉は終始観測されました。昨日までの観測では大半がスギ、ヒノキ以外の種の花粉でした。今後は、スギ、ヒノキに変わってカバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などの花粉が多く観察されます。ご注意下さい。
○4月18日(金):17日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月17日(木) | 晴れ | 2.8 | 7.4 | 93.5 |
予報は、「晴れ」、日中は予報通り晴れが続きました。
その他の花粉は、ハンノキ4.0個/cm2、エノキ1.9個/cm2、マツ16.4個/cm2、マンサク1.2個/cm2、イヌシデ1.2個/cm2、シラカシ0.3個/cm2、アラカシ1.2個/cm2、ヤエムグラ3.7個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ノグルミ0.9個/cm2、マオウ0.9個/cm2、ツガ0.6個/cm2、コナラ0.6個/cm2、ヤマモモ1.2個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ソメイヨシノ0.6個/cm2、ブナ0.3個/cm2、シモツケ0.6個/cm2、テウチグルミ1.5個/cm2、カスミザクラ0.6個/cm2、カツラ0.3個/cm2、スズメノテッポウ8.0個/cm2、ハンショウヅル11.1個/cm2、フサザクラ8.0個/cm2、マツバギク3.1個/cm2、カモガヤ5.5個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、アブラナ2.8個/cm2、シロモジ2.2個/cm2,その他(不明10種)35個、10.8個/cm2でした。
太字の花粉は、これまでに花粉症または喘息の報告があります。花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息などの原因となる花粉は、これまで50種以上報告があります。スギ、ヒノキシーズン後に、飛散しますのでこれからもご注意下さい。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2025年12月16日 インフルエンザワクチンまだわずかですがの在庫あります。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
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| 29 | 30 | 31 | ||||